読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

吉永南央「紅雲町珈琲屋こよみ 黄色い実」~本当の祖母のような草の優しく厳しい気持ちに久実の気持ちは動かされる!~

2020-02-28 03:04:55 | 
吉永南央「紅雲町珈琲屋こよみ 黄色い実」読み終わりました。


このシリーズのファンなので読むのを楽しみにしていました。


・・・といっても


図書館でいつも借りているので


覗いてあると借りて読むという感じですが(^^;



このお話の魅力は


なんといっても


器と珈琲の店「小蔵屋」の店主70代のお草さん


そして


小蔵屋で長く働いている「久実」



この2人は本当の祖母と孫のようで


素敵な関係だなぁって思う。



息子を早く亡くした草にとって


久実は本当の孫みたいなんだと思う。



今回


久実にとって最大の事件が起こる



久実のとって屈辱的なその事件は


自分の中だけにとどめて


忘れてしまいたいことだった。



しかし!


そのことが草に分かってしまう。



そのことによって


草はその事件を明るみに出してほしいと思う。



本当の祖母なら


このまま見て見ぬふりをするのか?



そう草は悩む。。



でも


やはり


ずっと胸に抱えた久実のことを思うと


それは違うと思った。



事件の被害者は久実だけではない。。


そのことを知った草は


ほかの被害者を出さないためにも


久実にその思いをぶつける!!


酷いことを言っている自分


そのことにくじけそうになる。


でも可愛いから・・


大切だから・・


先々の久実にとって


辛い選択をすることがいいと思うから


心を鬼にする草



そして


久実が出した結論は




久実が「謎男」と呼ばれる男


一ノ瀬に恋をする



それを温かく見守る草


事件と恋


揺れる久実の気持ち




その行くへは




自分が悪いことをしてるわけじゃないのに


他人は傷つけてくる。。


それに耐えかねて町を出ていく元アイドル「オリエ」


その手紙を読み


久実は


「世間て、自分の中にあって、自分を苦しめるのかも」


それに対し草は


「そうかもしれない。人の気に入るようには生きられないのにね」


と。



この言葉が印象的でした。



強く


そして


その中には必ず優しさがある。


そんなお草さんが魅力的です。


それはお草さんがいろんな困難を乗り越えたからなんだろうなぁ。



この先の草と久実の関係がずっと続くといいな



季節に伴い店で売られる器

「船出」は魅力的だったなぁ。


珈琲豆の形のお砂糖も見てみたい~♪


近くに小蔵屋があったら絶対行くのになぁ。



ありが「とう」が印象的なお草さんの声も聴きたい!


また会えるのを楽しみにしています


脳内でいつもリピートしてます















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堂場瞬一「白いジオラマ」~元刑事の祖父と祖父に拉致された引きこもりの孫がバディとなり事件解決☆

2020-02-23 02:26:43 | 
堂場瞬一「白いジオラマ」読み終わりました。


今までにない特殊な設定でググっと引き込まれました


元刑事の祖父「麻生和馬」


そして


その祖父に拉致同然で引っ張り出された


孫の「新庄将」



将の母の父である麻生は


娘との折り合いが悪く付き合いがほとんどなかった。



しかし


将の母が家を出てしまい


父は将に無関心


将は引きこもるようになり大学にも行かなくなる。



そんな将を麻生は無理やり引っ張り出し


自分の家に連れてきた。



そして


将は「子ども食堂」のボランティアに協力させられる。


「子ども食堂」は家庭に事情があってご飯を食べられない子


その他食べたい子供に無料で食べさせるというものだ。


定年後


鴨宮で「防犯アドバイザー」と自分で銘打ち

地域の人たちに目を配り

このようなボランティアを続ける麻生



それに将は無理やり協力させられていく。



子ども食堂で訳ありの「玲奈」


この中学生に話しかけて事情を聴きだせ!



そう命令される将


引きこもっていて


人とのコミュニケーションが苦手な将は


悪戦苦闘する。。



地域住民の老人「文子」の様子がおかしい


文子の様子を監視するようにも命じられる将



ただの「おせっかい」だと麻生のことを思う将



パソコンやSNSを操る麻生を



ITジジイ


そう罵る将



しかし


なんだかんだと文句を言いながらも


麻生に頭が上がらず言うことを聞かされてしまう。



一方麻生は


引きこもりで人とのコミュニケーションが取れない将を


何とか自立させたいと思っていた。



麻生はもう引退して警察官ではない


しかし


事件の匂いに敏感に反応し動いてしまう。


後輩の刑事「原口」に疎ましがれながらも


首を突っ込んでいく。


人脈を屈指して


事件に迫る麻生



将はいつの間にか


麻生のバディとなり


聞き込みや張り込みをするようになる



いつの間にか人とちゃんと関われるようになった将



玲奈と母親の関係



自分が玲奈と似た境遇であることで


親近感を覚え


母と玲奈の親子関係を修復したいと考えるようになる



文子が失踪?!



