読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

真保裕一「遊園地へ行こう!」~顔の傷を隠す仕事だと選んだ遊園地。ところが!顔をさらしたことで笑顔になれた?!

2018-08-27 03:15:48 | 
真保裕一「遊園地へ行こう!」読み終わりました。



「デパートへ行こう!」も読んでいて


感動したのでこっちも楽しめそう♪って選んで正解でした^^



真保さんの作品は社会派のもいいのだけれど


こういう読んだ後ホッコり出来るような作品も好きです



いつも真保さんの作品で感じるのは


ほんわかした愛情



決してベタベタした優しさなんかじゃなく


その人のことを真剣な考えて


包み込むような




心地いい愛情がひしひしと伝わってきます。




今回読んだこの作品もそう。



北浦亮輔は



事故で顔に目立つ傷を持つ。



それを理由に働くことから逃げていた。



暗く沈んだ自分の人生。。



半ばやけくそで


自分とはかけ離れた真逆の



夢の世界へ飛び込んでやれ



そう思って応募した



ファンタシア・パークで働く仕事



今まで顔の傷のためにことごとく不採用になってきた・・






初めて採用をもらう事ができる



「着ぐるみに入る仕事」だと


勝手に思い込んでいた亮輔



しかし!



顔をさらすパルの仕事だと知り驚く



人がこれを見て怖がるんじゃないか?



そう思っていた亮輔



それ以前に



これをさらすことに抵抗があった。。




しかし



ファンタシア・パークの



伝説の「ファンタシアの魔女」と呼ばれる



年配の女性「及川真千子」は



そんな気後れする亮輔を



どんどん引っ張り出し



インフォメーション・センター



遊園地の顔ともいえるその部署で



誰よりも素敵な



マシュマロ・スマイル



の出来るパルへと変えていく




亮輔がこだわっていたのは


「傷」ではなく・・



自分自身の気持ちが前へ出ていかないこと



それだったことに気づいていく。



誰でも



多かれ少なかれ心に傷を持つ



そんな心の傷を


誰よりも早く見抜き



その人の心に寄り添える。



それが魔女だった



そして



それは



魔女が負ってきた









があったからこそだった




その魔女の過去をえぐる事件が起きる



その時・・



魔女の正体を暴く者へ



亮輔たちパルは一丸となって魔女を護るのだった




夢の国



ファンタシア



それを護る使命を持ったパルたち



パッセンジャーと呼ばれるゲストを



飛び切りの笑顔にするために



パルたちは頑張る




それは



パル同士の間でも同じことが言えた。



それを教えてくれた魔女に



飛び切りの笑顔になってもらう為に




人が変われるきっかけ・・




それは案外どこにでもあるのかもしれない。




それはきっと



自分の心がほぐれなければ見つからないのかもしれないよなぁ。。




その


「ほぐれる」きっかけは・・


こういう本に出合うことも含まれるのかもしれなよね



心が折れそうになった時・・



勇気をくれる☆




あなたもパッセンジャーになって



伝説のパルのマシュマロ・スマイルに会いに行ってみませんか









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宮部みゆき「希望荘」~探偵「杉村三郎」が調査した先にあった真実☆それは辛いものだった。。~

2018-08-19 03:10:34 | 
宮部みゆき「希望荘」読み終わりました。


これずっと読みたかったんだよね~。


やっと読めて嬉しかった



「杉村三郎」シリーズ☆



絵本を作る編集者


社長令嬢と結婚し会社の広報


そして


妻と離婚し探偵に




出会ってしまった事件が



杉村を探偵へ導いた?!



38歳バツイチ


探偵事務所を構える



調査会社「オフィス蛎殻」の調査員



そして



杉村探偵事務所の所長でたった一人の所員「杉村三郎」



2足のわらじでなんとか生計をたてる。




幽霊の正体を確かめる調査?死んだはずの人が生きていた?



死んだ父親が殺人犯だった?真実なのか?



突然消えた夫・・不倫相手と逃げた?



震災で行方不明?しかし!


その裏に隠されていたバイト君の目論見とは?!




杉村の探偵らしからぬ


人を油断させる容貌



それが真実を聞き出す手助けになる☆



事件を呼び寄せる男「杉村」



出会うべくして出会った事件。。





事件を起こす者の・・



生きてきた道。。




それを考えさせられる。




特に考えさせられたのは



「砂男」



手に追えなくなった息子と縁を切る父親



しかし・・



そのせいで



ひとりの男を・・


その家族を不幸にしてしまう。。




杉村と対峙した父親が




「じゃあ、私はどうすりゃよかったんだ?」



そう杉村に問う。。



息子を「化け物」と言い・・



「骨になっていることを祈る」



その父親の心境とは?





この父親はどうすべきだったのか。。




自分の子供がもし・・



そうだったら・・。




考えさせられました。




親の育て方・・



他人はそういうけれど・・



生まれながらのサイコパス



そういうこともあるのだと。





自分の子供をこの世に誕生させる。




生まれたときの喜び



そして



思ったようにならず



道を踏み誤り犯罪を繰り返す息子。。




子供を持つものとして・・



その責任を強く感じました。




心中するべきだったのかな?




