読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

真保裕一「天使の報酬」~外交官・黒田の仕事を越えた思い☆親の間違った子への愛情が悲劇を招く~

2015-10-27 03:37:04 | 



真保裕一「天使の報酬」読み終わりました☆



これは「外交官・黒田康作」シリーズ



内容的には



話がかなり入り組んでいて難しい。。




政治関係に弱い私には



ついていくのがかなり大変!!



だけど



黒田康作にすごく惹かれるので



頑張って内容も理解しようっと努力してみた。




今回のキーワードは




天使




天使とは一体誰なんだろう?



そう考えて読んでみると・・



やっぱり



親からみた「子供」のこと



なのかな?




自分の立場を利用し



政治的立場で人を動かそうとする者




そのことに気づく黒田




そして



警視庁外事三課の警部補「大垣利香子」



黒田と共に事件の真相に迫っていく




最初はクールだった大垣が



黒田とともに事件を追ううちに



熱くなっていく姿も読みどころだ☆





親は子供のために・・



そう言う親心。。




しかし



それは



子供に取っては




甘やかしになってしまう。




そして



自分の間違いに気づかずに・・





また罪を重ねることに





子供を守ること・・



それが時には




子供をダメにしてしまうことになる。




そんなことを親として考えさせられる内容だった。





今回も黒田は



自分の仕事以上まで踏み込んでこの事件の真相を追う。




上司にとめられ・・



それでも



自分の信念を貫き行動するその姿




それが読者の私たちの胸を打つ




そして



上司や・・



後輩・・



刑事・・



いろんな人たちをも巻き込んで突き動かしていく





このシリーズの読みどころは正にここにあるとおもいます







元外務省の官僚だった「霜村」



その娘「瑠衣」が行くへ不明に



瑠衣の部屋を捜索することになった刑事たち



その立会人に黒田はなる




しかし


なぜ黒田がえらばれたのか?



そして


なぜ霜村の娘の行方不明が


こんな大ごとになるのか?



黒田は違和感を持つ。




そして



その裏にある



入り組んだ力関係。。




瑠衣が姿を消した理由は?




そして



霜村が何かを隠していることに気づく黒田




その謎を追う




最後の最後まで気の抜けない展開!




黒田の仕事を越えた活躍は



手に汗握りますよ~




















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芦崎笙「スコールの夜」~組織の中で戦う企業戦士たち!その中で女性管理職「環」も戦う☆~

2015-10-24 02:32:03 | 



芦崎笙「スコールの夜」読み終わりました☆



内容もわからず・・


タイトルに惹かれて借りてみた。




自営業の私にはわからない・・


知らない世界がそこにはあった




外で雇われて働くことの大変さ。



大きな組織の中で



上司や部下・・



その狭間で



相手の心中を慮りながら



上手くいきていくこと。。



本当に




強い精神力がいるのだろうなぁ



そう感じた。




組織の中の自分



自分の力は正当に評価去れているのだろうか?