玲奈が家出?!



2人は知り合いだった



2人を探すための


祖父と孫のバディ



それが事件を解決へと誘っていく




読みどころは


麻生の強引だけど人を引き付ける力



将が嫌々ながら麻生の言うことを聞いてしまう。



そして

そのことによって


いつの間にか成長していく自分に気づくところかな



現代の問題点を浮き彫りにした内容のストーリーにも注目!



自分の知らないところで


自分のわからないことがまだまだたくさんある。


そういうことを意識させてくれる作品でもあると思います。



あなたの近くでも


こんな人たちがいるのかも



祖父と孫のバディの活躍をぜひ読んでみてほしいです













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東野圭吾「犯人のいない殺人の夜」~殺意が芽生える瞬間!あなたにも起こり得るかも?!~

2020-02-21 02:52:13 | 
東野圭吾「犯人のいない殺人の夜」読み終わりました。


実はこれを読むのは2回目


東野圭吾作品はほとんど持っていて


並べきれない本が

奥のほうに追いやられてしまっている状態。。


これはずいぶん前に買ったので

買ったことを忘れてしまっていた(^^;


今回これの新装版が発売になって


買ってしまった。


でも

「しまった」とは思わなかった。


読みながら


あ~こういう話だったなぁ。


そう思い出し

一度目に読んだ時とは

また違った感想も生まれたよ。



やっぱり圭吾さんはすごい!


帯にも著者自身が書いていたけど


「今の自分が過去に戻ったら

 いい新人が出てきたと思うな」

と。


まったくその通りです。


短編の中で

これだけ人の深層心理に迫るものって

なかなかないと思います。


あ~

もしかしたら自分も

そんな瞬間があるのかも


そんな風に


「殺意」について考えてしまう。


自分が危険にさらされたとき・・


欲望に負けてしまったとき・・


「この人がいなければ」

そんな風に考えてしまうことって

誰にもあると思います。


要は


それを実行に移してしまうかどうかなんだと。




「小さな故意の物語」


同級生が屋上から飛び降りた??


自殺か?事故か?


しかし!

そこには

小さな故意が隠されていた?!



「闇の中の二人」


中学3年の担任を務める弘美


ある日クラスの生徒「信二」から


「弟が殺された」と電話がある。


生後3か月の弟は誰に殺されたのか?


信二の苦悩に弘美は気付いていく。。


信二と継母の関係


香水で気づく弘美?!




「踊り子」


孝志は水曜日に体育館で汗を流す踊り子に恋をした


毎週そっと見守ることが楽しみだった。


家庭教師の黒田にそのことを相談する。


そして


そっと置く「スポーツドリンク」と手紙



しかし


その後その姿を見ることができなくなってしまう。


その理由は意外なものだった?!




「エンドレス・ナイト」


夫が殺されたと厚子にかかってきた電話


それは大阪からだった。


夫が大阪で商売を始め


厚子は一緒に行くことを拒んでいた。


刑事の番場に大阪の街を連れまわされる厚子


厚子が大阪が嫌いな理由とは?


そこに隠された真実に番場は気付く?!




「白い凶器」



同じの会社の社員が


転落死


交通事故死


続けて起こったことに疑問を持つ


刑事の田宮



同じ会社の中町由希子


彼女と死んだ2人に何か関係が?!



由希子の夫の死


そして


由希子のお腹に宿っていた命


そこにあったものは?




「さよならコーチ」


アーチェリーでオリンピックを目指していた


コーチと直美


直美が自殺?!


ビデオメッセージを残していた直美


しかし!


その途中で途切れたビデオに疑問にを持つ刑事


その理由とは?!


直美が残した「さよならコーチ」の


本当の意味とは?!




「犯人のいない殺人の夜」


家庭教師の拓也が

岸田家へ行くと人が死んでいた。


そして

その死を隠すために岸田家の人たちに協力することになる。

同じく家庭教師の雅美も。


死んでいた「安藤由紀子」


その後安藤の兄が訪ねてくる。


危機を乗り切るために必死になる岸田家と拓也と雅美


そして

死体を隠すためにしたことは?


そして


拓也が協力した最大の理由とは?!




結末を想像し・・


結末を知って驚愕し


それについて考える。



これを読めばあなたももっと人が知りたくなるかも










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垣谷美雨「定年オヤジ改造計画」~母性の幻想。。定年で妻と娘に鉄槌を下され目覚めて行く常雄の変化とは?!

