読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

羽田圭介「5時過ぎランチ」~仕事の事情により遅く取るランチ。えっ?あれがあんなことにつながってた?驚きの結末!

2019-07-28 03:03:00 | 
羽田圭介「5時過ぎランチ」読み終わりました。



いやぁ~


どの作品を読んでも


羽田さんの作品は深い




一見



「なんだこいつ?」って思うような人が・・



事情を知ると



そういうことだったんだぁ~。




と納得させられる。




「グリーンゾーン」に出てくる



ガソリンスタンドで大音量でテレビを見ていた


見た目もその筋の・・ヤバイやつ



「タムラ」



そのタムラが




「内なる殺人者」の中で



その事情を知ると



いい人に変わる





そして



それぞれの仕事に誇りを持ち



きちんと熟す人たち




どんなに厳しい環境であろうと


それを全うしようとする



ガソリンスタンドで


バイトとして働く「萌衣」



社員になれば給料一時的に今より下がる


しかし


休みが保証される



その間で揺れ動く。。



へぇ~そうなんだぁ。



働く人の事情を知る事ができる!!




そして


リョウジの仕事が


まさか!あんなものだったとは!!



そして


小麦アレルギーに苦しんでいた



それゆえに


同じ苦しみを持つ者に優しかったりして。



あんな仕事なのに?



小麦アレルギーから


給食の話まででてくる?




紀世美が5時過ぎランチで思ったこととは



1冊で


実に盛りだくさんな内容




最後の最後まで


あれがどうつながってるの??



・・・と気が抜けない!!



一体羽田さんの頭の中はどうなってるの?



そう尊敬の念を抱いてしまいます




ところどころで


その映像がバッチリ頭に刻み込まれ・・


心模様を表したりして。



小説なのに


絵がハッキリ浮かんでくる表現力がさすがです




最近はテレビでも活躍中の羽田さん



ちゃんとこういう作品も書いていてすごいなぁ





あなたもきっとこの結末に仰天するはず~。












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伊吹有喜「彼方の友へ」~女中から憧れの「乙女の友」の主筆へ?!彼方の友へ繋ぐ思いを届ける波津子の戦火の青春~

2019-07-25 03:26:30 | 
伊吹有喜「彼方の友へ」読み終わりました。


タイトルから勝手に友情の物語だと思っていた。


でも


ちょっと?かなり?


想像とは違っていた。




この小説を書くのに


どのくらいの人に話を聞き


いろんな当時のことを勉強されたのだろう?



そんな著者の伊吹さんの努力もしっかり受け止めなきゃいけない。



そう思わせてくれる作品でした。



そして


ストーリー展開も独特で



いろんなことを想像してしまいました。





老人施設で「卒寿」を迎えた佐倉ハツ



体も思うように動かず


言葉もおぼつかなくなってきた



人に会うのもおっくうで


面会はすべて断ってもらっていた



そんな


ハツにある日届けられたのは


「フローラ・ゲーム」というカードだった



それは


ハツの青春のすべてを象徴するものだった



一体誰が?


その人は


ハツのことを


「ハツコ」と言ったという。



ハツという名前が嫌で


「波津子」と名乗っていたあのころ・・・



それを知っている人?





