読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

佐藤正午「月の満ち欠け」~3人の少女の体を借りて瑠璃はアキヒコを追い求める☆~

2021-02-26 03:18:50 | 

佐藤正午「月の満ち欠け」読み終わりました。


生まれ変わりっていうのは

本当にあるのかも?


これを読んだらそう思ってしまうかも。


瑠璃は3人の少女の中に宿り・・


愛する「アキヒコ」を求めて会いに来る。


瑠璃も玻璃も照らせば光る


どんな姿になろうとも

瑠璃はアキヒコに分かってもらえる。


そういう確信があった。


会った瞬間に惹かれ


短い濃密な時間を過ごした瑠璃とアキヒコ


死が2人を別つとも・・


魂は求め合う



そういうことってあるのかもしれない。



瑠璃が宿った少女の人生


少女の親の人生


そういうものも巻き込んでいく。。



自分の娘がそうなったら・・


ある日を境に大人になる少女


そんな娘を持て余す。。


でも受け入れるしかない。


そんなことがもしあったら



瑠璃とアキヒコの


時を超えた長い長い愛の物語



それぞれの立場を想像しながらどんどん引き込まれます








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石持浅海「罪人よやすらかに眠れ」~業を抱えている者が引き寄せられる館とは?~

2021-02-13 03:53:02 | 
石持浅海「罪人よやすらかに眠れ」読み終わりました。


業を抱えている者が引き寄せられる館


そんな不思議な館に住む


家族ではない者たちの正体


これを聴いただけでも気になりますよね



館の前で道を見失ってしまう者たち



「中島」と書かれた表札


そこに住む中島夫妻


そして


白髪の背筋の伸びた紳士「木下」


まだ学生のような幼さの残るメイド服の「菖蒲」


美形のその家の娘?「碧子」


そして

美形で謎解きの得意な男性「北良」


その謎多き者たちの住む館は


あるときは


友人が酔いつぶれそれを介抱するその友人と恋人を受け入れ



あるときは


一人旅の小学生の少女を受け入れ


あるときは


家に帰れなくなった男性を



あるときは


昔の友人を訪ねてきた女性を


あるときは


恋人と待ち合わせたはずの男性を


あるときは


悲しい記憶から動けなくなった女性を



その館に住む


「北良」は


まるでその者たちを前から知っていて


見ていたような


流れるような謎解きをする



自分が気付いて奥底にしまい込んでいた感情


その者が気付いてもいなかった真実



それらをズバリ!


言い当ててしまう



そして


北良に言い当てられた者たちは


付きものが落ちたように


帰っていく



「業」のある者だけがいられる館



北良もまた「業」を」抱えているのだろうか



もし


自分が業を抱えていたら・・


この館に導かれ


美形の北良さんに会えるのかな



ちょっと怖くて


でも優しい館



場所は北海道らしいから


今度旅行気分で訪ねてみようかな



コーヒーでも飲みながら謎解きをあなたも一緒に

















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近藤史恵「歌舞伎座の怪紳士」~祖母から送られたチケットが謎の紳士と引き合わせ久澄を変えていく☆

2021-02-11 03:54:57 | 

近藤史恵「歌舞伎座の怪紳士」読み終わりました。


歌舞伎など一度も見たことが無い私でも

「見てみたいなぁ」なんて思ってしまった。


久澄も歌舞伎なんて初めてだった。


祖母「しのぶ」から

もらったチケットを無駄にするのはもったいない

だから代わりに見てきてほしいと頼まれる。


交通費やお小遣いももらえて

初めて見た歌舞伎にもすっかりはまってしまう。


無職で母と姉からお小遣いをもらい

何とか日々過ごしている自分


そんな自分が情けなく

「くすんでいる」と思っていた。


それが


祖母がくれた1枚のチケットから


久澄の日々は変わっていく


始めて行った歌舞伎で隣の席になった


お芝居を見るのが仕事だといった


紳士


その紳士と関わり


今まで年上の男性は苦手だった


そんな久澄の意識も変えさせてしまう



久澄が遭遇する


事件!


それを紳士「堀口」は

難なく解決してしまう



そこから久澄と堀口は知り合いになり


しのぶから度々送られるチケットでいく


歌舞伎でまた会い


オペラでも


お芝居でも



なぜか会ってしまう


これは偶然なんだろうか?


しのぶが仕組んだこと?