2020-02-16 03:03:03 | 
垣谷美雨「定年オヤジ改造計画」読み終わりました。

タイトルが面白そうなので読んでみることに。

いやぁ~読み始めたら

どんどん先が知りたくなって

いつもよりペースが速かったかも^^


女には母性がある


そう固く信じて疑わなかった常雄


しかし


常雄の母の


母性は幻想


そう兄と姉から聞かされる常雄



尽くしてくれていた妻には


常雄が定年になり家にいるようになってからは


避けられてしまう。。



娘から聞く


「夫源病」とはいったい何?


妻「十志子」が発症した病だという。



定年になっても今までのような暮らしが続くと思っていた。



そんな常雄に


娘の「百合絵」は「アンタの考え間違ってる」


そう言われてしまう。。



寝耳に水。。


常雄には自分の何がいけないのか分からなかった。



しかし


息子の「和弘」から


妻の「麻衣」が働きに出るため


保育園のお迎えを頼まれる常雄



孫の世話


そして


主婦が抱える苦悩


育児と家事で


24時間365日闘っていること


それを気づかされていく。


それによって


主婦を軽く見ていた・・


そんな自分を反省していく。



孫のオムツを変えたり・・


一緒に遊んでやること


孫を通して


子供たちにはそこまで関わらなかった


自分自身を後悔し反省していく



そんな姿が


笑えて



なんだか


ジーンとくる場面も



イクメンという言葉をよく耳にする今


しかし

それはみんながそうではない。



世代の刷り込みや


育ってきた環境


そういうもので


その人の考え方は違う。



現にウチの婿殿も殿様気分のままだよ



やっぱり


家事や子育ての大変さを分かってもらうには


やらせて


教育していくしかない!



そうあらためて思ったのでした



常雄はそれに気づいて行ったからいいけど・・


それに気づかず


妻に愛想を尽かされ


定年と同時に三下り半を突き付けられる。



そんな夫もたくさんいるんだろうなぁ。


夫にはきっとなんでそうなったか分からない。。



結局は


怠慢が産んだ結果なのだろう。



奥さんに甘え


自分は間違っていないというガンコさ。。


そこから起こる悲劇!!



心当たりの夫の皆さんに


ぜひこれを読んで改造されていただきたい。


婿にも読ませようかしら?笑



人はいつからでも変わる事ができる☆


そんな希望を与えてくれる1冊でした






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山本甲士「ひがた町の奇跡」~「持ってる」と評価される英一の自己評価の低い真相とは?ひがた町に現れる巨大生物の正体とは?!

2020-02-14 02:42:56 | 
山本甲士「ひがた町の奇跡」読み終わりました。


ひがた町に突如現れた巨大生物


それは

ひがた町には願ったり叶ったりだった。


町おこしのために

その巨大生物が何かを確かめようとする

町役場で「持ってる」と評価されている

出水英一


町長の「川尻」も英一に期待してた。



「ガッツビール」で働いていた英一は


CMを企画し話題になる。


しかし

訳があって退社


その後

地元のひがた町に帰り


町役場の職員となり


ひがた町の町おこしのために奔走する



期待してくれている町長とは逆に


英一をひがみ


足を引っ張ろうとする者もいる



そんな中結果を出さねばならない英一は


巨大生物の真相を知り・・


それを



隠ぺいしようとする



そこには



従兄の「健人」が関わっていた!!



英一と健人の不仲。。


そこには


意外な真相が?!



周りの評価は高いものの・・


自己評価の低い英一



そこには


周りには見えなかった


真相が




フリーライターの白銀は


英一を取材しに来る。



持ってると英一を評する白銀



そして


英一は白銀と行動を共にすることで


変わっていく



頼りない男に見えた白銀



実はいろんな経験を乗り越えてきた人だった



心理学を語る白銀



人間はたいがい直感的にものを決めていて

その理由について後づけをする。



人間は直感で動いてる。


白銀の意外な一面を垣間見て


信用できる人間だと


直感で思っていたのかも。


英一が心の奥にあったものを


語る。


そして・・


頓挫する町おこし?!



でも最後は・・・




自分に求められているもので


押しつぶされそうになる事



あるよね~。


期待されればされるほど追い詰められる。



自分はそんな人間じゃないのに。。



他人から見えている自分



自分が思ってる自分自身



そのギャップってある



だけど


それでも頑張ってやらなきゃならないときがある。



そうやって人は成長していくのかもね。



なんて



直感で選び取ってる。

そうなんだなぁ~。


そこに真実がある。


あ~してれば・・


そういうことは無いってことなのかもなぁ。


だって自分で無意識に選び取ってるんだからね。


そんなことを思った。



成功してると思われている人でも


本人にとってはどうなんだろう?


とりあえず


今日も頑張ろう~っ!


そんな気持ちになりました







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