ハツは


波津子だったころの自分を


半分夢を見ているような頭の中で



その当時のことを再生する。




昭和12年から昭和20年



戦火の中青春を過ごした時代




14歳で高等小学校を卒業してから


自宅で


音楽学院を開いていた椎名の元で


レッスンを受けながら


家事手伝いをやっていた波津子




あと2か月で17歳



そんなときに



椎名の元から去らねばならなくなった。



音楽を習う事ができなくなり



新しい働き口も探さねばならない。




そんな時



2階に下宿していた辰也が



仕事を紹介してくれるという。





大和之興業社「乙女の友」編集部



それは


波津子が家が印刷工場の幼馴染の「慎」から


もらっていた端切れをスクラップしていた



憧れの雑誌の名前だった



それも


憧れの人「有賀主筆」の小間使いと雑用係だという。



夢のような話



波津子は


その仕事を受けることに。



しかし・・



そこへ行くと



皆の反応は冷たいものだった。



有賀主筆も・・


編集者の人たちも。。



乙女の友で刺し絵を描く「長谷川純司」だけは


気安く声をかけてくれた。




有賀に邪魔にされながらも



波津子の純粋でひたむきな心に



有賀も目を向け始める。




そして



学の無い波津子に



色々なことを教えていく。




波津子が書いた


初めての小説「フルーツポンチ大同盟」が


「乙女の友」の空いた穴を埋めることに



憧れの雑誌に


小説家としてデビュー





「戦争」という縛りの中



小説家や編集者


自分が伝えたいことを制限される。。



そして



見えない力が



そここで働く。。




消されていく命も。。




表現を制限され



物資を制限される。。




そんな中でも



何とか乙女の友を



乙女の友らしく届けよう!




彼方の友へ




乙女の友を読んでくれている人たちは



「友」だという有賀



有賀がともした灯を消さないよう



有賀から波津子は引き継ぐ





戦火の中



懸命に生き



そして



彼方の友へ思いを届ける




それが波津子の使命になる。





私の知らない時代



だけど


そこに確かにあった現実




どんなに辛くても


真っ直ぐ自分に向き合って


顔を上げて戦った




そして



命を懸けて守ろうとする大切なもの





人ってすごいなぁ~って思った。



思いを繋いでいく




それは昔も今も変わらない。



形は変わっても



人の思いは受け継がれていくもの



そんなことを教えてくれた作品でした。




フローラ・ゲーム



どんな素敵な絵なんだろう?



想像は止まりません!




ヒヤシンスのカード「泣いてはいけませぬ」




大切に持っていた波津子



私もそんな波津子に励まされました





















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秋川滝美「放課後の厨房男子~まかない飯篇」~末那高包丁部の先輩後輩の関係がいい♪翔平の初恋の相手とは?!

2019-07-20 02:29:42 | 
秋川滝美「放課後の厨房男子~まかない飯篇」読み終わりました。



いや~盛り上がりました~!



このシリーズ好きなんだよねぇ



シリーズ3作目



末那高包丁部の勝山大地が


大学受験に合格し


卒業



そして



大学へ入学



バイトを探していた大地は



末那高の包丁部の先輩


月島颯太と日向翔平が務めるバイト先


「ケレス」でバイトすることになる。



先輩たちと働けることに


喜ぶ大地

 

人たらしと呼ばれる颯太の心遣いは相変わらずだし



翔平の仏頂面に見える表情も懐かしい~!



そして


翔平が作るまかない飯が食べられる喜び




一方


末那高包丁部を受け継いだ


水野や不知火たちは


そろそろ受験に備えていた



そして


自分たちが引退後の包丁部に不安を抱いていた



それは


先輩から受け継いだレシピノートが



おおざっぱすぎること



祥平の神のレシピ☆




その味を知るものがいなくなることで・・



その再現が不可能に




「ケレス」で翔平たちがバイトをしていることを知る後輩たち



その喜びは


最大に





「ケレス」に現れた包丁部の顧問ミコちゃん先生



それにうろたえる・・


翔平



そのわけは・・



恋だった





元包丁部



そして


現包丁部



その部員たちのつながりがいい




後輩は先輩を慕い


先輩も後輩たちを気にかけ


自分たちにできることをしてくれようとする




でも・・


包丁部の後輩が


大地のことはいじりまくる



まったく尊敬がうかがえない。。



だけど


大地のことが好きで


それの表現が幼稚ってことなのかも



大地が大学に合格したときの


ツンデレ対応がその証拠かな




ケレスのコック荒川にも認められる


翔平の料理の腕



焼肉チャーハンにチキンライス


そして


そのチキンライスを卵でふんわり包む



オムライス



食べたーいっ!


ハートのケチャップを描いてねっ



このシリーズを最初から読んでる人には


懐かしい場面が出てきて


あ~あった!あった!


