読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

重松清「とんび」~ヤスさんの一言一言が心に沁みる☆「家族」っていいな♪~

2014-07-03 02:54:15 | 



重松清「とんび」読み終わりました☆



いやぁ~



よかったです



夢中になってアッという間に読んじゃいました!



なんだか読み終わってしまったのが



残念




本を読んでこんな気持ちになるのは珍しいかも。




それほど


この本に強く惹かれてしまったのです




何がそんなにいいのか



そう聞かれたら・・



やっぱり



ヤスさん



とにかく


この


「ヤスさん」がいいんです




もう~


なんていうか・・


この



「ヤスさん」の




一言一言が心に沁みる




母親が小さいときに亡くなり


父親はその後再婚し


ヤスさんは叔父夫婦の養子になる。



本当の家族の記憶がないヤスさん。


そんなひとりぼっちだったヤスさんが


家族を原爆で亡くし


ひとりぼっちだった「美佐子さん」と



家族を作っていく




不器用で


でも


真っすぐで



自分の言葉に照れてしまうヤスさんは



言葉もぶっきらぼう



だけど


備後の仲間たちは



美佐子さんは



そんな



ヤスさんが




大好き





言葉はぶっきらぼうでも



ヤスさんには



愛がある





そんなヤスさんに新しい家族が増える。



名前は



小林旭からつけた



アキラ



ヤスさんが「とんび」で



アキラが「鷹」



仲間たちから


「とんびが鷹を生んだ」


といわれるほど



できた息子の「アキラ」




とんびと鷹の物語なのである☆




3人家族になったヤスさん。




しかし・・



3人は長く続かなかった。



アキラが4歳のとき



美佐子さんは



アキラを事故から守るために



身代わりになって死んでしまう。




そこから父と息子2人きりの生活が始まる。




しかし



生まれてから備後を出たことがないヤスさん。



昔からの付き合いの「たえ子ねえさん」や


幼馴染で坊主の照雲


その奥さんの幸恵さん



みんなが一緒に「アキラ」を育ててくれる。



みんなから愛されるヤスさんの息子「アキラ」もまた



みんなに



愛されていた




母親の事故の真実を知りたがる



小6の卒業を目前にしたアキラ。




ヤスさんは


嘘をつく。




美佐子さんはヤスさんをかばって



身代わりになって死んだのだと。




アキラの身代わりで死んだとは・・



どうしても言えなかったヤスさん。




アキラと一緒に風呂に入り


そのことをいうヤスさん。



「お父さんが・・・お母さんを死なせてしもうた・・

 お母さんは、こげなお父さんを救うために・・身代わりになってくれたんじゃ・・」



ヤスさんの気持ちになると





中学生になって


反抗期を迎えたアキラ。



野球部に入り練習に明け暮れていた。



ある日


ヤスさんは偶然


アキラが後輩の尻をバットで殴っていたところを見かけ


叱り頬をなぐる!!



その後


その後輩の父親がヤスさんに


アキラを野球部から退部させるように要求してくる。



その時の


ヤスさん。



「わしはずーっとアキラの味方じゃけん」


そう相手の父親に言い放つ!


親の責任を問われたヤスさん。




「責任より愛のほうが大事じゃ



きっぱりと言って



やっぱり照れた。



↑そんなヤスさんがいい






アキラは県内でもトップレベルの高校へ進学。



大学は東京の大学を受けるという。



ガッカリするヤスさん。



アキラのためとは解っていても・・


寂しい気持ちをどうにも押さえることができず


ついアキラに辛く当たってしまう。




たった2人家族・・


それが一人になってしまうときがきてしまう。



自分の子離れの時を思い


ヤスさんの気持ちが痛いほど伝わってくる




東京で一人暮らしをするアキラ。



備後で一人暮らしをするヤスさん。



そんな生活が


アキラ大学を卒業し


東京の出版社へ就職した後も続く。



ヤスさんは東京へ出たついでにアキラの会社へ。



アキラは取材で不在だったが


会社の上司から見せられた


入社試験でのアキラの作文。



そこにあったのは


アキラは母親の事故の




真実を知っていた




ヤスさんの嘘もわかっていた。




それを知ったヤスさんは号泣



ヤスさんは優しい。



その息子のアキラも


また優しい。





アキラが26のとき

結婚相手を連れてくる。



7歳年上の離婚経験ありの子持ちの由美さん。



想像していた人とのギャップにとまどうヤスさん。


しかし


結局受け入れてしまうのだ。



最後は



「アキラの女房は、わしの娘じゃ!」



そう言ってしまう人なのだ。





血のつながらない孫「健介」にも



ヤスさんはあったかい。



アキラと由美に赤ちゃんができる。



「初孫だよ」というアキラに



「わしの初孫は健介じゃ」



ヤスさんはそういう人なのだ。



「理」のスジが通っても


「情」のスジが通らないとダメなのだ!!



血のつながり・・



住んでいるところとの距離・・



そんなものは



関係ない!!





「家族なんだ」




家族っていいなぁ~




そんな風に思う。




ヤスさんが教えてくれる。



家族の大切さ☆



時には


ぶつかって


素直になれなかったり


本音が言えなかったりすることもあるけど



最後は



どんなことも受け入れる☆



相手を信頼し



なにより



家族が



大好き



ってこと。



そこにはやっぱり「愛」があるということ




ヤスさんありがとう





お礼をいいたくなる。



そんなお話












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