読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

柚木麻子「その手をにぎりたい」~その手のために頑張ってきた青子の9年間☆~

2015-07-02 02:28:31 | 



柚木麻子「その手をにぎりたい」読み終わりました☆



1日で読み終わってしまった!



柚木さんの作品は読みやすい☆



内容が難しくなくて


感覚がグイグイ伝わってくるし


そのおかげで


話の中にグイーっと入っていけて


集中できる




今回のこの作品は



タイトルに惹かれて借りてきたの。




読んでみたら


上手くかけられてるなぁ~!



・・って思った。





24歳「本木青子(もとき せいこ)」



栃木の実家はかんぴょう農家



そんな青子が東京で就職して3年目



仕事をやめ実家に帰る





はずだった




ところが!



送別会と称して社長に連れて行かれた


高級すし店「すし静」



座っただけで3万



といわれるその店に行ったことで・・



青子の人生は変わる




そこの


寿司職人「一ノ瀬」



無愛相で言葉も少ない。




しかし


その


冷たく冷やされた手から



直接



受け取って食べたヅケ



これが青子にとって忘れられない味になる♪




今まで食べたことのない・・



自分が食べきた寿司とは



全くの別物




この寿司を



自分の稼いだお金で



また食べにきたい!!




そう思った青子は



東京に残り転職する。





「すし静」に


「一ノ瀬」の手で握った寿司を食べるため☆



まさに



「その手を「にぎり」たい」



なんですよ~。



このタイトルのセンスにグッと来た!






青子はそのためだけにがんばる!



一ノ瀬とは


寿司職人と客


それだけの関係



だけど



青子は一ノ瀬に惚れていた。




一ノ瀬の手に・・寿司に



だけど


言いだすことはできない!



この心地いい場所がなくなることが怖かった。



適当に他の男と付き合い


でも


心の中にはいつも「一ノ瀬」がいた。



そんな青子の思いは・・


一ノ瀬に伝わらなかった。。




一ノ瀬は同じ店で働く「里子」と結婚することになる。



それを知った青子は


「すし静」にいけなくなる。。



そんな時・・


「すし静」の常連の澤見に仕事関係で偶然会い、



意外なことを言われる。



青子の気持ちを知っていた澤見は



「なにも、恋愛や結婚だけの関係じゃないよ。男女の関係って」




「君達は一緒に切磋琢磨してきたんじゃないのかな?」



と。



育てあっていた


青子と一ノ瀬?



青子は澤見にいわれて初めて気づく☆






一ノ瀬は結婚し・・子供が生まれ・・



青子は仕事で成功を収めていく



そんな別々の道を歩いている2人だけど・・



お互いが必要だった。




そして


青子の


一ノ瀬の手を求めた9年間!!




その結末は?!





ちょうど小説がバブル期から・・


バブル崩壊。。



昭和から平成へ。。




私と青子の年齢的なものもかぶって


そこに出てくる「懐かしいワード」



ワンレン


ボディコン


とらばーゆ




などなど・・


あ~そんな時代もあったよなぁ~。




そして


これを読むと


「お寿司食べたい!」ってなりますよ~!



ぜったい!!笑









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