読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

堂場瞬一「警視庁犯罪被害者支援課7 空白の家族」~村野が支援課から一課へ?!大友の推薦?~

2022-03-26 02:58:35 | 

堂場瞬一「警視庁犯罪被害者支援課7 空白の家族」読み終わりました。



事故で捜査一課から支援課へ移動した村野


すっかり支援課の顔になっているが


今回の事件で村野が活躍



なんと!


捜査一課長から引き抜きが



あの「大友」からの推薦で



毎度支援課の意ごとの域から脱し


やりすぎてしまう村野


一課からは疎ましく思われてしまうことがしばしば。。



しかし!


今回の事件では大活躍を果たす



一見つながりのない2つ



有名子役少女「橘愛花」の誘拐事件



そして


火事で亡くなった「鹿島陽子」


引き取りを拒む夫



それらが繋がっていく




誘拐事件にしてもなかなか次の要求が来ない。。


違和感。。



引き取りを頑なに拒否していた別居中の夫が


ある時をきっかけに


態度を変えてくる


違和感。。



支援課長の「大人しくしていろ」


を無視し・・


勝手に捜査する村野



誘拐された愛花の父親「仲岡」


かつて


詐欺事件で村野が取り調べをした男だった。



仲間を売り自分だけ罪から逃れようとした仲岡


今でも


仲岡が許せなかった村野



事件後離婚した妻の朱美


朱美の父親は仲岡の協力を拒否する!



それにもかかわらず協力しようとする仲岡



村野は仲岡と話したことで


仲岡の愛花への愛情は本物だと思い始めていた。



だが・・


誘拐事件の金の受け渡しで起きる予想外の展開




そこから本格的な


村野の捜査は始まるのだった




師匠と崇める大友の存在


その師匠に村野は見初められ


一課へ推薦される




支援課で大事な事


寄り添う気持ち


それが今回の事件で生かされ


それが事件解決につながったのではないかと思う。



村野だから気づけたこと


村野が一課へ行ったら


いろんな事件をこれからも解決していけるのでは?



そう思った



人間は一人一人違う


だから統計なんかではわからなことがたくさんある。



実践と経験


それを村野は蓄積させ


違和感を見つける



事故で負傷した膝が一課から村野を遠ざけたが・・


そんなハンデも飛び越す


村野が必要とされる要素



さて・・


村野の決意はいかに














  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

湊かなえ「未来」~未来の自分から届いた手紙☆そこには夢の国への招待状が!~

2022-03-20 03:59:03 | 


湊かなえ「未来」読み終わりました。


自分が生まれてくる環境


それは自分では選べない!


親もそう。


そして

親から譲り受けるDNAも。


そのどうしようもないことで


馬鹿にされ・・


なじられる。。



そんなことがあっていいものなんだろうか



そんなことを強く感じました。



自分がもし・・


そんな環境にいたとしたら


一体どうするだろう?


想像するだけで苦しくなります。



自分が苦しいとき


そんな時に


未来の自分から手紙が届く



そして


自分の未来が明るいものだとしたら


生きていく光になる



そういうことはあるのかもしれない。


それが実際にありれない・・


誰かが仕組んだことであっても。



そして


そこに同封された夢の国への招待状



それを現実のものだと思わせたのは


30周年記念の夢の国の栞だった



その日から


章子は未来の自分に宛てて手紙を書く。


相手に届くことのない手紙



でもそれを書くことによって


いじめや母に頼れない自分との葛藤


そんなことに打ち勝つ勇気をもらう



一番の味方だった父


そんな父が亡くなり


章子はこの手紙に救われるのだった。



そして・・


親友を得ることもできた



そして


彼女もまた戦っていた


でも


同じように未来の自分からの手紙に救われていた



ファンタジーか?


はたまた・・


誰かの仕組んだ陰謀?



そんなことを考えながら読み進めていくと・・


えーっ?!


そう言う事だったんだぁ




章子は無事に30歳になった自分を


褒めてあげられる日が来るのでしょうか



そこは読んでからのお楽しみと言う事で



理不尽なことで始まるいじめ



何でも手に入れているような境遇にも


どこかが満たされていないことがある!



