読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

真保裕一「オリンピックへ行こう!」~3m先の相手との心理戦!いつしか自分も戦いの舞台に!!~

2018-10-29 02:14:47 | 
真保裕一「オリンピックへ行こう!」読み終わりました。


真保さんのこの


「~へ行こう!」シリーズ好きなんです



デパートへ行こう!


遊園地へ行こう!



そして


今度は



オリンピックへ行こう!



さすがにオリンピックは


なかなか行けないよね~。



見には行けるかもしれないけど・・



出場となると



ホントに


その壁は



相当厚い



ちょっと


人より優れている身体能力や



努力・・



そのぐらいで出場できる生易しいものじゃない!



それを


これを読むと分かった気がしました。



分かった気がする・・と言うのも


おこがましい気もするんだけど。。



選手になった気持ちで読む事ができます



文章でここまで



試合を表現するのって



難しいよなぁ~って


真保さんに感心してしまいました。




ホントに絵が浮かぶんです!



自分がその舞台に立ち・・



相手の心の内を読みながら・・



3m先の相手に


自分の心の葛藤を読み取られぬようポーカーフェイスを決め込み・・



ラケットから球を繰り出してる



そんな姿が




卓球に15年心血を注いだ雄貴



競歩にすべてをかけた16年を過ごしている拓馬



選手生命を絶たれ希望を失う元Jリーガーの幹雄




それぞれ立場は違うけど


みんな目指してるものは



オリンピック




これを読んで卓球というものを初めて知った。




こんなにも心理戦が繰り広げられていること。



そして



球の当て方やラバーでこんなにも変化するものだということ。



あの選手もこういう状況で戦ってたのかと


想像しました




そして


競歩というスポーツが奥深いことも知りました。



ルールも知らなかったし・・



フォームも初めて知った。





元選手の夢破れた後の



家族やその周りの人たちのことも。。




オリンピックに出場するための並々ならぬ努力



そして


運☆



オリンピックに出場してメダルを取る事ができるなんて~



ホントに奇跡みたいなものなんだってことも





自分を追い込んで


まずは


自分自身に勝たなければならない




足を引っ張る者たち・・



そんな競技と関係ないこととも闘わなくてはならない。。




勝てば僻みや中傷・・



負ければ



オリンピックは遠のく。。



常に自分と闘い



敵と戦い



オリンピックへの道は険しい




これからオリンピックの競技を見るのも



見方が変わる気がします。



競技よりもっと奥の方まで見る力が備わった気がして



うれしい~



普段は体験できないことを


本は体験させてくれる



読書って楽しいよね













  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋川滝美「居酒屋ぼったくり7」~要の家族から2人の仲を裂こうと嫌がらせを受けた美音。しかし!それで2人は・・

2018-10-25 03:29:46 | 
秋川滝美「居酒屋ぼったくり7」読み終わりました。


やっとこれ読めた~。



続きが読みたくてたまらなかったのだけど・・


なにせ・・


図書館で借りて読んでるので^^>



このシリーズの良さは


なんと言っても読んだ後の


ほっこり感



居酒屋ぼったくりに足を運ぶ常連たちの


美音と馨を見守る温かさ☆



そして



美音と要の恋のゆくへ




今回



美音は



要と美音の交際を知った家族から嫌がらせを受けるの



それというのも


要は佐島建設という大手の会社の御曹司



その御曹司の交際相手に


美音はふさわしくないということで


要と別れるよう強要される


しかし!


美音は毅然とした態度で


これを



突っぱねる



それが更に


家族の怒りに触れて・・


ぼったくりが閉店の危機に追い込まれる



美音はそんな状況になっても


要にそのことを打ち明けなかった。



でも


要はこれに気づき美音を護る




「私から別れることはありません!」



そう言った美音の強さ



しかし・・



要の優しさは


美音の瞳を決壊させる



ぼったくりの危機に



常連たちは美音と馨を心配し駆け付ける




両親から受け継いだこの店「ぼったくり」



これを護ろうと闘う美音



だけど


美音は一人じゃない!



