読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

森沢明夫「たまちゃんのおつかい便」~異国の義母とたまちゃんがおつかい便を通して本当の家族になる☆いい気分で過ごす幸せの極意♪

2019-12-31 03:43:45 | 
森沢明夫「たまちゃんのおつかい便」読み終わりました。


本当に「いい気分」にさせてくれる作品だったなぁ♪


その極意はしっかりと

心のメモに書きこみました



父正太郎から聞く


「背負う」という事の本当の意味



その人の分まで


幸せになる事


人生を楽しむこと



それが


背負う



ということ。



たまちゃんが


自分のせいで


お母さんが死んでしまった。。



そう思い込んだとき言った正太郎



幸せの極意は



いい気分



で日々過ごすことなんだとか。



いい気分で過ごすというのは


悪いことの中にも


なにかいいことが隠れていないか


探すこと



そう話す正太郎



でも


実はこれは・・


たまちゃんの母の母


静子ばあちゃんが言ってくれた言葉だそう。



なんて素敵な言葉だろう



この


「たまちゃんのおつかい便」は


今まで見逃していた素敵なことを


いっぱい見つけられる本だと思いました




12歳で事故で母を失い


その4年後


父は異国の嫁を迎える


シャーリーン


それが義母の名前



どうしてもたまちゃんは


その人を


「おかあさん」と呼ぶができないでいた。



大学進学をきっかけに家を出て都会へ行ったたまちゃん


しかし

大学を辞め起業することを決意


それは田舎で暮らす


静子ばあちゃんを思ってのことだった。



そのために地元に戻り


「たまちゃんのおつかい便」という


移動のなんでも屋を始めることになる。



幼馴染みの壮介やマッキーの協力で


店は順調にスタートする



しかし


シャーリーンとたまちゃんの間には


常にわだかまりが



そして


決定的な亀裂は・・



静子ばあちゃんの死だった



慰めようとするシャーリーン


しかし・・


行き違いから


それが刃となりたまちゃんの胸を刺す


今まで


ため込んでいた思いが噴出し・・


それが


シャーリーンの胸も刺す




「やさしさ」って


隠れていて見えないから・・


上手く相手に伝わらない。。



でも


父正太郎から聞かされる



シャーリーンの本当の思い



それを知った時



たまちゃんとシャーリーンは



本当の家族になるべく寄り添っていく



そんなつもりはないのに。。



人との関係はそんなことの繰り返しだ。



優しさが行違って


大事に思っている人を傷つけてしまう。


それって悲しいよね



明るい笑顔の裏にある哀しみ。。




シャーリーンは正太郎を「パパさん」と呼ぶ


その裏には


いつも「たまちゃんも一緒だよ」


その思いが隠されていた。



家族をみんな亡くしたシャーリーン



異国の地でどれだけの努力をして


その笑顔を作ってきたのだろう。



みんな背負って


そして


笑って生きて行く


これってスゴイよなぁ~。



静子ばあちゃんの最後の瞬間の描写にも


グイグイ引き込まれました。


こんな最期を迎えられたら


きっと幸せなんだろうなぁ~。



私もどんどん「いい気分」の素を


探そうと思いました。


同じ人生なら笑って過ごしたいもんね!


そんな風に前向きになれる力をくれるこの1冊


あなたも幸せ力を身に着けませんか










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近藤史恵「昨日の海は」~光介は伯母と従姉妹と同居することになり、祖父母の死の真相を知る!家の中にあった秘密とは?~

2019-12-28 02:46:29 | 
近藤史恵「昨日の海は」読み終わりました。


読んでいるうちに

どんどん引きこまれて

あっという間に読み終えた感じです。


ミステリーも魅力的だし


家族の絆や友達との微妙な関係も魅力的です



磯ノ森は四国の南側にある


海と山があるばかり。


電車やバスの本数も少なく


娯楽と呼べるものもほぼない。



そんな田舎で暮らす光介


母方の祖父母がやっていたという写真屋は


シャッターが閉まったままで


片づけることもしていない物置になっている。


そこで一家は暮らしていた。



それが・・

今まで使っていなかった2階の部屋を片付け初め

客用の布団を干す父と母



だが光介には何も言わない。



が・・



「明日伯母さんと従姉妹がくる」


という母


それも短期ではなく


ずっといることになるかもという。



伯母と従姉妹とは祖父母の法事で一度会っただけで


記憶にもとどめていない。


何故急に家に来ることになったのかは


光介には知らされなかった。



ただ伯母はシングルマザーなのだとしか。



しかし


この2人が来ることで光介は


今まで知らなかった事実を知ることになる。



そして


祖父母が無理心中



なぜそうなったかを伯母の芹は


調べようとしていた。



そのことを芹から聞く光介



その謎をいつの間にか解くことに夢中になる



海に入水したという祖父母


目撃したという人の話では


無理心中ではないかと。



祖母が?


祖父が?


どちらが殺そうとしたのか?



祖父が写真家で


その芸術のために


特殊な美貌を持った祖母をモデルにしていたという。



その写真を見た光介は衝撃を受ける



そして


写真展が直前でキャンセルされた理由


その真実は



借金がかさんで心中したとみられた祖父母


死ぬような額だったのか?



真相を追う光介に


あるときから芹は「待った」をかける。


もういいのだと。


なぜ?



