読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

松岡圭祐「新人作家・杉浦李奈の推論Ⅳ シンデレラはどこに」~シンデレラの原典を探せ!脅迫された李奈、友達と兄を守るため奔走する!!

2022-06-27 03:12:30 | 



松岡圭祐「新人作家・杉浦李奈の推論Ⅳ シンデレラはどこに」読み終わりました。


このシリーズも4作を読み終わって


李奈はすっかり私の心の友になっています


だからシリーズものって止められないっ!笑



今回も李奈は真っすぐに事件に取り組んでいきます。


グライト出版が売り出した新人作家「REN」


刊行した作品がベストセラーになるものの・・


既刊からのパクリ問題が浮上!


李奈は被害作家から相談を受ける。


そんな中自分の著書「トウモロコシの粒は偶数」も


パクリの対象に



そして

それと同時に

李奈にピンチが!!


「シンデレラの原典を一週間以内に探せ」


と佐田千重子と名乗る人物から


そうしないと家族や友人に危害を加えると脅迫メールが届く



なぜ李奈に?!


その後も李奈を見張っているような


李奈の行動を知る佐田千重子からのメールが



親友の「優佳」にも相談できず


「曽埜田」にも遠ざけるために冷たい言葉を浴びせてしまう



友達を守るために取った言動が


李奈を孤独にしていく



シンデレラは各国に原典になるような話がある


しかし


その本当の「原典」を探すのは難しい。。



そんな時


シンデレラのことをよく知るおばあさん


「鹿丸千重子」のことを知る。


『シンデレラ物語』の日本起源説を唱えて

あちこちの出版社に迷惑をかけているとか。。


しかし

三和夕子の紹介で会いに行った千重子は

噂とは全く違い・・


ただシンデレラが大好きなおばあさんだった。


シンデレラの日本起源説を信じて


シンデレラを追いかけていただけだった。。



そんな千重子の夢もかなえたい


そんな思いに駆られる李奈



自分の著書のパクリよりも何よりも


まずは脅迫メールの「シンデレラの原典」


それを何とか突き止めたいと思う



真っすぐに直向きに取り組む李奈



そして・・


優佳はそんな李奈に気づき・・




新人作家としては今まだ芽の出ない李奈


だけど


真実を無抜く慧眼と目的を果たすためのパワーは


誰にも負けない



そして


大切なものを守るためには


どんなことも恐れない



そんな李奈を応援したくなります


曽埜田もそんな李奈に惹かれているんだよね


なのに・・


李奈はまったくそんな気持ちには鈍感で


曽埜田に危険を回避するためとはいえ・・


冷たい言葉を浴びせてしまった。。


そんな曽埜田の胸の内を思うと



李奈がやけになって


最後に付け加えた犯人への一文


そこに隠された暗号に


私気付けなかった!


それが明かされた時の衝撃



最後までドキドキ・・


そして


シンデレラのこともいろいろ知る事ができて勉強になった。



足を切って小さくして靴に合うようにするって・・


こわーっ。。


でもそういうことが行われてたっていうのは


事実なんだよね。。



ディズニーのシンデレラしか知らなかったので


日本にも紀元前からそんなお話の元になるものがあったなんて



犯人を追い詰めていく李奈は


探偵さながらで必読ですよっ



さてⅤは


あの万能鑑定士の莉子が登場するようなので


ワクワクです



すっかり李奈に支配された心


もう止められません!!















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松岡圭祐「新人作家・杉浦李奈の推論Ⅲ クローズド・サークル」~売れっ子作家の虚像☆それを李奈の慧眼が崩す!!

2022-06-23 02:54:50 | 


松岡圭祐「新人作家・杉浦李奈の推論Ⅲ クローズド・サークル」読み終わりました。


今回も李奈の慧眼が冴えますよ


作家としては売れることがなかなかできない李奈


でも

岩崎翔吾の事件

汰柱桃蔵の事件

を解決に導いた功績は大きい!


そのことで

世間にちょっと知られるようになった李奈


まぁそれは李奈にとってあまり喜ばしいことではないのだが



今回は

李奈は親友で作家の優佳とともに

季節外れの無人島で事件に巻き込まれてしまう



売れっ子作家の「櫻木沙友理」の次世代を育てる企画に応募


優佳とともに合格となり離れ島に招待される


爽籟社の櫻木の担当編集者「榎嶋」


そして


櫻木を含めた9人の作家


カメラマンと料理人



12人しかいない島で起こる殺人事件




作家たちが仕掛けた李奈と優佳への


櫻木の虚像



李奈と優佳は無事に島から出る事ができるのか



・・・と手に汗握る展開にくぎ付けになること間違いなしですよ




過去2回の事件を経験した李奈は


今回冷静な判断ができるようになっていた。



李奈の成長


そして


他の誰もが気付けないところを見抜く慧眼



それにグイグイ惹かれていきます



売れない作家の苦労を誰よりもわかっている李奈


作家たちが語ることに耳を傾けながらも

だからと言って真実を曲げることはできない


苦しい胸の内が伝わってきました。


編集者と作家の関係


出版業界の裏


いろいろ勉強になります


そして


いろんな作品を知る事ができるのも


この作品の魅力です



李奈が作品の中の一つ一つを理解し


その著者に敬意を抱いていること


そういうところも李奈の魅力です。



自分がその時できることに忠実に向き合う


そういう李奈が好きです




Ⅲまで読んですっかり李奈のファンになった私


次はどんな李奈が見られるのか楽しみです






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松岡圭祐「新人作家・杉浦李奈の推論Ⅱ」~大御所作家の失踪!それは少女の交通事故と関係が?李奈の観察眼が事件解決に☆

