読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

近藤史恵「インフルエンス」~小説家のネタになる話と持ち込んだ女性が話した3人の交換殺人?!

2020-07-27 03:34:18 | 

近藤史恵「インフルエンス」読み終わりました。


前から読みたいと思っていて

やっと読めるチャンスが


なんとなく惹かれたのですが


読んで正解



サスペンスタッチの内容は


グイグイ引き込まれていきます。


女性ならではの

友達に対する感情


自分だけのものにしたいと思う


独占欲


それが事件を引き起こしてしまう



女友達3人の


長い年月に渡る関わり。。



一度・・


二度・・


途切れたと思った糸は


実はつながっていた



事件は少女の生活を変えていく・・


人との関わりさえも



真帆を救うため友梨が起こした殺人



それの身代わりになった里子?!


里子の祖父を殺してと依頼される友梨


でも


本当に殺したのは・・?!



身代わり交換殺人?!




小説家に語る


「戸塚友梨」と名乗る女性



「わたしと友達ふたりの、三十年にわたる関係は

 絶対あなたの興味を引くと思います。」


そう手紙をもらい

小説家は彼女に会うことになる。



彼女から語られる

壮絶な話



自分がその人の絶対的な存在



そうなるための


人生をかけた殺人!?



そして


最後に語られる・・


女性の正体とは


小説家とつながっていた



女性なら


共感できてしまう部分があるのでは?



そんなことを感じてしまう作品でした。



最後の最後まで


気を抜けない展開に目が離せません。



ずっと秘密を抱えていた


3人の同級生の三十年


彼女たちの生き方に


あなたは共感できるでしょうか



友情・・


そんな生易しい言葉では言い換えられない


3人の関係。。


思春期ならではの


嫌悪するもの


そして


憧れるもの



なんだかちょっとわかる気がする。


小説家も共感してしまう。



しかし


事件は

抱えるにはあまりにも辛い。。


でもそれによって得られた


確かな絆


あなたも見届けてみませんか






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山寺香「誰もボクを見ていない」~少年が祖父母殺害を犯してしまったのは母親のマインドコントロール?~

2020-07-25 03:27:17 | 
山寺香「誰もボクを見ていない」読み終わりました。


これは今公開中の映画「MOTHER」の

原案となった作品のようです。


実際にあった事件を筆者が調べ

本人やいろんな人の話を聞いて

少年がなぜ祖父母殺害に至ってしまったのか?


それをまとめているノンフィクションです。


私もその真相が知りたくて

この本を読んでみたいと思いました。


どんな親の元に生まれるか?


それによって


その子供の人生は決まってしまう。


でも


そこにちょっとそれを気にかけて


救いあげてくれる人がいたら・・


その子供の人生も変えることができる。



それを教えてもらった気がします。



事件を起こしてしまった少年「優希」


事件を起こすまでの17年間


少年がどんな生活を送ってきたのか?


それを知って


これは少年が起こした事件なのだろうか?


そう疑問を感じた。


少年ではなく・・


むしろ


母親の責任ではないか?


そう思った。



優希にとって


母親は絶対的な存在だった。



男にすがり


自分で稼ぐことませず


人のお金を当てにして生きてきた母「幸子」



優希が物心ついたころから一緒に暮らしていた


父「祐介」


しかし

祐介は優希の本当の父親ではなかった。


幸子は遊びに金を使い


借金を作り


祐介にも見放され・・


幸子はまたほかの男に


寄生する。



ホストの亮との間に


妹が誕生する。


その世話はその日から優希の仕事になる。



幸子は一体何を考えているのだろう?


その日暮らしで家もなく


モーテルで暮らし


お金をギャンブルにつぎ込み・・


子供を育てることも放棄している。


それでも

子供を手放さないのは・・


自分のそばに置いておきたいのは


子供を利用するため?


そんなことを思った。



必要な義務教育も受けさせず


舌三寸で相手をだますことだけに長け・・


自分が楽しむお金だけを貪る母幸子



幸子は


父が再婚で連れ子の姉がいた


父は小中学校卒業後


定時制高校をやめ


キャバクラで働く


事件までの間


幸子は3回の結婚と4回の出産をする


優希の前に生まれた子供たちは


前夫の元にいるらしい。



幸子がこういう風になったのはなぜなんだろう?