と楽しめるし♪



これだけ読んでもわかりやすい説明もあるので


楽しめると思います。



まぁ~でもできたら最初から読むのをお勧めします



読んでるとお腹が空いて・・


クスッと笑えて・・


ほっこりする



そんな作品です




男の友情って


女とはまた違っていいなぁ~とうらやましくもなったよ



また続きがあるといいなぁ~。







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遠藤彩見「給食のおにいさん 浪人」~白蘭の中に馴染めないカトレアたちが自分を痛めつけ苦しむ!それに気づいたとき佐々目は?!

2019-07-18 02:48:33 | 
遠藤彩見「給食のおにいさん 浪人」読み終わりました。



このシリーズも5作目



すっかり登場人物たちと


友達になったような気分で読んでいます




西洋料理のシェフ


そして


自分お店を持ち・・


それを灰にしてしまい



生活のため小学校の給食調理員になる



「ささめー」と子供たちに親しみを持たれる


給食のおにいさんになった佐々目




どこに行っても馴染めなかった佐々目が


初めて見つけた居場所



しかし


自分の店を持つという夢をあきらめきれない



そんな佐々目の背中を押したのは



佐々目が給食調理員として入った若竹小の


栄養職員の毛利



小さいころ親のネグレクトに苦しみ


給食で命をつないだ経験のある毛利は



給食に対して特別な思い



を持っていた



その毛利に


佐々目の心の奥の思いに気づいていて



ホテルのシェフとして働くことを勧めてくれた



でも


それを素直に出さず


わざと


佐々目に辛く当たるように


そうなるよう仕向けて行く。



それが毛利のやり方だった。




ホテルでメインダイニングのシェフになるため


下働きから這い上がっていく佐々目



そして1年半



やっとシェフらしいことを任されるようになった佐々目は



「ホテル給食」を成功させるため



白蘭女子学院「中学校」へ派遣されることになる。



そこで出会う生徒たち



小学生のようにはいかないやりにくさを感じる。




白蘭ならではの振る舞い



そして



その中で生きていくことの大変さを目の当たりにする。




佐々目は栄養教諭となった毛利とともに



ホテル給食をよりよくし認めさせるため紛争する。





黒チワワ



読唇術



そして



時にはイタコチワワ(モノマネ)



それを巧みに使う毛利に助けられ



佐々目は事件の真相に迫る




白蘭で始まったアドヴェントと呼ばれる



キリスト教でクリスマスまでの四週間




その時に起きた




しるし




・・・に



生徒たちは怯えていく




ガラスのテーブルが割れ・・



マリアの池が赤く染まる?!



青い水たまりに・・



鳥が飛びまわる??




次々起こる怪事件。。



一体誰が?


何のために??




むやみに動き回る生徒「愛加」



保健室で寝てばかりいる「利沙」



不登校だった「萌」



自分を押し殺し友達に合わせている「楓子」




中学から白蘭に入った「カトレア」と呼ばれる彼女たち




白蘭で生きていくための苦悩。。





学院の主事で院内の修道院のシスターで教師の


「入江文子」



生徒たちのためと動いていた入江が




嫌い



と生徒に投げつけられる言葉。。



その意味とは?!




生徒たちに



食べ物を通じて



人生において本当に大事なことは何なのか?



それを教える



佐々目や毛利




食育の授業で



食品ロスについて語る佐々目と毛利




そして



余ったもので作りだす料理





それが・・



苦しんでいたカトレアたちを救う





憧れの白蘭の中に入り・・



楽しい学院生活を送るはずだったカトレア




その生き方を佐々目は・・


毛利は・・



導いていく




人は誰でも「傷」を持っている



だから優しくなれるのかもしれないよね。




毛利も


佐々目も。





工夫すれば



捨てなきゃいけなかったものが



宝になる



そういうことってあるのかもね



乾蕎麦をあんな風に使って料理できるんだぁ



切り干しもあんなのに変身



私もやってみよ~っと



そんな料理の驚きの作り方も参考になります。




これから佐々目がどうなっていくのか?



そして


毛利と由比先生の恋のゆくへは



そんなところも気になります。







この続きはあるのかな?