2022-06-16 03:19:13 | 



松岡圭祐「新人作家・杉浦李奈の推論Ⅱ」読み終わりました。


今回も李奈の観察眼が事件を解決していきます


Z級ラノベ作家と自分を称する李奈だったが


前回の岩崎翔吾の失踪事件で探偵のような観察眼を見せ


ノンフィクションを書き上げた。


売れ行きはイマイチだったものの


事件解決に導いた李奈の功績は大きい



今回は大御所作家の「汰柱桃蔵」と

推理作家協会の懇親会で初めて顔を合わせ

その後の流れで汰柱の仕事場に編集長たちと行くことに。


そして

汰柱の仕事場を辞去した後・・


その数時間後に汰柱は失踪してしまう



「告白・女児失踪」というハードカバーが


出版されることになっていた汰柱


その内容が

ひき逃げされ亡くなった少女「惣崎亜矢音」の

その状況に酷似していた!


犯人にしか知りえない状況


汰柱が犯人?!


そう思わせるような内容


なぜ汰柱はこれを書くことになったのか?


関わってくる編プロ社長


それを操っていたのは・・?!


汰柱はどこへ?


絡まった糸をほぐすように


李奈の観察眼が謎を解いていく


自分に自信のなかった李奈


でも


誰かのために動くことで


少しずつ強くたくましくなっていく!!



絶対に許してはいけないものに


李奈は毅然と立ち向かう



惣崎亜矢音


娘を無残な姿にされた母


惣崎祥子


その気持ちを李奈は救っていく



汰柱の事件のノンフィクションを書くことになる李奈


取材を超えた李奈の気づかいや優しさ


そして鋭い文章の読解力


同じ読書を愛する者同士


祥子は李奈に絶大な信頼を寄せるようになる



その行方も読みどころになっている今回の作品


何事にも一生懸命


前向きに直向きに取り組む李奈を


応援したくなります



作家の苦労


編集者の苦労


1冊の本ができるまではこんなことが・・


そんなこともちょっとわかった気がします。


作品中で紹介される本も魅力的


長嶋有「佐渡の三人」


ぜひ読んでみたと思います。



ではこのシリーズⅢに突入しまーす



楽しみ~




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松岡圭祐「新人作家・杉浦李奈の推論」~売れない新人作家が自己の壁を破るきっかけはある事件だった!

2022-06-05 03:16:16 | 



松岡圭祐「新人作家・杉浦李奈の推論」読み終わりました。


エクリチュールとはフランス語で

書くこと。

文章以外の映画・演劇・音楽などの表現法、書法

にも用いるらしい。


本当は「エクリチュール」もフランス語で入れなきゃならない


このタイトル


だけど省いてしまった(^^;


書けないので。。



・・・というわけで


松岡圭祐さんらしいシリーズものだという印象です。


松岡さんと言えば「万能鑑定士Q」シリーズ


私は好きで全巻持っています。


そんな莉子を思いここさせるような李奈の成長


つい応援したくなってしまうキャラクターが


松岡さんの作品の魅力でもあると思います。


売れない新人作家の「杉浦李奈」が


ベストセラー作家「岩崎翔吾」と対談することになる。


岩崎との対談で李奈は緊張する。

しかし

岩崎と話しているうちに

作家や作品の話で盛り上がる。


そこで岩崎が話す


芥川龍之介と太宰治の共通点


家族愛に恵まれず叔母に育てられると


作家を目指すことになる?!



そんな話が・・


のちに事件を解決していく鍵になっていく



李奈の新作の帯に

岩崎が推薦文を書いてくれることになる。


しかし!


その矢先・・


岩崎が盗作疑惑で失踪



李奈は岩崎のゆくへをノンフィクションを書くために


追うことになる



岩崎と関わる駿望大学のゼミの学生たち


岩崎を慕う学生の中に


ひとりだけ岩崎をよく思わない学生が?!


その学生から話を聴くうちに


李奈は自分が岩崎の一面しか見ていないことに気づいていく。



岩崎が出す予定だった新刊


そして


岩崎が盗作をしたと訴える嶋貫


3日間の壁


李奈が盗作の真相に迫っていく!



学生たちのたまり場


喫茶ドロテ



その店長の息子も

かつて岩崎の教え子だった。。


心不全で亡くなった。


がっ・・



絡み合った真実への糸


それを鋭い着眼点でほどいていく李奈



いつも何事にも弱腰だった李奈が


事件を追ううちに強くなっていく



そこがこの作品の一番の読みどころだと思います。



いろんな作家や作品が登場するので


本の勉強にもなります。



著者や作品を通して


人の心情の裏の裏を読み取っていく


そういうところにもググっと引き込まれていきます。



人は一部分の見えているところしか見ようとしない。


そこでその価値を見出そうとする。


でも


本当は見えないところにこそ


真実がある



そういうことって世の中にはたくさんある。



そんなことも教えてくれる作品だと思います。



家族愛に恵まれないと


自分の価値を不特定多数の人たちに求めようする?



ちょっとわかるような気がする。


自信がないから


人は認められたいと思う。



李奈が両親から愛されていないと思うこと。


それもこれから掘り下げていくのかな?


もっともっと杉浦李奈を知りたいと思いました。



もうすでにⅤまで出ているので


少しづつ追いつきたいと思います。



楽しみがまたひとつ増えた













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