そこには家族を守る姉の姿が




8歳の従姉妹「双葉」をどう扱っていいか分からなかった


そんな光介が


少しずつ本当の妹のように距離を縮めて行く。



双葉を連れてジェラートを食べに行く光介は


お兄さんぽくて微笑ましかった



写真屋のシャッターに絵を描くことを


同じクラスの絵里香に頼み快諾してくれたことから


「クラスメート」から「特別な友達」になっていく


そんな関係も微笑ましかった。



芹と双葉が来たことで


光介の生活は一転する。



大人たちの事情


でも


子供だから守られていること


いろんなことを学ぶ


いつも普通に海は近くにあった。


その海での出来事が・・


光介を成長させていく




身近なものに隠された真実



私の周りにもあるのかも







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小湊悠貴「ホテルクラシカル猫番館~横浜山手パン職人2」~要に女性の影?紗良の気持ちは?~

2019-12-27 01:53:54 | 
小湊悠貴「ホテルクラシカル猫番館~横浜山手パン職人2」読み終わりました。


横浜の山手にある

クラシカルなホテル猫番館


前に働いていたお店が無くなり・・

どうしたらいいか困っていた紗良


猫番館でパティシエとして働く叔父の誠が

自分の働いている猫番館で働いてみないかと誘われる。



しかし


そこで働くためには


鬼のようなシェフ「隼介」の承諾を得るため


テストを受けなければならなかった。



そこで見事合格した紗良


猫番館での仕事も慣れ


ホテルの仲間たちとの関係も良好



そんな紗良に


ショックな出来事が



要が女性と仲睦まじく歩く姿を見てしまう。。



要が紗良に好意を持っているような普段の態度


そこから勝手に自分に好意を持っていると思っていた紗良


紗良も要に対し自分でも気づかないうちに


好意を抱いていた?


紗良の気持ちは揺れる


果たして要の気持ちはどこに




猫番館を訪れる


元従業員で売れっ子作家になった


神崎英人


紗良が作ったパンを拒否する


その理由とは?



猫番館でベルスタッフとして働き始めた小夏


小夏と誠の関係とは?



猫番館に大切なご夫婦の食事を頼んだ


皆見ユカリ


その人と誠の関係は?



猫番館でウエディングをすることになった


要の恩師と


要が仲睦まじく歩いていた女性との関係は?




何を食べてもパンに活かせないかと考える


パン命の紗良


マロンクリームの入ったコロネがおいしそうだった



いつもお客様第一を考える猫番館スタッフたち


でも

実質のホテルの運営を担当する要は


「それだけではだめ」


だと言う。



スタッフも心から楽しむ


それが真のサービスになるのだと



紗良のパン職人としての成長


そして


紗良と要の関係から目が離せません!


次はどうなっていくんだろう



楽しみ






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森沢明夫「虹の岬の喫茶店」~8色の虹の絵と癒し笑顔の悦子さんが癒してくれるカフェ☆そこに行けば人生の指針が得られる~

2019-12-22 03:22:02 | 
森沢明夫「虹の岬の喫茶店」読み終わりました。


あ~

やっぱり森沢さんの作品は癒されるわぁ



読んだ後


魔法にかかったように


心がすーっと軽くなる



妻を


母を


亡くした傷心の家族に


生きる勇気を与える☆



未来の自分に

夢を持てずにいる若者に

指針を与える☆



切羽つまって

強盗をしようとした男に


人生をやり直そうと決意させる☆




そんな


人の目に触れないような


ひっそりとそこにある



岬カフェ



笑顔の素敵な店主の悦子さん



そして


壁にかかる


8色の虹の絵


訪れる人の心を癒してくれる



悦子さんは


この虹の絵の風景を見るために


ここでカフェをやり続けている。



しかし!


その風景は一生見ることができない?



それでも


「夢は持っているだけで意味のあるもの」



そう悦子さんの甥っ子の浩司は言う。



持っているだけで


生きることが出来る



なるほどなぁ~と納得させられる。



人は


人の優しさで更生できる



悦子さんを見ていたらそう思った。



人に優しくできる人は


自分が辛い思いをしたから


その気持ちが分かるから


なんだと思う。



風景がそれだけで「絵」になってしまう



そんな岬に


探してでも行きたくなるカフェ



8色の虹の絵


みてみたいなぁ~。


それを描いた人は


悦子さんに寄り添えない時間を


この絵に託したんだろうなぁ



最後のシーンは


実に感動的です!!



ちょっと角度を変えてみたら・・


実は幸せはそこにあるのかもしれませんね








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朱野帰子「くらやみガールズトーク」~女の心の闇を浮き彫りに!本来の自分を殺し生きて行くのは諦めか?潔さか?

2019-12-20 03:18:22 | 
朱野帰子「くらやみガールズトーク」読み終わりました。


それぞれの女たちの生きざま☆


女だったら共感してしまう彼女たちの


諦め?


潔さ?



本来の自分を殺して


生きて行かなければならない



女なら誰しも


彼女たちの誰かに


「わかる~」とうなづいてしまうでしょう。


私も同じ女として


学生時代の女子たちの


グループ分け


私はもちろん地味なグループだけど(^-^;



そこで生きることの難しさ。。



結婚して名前が変わることの不自由さ。



子供を育て


巣立った後の虚脱感。。



子供の頃


長女としての自分に役割に


理不尽ながらも耐えたこと。。



いろんなところに共感できました。



7話の内で


恐怖を覚えたのは


やっぱり


「藁人形」かな



そこまで人を恨むって・・



でも


なんとなく


そんな自分も普段は隠れているけど


どこかで


何かのきっかけを待っているのかもしれない。。



そう思うと怖くなった



あなたも

共感できるお話がきっとあるはず



女っていろいろ大変よねぇ~






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