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松岡圭祐「新人作家・杉浦李奈の推論Ⅸ 人の死なないミステリ」~李奈の作家としての矜持が「人の死」を売り物にする編集者の心を動かす!

2023-09-16 03:16:25 | 


松岡圭祐「新人作家・杉浦李奈の推論Ⅸ 人の死なないミステリ」読み終わりました。


このシリーズも9作目となりました!

新人作家の杉浦李奈が

そこそこ売れる作家になっていく過程で

実際に人の死を目の当たりにし

心に傷を負いながらも

人としても

作家としても

成長していく物語


今回のサブタイトルを見たとき

あっ!

万能鑑定士ℚだ!

凜田莉子だっ!

と真っ先に思い浮かんだ


やはり!

凜田莉子の「人の死なないミステリ」は

登場します!



売れる作品を作る上で

「人の死」が欠かせないと

思い込んでいた編集者

宗武を

李奈は

「人の死なないミステリ」

は成立すると説き伏せる


李奈カッコいい

と思ってしまいました。


シリーズの新作の度に

成長していく李奈


今では

すっかり

謎解きのプロ?

作家としての矜持を持つ

一人前の作家になっています


李奈に舞い込んだ大きな仕事

文芸に定評のある「鳳雛社(ほうすうしゃ)」からの依頼

李奈は自信をもって書き上げた

「十六夜月」を担当編集の岡田に送ると

岡田も絶賛してくれた。

はずだった。。

しかし!

副編集長の「宗武」が

これをよしとしなかったことで・・

李奈は

宗武に翻弄されることになる


岡田の失踪


そこには


また別の計画が隠れていた


人の死が無ければ

売れる作品が作れない。。


その思いが

いろんな人巻き込んで

事件化していく


そのからくりを

李奈は見抜き

ズバッと解決していく


李奈を見ていると


凜田莉子

のことを思い出す


一見脆そうに見えて

でも

自分がこれ!と思ったものは貫き通す


その思いが人の心も動かす


宗武のしたことで

悲しむ家族


そして

宗武の考えを変えるために

遂には危うく殺人を犯すところまで

追い詰められてしまう人たち。。


解決後には

李奈はまたステップアップする


事件解決が

李奈を成長させ

作家としても名を売ることになる


そんなこのシリーズ!

次回の作品もますます楽しみです


人が死ななくても

ミステリは成立する


私もそう思います







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