外側からじゃわからない事って

たくさんあるよね。



人間の奥深い感情


それを上手くつかんでこんなお話が書けるなんて!



湊さんはすごいって思います。



どういうことが幸せかは


本人にしかわからない。



だって


みんな幸せだって思う基準が違うのだから



私も夢の国に行ってみたくなりました










  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

碧野圭「菜の花食堂のささやかな事件簿 裏切のジャム」

2022-03-12 02:35:10 | 



碧野圭「菜の花食堂のささやかな事件簿 裏切のジャム」読み終わりました。


このシリーズも4作目


シリーズものって

なんかすごく親しみを感じちゃうんですよね~。


自分のすぐそばにいる人たちのような気がして



菜の花食堂のオーナーで料理教室の先生「下河辺 靖子」


そして


アシスタントで瓶詰の製造と営業も任されている

「館林 優希」


優希とともに瓶詰製造担当と食堂の見習いシェフ「和泉 香菜」



今や3人の結束は固い


不定期で開催される料理教室の評判も上々


菜の花食堂に訪れるお客さんや


料理教室の生徒さんが持ち込む事件


それを


持ち前の洞察力で解決してしまう靖子先生


えっ?なんでそんなことが分かってしまうの??


・・と


読者は毎回驚かされます



靖子先生のような知り合いが近くにいてくれたら


すごく心強いのになぁ~



今回のささやかな事件は・・


「春菊は調和する」



料理教室に参加した「裕美」


旦那さんのダイエットがなかなか上手くいかず

悩んでいた。

その異常なまでの取り組み

そこには

旦那さんに女の影が?!


疑心暗鬼になる裕美に


靖子先生のアドバイスが功を奏す




「セロリは変わってく」



菜の花食堂に訪れた母娘


その2人が発見する


菜の花食堂に捨てられた犬


そして


そこには娘「六花」へのいじめが隠れていた


靖子先生の洞察力で


六花も犬も救われる





「裏切のジャム」



菜の花食堂が製造しているジャムにカビが


卸してる店からクレームが来る


そんなはずは。。


優希と香菜は細心の注意を払い製造しているのに。。


しかし!


その品には確かにカビが。。


何故?


製造年月日は新しいものなのに。。


他にも2件あったクレーム



これは悪質ないたずらか?!



靖子先生はそのジャムの中身を味見


そして見つける真実


そして


事件の元を見つけていく




「玉ねぎは二つの顔を持つ」



料理教室に参加した「さつき」


新婚で料理も得意そうに見える


それなのになぜ料理教室に?


自分のは自己流だからちゃんと習いたいという。


さつきは姑と仲が良く


いつか同居したいと思っていた。



だけど


同居をのらりくらりとかわす姑


仲のいい2人のはずなのに・・


なぜ?


靖子先生の洞察力が


その謎を解く



意外な真実が!!





「タケノコは成長する」



優希は月に一度


川島の家で料理を作っていた


川島の母から送られてくるたくさんの野菜


料理の苦手な川島に優希が作り置きの料理を提供する



だが


今回川島の家に行ってみると


野菜が少し減っていた


そして


冷蔵庫には使いかけの牛乳が!!



もしかして・・


川島に彼女が


そうなったときには


止めようと思っていた優希



その時が来てしまったのかと・・


悲しい気持ちになる。


いつしか川島に抱いていた思い



そんな失意を抱きながら買い物に行く優希が


怪我をしてしまう!!