生まれ持った人格なのか?


それとも


経験が作っていったものなのか?



長い年月をかけ


優希をマインドコントロールしていたとしか思えない。


どんなに虐げられても・・


優希には母しかいなかった。


母がいないと不安だった。


母の望むことをするように


無意識に動いてしまう自分がいた。



そして


起きた事件。。



母に失望されたくなかった。


母に見捨てられたくなかった。



これから


長い年月をかけて優希はなくした時間を


取り戻していく。


母と離されたことで


優希は一人の自分の考えを持った人間として。


でもやったことは取り消せない。


それが母によるものだったとしても。


一生背負う十字架は


優希を絶望に導いてしまうかもしれない。



優希が取材に応じたのは


「自分の事件が報道されることで、そういう子ども見かけた時に

『もしかしたらあの事件のような背景があるかもしれない』

と想像して気にかける人が出てきてほしい。」


そういう思いかららしい。


自分のような子どもを救いたい


それが自分の役目になればと。


優希のような子どもが


今日もどこかで助けを求めているかもしれない。


逃れられない自分の運命と戦っているかもしれない。



自分には何ができるのだろう?


そんなことも考えさせられました。



あらためて


この世に命を生み出すこと


育てていくことの責任と使命を


強く感じることができました。



まずは自分の身近な子どものことを


見てあげなければ!と。











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秋川滝美「居酒屋ぼったくり11」~美音と要がいよいよ結婚☆新装ぼったくりにあったかいサプライズが!~

2020-07-22 02:25:33 | 
秋川滝美「居酒屋ぼったくり11」読み終わりました。


今回はいろいろ乗り越えてきた

美音と要が結婚式を迎えれる


お互い違い過ぎる境遇


そして


考え方の相違



そういうことも向き合って解決してきた2人



妹の馨やぼったくりの常連に


温かく見守られながら


困難を乗り越え


居酒屋ぼったくりと新居を一緒にした


建て替えも始まった



一時は美音を遠ざけようと


汚い手を使って営業妨害を試みた


要の祖父や兄


その人たちもすっかり味方につけてしまった


美音


新装開店の準備が進む作業場に現れる


祖父・義理の母・義理兄嫁


そして


ぼったくりの常連


みんなが考えた


美音へのサプライズ



要もグルになって


水面下で進める計画に・・


美音は




恋愛には慣れていた要


しかし


美音は今までのようにはいかなかった。



一本筋が通っていて


これと思ったら譲らない頑固さ


でも


人を思いやる気持ちと


料理や酒を愛する


そんな美音の虜になってしまった要



今までの恋愛偏差値なんか通用しない!


そんな美音に


一方


美音は


恋愛初心者と言っていいほどの


初めての恋


その恋に

「恋」ということさえ気づかず・・



そんな2人が


少しずつ・・

少しずつ・・


歩み寄り


実った恋



よかったね!


おめでとう!


読んでいてそう声を思わずかけてしまう



2人の関係


常連たちとの関係


美音と妹の馨の関係



これからもより一層いいものになっていくんだろうなぁ



みんなの集大成のお節料理


想像するだけでお腹が空いてきます!


馨が作ったのし鶏と手羽元のコーラ煮おいしそうだった


簡単にできておいしいっていいよねっ


料理酒とお酒の違いも勉強になったよ


私も今度からは日本酒を料理に使いたいなって思った


料理やお酒のことも良くわかって


人の温かさにも触れることができる☆


居酒屋ぼったくりはやめられません!笑


まだまだ続くんだよね?このシリーズ


また楽しみになりました







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重松清「木曜日の子ども」~息子をこちら側へ戻すため義理は戦う!危うい心が生み出したヒーローと?!~

2020-07-19 02:58:19 | 
重松清「木曜日の子ども」読み終わりました。


なんとも深い内容でした。


最初

本の厚みにちょっとひるんだのだけど・・

読み始めると

どんどん内容に引き込まれて

あっという間に読めちゃいました。



特に


最後の方の


義理父「清水」と


妻の連れ子「晴彦」を取り戻すための


十代の教祖とあがめられた


殺人者との戦いは


手に汗握るものでした



十代・・


特に中学生ぐらいの子供たちは


とても不安定


感受性が豊かで


大人なら「危険」


そう感じるものに


興味を持ち


憧れを抱き


「危うい」ことそのものが


「大切な」ことのように思ってしまう。。


殺人者をあがめるように言う


高木の言葉が・・


殺人者上田の言葉が・・


清水の


心も


体も


がんじがらめにしてしまう



絶対間違ってる!