母と父が離婚し


父方の祖母のしのぶとは


会うこともなかった。


・・というより


何事にも厳しいしのぶを


久澄は苦手に思っていた。


だから姉の香澄と一緒に誘われても

理由をつけて逃げていた。


しかし


歌舞伎の楽しさが分かり


自分でチケットを買って見に行くようにもなる。


しのぶがきっかけをくれて


堀口がさらに久澄を引き上げてくれた



しのぶとの食事に


久しぶりに応じる久澄


そこでしのぶに謎をぶつける



しかし


しのぶにとぼけられてしまう。。



その関係を


久澄は堀口から聞くことになる。



しのぶと堀口の関係とは




同じものを見て一緒に何かを感じ


それを共有するって素敵だなぁ


そう思った。



歌舞伎を通じて祖母の歴史を知る


そして祖母と孫の距離が縮まるっていいな



歌舞伎のことを知らなかったけど


今回これを読んで


安い席でも楽しめるんだなって初めて知りました。


ちょっとしたきっかけで

毎日が楽しくもなりくすんでもしまうんだなぁ。


知り合う「人」って大事だよね。


それはやっぱり「縁」なんだろうけど


久澄の毎日が色を成して輝いていく


それを見る事ができてこちらもうれしくなりました


あなたもこれを読んだら歌舞伎を見に行きたくなるかも















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石持浅海「Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス」~おいしい料理と謎解きを肴にグラスを傾ける♪

2021-02-06 03:13:51 | 



石持浅海「Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス」読み終わりました。


タイトルが長いっ(^^;


大学の同級生


夏美

長江と渚夫婦


そして


夏美の夫「健太」


息子の「大」


渚の娘「咲」


がお互いの家を行き来し


開催される飲み会


そこに持ち込まれる


おいしい料理


そして


その料理から連想された謎



それを肴にグラスを傾ける



子供たちは漫画やテレビを見て


その間過ごす。



何だか自分も招かれたような気分になり


謎解きに参加する



ローストビーフにカリフォルニアワイン


ふたつめの山で連想された

電動マッサージ椅子の謎



サーモンの酒粕漬けに米焼酎


1日ずれるで連想された

双子の習い事の日が1日ずれてる謎



イカの肝焼きと日本酒


いったん別れて、またくっつくで連想された

妊娠・育休の後に結婚したカップルの謎



鶏手羽の煮つけに紹興酒


いつの間にかできているから連想された

中学受験に奮闘した家族の謎



豚バラ焼きに白ワイン


適度という言葉の意味を知らないから連想された


極端にハマってしまうある男の謎



たこ焼きにビール


タコが入っていないたこ焼きから連想された


優秀な肩書の中身のない旦那に見切りをつけた妻の謎




ホットサンドにシードル


一石二鳥から連想された


宿題を女の子に頼んだ男の子の謎




長江を中心に真剣に謎に取り組む大人たち


そんな大人たちを尻目に

子供たちも絆を強くしていった


最後は当然と言えば当然の・・


そんな展開が



胡坐探偵のように次々に謎を解いていく


長江に脱帽



今宵も謎解きが繰り広げられているかも?


おいしい料理とお酒とともに



鶏手羽のキムチの素で煮込んだの

おいしそうだったので作ってみようと思います



この本を片手にグラスを傾ける私














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坂木司「和菓子のアン」~何度読んでもおいしい♪和菓子の謎解きとアンちゃんの成長☆~

2021-02-05 02:30:00 | 



坂木司「和菓子のアン」


また読みなおしました^^


何度読んでもおいしい



すっかり私の愛読書になっています



見た目に自信がないぽっちゃりな女の子


アンちゃん


そんなアンちゃんが高校卒業後


自分がどんな仕事についたらいいか分からず迷う


友達たちは大学へ進み


自分はそういう気持ちにもなれず・・


かといってやりたい仕事も見つからない。


でもあるとき


東京百貨店の「アルバイト募集」の張り紙を見る


ビビッときた和菓子のお店「みつ屋」へ


面接後即採用となる。


食べることが大好きなアンちゃん


自分に自信がなかったアンちゃんが


みつ屋でバイトすることで


自分に自身をつけていく。


同い年の「桜井さん」


元ヤンでさばさばした大学生のバイトさん


いつもアンちゃんに優しくお客さんの謎解きも得意


美人でスタイルもいい☆


でも賭け事のことになると野獣と化す!


そんな椿店長


そして


イケメンで最初は冷たく感じた立花さん


イケメンが苦手だったアンちゃんは


気後れしていた。


でもあるとき


中身は乙女だと知り親近感を持つ



そんなスタッフたちと


みつ屋に来る謎を持ち込むお客さんたち


季節ごとに替わる和菓子の奥深さ


いろんなことがアンちゃんを成長させていく



和菓子の専門用語も出てくるので


勉強にもなる



あるとき現れる


アンちゃんに物騒なことをいう


ヤクザのような身なりの男性



「腹切り」「半殺し」


アンちゃんの危機


しかし

それは立花さんに縁のある人だと知ることになる



「大福」と立花さんに称され悲しい気持ちになるアンちゃん


でもそれは


立花さんの最高の誉め言葉だった



フォーチュンクッキーのような

「辻占」に挟まれた


解読不能な絵


みつ屋のものだけど


中身は違っていた?


解読にスタッフ一同が挑む!


そして出た答えとは?



関東と関西で和菓子に使われる材料が違ったり


繊細な和菓子の日本ならではの伝統


和菓子が食べたくなる



そんな1冊


シリーズで


アンと青春

アンと愛情


も出ているので


ぜひぜひ続けて読んでもらいたいです


↑宣伝マンかっ!笑



日本に生まれて良かった~


そんなほのぼのした気持ちにもなりますよ








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