読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

山口恵似子「ゆうれい居酒屋 写真館とコロッケ」~あるはずのない一夜限りの居酒屋に今宵も悩める人が!~

2023-06-30 03:21:40 | 


山口恵似子「ゆうれい居酒屋3 写真館とコロッケ」読み終わりました。

このシリーズも3作目☆

これからは年に2回新作が楽しめるらしいので

ますます楽しみです


この作品は

ホントに読むとほのぼのして

なんか私も読み終わった後

優しい気持ちになってしまうのです


これはやっぱり

著者の山口さんのお人柄なんだと思います。


30年前になくなってるはずの

居酒屋「米屋」

それがなぜか・・

悩める人には

店が存在して見えてしまう

そして

そこにいる女将の「秋穂」

そして

ご近所の常連さんによって

悩みが解決され・・


次に米屋を訪ねた時に・・

その店が存在していないことを知る


でも

隣の焼き鳥屋で聞く

女将とその常連さんたちの話

それを聞いた悩みを解決された人は

怖がるどころか

あたたかい気持ちになって

感謝を抱きながら帰っていく。


元教師だった秋穂は

世話好きだから

悩める人を放っておけないんだろう。


なんかスゴイなぁ~

何十年も前に

この世からいなくなってるのに

こうやって

いつまでも語り継いでもらえるって



最後のお話は

古本屋で買った懐かしい本

その間に挟まっていた写真が

昔の自分だった


そんな巡り合わせってあるんだなぁ~。


ってか

お話ですけど!笑

でも

そういうこともあるんじゃないかって思ったりしてしまう。


この作品には

そういう魔力?があるんですよー。


人を引き付ける力


米屋のメニューに出てくる

料理は簡単にできておいしそう


巻末にはレシピも載ってるので

私もコロッケを作ってみたいと思いました。


鮭缶を使ったコロッケおいしそうだったなぁ


写真館の話はホロっとした~

今は自分で写真もプリントできちゃう時代

だけど

写真屋さんで撮った写真って

厚みがあるよね~。


思い出も重みがある


スピードの時代だからこそ

ゆっくり

じっくり

味わいたい


そんなことを思った。


ホッピーって飲んだことないけど

飲みながら

シジミに醤油漬けと煮込みを食べて

秋穂さんに悩み聞いてもらえたらいいなぁ~。




ひとり空想に浸れる


そんな作品です


次回作も楽しみ











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佐藤青南「ストラングラー 死刑囚の逆転」~明石の自分の命より簑島を助けたいという思い☆~

2023-06-25 02:48:56 | 


佐藤青南「巣とラングラー死刑囚の逆転」読み終わりました。

このシリーズもこの4作目で完結☆

いやぁ~

最後あぁなるとは~・・


読み応えのあるシリーズだったなぁ


1作目から読んでいくと

なんか自分も仲間になったような気になる。


そこがシリーズなんだよねぇ~!笑


最初は簑島と望月と碓井の思いに距離があった。


でも

死刑囚「明石陽一郎」の冤罪を証明する


その

同じ目的のために協力していくうちに

「絆」ができていく


明石と獄中結婚した仁美


望月と碓井の思いとは違っていたけど

仁美のおかげでアジトを持ち

調査の費用も潤沢に使えた。


そういう面ではみんなが協力できていた。


仁美の生い立ちや

なぜ危ういことをあえて選んで生きるのか?


そういうことも

今回の4作目では

簑島が

仁美に言う


「本当の仁美さんは、感情豊かな人です。」


簑島は

ちゃんと仁美の本当の姿がわかっていた


お金のために結婚を繰り替えし

明石との結婚も

ただ刺激が欲しいだけの気まぐれ


そう映ってしまうけど


本当の仁美はそうではないと。



そして


明石もそういう仁美のことを

見抜いていたに違いない。



明石が言い出す仁美との離婚


そして

自分の命よりも


簑島を助けてくれと仁美に懇願



簑島が


葛城を殺して逃げる!


そして


その行くへを追う


望月・碓井


そして


北馬込署の刑事「加奈子」


お互いのことを知らずに


同じ目的で動いていたそれぞれ・・


一時は


簑島を「ストラングラー」と思ってしまうことも


でも

最後は一つになっていく


明石の死刑囚として生きた14年


冤罪なら・・


それがどれほどのものなのだろう?


そう考えてしまう。。


だからこそ!


簑島も命がけで逃げた


ただ一つの目的のため!


真のストラングラーを捕まえ


明石の冤罪を晴らすこと



まさか!


ストラングラーが・・



意外な結末を迎えるストラングラーの正体



最後の最後まで


気が抜けません!



