読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

似鳥航一「東京バルがゆく~不思議な相棒とおいしさの秘密」~相棒の秘密に近づく貝原!そこには優しさが☆

2021-03-30 03:43:02 | 

似鳥航一「東京バルがゆく~不思議な相棒とおいしさの秘密」読み終わりました。


ずっと音信不通だった幼馴染みの阿南が貝原の「ウツツノバル」に


そこから2人は一緒に店をやることになる。


阿南が行方不明の間何をしていたのか?


詳しい事情を貝原は特に突っ込んで聞くことはしなかった。


阿南が言いたくないなら


貝原もそれならそれでいいと思っていた。


いや・・

そう自分を納得させようとしていた。



しかし!


阿南が貝原から離れようとしている。。



そう思ったらいてもたってもいられなくなる


貝原は自分が抑え込んでいた感情を


阿南にぶつける!!



そして・・


2人は



この上ない強い絆で結ばれる



阿南が貝原を心配して


ウツツノバルに来たこと


貝原のためにずっと一緒にいてくれたこと。


表面上は飄々としていた阿南


心の奥ではずっと貝原に見せずに苦しんでいたことが



お客の関係で知り合った


調査会社の調査員「佐鳥幹人」


一見軽い感じの人当たりのいい人物


しかし!


阿南のことをずっと観察している感が。。


佐鳥は誰かに頼まれ阿南の調査を



阿南は自分の両親の犯した罪と


自分のしたことについての罪悪感があった



佐鳥は自分の両親を恨んでいる人から


差し向けられたのか


そんなことを思っていた。



しかし!


蓋を開ければ・・


佐鳥は敵ではなく・・




優しい見守り人



だった



完熟トマトの冷静スープ


泡の謎




おいしいピッツァに隠された


友人の熱い思い



牛肉の赤ワイン煮込みを利用した


策略



「ウツツノバル」それは


貝原の大切な人の果たせなかった夢


それを叶えるため貝原は


大切な相棒「阿南」とともに


今日もどこかで緑色の店を出店させている



おいしい料理と気の合う相棒がいたら


無敵だね



さて今日はどこかな?


SNSをチェック



なんつって




ピンチョス作ってみよーっと













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似鳥航一「東京バルがゆく~会社をやめて相棒と店やってます」~会社を辞めて移動バルを始めた本当の理由とは?!

2021-03-26 03:13:19 | 
似鳥航一「東京バルがゆく~会社をやめて相棒と店やってます」読み終わりました。



貝原圭は

大手電機メーカー「山之内電機」の花形部署

家電開発部で活躍していた。


しかし、

突然会社を辞め移動バルを始める


周りの人間は引き留めたが

貝原の決意は固かった。


「バル」とはスペイン風カフェ兼居酒屋のようなもの


店の名は


「ウツツノバル」



突然姿を消し音信不通になっていた「阿南礼二」


貝原の前に再び突然現れた彼は


「ウツツノバル」に突っ込みを入れる


しかし貝原は


「この店は夢を追いかける、現実のバル」


それでいいのだと。


どこでどうしていたのか語らない阿南


貝原のもとに居座る


相棒として無給で働く阿南


そんな阿南を受け入れる貝原


デカくて愛想のない店員


それでも貝原にとって阿南は


親友であり店を一緒にやる相棒でもあった



店の客が持ち込む問題も


貝原と阿南は一緒に考え解決方法を生み出す



彼女と仲直りするためにパエリアを作ろうとする星野


プロレスラーの悪役を演じる花澤

息子と結託し実力を引き出す!!


有名ブロガーにウツツノバルの悪評を書かれ

店のピンチ!

それは阿南の接客態度にあった?!



阿南が分からなくなる貝原


しかし!


阿南の貝原に対する気持ちを知る。


そして


阿南に打ち明ける


「ウツツノバル」とつけた店名の


本当の理由



そこには貝原のある人への思いが




サフランを使った本格的なパエリア


ニンニク香る食欲をそそる海老のアヒージョ


スペイン風オムレツ


貝原の作る料理に魅せられる



そして


メキシコやアメリカで「トルティーヤ」と発音するものが


同じスぺルでも


スペイン語では「トルティージャ」となる。


そのことを初めて知ったよ



トルティーヤはトウモロコシの粉で作った薄焼き


トルティージャはスペイン風オムレツ


この差は大きい!


そんなことから事件に発展しまったんだね。



貝原と阿南が心を通わせていく後半は

読者をくぎ付けにしますよ



離れていた時間は長くても

そんなことはすぐに埋まってしまうのだなって

貝原と阿南を見ていたらそんな風に思えました。


相手への思いは時間を軽々超えてしまうんだね。


グリーンの車体の「ウツツノバル」


見つけたら立ち寄ってしまいそう



続きの2巻目に突入しまーす!


貝原と阿南のコンビが一段と結びつきを強くしてるところ

見届けてきますね






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真保裕一「おまえの罪を自白しろ」~議員の孫が誘拐!犯人の要求は「おまえの罪の自白しろ」

2021-03-22 03:08:11 | 
真保裕一「おまえの罪を自白しろ」読み終割りました。


インパクトのあるこのタイトルに惹かれて読んでみた。


母親に自転車に乗せられていた柚葉3歳


通りすがりの車に自転車をなぎ倒され

さらわれる!!


