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湊かなえ「絶唱」~震災で心を病んだ人たちが南の島で癒されていく。そして今日。。~

2019-01-17 03:03:21 | 
湊かなえ「絶唱」読み終わりました。


実はこのお話は



阪神・淡路大震災が深くかかわっています。



私は図書館でこの本を借りたのですが・・


全く内容は知らずに借りて読みました。



そして


今日は1月17日




1995年1月17日に起きた阪神・淡路大震災



あれから24年



こんな形で私がこれを書くことになるとは思いもしませんでした。



なんだか



何かに導かれているように思えます。




沢山の人たちがこの震災で亡くなり



残された人たちも心を病んでいる




そんな残された人たちの苦悩がこれを読んで



私にも伝わってきました。





双子の毬絵と幸絵



震災で5歳で亡くなった毬絵



幸絵は毬絵の分も頑張って生きる



しかし・・



幸恵は本当は



毬絵だった



母の一言で殺されてしまった「毬絵」




南の島トンガで



雪絵は




再び毬絵になる





理恵子が婚約者の宗一に



どうしても言えなかった「別れたい」ということ



その言葉を何度も飲み込んだのは・・



亡くなった滝本に対する「申し訳ない」という気持ちが



そうさせていた。



理恵子と宗一のために・・



滝本は亡くなった



そう思ってしまうがために。。




でも宗一は理恵子の気持ちに気づいていた。



そして


トンガで2人は・・・






震災で父を亡くし



母は弟と杏子を女手一つで育てる



大学で知り合った正也との間に


子供ができてしまう杏子



宿った命を消す事ができなかった杏子



正也は杏子と結婚して子供の父親になることは


全く考えなかった。



母には勘当され


杏子は一人で娘「花恋」を産み育てることになる。



そして


母娘が初めての旅行


それが南の島トンガだった。



そこで震災の時にお世話になった「セミシ」を探そうと。



そして


杏子は


セミシの妻と出会う




トンガで二年間を過ごした千春



その時に千春は尚美に救われる



友を震災で亡くし・・



そして



その時に心も失ってしまった千春




どこかでいつも



自分は誰かの一番にはなれないと思ってた。




仲のいい友達と思っていても



自分は相手の「一番」


ではないんだろう・・


そう思っていた。



しかし


震災で亡くなった静香


亡くなった後に


千春に届く誕生日プレゼント



静香にとって



千春は間違いなく



特別な存在だった



そう気づく。




そして



トンガで尚美と仲間たちと歌う歌







自然の力が起こしたこと



そのことで



多くの人が傷ついた



人間はもろい・・



弱い・・



自然の前ではなすすべがないのだから。




でも


また



自然の生み出すものが



人を生かし救ってくれる




そんなことを教えてもらった気がします。




自分は何もできないと思っていても



どこかで誰かの役に立ってる。



きっとそうなんだと思います。





今日失われてしまったたくさんの命に


合掌







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