読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

小湊悠貴「ゆきうさぎのお品書き~熱々おでんと雪見酒」~小料理ゆきうさぎの料理で人の心は懐柔していく☆~

2017-03-30 02:16:55 | 
小湊悠貴「ゆきうさぎのお品書き~熱々おでんと雪見酒」読み終わりました☆



このシリーズも3作めになりました



毎回おいしそうなお料理の数々・・


読んでるとお腹が空きます



そして



今回はお得情報☆



ゆきうさぎのメニューの作り方が


この作品の最後のページに紹介されています



そう!



レシピ付きなんです



早速作ってみたいと思います





祖母の亡きあと



小料理 ゆきうさぎを継いだ大樹




学生時代祖母の店を手伝いながら料理を覚えた




その時の


ある日のこと・・



それが



祖母亡きあとに訪ねてくる客人




その人を救った祖母




その恩返しが


大樹に返ってくる



人と人との縁・・



それを強く感じる



祖母が守って大事にしてきた店



それを



その志を受け継ぎ



守ろうとする大樹



そんな大樹に


祖母からの常連も


ついてくるのだなぁ~。



そう感じる。




大樹のそんな気持ちに沿うように



ゆきうさぎでバイトをする


碧(通称 タマ)


菜穂(通称 ミケ)





大樹の料理に助けられバイトをすることになった


碧は


大樹自身にも


自分で気づかないうちに(周りは気づいているのだけど!笑)


大樹にどんどん惹かれていく



そして


大樹もまた


自分の碧へ惹かれていくの気持ちに



気付き始めていた。




碧をバイト帰りに送っていく大樹



2人の間には




静かに温かい空気が流れている



2人がお互いに感じている




心地よさ




自分が感じているこの空気を



タマも感じていたらいいなぁ~



そう思う大樹




2人の関係が



少しずつ・・



いい関係になっていることを感じる



次回作では


2人の関係がもっと進展するのかな~♪



そんな期待が!!笑





ゆきうさぎを介して



洋菓子屋の「桜屋」


和菓子屋の「くろおや」


の仲たがいしていた父親同士が和解する☆



桜屋の娘 星花


くろおやの息子 慎二





ロミオとジュリエットのごとく密会していたが



大樹の計らいでそんな苦労もなくなる



そして



ゆきうさぎの記事を書いたことで



ゆきうさぎに迷惑をかけてしまったと



後ろめたさから



雪ウサギから遠ざかっていた記者の「双葉」




それを懐柔したのも


また


大樹の料理に対する心と


その料理だった




ゆきうさぎの料理は


人の気持ちを優しくする



それは




口にしただけで自然と誰かを笑顔にできる料理



大樹がいつもそう心がけて作るからだろう



碧はそう思う。



そして



自分もいつかそんな料理が作れるようになりたいと願う



大樹の気持ちに寄り添おうとする碧が



なんだかいじらしい



大樹と碧


いいカップルになっていくこと間違いなしだね(^-^)





あ~次回作が待ち遠しい




そう感じること間違いなし!



あなたも是非ご一読を




牛肉のしぐれ煮♪


茄子の味噌炒めとりんごとさつまいものおやき♪


関東風だけど牛すじの入ってるおでん♪


みんな食べたくなっちゃうよ


















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横尾秀介「カササギたちの四季」~ホームズ役の華沙々木の助手を務める日暮。実は日暮が陰で活躍?

2017-03-26 14:55:17 | 
横尾秀介「カササギたちの四季」読み終わりました☆



「リサイクルショップ・カササギ」を

華沙々木と日暮は共同経営していた。



見た目が良くて頭もいい華沙々木



そして


優しくて押しの弱い日暮



日暮は


今日もお得意様?の


黄豊寺の和尚に


言い値でガラクタ同然の物を買い取ることに(^^;



そんな日暮を


華沙々木にあきれながらも


仕方ないと受け入れていた。



そんないいコンビの2人。



そして

もう一人


高校1年の菜美も


この店の手伝いをしている。


華沙々木に憧れている菜美



その菜美の夢を壊さないように


日暮は華沙々木の推理を



名推理



・・に仕立て上げるために陰で奮闘していた




菜美との出会いは



買取を依頼された


南見家に訪れたときだった。



菜美の母里穂は


菜美の父との離婚で


父の荷物を売ろうとしていた。



里穂の本当の想い・・



そして



菜美の寂しさ・・



それに華沙々木と日暮は心を痛める。



菜美の心情に


自分の過去の心情を重ねる日暮。。



華沙々木の



実際とは違う推理に



それを本当にしようと仕組む日暮



菜美の心の糧になるようにと奮闘する!!




