読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

松岡圭祐「人造人間キカイダー」~現れた理想の男性が、実は父の作ったロボットだった!~

2013-07-30 02:40:27 | 




松岡圭祐の「人造人間キカイダー」読み終わりました☆



この小説は、


私が小さい頃に流行った、



石ノ森章太郎の「キカイダー」を、松岡圭祐がそれを素に新たに小説化したもの




普段は、



こういうSF冒険小説って読まないんだけど、




松岡圭祐の作品




・・って言うのはモチロンのこと、




「キカイダー」は私の子どもの頃のヒーローでもあったので、




読んでみようって思いました





読んでみたら、



想像以上に面白かった☆




本質はシッカリと残しつつ、



現代版の松岡圭祐さんらしい作品に仕上がってると思った。







一番印象的なのはやっぱり、



ミツコとジローが初対面するところ





怪しい男達に連れ去られそうになったミツコ。



そこに現れたのは、




七分丈の黒いテーラード・ジャケットに、ジップブーツカットデニムという軽装。


まだあどけなさの残る少年の面影もある。


長い髪は猫毛を連想させる柔らかい質感を持ち、軽くうねっていた。


透き通るほど艶やかな色白の細面とあいまって、


中性的な印象を漂わせる。


目は涼しく、鼻はツンと高く、知性あふれる顔つきを構成していた。




そして、


長く伸びた脚を持て余すように、


その片方を前方へと投げ出して・・




「アルハンブラの想い出」をギターで演奏している青年。(この曲検索して聴いたらスゴクよくて泣けた





それがジロー。



またの名を、



キカイダーという






自分の危機をこんな青年に助けられたら・・


誰だって~



恋しちゃうよね





いつも、


バーチャルな世界でしか恋人を作ることが出来なかったミツコ。



なぜなら、


幼い頃母と兄を亡くし、


父は研究に没頭し家にも帰らない。



そんな甘えることが出来なかったミツコ。



そのミツコの欲求を埋めてくれる、


そんなリアルな恋人はなかなかいなかった。



付き合った人はいたけれど、


みんなそんなミツコから離れていった。



だから、


バーチャルに恋人を求めるしかなかった。




そんなミツコの前に突如現れたジロー。



それはまさに、



理想の男子だった





しかし・・



そんなジローに恋をしてしまうミツコだったが、



その正体は、





父の「光明寺信彦博士」が作ったロボットだった




その衝撃の事実を、



ミツコはジローから聞くことになる。




ショックを受けるミツコ。。



なかなか真実が受け入れられなかった。





父のために狙われるミツコと弟のマサル。



そんな子ども達を案じて、



守るために生まれた・・



それが、



ジロー=キカイダーなのだ





ミツコとマサルという人質を取られているも同然の、


光明寺博士。



ギルの言いなりになるしかなかった。



しかし、


光明寺博士は秘密裏にある計画を進めていた。



それが、


このキカイダーを作ることだった。




フュージティヴ・フロム・ヘルは、戦闘用の赤いロボット。


ゼロダイバーは、救護救難用のレスキューロボット。



この2種類が半分ずつくっついたのが、



キカイダー




ギルがそんなロボットを作ることを許すはずがなかった。



ギルの求める理想。



それは、



ダーク社が世界の軍事力を自社製造のロボットで染め上げる


戦争も反乱も内紛もわれらが思いのまま


国際社会における究極のロボット革命




光明寺博士はそんなギルに反発していた。



その光明寺博士を従わせるための、



ミツコとマサルを監視だった。





ジローはロボット。



けれど、



人間の心も持っていた。



「自分は全身青になることが理想」だというジロー。




ロボットなら・・


そんな風に思うことはないだろう。





キカイダーはミツコとマサルを守れるのか?



ダークロボットとの戦いに傷つき・・


それでも必死に二人を守る☆




おっと・・


ここで忘れてはいけないのが、



服部半平



この人は何者なのか?



調査会社を経営する社員たった一人の社長



ミツコに近づいたきっかけは、



依頼されたわけでもないのに、



「父親の居所をしりたくないか?」という、


逆依頼のためだった。



家に帰らない光明寺博士がどこで何をしているのかもつかめていないミツコ。


そのミツコにそう持ちかけるも、


あっさり断られてしまう。



この、



うっとおしい調査員の「服部半平」が、



ミツコとジローの危機を意外にも救う。




それが緊迫感の中に、


ちょっと面白さもかもし出している





仮想生命=ロボット



人間にはなれないけど・・



人間が作り出したもの。





ロボットが人間らしさを持つ




そんなこともアリなのかな?



そんな風に思えるこの作品。




ミツコは?



ジローは?



そして・・


光明寺博士は?





それぞれの行くへは読んでからのお楽しみということで



















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宮部みゆき「夢にも思わない」中学生のころの切なさ思い出した☆

2013-07-23 03:05:39 | 




宮部みゆきの「夢にも思わない」読み終わった☆



今回は図書館で借りました。



最近本代がかさんでちょっとキビシーもので




そんなわけで、


なぜコレを借りたか?