犯罪を防ぐために。。





誰にでも・・



起こり得る。。




加害者にも被害者にも成り得る。。




他人事じゃないんだよ。




そう教えられたような気がしました。




自分のことに置き換えて考えてみる。




答えは出なくても



考えることが大事なんだと思う。




考えてみる。



想像してみる。



本を読むってそういうことなんだよね




探偵「杉村三郎」の今後も期待大☆



トニーも登場してくれたらまた面白くなりそう~♪










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秋川滝美「幸腹な百貨店」~閉店の危機に追い込まれた百貨店が盛り上がらない祭りに便乗して繁盛?!~

2018-08-07 03:35:03 | 
秋川滝美「幸腹な百貨店」読み終わりました。


これずっと読んでみたかったんだよね~。



シリーズ化されているらしく


タイトルも面白そうで気になってたの^^



図書館でたまたま見つけてラッキー☆




秋川さんの作品は



人と人との「縁」を感じる☆




普通出会わないような人と人が


ひょんなきっかけからつながって


そして


そこから人と人が協力したら


一人じゃできないようなことも成し遂げられる



そういうことを感じられるので


読むと勇気と希望が湧いてきます



この作品もその


人とのつながり



をすごく感じさせられる作品です




バブルの頃は



繁盛していた百貨店



堀内(ほりのうち)百貨店



しかし・・


時代と共に


店舗は減り。。



堀内百貨店は1店舗に。



そして



その最後の1店舗も閉店の危機に追い込まれようとしていた




堀内百貨店で事業部長を務める



「高橋伝治」




何とかしてこの店舗を守りたいと思う。



しかし・・



フロアの印象から



これは客足が遠のくという問題点が山積みであることを突き付けられる。。




ディスプレイ




店員のやる気のない態度




同期のダイニングフロア長の「瑠衣」と


そのことについて話し合う。



問題点は他にもあった。



店長の「丸山」の


店舗閉鎖を容認するような態度。。




どうしたものかと頭を悩ませる伝治の目に飛び込んできた・・


1枚のポスター



タイガースファンの伝治



タイガースカラーを使った




『ふるみなと祭りを盛り上げよう!』



という文字が書かれたものだった。



そこから感じられる


意気込み!それを伝治は感じる。



そして


このポスターを作った人に会いに行く。




そこからつながっていく


街の人たちとの交流



百貨店と祭りという


かけ離れたように見えるもの同士が


くっつき相乗効果を及ぼす



若い従業員との交流を避けていた伝治



しかし



瑠衣の策略?で関わってみると・・



意外な発見が



自分が見ていたのはほんの上っ面だったことに気づく。





自分と若い世代の考え方の違い



関わっていくうちに諦めてしまっていたことに気づかされる。




彼らは頑張る力がないのではない。ただ頑張る対象を見つけられなかっただけなのだ。


頑張らない連中に腹を立て、馬鹿にしていた自分が間違っていたのかもしれない。




そう伝治は思う。



街の人たちと



商店街・百貨店が一つになるとき



奇跡は起きる




人は一人では弱いものだけど



一人一人が力を合わせれば



諦めていたことが可能になることも



そんなあたたかい気持ちになれる作品です。




あなたも読んでこの一体感を共有しませんか









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竹内真「図書室のキリギリス」~夫が行方不明になり3年で離婚。自分をキリギリスだという詩織の選択は正解だった?

2018-08-02 03:09:58 | 
竹内真「図書室のキリギリス」読み終わりました。



「キリギリス」ってどういう意味なんだろう?


興味津々で読んでみたよ^^



アリとキリギリスの「キリギリス」だったんだぁ~。




夫が突然ゆくへ不明になり3年。



詩織は夫がいないまま離婚する。



何故夫は消えたのか?



自分の意志でいなくなったであろう夫の真意とは?



結婚と同時に購入したマンションのローンは


夫の名義で毎月引き落とされていた。



そのままそのマンションに住み続け


性だけが「鈴木」から


「高良」に変わる



そしてパートでなんとか食いつないできた


「キリギリス」の詩織



蓄えも心もとなくなってきた。。



そこに舞い込んだ友人からの



学校司書にならないかという話



学校司書には資格は要らないらしい。



詩織は友人「つぐみ」が務める高校の



図書室のキリギリスとなる




手品好きな変わった校長



司書の資格を持つがやる気のなさそうな若森



図書室に通ってくる生徒たち




本と共にかかわる人たちによって


詩織は変わっていく




詩織の特殊能力「物から感じる思い」



それがここでは活かされていく



詩織の前任「学校司書」の「永田」が急にやめた謎。。



そして


詩織は永田を訪ねていくことになる。



永田に会って知った「学校司書」の実態。。



苦悩。。



それを知った上で


詩織は今自分の仕事を精いっぱいやろうと決意する



読書に縁のなかった男子生徒「大隈」に



読書の楽しさを教えた



星野道夫「クマよ」





生徒に読書の楽しさを教えようとする詩織の思いが



図書室に訪れる生徒たちにも伝染していく




キリギリスは怠け者だったのだろうか?




キリギリスの本当の力を出すために蓄えられた



時間だったのかも



詩織を見ているとそう思う。




夫の失踪の理由が解りかけ・・



もう戻れない分かれ道を振り返り再度確認する詩織



詩織の決断はやっぱり正解だった




決断したことに理由は要らない気がする。



自分が感じて信じた道



それが自分の道になる




星野道夫「旅をする木」に興味をそそられました。


その中の「十六歳のとき」の一節



『一人だったことは、危険と背中合わせのスリルと、たくさんの人々との出会いを与え続けてくれた』



それがとっても印象に残った。



なるほどなぁ~。



一人にならなければ分からなかった事



一人になることで感じられた事



詩織もこの言葉に感銘を受けたようだ。



私も是非この本を読んでみたいと思った。



探してみよ~っと



本は時に自分を励まし



その世界へ入っていくことで



現実逃避できたりもする



楽しいよね~。



だから読書は止められない!




これを読まなければ出会えなかった本にも



出会うことができて幸せ




あなたも図書室のキリギリス「詩織」のお勧め知りたくなりましたか















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