それから


華沙々木はホームズのような名探偵に☆



日暮は助手のワトスンのような役に徹する☆



しかし・・



本当は日暮が



謎を解き解決していたことを




菜美は知っていた




口には出さないけど



3人がそれぞれを思いやる



それがとてもいい~♪



意地悪で欲張りに見えていた


黄豊寺の和尚が・・


実は


優しく思いやりのある人だったこと☆




見えているものがすべてじゃない!




内側に秘めていて・・




表さないもの




それを見抜いていく日暮




華沙々木のとぼけたところも・・



実は演技なのかも?!





思いやりが起こす事件



その事件を人を思いやる日暮が解決する☆




最後の事件は意外にも


華沙々木が珍しく解決??



・・・でもやっぱり。。




ひやひやしながら華沙々木を見守る


そんな日暮も面白い




事件の真相☆



そして


それ以上に


人への思いやりにあふれた物語に



きっとあなたも釘づけになるはず




蜩のことを


「日暮れ惜しみ」ともいうのだとか。



惜しむというのは


きっと、忘れたくないことなのだろう。


大切にするということなのだろう。




小説中に出てくるこの言葉は



日暮の人柄にも通ずるところがある☆



そんなことも思いました^^














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鏑木蓮「真友」~親友だった2人が事件を境に被害者家族とか加害者家族に!そして・・真の友となる☆

2017-03-20 02:44:24 | 
鏑木蓮「真友」読み終わりました☆



真の友と書いて「しんゆう」



このタイトルに惹かれて読みました。




深い内容でしたよ




中学2年まで親友だった



隆史と伸人




この2人が




事件をきっかけに




被害者家族と被害者家族になる




そして



それから13年・・



2人は会わずに過ごす。






隆史の父は




伸人の父に



自分の携帯していた拳銃によって殺された




隆史の父と同じ交番勤務だった



木俣の証言



そして



事件後の目撃証言により



伸人の父が犯人だと断定され



捜査が行われる。




それから


13年



伸人の父は行方不明だった。





事件は一向に進展せず・・・



隆史の母は精神を患い・・



伸人の母もまた



自殺未遂をし



精神を患っていた。




しかし


隆史の妹の真緒は


伸人を慕い



伸人の父と伸人は別だという。




そして


いつも3人一緒だった麻衣もまた


伸人の父は犯人ではないと信じ


伸人の肩を持つ。



麻衣のことが好きだった隆史は



そのことににも



伸人への憎しみを募らせる材料となっていた。





隆史は



伸人の父を殺したいという気持ちが大きくなっていく。




そんな自分の気持ちを戒め


押さえる為にも


自分は警官になる!



そう意志を固くする。



そして



警官になり



刑事になった隆史




動かなかった事件が・・




刑事部長が撃たれ



その拳銃が



隆史の父の小野であることが判明☆



そこから事件が動き出す!!




刑事部長が撃たれた寺の防犯カメラに映った



伸人の父



そして



それに違和感を持つ



隆史




隆史の刑事の目



それが



伸人の父が犯人ではないことを



見抜いていく!




そして



隆史の父が殺されなければならなかった



その真相に!



真犯人に迫っていく!!





13年ぶりに再会する



隆史と伸人



そこには


13年のときが



二人を





真友




にしていった証が





いつも心にいたお互い☆






伸人の父の心にも



真友が☆




そして



離れていても



家族を思う気持ちが




一緒にいることが



「本物」ではないこと。




いなくても



確かにあるもの。





そういうものもあるんだなぁ~。






13年の時間が・・




本物を見抜く力と




本物の



友を育てる





そういうことだったのかも^^






最初は辛く・・



悲しい・・



だけど


最後は



ホッとして



温かい気持ちになる




そんな作品でした






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鏑木蓮「京都西陣シェアハウス」~志穂は味方か?はたまた敵か?一つ屋根の下で家族以上に首を突っ込んでくる女

2017-03-16 03:32:16 | 
鏑木蓮「京都西陣シェアハウス」読み終わりました☆


タイトルにつられて借りてみたのだけど


面白かった~♪



ちょっと


サスペンスタッチもあり・・



22歳の志穂が


一体なんのために



いくつも年上の人たちに



ズバズバものをいい・・



そして



個人の問題に


グイグイと首を突っ込むのか



怖ささえ感じる物言いや行動



首を突っ込まれた人たちは・・



不快感をあらわにする



しかし・・


なぜか


次第に



志穂の言うとおりに動くようになる?!