男性はもちろんのこと・・



女性ならなおさら



そういうところがあるのだろう。




主人公の「環」をみていたらそう感じた。





東大をでて


業界トップの帝都銀行に入行



吉沢環(42歳)は20年勤め



総合企画部 関連事業室長に抜擢される。




関連事業室は


総合企画部の中に


別室として置かれた組織であり



リース・クレジットカード・消費者金融・債権回収・事務代行



など


帝都銀行グループ内に四十近くもある子会社・関連会社を


統括するチームである。




環は女性総合職の中でトップの出世を果たした。



しかし


室長就任早々


頭取から


子会社の清算をするように命じられる。



清算を命じられた子会社



帝都事務サービスは


かねてから経営不振が続き


回復の見込みがなく



それが着任1年目の頭取「甲斐田」の目に止まる。



環に一言もなく


強引に「清算」を命じられた環



越谷総合企画部長からそれを聞かされ


食ってかかる環



しかし


結局はそれをやらねばならない。



帝都事務サービスの菊田は


環が入行時「教育係」としてお世話になった先輩だった。



菊田は帝都銀行からここへ出向していた。



今回帝都事務サービスの社員200人あまりの


全員に退職勧告しなければならない菊田




環の心も痛む



上からいわれ



環も心を鬼にして菊田にそれを命じる。




一方環の部下である斎田も



そのことで


退職した者の受け入れ先に頭を下げ奮闘していた。




それぞれが



それぞれの立場で



できる精一杯をする。




自分と同期で入社した仲間を



やめさせなければならない菊田・・



そして



斎田も。




社員一人一人に



家族がいて



その家の事情がある




しかし


それを考えていては


仕事ができない。




上からの命令は絶対



それはわかっていても



理不尽なやり方に


腹を据えかね・・爆発寸前になることも。。





この仕事がなかなか進まず



環も心身ともに疲れ果てる。。



裏サイトでの心無い書き込み・・



女性だから~



実力も伴わないのに~



など



環の心は折れそうになる。




自分は組織の中でやってけるのか?



これからも



戦い続けられるのか?




自問自答する環




菊田の苦しみ・・


斎田の苦しみ・・


部下たちの苦しみを見て


環の心は揺れる。。





そして


環が出した答えは







読んでいて



こちらも苦しくなるほどだったけれど



こうやって世の中は動いてくんだなぁ。



そして


こうやって日々戦っている人たちがいるということ。



それで私たちの生活がなりたっているということ。



そういうことを感じることができて



よかったです





私は私にできることを頑張っていこう
















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松岡圭祐「水鏡推理」~実際にある文科省のタスクフォースを舞台に瑞希の推理炸裂☆~

2015-10-20 03:25:45 | 




待ってました!


松岡圭祐の新しいシリーズ登場☆



「万能鑑定士Qの事件簿」

「特等添乗員αの難事件」

「探偵の探偵」




↑のシリーズの大ファンの私♪




今度のこの「水鏡推理」も



これからの期待大





水鏡推理の舞台となるのが



実在する



文科省内にある「研究における不正行為・研究費の不正使用に関するタスクフォース」


↑は平成25年8月に設置された




そんなものがあったということも知らなかったよ^^;





文科省に勤める澤田翔馬25歳


一般職の澤田は


総合職から常日頃不当な扱いを受けていた。



そんな澤田が


東北の被災地で仮設住宅に住む伊佐治に


立ち退きをお願いする役目を任される。



たったひとりそこにい座る伊佐治は



何かと難癖をつけて立ち退きを拒んだ。




そして



らちが明かずに困っていたところ・・



被災地で働く「水鏡 瑞希」に出会う。




被災者たちの困りごとに



すぐに解決策を生み出す瑞希




瑞希は澤田と同じ文科省の一般職で同じ年だと知る。





瑞希は困り果てた澤田のため



伊佐治のもとへ行く。




そして



伊佐治の育てている野菜に元気がないことをもとに




伊佐治が不正を働いていることに気づく





しかし・・



そのやり方が文科省の上司の間で問題になり



澤田と瑞希は



新しい部署へ移動になる。



そこが



「研究における不正行為・研究費の不正使用に関するタスクフォース」



なる場所だった。




事務官として働くことになった澤田と瑞希




室長の檜木


総合職(官僚)の南條 朔也・牧瀬 青唯




最初から一般職で事務官の澤田と瑞希をさげすむ態度だった。





しかし




瑞希の不正を暴いていくまっすぐな心に



南條が



青唯が



動かされていく。





澤田は瑞希に恋心を抱く。



瑞希は澤田を「翔馬さん」と呼ぶ。



そのことに舞い上がる澤田




しかし



いつの間にか



南條が「瑞希」と呼んでいること嫉妬する澤田。




一方


青唯は南條に恋心を抱いていた。



「瑞希」と呼ぶ南條


瑞希に嫉妬心を抱く


しかし


そんな青唯も


瑞希に助けられることで



その見方も変わってくる。





瑞希の言葉や態度に一喜一憂する澤田




中学生に戻ったような自分



そんな自分をどこかで楽しんでもいた。




南條は「瑞希」



と呼んでも



瑞希は南條を


「南條さん」と呼ぶ




瑞希は澤田を




特別



そう思ってくれている?