楽しみに待つことにします












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遠藤彩見「給食のおにいさん 受験」~私立のお嬢様中学校で1年半ぶりにタッグを組む佐々目と毛利。お嬢様に給食を受け入れさせる受験のゆくへは?!

2019-07-15 03:17:06 | 
遠藤彩見「給食のおにいさん 受験」読み終わりました。



給食のおにいさんシリーズ第4弾



今回は



公立小学校「若竹小学校」から



自分の店を持つための勉強のために



ホテルの正社員となった佐々目が



私立のお嬢様学校「白蘭女子学院 中学校」へホテルの命で出向することに。



そして


そこで1年半ぶりに



栄養教諭となった毛利と再会する




ホテルへの推薦状まで書いて佐々目を応援してくれた毛利



しかし


その再開の態度は冷めたものだった。



そう感じる佐々目だったが・・




毛利の根本は変わっていなかった。



「食を育む」




ホテルの利益のためのホテル給食成功



しかし!


佐々目と毛利にとって


この成功は



子供たちの未来のため



そこに向かっていると信じる。




そして


成功することが


佐々目のこれからの道も見えてくると





年間15万円の給食費



それだけをかけて作るホテル給食



最高の食材で



最高のシェフが腕を振るう




しかし!



ほとんど食べてもらえない給食



「自由食」がいいという生徒たち




生徒からヒントをもらおうと


生徒に近づく佐々目と毛利だったが・・



白蘭中学校の主事、兼礼法の教師


そして敷地内の修道院のシスターである


「入江文子」が



それを阻む!




毛利が給食のために学んだという


「読唇術」で


遠くから生徒たちの会話を読む




どんなものなら食べてもらえるのか?



何が好きなのか?



佐々目たちは必死になる。




そんな中



生徒たちが「神」と崇めている少女



季里



そこからヒントをもらおうと近づく




そして



季里の奇行に気づく




季里が食べていた白い粒とは?!





外からは



何不自由なく幸せに見える少女たち



しかし!



その心の中には



闇が




幼稚園からエスカレーター式に上がって


いつも同じ顔触れに囲まれ


その中で生きてゆくということ



それがいかに大変か




お嬢様の常識は



佐々目たちにはなかなか理解できなかったが



「黒チワワ」の演技と



「イタコチワワ」の読唇術



巧みに使う子犬顔の毛利



その毛利に助けられながら



給食へのヒントをつかんでいく




そして



毛利と佐々目が給食で生徒を救いたいと願うように



入江もまた



生徒たちのために動いていることを知る



季里をわざと怒らせた入江



「怒りは、力です。閉ざした心の中で、唯一、火がつき、

 殻を破ることができるものです。それには、相応の火種がいりますから」





見た目可愛さを重視する給食へ待ったをかける入江



そこにも「愛」が



ホテルのシェフとしての佐々目の存続をかける



ホテル給食の成功は



果たして





外からはなかなか分からない花園の苦労



経験のない私にはちょっと分かりづらいけど



でも


女のグループの中のあれこれ・・



そんなことが学生時代あったなぁと思い出した。



こっちを立てればあっちが立たず。。



あ~なにもかも放り出して気楽になりたい!!



何度そう思ったことか(^^;



共学でもそうだったんだから・・


女子だけならもっと辛いよなぁ~。



そんなことを思った。




本当の自分を出せないっていうのは


なによりも辛いことだと思う。




佐々目たちの作る



器も食べられる目でも楽しめる給食には



頭が下がったなぁ~。




佐々目の家で出てくる料理にも興味津々



サバのマリネを焼いて作ったサバサンド美味しそうだった




1年半ぶりに佐々目の家に集まる毛利


そして


若竹小で看護教諭だった由比先生



なんだか私までワクワクしてしまった


いいなぁ~この雰囲気



ずっと会っていなくても


見えない糸でずっとつながってる



そういう関係っていいなぁと思った。



食べることは生きること



ホントにそうだよね~。




さて


次にいきますか~!




この先どうなってくんだろう?



気になる~











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