マサやシンゾウやウメ



アキやリョウなどなど・・



老若男女から愛される店「ぼったくり」



みんなの心のシェルターにもなっている



そして


今度は逆に


美音と馨をみんなが護ってくれる。




あたたかい膜で覆われる美音



そして


要との距離も


この一件でより深まる



もしかしたら・・



要の家族は


今まで要を


半端な気持ちで近づく輩たちから守るために


要に近づく者たちに圧力を



美音は・・


要は・・


気付く



居酒屋の女主人と


大会社の御曹司



この2人のこれからはどうなっていくのだろう?



続きが楽しみです



美音の超前向きで打たれ強いところ☆



私も見習いたいなぁ~。



鯖のオランダ煮やスコッチエッグの早い方など・・


作ってみたい料理もたくさん☆


見習いたいこと満載の「居酒屋ぼったくり」


私も通い詰めること間違いなしです!!笑











  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東野圭吾「沈黙のパレード」~沈黙の事件の真相の扉を開いたのは物理学者だった☆~

2018-10-22 02:42:15 | 
東野圭吾「沈黙のパレード」読み終わりました。



圭吾さんの作品は新作が出ると必ず予約購入して読んでます!


・・・というわけで


今回も早速ワクワクしながら読みました。



今回の作品は


「ガリレオシリーズ」です^^



ひさびさの


「湯川学」登場にワクワクが急上昇でした



湯川先生の



「面白い」もひさびさに聞けてよかった~♪



そして



今回4年ぶりに



草薙と湯川は



「係長」と「教授」になって再会する



しかも・・



草薙は湯川がアメリカから帰国していたことを知らなかった。



そのことを



部下である「内海薫」から聞くことになる。



その時


ちょっと悔しそうだった草薙が


実に面白かった




今回の草薙が担当する事件は


草薙が新人刑事の頃


苦い思いをした


「本橋優奈ちゃん殺人事件」


この被疑者として逮捕した


「蓮沼寛一」



沈黙で無罪を勝ち取った男



この男が


また殺人事件の被疑者として浮上する!




燃えたゴミ屋敷から・・その住人の遺体と



そこに一緒に遺体として発見された



行方不明だった「並木佐織」




ゴミ屋敷の住人は



「蓮沼寛一」の母親だった




佐織の家である定食屋「なみきや」



ここを蓮沼は出入り禁止になっていた事が分かる。



蓮沼が佐織に執拗に迫っていたため



被疑者として浮上する蓮沼




蓮沼の部屋から佐織の血痕の付いた作業着が見つかる




しかし・・



蓮沼の自供が取れないまま釈放。。





草薙は焦る。。




行き詰った捜査



そして



湯川との再会



湯川へ話す草薙




物理学者の目線で



事件を解決へと導いていく




「なみきや」の常連になる湯川



そこに来る常連たちの佐織への思いを知る




佐織が目指した歌手の夢




それを叶えるため尽力した新倉夫妻



佐織と付き合っていた高垣




菊野で行われる仮装パレード



そこに隠された



「悪魔への贈り物」



沈黙には沈黙を




自白は王様



そう言った蓮沼




王様を最後まで出さず・・



罪を逃れた?




物理学者が導き出した事件の真相は・・



意外なものだった




このまま事件解決?


・・・と思ったら・・



どんでん返しがあり!



読んでいて最後の最後まで気が抜けませんでした。




蓮沼は本当に嫌な奴!


読んでいて嫌悪感が増幅していきます



司法のもどかしさも感じました。



自分が遺族の家族だったら・・




加害者の家族だったら・・



いろんな角度から物事を見ることの大切さ



それを教わった気がします。



湯川教授の優しさ


それは著者である圭吾さんの優しさのように感じました。




使い方によっては



毒にも薬にもなる。




それは使う人次第なんだろうなぁ~。




「なみきや」の炊き合わせ気になるなぁ



ガリレオシリーズまた楽しみにしています











  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

柚木麻子「さらさら流る」~川にコンクリートの蓋をした暗渠。普段は気づかないけど意識してみると人の気持ちも見える☆

2018-10-14 03:44:44 | 
柚木麻子「さらさら流る」読み終わりました。


どんなお話なのかとワクワクして読み始めました。



そこには私の知らない世界が



「暗渠」って知ってる?



