佐藤正午「鳩の撃退法 下」読み終わりました。
この作品の意図を掴むのがなかなか大変だった。
とはいっても
ここまで来ても本当にそうなのだろうか?
という気持ちはまだある。
きっと読み手によって
この作品はどうとでも解釈できる作品なんじゃないかと思う。
それと言うのも
物語の初めのところは
本当にこのお話は
どこに着地するんだろう?
・・・となんか不安にさせる。
だけど
中盤からグングン引きつけられていく。
謎だから
そこが知りたくなる!
でも
最後まで読んでみて
結局は何が言いたいんだろう?
そんなことも思う。
元直木賞作家の「津田伸一」
この人がまず・・
よくわからない人なのだ。
女性の名前をわざと間違えてみたり。。
女性に優しんだか・・
莫迦にしてるんだか・・
よくわからない人
だけど
なぜかみんな津田の世話を焼きたくなるのだ。
母性本能をくすぐるのか
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津田が持ち歩き読んでいた
「ピーターパンとウェンディ」
この本もポイントの一つ
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このピーターパンこそが
津田なんじゃないかと思った。
少年の心を持った40代のおじさん
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それが津田の魅力になってるのかも
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細かいところほじくる
人の嫌がることをわざとする
そして
自由気ままに行動する
あぁ~こういうおじさんいるよね~。
ウザくて・・
でも気になってしまう。
そこが著者がこの主人公のキャラクターを作った
読者の母性本能をくすぐるための作戦
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そんなことを思った。
タイトルになっている「鳩の撃退法」という意味が
ちょっと未だによくわからないけど・・
でもそれでいいんだとも思う。
「鳩」と称されるあの物
そして
鳩つながりで出てくるアイテム
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
読み終わって
またいろいろ思いを巡らせて考えてみると
なるほど!
深い内容だったんだって思う。
ここではあえて鳩バラシはしないでおきます。
平和の象徴
マジックの要
時計から出てくる
鳩もいろいろ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
そんな鳩たちについても考えさせられました。
津田に対する房州老人の思い
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_pink.gif)
それがトランクいっぱいのアレだったんだろうなぁ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
自分が体験したことを小説にしていく・・
それがどこまでが小説か?
本当の話なのか?
見失わないようについていくのが大変。。
そして
そんなところがこの作品の魅力なのかもしれません
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