見えていないところにこそ


その人の真実がある


これを読むと

そういうことに気づかされます。


表面ばかりでは真実はわからない。。


決めつけること。


それは危険なことだと教えてもらった気がします。


人の心は


計り知れない宇宙だなぁ~


なんてことも



冤罪。。


なくしてほしいですね。。



心からそう願いました








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佐藤青南「ストラングラー 死刑囚の悔恨」~自分の正義と悪に壊されていく簑島!それを心配した明石の決断は?!

2023-06-17 03:26:56 | 


佐藤青南「ストラングラー 死刑囚の悔恨」読み終わりました。

ストラングラーシリーズ第3弾!

今回は

簑島がもう一人の自分となって

責めてくる「伊武」に

壊されていく


まっすぐで融通の利かない簑島

その正義を

もう一人の「悪」が

伊武となって


本当にそれでいいのか?!


と責めてくる。


それに苦しめられ

壊されていく簑島。。


簑島の恋人だった「真生子」を

本当は殺していなかった明石


それを信じることにした簑島だが

明石の当時の記憶がよみがえり、、

連続殺人以外の殺人を犯していたことがわかる!


そのことが許せず・・

明石を信用することができなくなっていた簑島


連続殺人は冤罪だが・・

傷害致死とはいえ

1人は殺してしまっていた明石


どちらも罪


しかし!

別件の罪で死刑になるのは

違うんじゃないか?


いや、

殺したことに対しては

同じ罪?


揺れる簑島。。


簑島の冤罪を信じ仲間になった


碓井と望月


この2人と距離を置くようになっていた簑島


だが

ある事件で碓井の力を借りることになる。


そして

望月も、、

北馬込署の矢吹加奈子も、、


「仲間」とあらためて感じる簑島


しかし!


明石に久しぶりに面会すると

明石から告げられたのは・・


面立ちの変わった壊れていく簑島を

心配する言葉


そして


もう罪を受け入れるという言葉



納得できない簑島


そして


壊れていく簑島は・・



最後は衝撃のシーンが



法で処罰されること

それは

どのみち皆が納得する結果にはならない。。


でも

私刑を許してしまえば

法治国家ではなくなる。。



1人殺すのは死刑を逃れ・・

2人以上は死刑


それはどうなのか?


生まれながらのサイコパスは

改心することなどできるのか?


放てば

また同じことを繰り返す?


どうしたら

それを食い止めることができるのか?


法律ではどうにもならないこと。。



それを

とても考えさせられる内容でした。


自分なら・・

大切な人を殺されたらどうなるんだろう?


そんなことを考えました。


簑島の警察官としての矜持


恋人を殺された被害者側の慟哭


この狭間で苦しむ簑島



どうなるの?簑島は?


明石は?


そして


獄中結婚した仁美


碓井と望月


そして

加奈子は?



今回は仁美の境遇がわかり

これからのことも興味深くなりました。



さて

次いきますかっ






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佐藤青南「ストラングラー 死刑囚の告白」~死刑囚「明石」との確かな絆ができる簑島。しかし、、~

2023-06-11 03:54:35 | 


佐藤青南「ストラングラー 死刑囚の告白」読み終わりました。

シリーズ第2弾!

読み始めて

ほーっ!

こんなにしっかりと仲間になれたんだ~!

とビックリするくらい

簑島と碓井と望月が

いい感じに協力し合っているのが

なんだかうれしくなったよ


死刑囚の明石が

簑島に自分の冤罪を証明してほしいと頼む。


明石が殺したとされる「真生子」は

簑島の恋人だった。


その簑島にそんな依頼をする明石が

当初簑島は信じられず

怒りを爆発させていた。


しかし

明石が起こしたと思われる連続殺人と

同じ手口で起こる

殺人事件


その犯人とのつながりを明石に確かめるため

訪れた拘置所

そこで依頼される冤罪の手助け


そして

明石が別の事件で

簑島に犯人の手掛かりを伝える。


拘置所に居ながらにして

事件の真相を見極め

犯人にたどりつく!


その明石の洞察力


簑島の心も

いつしか

明石は「無実」なのではと

思うようになる。


そして

簑島が苦しめられていた

「伊武」の虚像

自分自身が葛藤する心の中が

作り出した伊武


自分の目の前で殺された伊武


そのことが簑島の心をかき乱す!


そして


明石を信じると決めた簑島


明石から名前を初めて呼ばれる「簑島」

と。


心が通い合った


そう思っていた矢先


明石の事件当日の記憶が戻る?!