なぜ


こんな小娘に・・



そう思いながらも突き動かされる




強い何かを持ってる




受けた企業77社全敗。。



就職浪人の志穂



そんな志穂が


京都西陣織の機織り工場だったところをリフォームした


京町家


共同のトイレと台所


家賃3万5千円


そこに住むようになり


そして


さまざまな悩みを抱える住人達の


悩み解決をしていく



いつの間にか


なんでも知っていて・・



触られたくないことに


土足で踏み込んでいく!!



しかし


最後は


そんな人たちを笑顔にしてしまうのだ



読んでいると気持ちがいい



志穂の実家が


実は


老舗旅館?!





寛男は3年前に車で人を撥ね死なせてしまう。


それから会社も辞め


心も病んでいた



妻は代わりにパートで生計を立てる。



娘の優奈は父に気を遣う母


そして


自分に対する父の態度に


委縮していた


そんな優奈の心に気づいたのが志穂だった。



志穂は寛男が起こした事故現場で



事故現場にマーガレットを手向ける謎の女性を見かける


その女性の正体とは?





利香は旅行代理店で働く添乗員だった


しかし


上司に言いくるめられ


不倫をつづけ経理に部署も移動に。


不正の片棒を担ぐことになり



気持ちはふさいでいた。



そんなとき


志穂が


利香が不倫をしていること



そして


不正に加担させられていることを


言い当ててくる。



そして


その不倫から抜け出し・・


不正を転じる打開策を提案する?!






淳が妻の里子にどうしても言えなかった



このシェアハウスに来たわけ・・



それは


ここで暮らしていたころ


親友の平太の恋人だった友美を横取りしてしまったという過去



そして逃げ出し・・


平太と友美を傷つけた。



そんな淳の秘密に


志穂は


容赦なく踏み込んでいく。



そして


精神を病み記憶を失くし入院している友美の様子から



ある真実を見抜き☆



淳と里子夫婦の溝を埋めていく



「一つ屋根の下」に暮らしているのだから


他人じゃない



そんな考え方の


まっすぐな志穂に


住人たちは感化されていくのだった。



そして


志穂の正体とは?!




最近は見て見ぬふりの多い世の中



そんな世の中だから



志穂みたいな人は



貴重なのかもしれないね












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横尾秀介「ノエル」~あなたのそばにもサンタはいる?見えない糸でつながってる人との縁☆~

2017-03-11 03:08:40 | 
横尾秀介「ノエル」読み終わりました☆



季節外れかなぁ?って思ったのだけど・・


なんとなくこの「タイトル」に惹かれて読んでみた



読んでみてよかった



すごく温かい気持ちで満たされる作品でした




心だったり・・


体だったり・・



誰もが何かしら抱えている




いびつなもの




だけど・・


だからこそ・・




大切なものを見つけることができる




私のサンタ



横尾さんはそう教えてくれました




人はひとりじゃない。



見えなくても



必ず何かとつながっている



そして


誰かを助けたり


誰かに


助けられたりしている




サンタクロースが配っていたもの・・



それは


物じゃなくて・・



「光の箱」


それは




自分がこの世に一人ぼっちではない


ということを信じさせてくれる何か






物はいつか飽きる・・



けれど



見えない大切な「光るもの」(そう見えるもの)は


いつでもそばにある☆




一度切れてしまったかに見えた・・



圭介と弥生の糸




そして



莉子が断ち切ろうとした



家族の糸




与沢が自ら断ち切ろうとした



この世の糸




人が書いた本が・・




それを読んだ人が・・




誰かが


誰かに


見えない手を差し伸べている




そう考えると



なんだか嬉しくなる♪




自分も気づかないうちに



誰かの支えになってるかも?




そして



誰かに助けられてる♪



そうやって



つながってる



なんかいいよなぁ~!




サンタさんは子供だけじゃなく



大人にも



配ってくれてるんだなぁ~。





大切なもの





そんな温かい気持ちに満たされる☆



優しい作品です



クリスマスに読むと


もっと盛り上がるかもね













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