内容はよく把握しないで、


ペラペラってめくって・・



サクサク読めそうだったから



そんな理由です




宮部みゆきさんは好きな作家の一人で、


いろいろ他にも作品は読ませてもらってます。



女性ならではの細やかな心の描写がスゴクいいと思います



今回のこの作品も、


その心の描写に、


自分の中学時代に恋した切ない気持ちを思い出しました




この小説の主人公は、


中学1年生の男子「緒方政男」



コレを読み始めてから気づいたんだけど、



コレはシリーズ化されてるのかな?って。



この「緒方」君は前にも何かの事件に絡んでいたようだ。




今回の事件は、


緒方君が憧れて・・



恋心をいだいていた「クドウ」さんが殺される



そんなショッキングな事件




緒方君は憧れのクドウさんとお近づきになりたくて、



虫の会(虫の声を聴く会)が行われる白河庭園へ家族で行くというクドウさん情報☆



それを聞きつけて、



偶然を装う作戦を立ててそこへ行く。



しかし、


事態は意外な方向へ!




「中学生の女の子」が倒れているという声を聞き、



なぜか嫌な予感がした緒方君。



「クドウ」さんでは?



そう直感した緒方君はそれを見に行く。




すると!



それは「クドウ」さんだった



クドウさんが殺された?!





混乱する緒方君。。



警察に知り合いということで連れて行かれる。





しかし!!



緒方君が「クドウ」さんだと思ってたその遺体は、




「クドウ」さんではなかった




それを知って、



ますます混乱する政男君。




実は、



「クドウ」さんにそっくりの、



従姉の「亜紀子」だったのだ。





クドウさんでなかったとホッとした政男君。



しかし、



その後、



この事件には「クドウ」さんも大きく関係してくる。




派手な出で立ちで殺されていた亜紀子。




クドウさんはこの従姉の亜紀子としばらく会っていないといったが、



それは嘘だった。




母親に厄介者にされていた亜紀子は、



居場所をなくし、


家を出ていた。



そして、


危ないことに手を染めていた。



そのことで起きてしまったこの事件。



政男君と友だちの島崎君は、


この事件に大いにかかわってしまうことになる。



そして、


憧れのクドウさんと付き合うことになった政男君。




周りの風景をも変えてしまうほどに浮き足立つ気持ち




そんな政男君の気持ちが、


こちらにも伝わってきて・・




中学の頃の片思いを思い出した。



もし、


その人と付き合えてたら・・


こんな気持ちだったんだろうなぁ




なーんて




だけど・・


この交際が島崎君との友情に変化をもたらす。



島崎君もクドウさんのことが好きなんじゃないか?


そう感じてた緒方君は、


ちょっと後ろめたい気持ちにもなる。



島崎君にそのことを打ち明けた。



その反応が・・



引っかかる緒方君。



「よかったな」といってくれた島崎君だけど。。




一方、


事件は意外な方向へ。。




亜紀子が働いていた「会社」の正体は?



亜紀子はなぜ殺されなければならなかったのか?



そして、


クドウさんはどうこの事件に絡んでいたのか?





そして・・



そして・・



緒方君とクドウさんの恋の行くへは




ラストの・・



緒方君に・・



私は涙




恋って・・



切ないなぁ。。




好きになればなるほど・・




相手のそういうとこ・・




許せなかったりするよなぁ。。





気になる?



ふふふ




そして、



親友「島崎君」の優しさが心にしみるラストになってます





あ~青春って切ないけどいいなぁ




そんな風に思ったよ



















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北森鴻「メイン・ディシュ」~読みながら料理に舌鼓♪~

2013-07-13 02:40:45 | 



北森鴻の「メイン・ディシュ」読み終わりました☆




北森鴻作品をいろいろ読んできて、


これもずっと読みたいと思ってました。



やっと読めた




小説なのに、





読んでると実際に料理を食べて舌鼓を打ってる気分





北森鴻作品にはおいしそうな料理が多数登場する。



「香奈里屋を知りませんか」でも、


工藤が作る料理は本当においしそうだったし




今回の作品でも、


ちらっとこの「香奈里屋」が登場します。



そういう伏線が張られてるのも、


ファンにとっては嬉しいです





今回のこの「メイン・ディシュ」登場する、


料理上手な男、



三津池修



「ねこ」こと紅林ユリエに拾われて、



一緒に住むことになる。



三津池修、



通称「ミケ」。



この「ミケ」さんの作る料理が絶品なのだ




私に作ってみたーい!って思わせた料理は、





フライパンを熱してとき卵を流し、


超レアなところにレタスを入れてドレッシングで味付け。




コレをパンで救って食べる




読んでるだけでヨダレがでそう




カンタンだしコレなら出来そう





そんな、



料理上手なミケがいるねこさんちには、



ねこさんが「小杉」とともに立ち上げた、



紅神楽の劇団員が集まる☆




毎度のことながら、


劇団の芝居の脚本が遅れる「小杉」。



そんな小杉にアドバイスをするのも、


ミケの役割になっていた。





そんなミケが、


実は・・



偽名を使っていた。




他人に成りすましていたミケ。





それには、



大学時代の傷が関係していた。




小説中も、



「えっ?なんでここでその話が出てくる?」



そんな混乱をしながらも、



読み進めているうちに、



その謎が少しずつ解けていく。




そんなところも読みどころになっている。




そして、



最後の最後で・・



北森鴻のお茶目なところも☆




楽しかった



この1冊で、




謎説きが楽しめて




おいしい料理が味わえる




なんて贅沢なんでしょう





こんなに読者を楽しませることのできる作家は、


そうはいないと思います




だけど・・



もう新しい作品が読めないのが残念です。。




もっともっと読みたかったなぁ。。




でも、


ステキな作品を沢山残してくれたことに感謝して☆




ご馳走様でした















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松岡圭祐「特等添乗員αの難事件Ⅳ」~絢奈とミヨンのラテラル対決!絢奈と瑠華の那沖争奪戦?!~

2013-07-01 13:46:00 | 



松岡圭祐の「特等添乗員αの難事件Ⅳ」読み終わりました☆


大好きなこのシリーズ♪


発売と同時に入手しました!



読み終わるのも早かった~




万能鑑定士Qとともに人気のこのシリーズ




面白くて知恵がつく 人の死なないミステリー



というのも人気の秘密だと思います




コレを読み終わると、



知らなかったことを知ることが出来る





今回は、



ミン・ミヨンと絢奈のラテラル・シンキング対決が読みどころ



ミン・ミヨンは、



各国で無銭旅行を楽しんでいた。



運賃・宿泊代・飲食・・



すべてに一線も使わずに、



上手く逃げてしまう。



B級指名手配をされていた。




その捜査に協力することになる那沖。





那沖と絢奈の仲は上手くいっていた。




新居や婚約の準備が始まる中・・




那沖には、


高校時代に婚約したという、


「いいなづけ」瑠華が現れる。




それまで全く音信普通だった瑠華だったが、



ある日突然、


両親と共に壱条家にきて、


「婚約」のことを話し合おうと言い出す。



困惑する那沖。



那沖の両親も、


そんな瑠華の両親、藍岐(あいき)眞悟夫妻に強く言えずに戸惑っている。



藍岐眞悟は大手保険会社のパトリシア損保の社長である。



那沖の父とは仕事上も大事な相手。



なので、



そう無碍にも出来ないでいる。




確かに、



那沖には記憶があった。



自分では高校のとき、


先の話だし・・


あいまいに返事をしていたつもりだった。



それを本気で受け取られていたとは




那沖も父のことを考えると、



瑠華のことをむげにはできなかった。



しかし、



そのときに絢奈が壱条家をたずねてきて、



そのことを知ってしまう。




どうしたらいいかわからない絢奈。



那沖はどうして自分のことをハッキリといって、


断ってくれないのだろう?



那沖への不信感。。



そんな那沖に、


那沖の専属運転手で小さいときから家族同然に付き合ってきた、


能瀬にも、


那沖のそんな態度をとがめられてしまう。




悩む那沖。




そんな中、



警察からミン・ミヨンの潜伏先がわかったと連絡が。



既にそこは逃げてしまった後だった。


が、

那沖は絢奈に現場に行って欲しいと頼まれる。



現場は、



密室のマンション。



夕顔と水、



そして、


不自然な位置に鍵が残されていた。




このことから、



ラテラル・シンキングの絢奈は一つの答えを導き出す。





しかし、



その答えも、



瑠華によって・・



押しつぶされてしまう結果に。




ラテラル・シンキングにも自信を失ってしまう絢奈。




傷心の中、



ハワイ旅行の添乗にいく。




そこで、



ミン・ミヨンに出会う絢奈。




絢奈になぜか挑戦的なミン・ミヨン。




同じ、



ラテラル・シンキングを持った絢奈。




絢奈もミン・ミヨンのラテラル・シンキングを見破りたいと思う。




絢奈がツアーの添乗でキカイダーショーにいく。



そこで、


ミン・ミヨンがキカイダーのスーツをきて舞台に立っていることを知る。




一方、


那沖は警察とともに、



ミン・ミヨンが現れると予告した船を張っていた。




キカイダーショーをやっていたミン・ミヨンと船に現れたミン・ミヨン。




どう考えても両方にいるのは無理があった。




どんなからくりが?!





ミン・ミヨンVS絢奈のラテラル・シンキング☆




果たしてどーなる?!




そして、



瑠華VS絢奈




那沖はどういう態度で絢奈と瑠華を納得させることが出来るのか






そんなところが読みどころになっています





今回コレを読んで、


ハワイでキカイダーが流行ってるって初めて知りました




私が小学生の頃日本で放送されていた。。



あのヒーローが今?




とても懐かしくなりました





そして、


絢奈のラテラル・シンキングはすばらしい




そして、



とっても優しい絢奈に感動






今月松岡圭祐さんが書いた、


人造人間キカイダーの冒険小説が発売されるそうなので、



それも楽しみです












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