そして・・


そのことが


再び


簑島と明石の絆を


断ち切ることに



今回


北馬込署の刑事「矢吹加奈子」が


明石と簑島の関係を知り


それでも協力しようとする!


碓井と望月を恫喝するシーンが

笑えた


尾行が得意で


簑島も尾行に気付かず明石の存在に気付かれてしまう。。


そんな加奈子が今回いい仕事をしています。


結びつきの強くなる明石チーム


そこに加わる加奈子


でも

明石と獄中結婚した仁美は


明石への興味を失いつつあることに


簑島が仁美からの告白を聞き


戸惑う。。


真生子に姿は似ていないのに


真生子のように惹かれてしまう仁美への思い


そして

虚像の伊武が

そんな簑島の思いに

拍車をかけていく!



明石が「オリジナル ストランガー」と呼ばれるようになり


今事件を起こしている

模倣犯ではない「ストランガー」が

逮捕され

明石は連続殺人の犯人ではないと

証明することはできるのか?


その前に

明石と簑島の仲は修復できるのだろうか


そこに今後の進展はかかってくる


続きが気になる~








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佐藤青南「ストラングラー 死刑囚の推理」~簑島の憎むべき相手「明石」だったが刑事の心がいつの間にか・・~

2023-06-02 02:21:49 | 


佐藤青南「ストラングラー 死刑囚の推理」読み終わりました。

前から気になっていて

いつか読みたいなぁって思ってました。

これはシリーズになっていて

現在4冊出ています。


死刑囚の推理?

これだけでも興味を惹かれますよね~

読んでみるとこれがまた!

驚愕の連続でした


刑事が死刑囚に今起こってる事件のことを聞きに行く?

ありえない!

まして

その男が

自分の恋人を殺した憎むべき相手なのに?!


だけど

そこら辺のことを置いておいても

グイグイと引き込まれていくんですよー。


ここがまた佐藤青南さんの

筆のテクニックなんでしょうね


警視庁捜査一課の「簑島朗」

14年前当時大学生だった簑島は

恋人の「久保真生子」を殺されてしまう。

4件の連続殺人の被害者の一人になる。。

犯人として捕まったのは

「明石陽一郎」

元刑事だったという男

別件で捕まり

その間に家宅捜索が行われ

明石宅から出てきた物証により

連続殺人犯として逮捕される。


明石は最後まで無実を主張したが

刑は確定し

死刑囚となっていた。


そんな明石の手口に似た事件が発生した。

共犯者が?

それとも模倣犯?

事件に手がかりをつかむため

簑島は

憎むべき相手明石と対峙する!!


しかし・・

明石は簑島になんと!


冤罪だと主張し、無実を証明する手助けをしてほしい


と言い出す!


怒りでいっぱいになる簑島


しかし・・

その後も簑島は明石に会いに行くことになる。


そして

憎むべき相手だった明石

でも・・

簑島の刑事の心が

いつの間にか

明石が犯人ではないのでは


そう思うようにまでなっていく


元刑事で

頭の切れる明石

檻の中にいても

事件の真相を冷静に見抜いていく


明石の協力者

明石を兄のように慕う望月

死刑囚である明石と婚姻して妻になった仁美

明石になぜか惹きつけられるフリーライターの碓井


この3人に会うことで

ますます明石という男を知りたくなる簑島


簑島から14年前の事件のことを聞かされ

明石に興味を持ち会いに行った外山


生活安全課から移動してきた外山

穏やかそうな外見と

凶暴性を秘めた中身


簑島に内緒で明石に会う外山に

簑島は危険を感じる


まさか!あんなことを?!


そして・・

外山は。。


刑事のイロハを教えてくれた伊武

簑島と伊武の関係が・・

崩れていく

その原因は


簑島の真


それが


明石の冤罪を指し示す


明石が死刑になることを望んでいた。

でも・・

もし冤罪だったら。。

殺人と

死刑を執行すること

同じではないか?


自分の代わりにだれかが殺してくれることを望むこと

その時点で自分も殺人鬼なのではないか


そう自問自答する簑島


そんな簑島の心が

明石への思いを変えていく。。


そして

ラストは

衝撃的です!!


ラストと言っても

この終わり方は

次へ絶対続くでしょ!


という終わり方です。


まぁこの後3作続くんですけど


一番の読みどころは

なんといっても簑島の心の変化


そして


明石は冤罪なのかどうか。。


まぁ冤罪なのでしょう。


だって


そうじゃなきゃ話が続かないもんね


簑島が仁美に誘惑される?

そんなところもちょい読みどころかも


真面目ゆえに

人一倍傷つく簑島


これから起こるであろう出来事に

読者は興味をそそられずにはいられません


さて

次行きますかっ







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