そう思うのに・・


義理の息子である晴彦の


本当の思いに気づかされ・・


それを突き付けられた清水は


都合のいい言葉であがめられる


そんな上田に引きずられてしまう晴彦を


強引に連れ戻すことができなくなる



晴彦から母親を奪ってしまった自分。。



晴彦を死へと導いてしまった自分。。


そういう自分を突き付けられたことで。



香奈恵と晴彦を


幸せにするために結婚した。


40代で中学生の父親になった清水


2人を守る!


そう意気込んで


旭ヶ丘に家を買い新生活をスタートさせる。



しかし!


そこでは7年前に悲惨な事件が起こっていたのだった。



中学の教室で起こった毒殺


9人の犠牲者を出したその事件の犯人は


その教室の生徒「上田」だった!


被害者を目の当たりにして平然としていた上田



すぐに捕まり少年院送りになった。



そして


上田は殺人者なのに


ヒーローのようにあがめられる。。



上田が刑期を終え出てくる。


そして


そこからまた新たな事件が!!



飲み込まれていく十代の少年少女たち



清水は自分の知らない世界に引きずり込まれる。。



そして


晴彦の父親に簡単になれると思ってた


自分の甘さに気づかされていく。。



自分もかつて歩いてきた道なのに・・


なぜ大人になると


そんな自分を忘れてしまうのだろう



そんなことを考えさせられた。


大人も子供も関係ない


相手との関係を本気で作りたいなら


こちらも傷ついて


本音でぶつからなければ


そういう覚悟を持たなければダメなんだ。


そんなことも考えさせられた。



大人と子供


ではなく


人と人


大人の上から目線では


子供の心を動かすことはできない!


そういうことなのかもしれないね。


重松さんの描写は


すごく胸に刺さりました。


あ~かつて自分もそうだったかもしれない。


そんなことを思い出させてくれました。


いや~すごいわ。


作家さんのエネルギーに感動してしまいました。


あなたも


あの日あのとき・・


危ういものに憧れた経験はありませんか?



自分の心を見つめなおす。


そんな機会が生まれるかもしれません







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住野よる「麦本三歩の好きなもの」~三歩の小さな幸せが詰まった日常♪いいな^^

2020-07-16 03:27:35 | 
住野よる「麦本三歩の好きなもの」読み終わりました。


主人公「三歩」の小さな幸せが詰まった日常が描かれていて


こっちもまですごく幸せな気持ちになった^^


気ままに生きているようで

しっかりと人との関係も作っていて

その中で

自分の好きなものは譲れないという姿勢


そこにすごく共感しました。



失敗の多い三歩


職場ではいつも


怖い先輩に怒られたり


おかしな先輩に絡まれたり


優しい先輩に癒されたり


みんな三歩への接し方は違うものの・・


三歩はちゃんと愛されているのが伝わってくる



図書館での仕事が好きで


いつか先輩たちのように仕事ができるようになりたい!


そう思っている三歩



そして


友達の思いに気づき


それに一緒に苦しみ・・


でも


言ってあげられることと


してあげられることを


ちゃんとわきまえてる三歩



食べることが好きで


お気に入りのブルボンのお菓子を


常に切らさない三歩


お気に入りはバームロール



ルマンドにシルべーヌにピッカラ


アルフォートにブラックがあることも知ってる!


お菓子好きな私はそこにも食いついてしまった



ラーメンの後のたい焼きもいいなぁ~って思った



読み終わるとすっかり三歩ファンに



しっかり好きなものを主張し


そして


後ろは振り返らない。


今日も前に進んでいなくちゃ、

 今日これから起こる楽しいことも味わえない。



そんな三歩が


私の「好きなもの」のリストに入った


これからもきっとたびたび引き出して


楽しむことでしょう♪


ブルボンのお菓子を食べたときは


一緒に味わってる気分になってしまうかも♪


本には出てこなかったけど


私はブルボンの「チョコリエール」も好きだよ


まぁそれはどうでもいいかっ!笑



私の楽しみを増やしてくれてどうもありがとう







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