誘拐された柚葉は


名の知れた「宇田清治郎」議員の孫娘だった。



犯人は


匿名化ソフトを使い

メールを送り付けてきた。


犯人の要求は


おまえの罪を自白しろ


だった。


これに大いに悩まされる清治郎


心当たりは数あれど・・


それを告白することに寄って


自分の政治家生命が絶たれる。。


そればかりではなく


自分に関わった人たちの立場も悪くしてしまう。。


あわや!総理大臣までも?!



法務大臣が持つ「指揮発動権」


法の手が及ばないようにそれを使えないかと考える。


政治の力関係


そして


柚葉の命


その間で揺れる清治郎と家族たち


真っすぐに「命」のことだけを考えてあげられないのか


清治郎の秘書で次男「晄司」は


純粋に命のことを考える。


しかし


父と長男はこの期に及び忖度を考える。


水面下で行われる駆け引き



犯人の望む


「自白」とは何なのか



警察と政治家の間の温度差


それがまた事件解決の邪魔をする



上荒川大橋のスキャンダル


清治郎はその渦中にいた。


そこに犯人の意図が??



政治家の家に生まれ


その後を継ぎ


婿をもらい


その婿たちもまたその世界で生きていく



その重圧



晄司はそれが嫌で家を飛び出し


事業を興す


が・・


親友に裏切られる形で失敗。。



その時の莫大な借金返済を請け負い


それと引き換えに晄司を家に戻し自分の秘書にした


清治郎



そこには


晄司への期待が



柚葉を取り戻すために最終的にした



自白とは



最後の最後までドキドキしながら読みました。


その家に生まれてしまったことの悲劇


そして


恩恵


自分の意思ではないところでそれは決定づけられていく。


適材適所


そういうことってホントにあるなぁって思う。


自分では案外気付かないことなのかもしれない。



清治郎が晄司に託したもの



それが犯人に結び付いていく



私の知らない世界をこれで少しだけ分かった気がします。


勉強になったなぁ













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雫井脩介「火の粉」~元判事の家の隣に越してきた判事が無罪にした男。そこから悲劇は始まる!~

2021-03-17 02:53:55 | 

雫井脩介「火の粉」読み終わりました。


最後までハラハラドキドキしながら読んだ。


特に後半は息つく暇もないくらい引き込まれた



元判事「梶間」の家の隣に越してきた男「武内」


それは梶間が勇退する前に無罪にした男だった


その男が越してきたことで


妻や息子


そして孫までもが取り込まれ・・


その火の粉は最終的に

梶間に降りかかり

今までにない感情の炎を呼び覚ましてしまう!!



武内の親切心


如才ない会話


それに取り込まれなかった


嫁の雪見


それによって雪見は


梶間家から追い出されてしまう?!



雪見が出会う


武内の事件で殺された的場夫妻の親族


池本夫妻


池本夫妻は武内が犯人だと思い込んでいた。



池本夫妻から聞く武内の正体



雪見が武内に感じた何かが


池本夫妻の話とつながっていく。



雪見は家族を何とか武内から守ろうとするも・・


娘のまどかから引き放され・・


夫や義母にもわかってもらえない。


池本夫妻の方が怪しいのでは?


そんな疑問もわいてくる。



しかし!


池本が失踪する。


妻の杏子は夫と連絡が取れないことを雪見に知らせる。


そこから事態は動き出す!



梶間は雪見から武内のことを聴き


自分も武内の過去を調べていく。


そこで武内の事件の担当検事に会う


そして検事から言われた


「そのお公家根性を何とかするべきだ」


自分に火の粉がかからないように来た梶間



そんな梶間が変わっていく。



雪見と梶間


今まで家族としてあまり関わってこなかった2人


その2人が家族を救うためがタッグを組む



そして


梶間が家族のために取った行動とは




武内こわっ!


本当にこんな人が隣に越してきて


取り込まれてしまったら。。



隣人との付き合いは挨拶程度でちょうどいいのかも



雪見の人の心情を読み取る力


それは毒親から身を護るために身についたものなのかな?


そんなことも思った。


子育て

介護

家族の関わり


いろんなことがこの1冊に詰め込まれていて

読み応えのある作品でした






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橋本紡「ハチミツ」~いい加減な父と腹違いの姉妹。そんな家族それもいい♪~

2021-03-13 03:01:01 | 


橋本紡「ハチミツ」読み終わりました。


いい加減な父


次から次へ女を変え・・


腹違いの姉妹が誕生する



母は父に見切りをつけ出ていく


姉妹たちが父のもとに。



ある日父が家出した。


書置きを残し。



それでも姉妹たちの生活は変わらなかった。



しっかり者の長女「澪」


流されやすい次女「環」


料理担当の感情を表に出さない三女「杏」



彼女たちは助け合って暮らしていた。



女にだらしないいい加減な父


いろんな女が出入りし諍いが絶えなかった家



父はいてもいなくても同じ


逆にいないほうが平和


かもしれない



今までと変わらない


父が出て行っても変わらない暮らし



でも


それがきっかけで


姉妹はそれぞれの


本当の自分の姿と向き合うことになる



父親の分からない環の妊娠


澪の出向


告白されたことで変わる杏


父が飛行機事故に巻き込まれた



夜中のコンビニアイスを分けあう


腹違いの仲良し姉妹



人からはどう思われようと


それぞれがお互いを認め


暮らす家



家族って何だろう?


自然にそのままを受け入れる


それが家族



そんな風に思わせてくれる作品でした。



家を出ても・・



またそこに帰ってくる



そういう帰れる家があるっていいよね



家族って形じゃない。



あるがままそれが家族



読み終わった後


何だかほっこりしてしまいました










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