そして


そんな優希を気遣ってくれる靖子先生と香菜


優希の様子を心配していた靖子先生


そして


優希から話を聴き


きっと川島からいい話がある


という。


靖子先生は人の心に敏感だから


気付けること





食材をモチーフに進められていく謎解き


人の心の行き違いに気づき


それを修正してくれる



いろんな経験をしてきた靖子先生だからできること



そう思っていたけど


優希にもその素質があるのでは



靖子先生と一緒にいる時間が


優希を成長させたのかも知れないね



謎解きを楽しめて料理の勉強にもなる



そんな風に楽しめるこのシリーズ


続きをまた楽しみにしています



川島と優希のその後も・・


気になるなぁ








  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

坂木司「楽園ジューシー」~「余生」を過ごしていたザッくんを楽園の優しい風と厳しい風が変えていく☆

2022-03-07 03:07:27 | 



坂木司「楽園ジューシー」読み終わりました。


いやぁ~よかったです。


これは「ホテルジュ-シー」のその後のお話


変わってなかったなぁ~


安城店長代理^^


昼間はだらしなく眠そうな安城だけど

夜は別人みたいにビシッとしていて・・

お客さんの謎をスイスイ解いちゃうの


そういうときの安城はカッコイイ


見た目はホテルっぽくないイケてないホテルジューシー


でも


ここへ来れば訪れた人たちのその後が変わる




家族が多国籍で


チリチリ頭の見た目が外人の「松田英太」


見た目と名前が釣り合わず・・


見た目をいじられ・・


ずっとはみ出し者だった。。



「ザンパ」(残念パーマなと言う意味)というあだ名をつけられ


貴重な友達


ゴーさんとアマタツと3人で考えた


「ザック」というカッコイイあだ名



3人でいるときだけが


幸せだったザック


いつか3人で行こうと決めた沖縄旅行



バイト先の弁当屋が急遽休業することになり


そこでめぐってくる


沖縄のホテルのバイト



最初は一人で行くことを躊躇していたザック


でもいつか3人で行くときの下見と決めて


一大決心で踏み出す!



「ホテル」と名のつくのが不思議なほどの


残念な「ホテルジューシー」


残念な感じの店長代理「安城」


先行きが不安になるザック



でも早くも「ザッくん」と呼ばれ


だんだん仕事にも慣れてきたザッくん



調理担当の比嘉さんは優しく


掃除担当の双子のおばあさん「センさん」と「クメさん」は


お茶目にザッくんをからかう


そんな人たちの中で過ごしていく。



頼りにならない安城が


夜の冴えた大人になるとき


繰り広げられる


お客さんの謎解き



それにはザッくんも一目置いている。



そんなザッくんは気の合う友達を見つける☆


ザッくんは少なくともそう思っていた。



見た目が外人で中身は純日本人「ユージーン」


と本人は自分にあだ名をつけていた。


そこも似ていた



しかし!


あるときユージーンに



「俺さあ、たぶんザッくんと気が合わない」


そう言われてしまう。。


打ちのめされるザッくん



そして


追い打ちをかけるように


アマタツからメールで言われる


キツイ言葉



ザッくんの心はズタズタになる。。



自分だけ取り残された気持ちになる。。




沖縄の熱い日差し・・


その中を歩き続けるザッくん



いろんなことを頭の中が駆け巡る!!




でも・・


そのおかげで気づけたこと


それは


自分の弱さと向き合うことで


新しい自分が見えてきたこと




楽園だと思っていたが・・


そこに住む人達が向き合ってきた厳しさを知る。


そして


だからこその優しさも感じる。



そんな沖縄が教えてくれた


ザッくんの進むべき道



ここで学んだことはきっと一生の宝物になる




ザッくんの成長を応援してあげたくなる!


そんなお話です。



「ホテルジューシー」の柿生さんが


ノートに書き残した次のバイトへの引継ぎ


それも魅力的でしたよ



家長制度でのお墓の問題


持ち帰っちゃいけない食べ物


へぇ~!


と知らなかったことばかりが飛び出します



坂木さんの作品は


応援したくなる主人公ばかり。



自分のことのように入り込んで


泣いたり笑ったりできるところがいいです。


そして


最後はちゃんと次のステップへ行ける成長を遂げる


私も応援してもらってるようで嬉しくなります



自分は自分でいいんだ!


そう思えるところが坂木さんの作品の魅力だと思います。



またぜひホテルジューシーのその後


ザッくんのその後も併せて書いていただけたら嬉しいなぁ




沖縄に行った気になる楽園ジューシー


あなたもザッくんと一緒に楽しんでみては









  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする