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町田その子「52ヘルツのクジラたち」~大切な人の声が聴けなかった、、キナコの後悔がキャッチした52ヘルツの声☆~

2024-04-14 02:57:00 | 
町田その子「52ヘルツのクジラたち」読み終わりました。

今映画化もされているこの作品

ぜひ読んでみたいと思っていました。

でも

こういう話だったってことは知らなかった。

前情報なしで読んだので

52ヘルツの高音で歌うクジラの声

それは仲間には聞こえない。。

52ヘルツのクジラ

それは世界で一番孤独だと言われているクジラ



貴瑚(きこ)を魂の番だと見つけたアンさん

「キナコ」とあだ名をつけ

誰にも気づいてもらえなかった「助けて」の声を

聞いてくれたアンさん

アンさんに出会わなければ

キナコは死んでいた


親から虐待を受け

それを当たり前のように受け止めていたキナコ

自分の人生を諦めていたキナコに

アンさんは新しい自分の人生を与えてくれた

なのに、、

アンさんの心の声を聴くことができず、、

キナコは

アンさんを失ってしまう


アンさんの本当の姿

そして

本当の気持ち

それに気づくことができなかった。。


キナコの後悔。。


唯一キナコを可愛がってくれた祖母

祖母が亡くなって使わなくなった家

そこに移り住むキナコ

そこで

キナコが聴いた

52ヘルツの声


アンさんがキナコにしてくれたこと


今度はキナコがその少年の魂の番になる


声が出せない少年の心の声に

耳を傾けるキナコ


自分と少年がシンクロする


1人で誰ともかかわらず

静かに生きていくはずだった。

そんなキナコが

おせっかいな村中に出会い

助けられながら

少年を守るために紛争する


助けて欲しいのに

それさえも発信できずに諦めてしまう。。


そんな52ヘルツのクジラたちが

一体

どれほどこの世の中にいるんだろう?


そんなことを思った。


自分の子供なのに、、

それを愛せない親たち。。

そして

その親にも

そうできなくなった何かがある?

人は幸せを感じるために生まれるのではないのか?

苦しいだけの毎日

それがいつの間にか当たり前になる?

痛みを痛みと感じなくなる恐怖を感じた。。


魂の番

なんかいい言葉だなぁ~。

でも

それは並大抵ではできない。

命を守るために

自分の体を張り守り抜く!

それほどに誰かを守ることの

難しさを感じた


誰かが自分にしてくれたこと

それは

きっと受け継がれていくものなんだと思う。

見えているものばかりに気を取られていると、、

本当に大切なものを見失うのかもしれない。

よく耳を澄まし

アンテナを張って

心の声にも耳を傾ける。


なかなか難しことだけど

そうできたらいいなって思った


この作品に出会わせてくれてありがとう

と言いたくなる作品でした






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