私は初めて知りました☆



ビルが立ち並ぶ・・


大都会東京の中に


コンクリートで固められた川があるなんて



埋設したり蓋がしてある川のことを「暗渠」というらしい。




それまでただの大学のサークルの仲間


・・・というだけだった光春



それが飲み会で潰れてしまった光春を介抱して


光春から暗渠の話を聞き


それをたどって一緒に帰ることになった菫



「暗渠」という言葉に惹かれ・・


光春とその話をすることで


光春自身にも惹かれていく



そして


付き合いはその後家族ぐるみで4年間続く



しかし!



別れは菫から言い出した。



このままでは「菫」が


菫らしくいられなくなる!!


と。



光春から裸の写真を撮りたいと要求される。


それに抗えなかった菫は


撮らせてしまう


その後すぐに


そんな自分が嫌になり


写真を削除させ・・


別れを切り出す。




「君には絶対にわからない。俺の気持ちなんか。

 なにもかも恵まれている君と俺に接点なんか、

 最初からあるはずなかったんだよ。」



激しく菫をなじる光春



暗渠の接点を見つけられず諦めてしまった


あの夜


2人の運命



しかし・・



6年後



仕事関係の資料を見るためにたまたま見つけてしまった



パソコンの中の自分の裸の写真


菫は困惑する。。



消したはずの写真がなぜ



自分の知らないところで世界中に拡散されてしまった自分



光春が?!



なぜ今頃?




今までさらさらと周りに流されてきた自分



自分を否定したくない。。



そんな強い思いが菫の本質を自分自身で暴き



そして


向き合って抗って耐えて



自分を立て直していく



光春のしたことを・・


光春を・・


憎みたくない



憎むことはあの時間を否定することだから。




自分自身を否定することだから。




光春に対峙してくれた菫の父



そして


親友の百合



大切な人たちに心配かけないように



菫があえて自然に振る舞うこと。。



人からは分からない葛藤




一方



光春は


自分の知らないところで写真が拡散されていたことに



驚く!!



しかし



その原因は



自分が作ってしまったということ。



それに気づき



自分の本当の気持ちに蓋をしてみないようにしてきた・・



それに対峙する




家庭環境のせい。。




何かの



せい



・・にして流されてきた自分




菫を汚すつもりはなかった。。



「つもり」。。



無意識の故意



いつも「自分」のことばかり考えていた。



そんな自分。。




暗渠。。



気付かなければなかったことのように過ごす。。



でも


それを意識した時


川の流れは目にも耳にも届く



もう一度自分を・・



本当の自分を意識して見て見よう!



それが醜い見たくない自分だったとしても。



それを意識することで


本来の自分が解放され


滞ってたものがさらさらと流れだす




自分も無意識のうちに誰かを傷つけてるかも?


そんなことを思った。




暗渠と人気持ちを掛け合わせるとは・・


柚木さんってスゴイ








  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋吉理香子「鏡じかけの夢」~自分の本心を映し出す☆願いが叶うというその魔鏡に魅せられた者の運命は?!

2018-10-12 02:03:02 | 
秋吉理香子「鏡じかけの夢」読み終わりました。



今回も秋吉さんワールドにどっぷりと浸からせていただきました!!



人間の・・



奥の奥の・・



自分でも気づかなかった




本当の心



それを


魔鏡は映し出し



見たくない自分を突き付けてくる




そして



最後は鏡に映る本当の自分?に


自分自身が突き動かされ・・



「願いが叶う鏡」として・・



自分が自分を操る




時として・・



自分の




思い込み



に囚われてしまうことがある。




そんな人間の心理を見事に描いている作品だと思った




自分の都合のいいように思い込み・・




そして



願いが叶ったと錯覚し・・




破滅していく




自分の願いが叶うということは・・



その陰で不幸になる人がいるということ。



そんなことも映し出してくれる。




「魔鏡」と呼ばれたこの鏡。。



使い方によっては本当の自分を知る



最強の鏡になるのかも





何不自由ない生活と素敵な旦那様を手に入れた看護師




女を愛せない鏡研ぎが自分しか愛せない男に惚れてしまう




顔と声を失くし財産を手に入れた男が愛する女に捧げたもの




奇術師が才能ある子供に託した夢



希望のある生活へと逃げ出した双子の行く末





幸せになりたかった者たちが・・



鏡に願った夢



そして末路は




鏡に映った自分を見て思うことがある。



「これは私の本当の姿なの?」かと。



あなたはそんなこと思ったことありませんか













  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする