読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

松岡圭祐「新人作家・杉浦李奈の推論Ⅷ 太宰治にグッド・バイ」~刑事に頼られる李奈の推論?太宰の遺書の行くへには思い人が重なって。。

2023-03-25 03:32:44 | 


松岡圭祐「新人作家・杉浦李奈の推論Ⅷ 太宰治にグッド・バイ」読み終わりました。


このシリーズも8作目!

もうそんなになったんですねぇ~。


毎回成長していく李奈を見守りながら

鋭い李奈の真相を見抜く視点

それにグイグイ引き込まれていきます

頼りなげだった李奈が

事件を解決するごとに強くたくましくなっていく姿に

感動しています


今回の事件は

太宰治の遺書とみられる文書が見つかり

その筆跡鑑定人「南雲」が

鑑定中に謎の死を遂げてしまう


という難事件


燃えてしまった遺書とみられる文書?!

しかし・・

そこには幾重にもめぐらされた

真相が隠されていた


李奈のサイン会にも来ていた

扇田刑事にその事件の解明へ

協力を要請される


警察に頼りにされる李奈の事件解明へ手腕が問われる


この事件と重なるように

鷹揚社(おうようしゃ)編集者「小松由紀」が

作家で由紀の担当である柊日和麗(ひいらぎ ひかる)が行方不明になっている!

・・と李奈のところを訪ねてくる。

鷹揚社の編集長「野瀬田」に協力を頼んでも

聞いてくれず・・

印刷に穴をあけないように代わりの作家を探すよう命じていた。

パブリシティを振りかざす野瀬田

そんな野瀬田に由紀は困り果てていた。。


李奈は由紀にも協力することになる。


李奈は柊のことを思うと心が温まる


自分に似ているところのある柊に

切ない思いが


2つの事件を追う李奈


太宰治の「グッド・バイ」にまつわる


太宰の本当の姿の謎。。


途中で終わってしまった「グッド・バイ」


太宰は本当に自殺しようとしてたのか?


真相を探る李奈を


過去の事件の思い出したくない映像が苦しめる。。


でも

李奈は事件解決の度に強くなっていった


そして

作家としても成長している


作家として・・

ひとりの人間として・・

苦しくても真実を追求していく


そして・・

李奈が導き出した推論


それは

自分を守ることしか考えていなかった者


自分勝手な考えに純粋な思いを巻き込んだ結末


犯人は意外な人物だった



死してなお人々を魅了する太宰治


それは謎に包まれているからなのかもしれない。


李奈の親友「優香」が言った

真実は

「読者ひとりひとりの心の中にあるんじゃない?

それだけの数の太宰治がいて、思いも千差万別、多種多様」



う~ん!なるほど!

と思ってしまった。

それでいいんじゃない。

それぞれの心の中にいる。

それで。

いつもうざいぐらいに李奈を心配してサポートする

シスコンを隠そうともしない兄の航輝

李奈には鬱陶しがられているけど

信頼感は半端ないはず


李奈には力強い味方がいる


作家として

人間として

少しずつ成長する李奈


そんな李奈を

私もこれからも応援してい行きたいと思います。


李奈がサイン会を開く会場が

ステップアップしてとうとうあそこで?!


ファンの列も長ーくなっていく~!


辛く苦しい思いは


人をきっと輝かせてくれるんだね



次回の李奈にも期待しています









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秋川滝美「居酒屋ぼったくり おかわり2」~ぼったくりの誕生秘話☆父の矜持を受け継いだ美音は・・~

2023-03-10 02:55:34 | 


秋川滝美「居酒屋ぼったくり おかわり2」読み終わりました。


このシリーズのファンで続けて読んできました。

これももっと早く読みたかったんだけど

諸事情で遅れてしまった


読むたびにこのシリーズは

登場するみんなが優しくて

ほっこりする


今回ももちろん


今回は

居酒屋ぼったくりが

そういう名前になったいきさつが詳しく書かれている


美音が幼い時から

父の仕事を受け継ごうと決意していたこと。


美音の父と母が居酒屋を始めるにあたり

商店街の人たちと

どれだけ濃い関係を築いていったかということも

詳しく書かれている。


そして

美音の両親が突然亡くなってしまったとき・・

商店街のみんなが

どれほど美音と妹の馨の助けになってくれたかということも


真面目で一本筋の通った父の矜持


それを受け継ぎ


ぼったくりを再開させるまでの葛藤


それを支え

時には厳しいことも言ってくれる

商店街の父親代わりの人たち


あ~こういう関係が

美音と馨を育ててくれてたんだなぁ~


そんなことを実感しました



そして

ぼったくり一筋できた美音が

「要」というよき理解者の伴侶と巡り会えたこと


本当によかったね


と心から思いました。


馨が結婚するに当たり

両親とともに暮らした家


そこから出てくる遺品の中にあった


萌黄色の浴衣


馨が着てみたいと思ったとき


美音が口添えしたのは


要の母の「八重」への思いやりだった



あ~なんてみんな優しんだろう


ぼったくりの行く末が

楽しみになる馨の考えていたこと



深い愛情に包まれている美音と馨なら


きっとこれからもぼったくりを守っていけるね


そう思える今回の作品でした


さてさて・・

続きはどうなるのか?


おいしい料理とお酒を味わいながら

↑脳内でね!笑


ほっこりいい気分


そんなぼったくりに足を運ぶのは

もうやめられまへん










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