万能鑑定士Qの「小笠原くん」を思わせるような澤田



がんばれ!



とつい応援したくなる





瑞希と澤田の恋の行方も気になるところだ





不正を次々暴く瑞希だが



それがやりすぎであると謹慎を食らう。。




そして落ち込む瑞希・・



そんな瑞希に父の勇司はいう、




「もし悩んだり行き詰ったりしたら、思い出せ。おまえは水鏡だ。

 
真実を映し、人の模範となる水鏡だ。絶対間違ってない。人を正しくする使命があるんだ。


鏡は曇るが、水鏡は曇らない。いつでも日差しをまぶしく照り返す」




と。




その言葉で瑞希は奮起する!




瑞希が抱えた悲しい過去・・



そして



瑞希はその悲しみをバネに



不正を正していく。




その姿に人は動かされる




瑞希の鮮やかな推理は読む者も圧倒する!!




それにしても


松岡さんはいつも



先を先を見越して小説を生み出しているのだなぁと



感心してしまう。




これからの瑞希の活躍



そして澤田くんとの恋の行方にも期待しています




次回作は来年2月になるらしいよ。



楽しみだなぁ~



瑞希や澤田みたいな人がいたら・・



組織も変えられるのかなぁ。

















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小川糸「リボン」~オカメインコの「リボン」がつなぐ人と人☆魂と魂☆~

2015-10-17 03:35:05 | 




小川糸「リボン」読み終わりました☆




小川糸さんの作品は「かたつむり食堂」も読んでいたので



これにも興味がわきました。



「かたつむり食堂」よかったので♪




今回のこの「リボン」も素敵なお話だったなぁ





小さい子に



「命」「魂」「心」



そんなことを教えるのにうってつけじゃないかと思いました。






ひばりさん(小4)の祖母「すみれちゃん」とひばりさんは



血のつながらない孫と祖母。




ひばりさんのお父さんは中学生のころすみれちゃんの養子になった。




なので。




だけど2人は



「すみれちゃん」「ひばりさん」



と呼び合う仲よし。




すみれちゃんは鳥の観察が好きだった。



隣の家の庭の「おじいちゃん」と名付けた大木に



鳥箱をつけて観察していた。




あるとき



親鳥が見はなしてしまった卵を見つける




そして



その卵をかえそうと



すみれちゃんは




自分の頭の御団子の中で卵を温めることに




そんな優しいすみれちゃんをひばりさんも手助けする。



そして2人は



無事に雛をかえすことに成功した




すみれちゃんとひばりさんは雛を大きくすることに夢中だった。



雛は日に日に成長し・・



ほっぺがオレンジ色のオカメインコになった。




昔シャンソン歌手だったすみれちゃんは


ずっと歌っていなかった歌を聴かせたり・・



ひばりさんは芸を教え込む。




そして


オカメインコは



リボン



と名付けられる。




命名したのはすみれちゃんだ。



すみれちゃんはひばりさんにいう。




「いつか、わたくしはひばりさんの前からいなくなります。

ひばりさんよりも長く生きることはないでしょう。

 自然の定めだから仕方ありません。


でもね、



魂はきっといつまでもひばりさんのそばにいると思うの。


目に見えないけれど、きっといます。



そのことをいつも思いだしてほしくて、


この子に、


リボンという名前をつけたいのです。」



と。




「魂は心に守られ、心は更に体に守られています。





わたくしの魂とひばりさんの魂は、


永遠にリボンで結ばれているのです。」






ひばりさんの中に



あったかくせつなく広がっていく言葉。。






そんな2人の大切にしていた



リボン・・




そのリボンがある日・・




窓から逃げてしまった




そして


すみれちゃんとひばりさんは



失意のどん底におとされる。。





しかし



一方のリボンは



いろんな人たちを幸せに導いていた。





子供を亡くし生きる気力を無くしていた人



かわいがっていた鳥を亡くして心に傷を負った人



余命宣告され元気を亡くしていた人





そんな人たちから



いろな名前をつけられ・・



リボンは人と人の心を・・



魂を・・



繋いでいく





一方



ひばりさんも成長し


すみれちゃんも年老いていく。




成長したひばりさんは


すみれちゃんの生涯一度の切ない恋の話を聞く。。




そして



すみれちゃんが生涯を閉じた時・・




リボンに再会する





命の大切さ



そして



人と人とのつながり




血のつながりに関係なく




心と心はちゃんとつながっていく





そんな大事なことを教えてくれた作品でした




読むと心があったまる~















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真保裕一「アンダルシア」~外交官・黒田康作の仕事以上の真摯な人を守る姿に感動☆~

2015-10-15 02:41:20 | 




真保裕一の「アンダルシア」読み終わりました☆




ドラマでは


「外交官・黒田康作」見ていたんだけど



原作は初めて読みました。




ドラマの「黒田康作」のファンで



原作にも期待をして読みました




期待を裏切られませんでしたよ^^



むしろ




期待以上




黒田の



人を守る真摯な姿に感動




外交官の職務をかなり越えてるようだけど




こんな風に外交官がみんなこうだったら・・



きっと仕事を続けて行くのはむずかしいだろうなぁ。




自分の身のキケンも返り見ず他人を守る



なんてことは・・



なかなかできることじゃないから。




でも


だからこそ!



黒田康作を見てると



素敵



・・って思っちゃう





正義感☆



冷静な分析☆



頭の切れ☆




今回も一人の女性を守るために体を張る!!




そして・・



国同士の力関係に巻き込まれるも・・



自分の仕事を越えての働き



そして



自分が守る女性の抱えていた問題を見抜き・・



事件を解決する




外交官なのに刑事のように



事件の真相を見抜いてしまう黒田





最後の事件解決のくだりは



刑事たちをもうならせる






黒田康作の活躍も見事だったけど



この小説のいろんなところにちりばめられた



伏線



これがまた



読み応えがある




最後の最後まで



気を抜けない面白さ♪






事件の始まりは



助けを求めてきた日本人女性の1本の電話からだった。



出張できていた「バルセロナ総領事館」


黒田は本城美咲という女性がパスポートと財布をなくし困っていると知る。



本来ならバルセロナ総領事館が引き受ける仕事ではなかった。



しかし


黒田は困っているこの女性を見過ごすことができず



この女性の待つアンドラへ行くことに。




だが・・



これをきっかけに黒田は



この「本城美咲」に利用されてしまうのだった。




「本城美咲」



のちに



この女の本名は「進藤結香」だと判明する。



そして



パスポートをなくしたことも嘘だった




進藤結花は何者かに狙われていた。



その襲撃から


黒田は体を張って守る!!



なぜ進藤結花は狙われるのか?




そして



アンドラで起きた



殺人事件が進藤結花と結びついていく。。





進藤結花は



なぜ



外交官の黒田に助けを求めたのか?




謎・・なぞ・・




そして



黒田の目は進藤結花を通して真実を見抜いていく





フランス・スペインの警察のいざこざ・・



小さなアンドラという国の刑事たち・・



黒田の外交官以上の働きが



刑事たちをも動かす!!





別荘で殺されていたジャン・ロッシュと進藤結花との関係は?




息子の親権を取るために起こした進藤結花の裁判・・



そして



アンダルシアの絵に隠されたものとは?





黒田が見抜いた真実とは






これを読んだら



あなたも黒田康作に絶対惚れますよ~
























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