読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

松岡圭祐「水鏡推理Ⅳ~アノマリー」~一般職事務官の瑞希がズバッと暴く!欲のための不正!~

2016-10-30 04:10:56 | 
松岡圭祐「水鏡推理Ⅳ~アノマリー」読み終わりました☆


これで4作目のシリーズ



毎回



国家公務員一般職事務官



文科省


「研究における不正行為・研究費の不正使用に関するタスクフォース」



で働く瑞希の



たぐいまれなる




推理力




に驚かされます




そして



このシリーズのいいところは




ミステリなのに人が死なない




というところです。






だから


安心して読んで居られる





今回は


総合職の浅村琉輝と


たった1日仕事を共にする。



そして


気づいた時には


浅村は消えていた




瑞希のバッグには見慣れない封筒が



「預かっておいてください。誰にも見せないように。」



と書かれていた。




なぜ浅村は・・



これを瑞希に託したのか?!




浅村はそれから1週間無断欠勤する。




瑞希は封筒を開封する!



浅村の失踪につながるものが見つかるのではと。




出てきたのは



日付が書かれた天気予報の紙



そして



箱に施錠されている写真だった。




この謎を解くため



瑞希は動き出す





一方



少年院に入院中の


少女4人を山登りに挑戦させ


更生させるプロジェクトが話題を呼んでいた。




そして



その少女たちが遭難!!




それは


天気予報が


「晴れ」だったのにも関わらず


「雨」になったことによるものだと。




そして



SNSにアップされた少女たちの背後に映っていたのは





浅村だった




浅村と少女たちの関係は?!






少女たちの遭難は嘘だった?!






このプロジェクトを取り仕切るNPOの「濱浦俊久」


刑務教官の「富永紀香」




この2人が仕掛けていた??




少女たちの保護者の反応



浅村の母の反応




歪んだ親子関係





気象に隠された



いくつもの




欲のための思惑





瑞希は



それらを見抜き



解決する




浅村の苦悩に



瑞希は自分がいかに



親に愛されていたのかを知る




親から受ける


子供への呪縛




少女たちの



これからを




瑞希は応援すると誓う




一点の曇りもない・・



瑞希の気持ちに



スカッとさせられた



今回のキーワードは



アノマリー




法則と理論と比較し説明不可能な事象。

科学的な常識や原則から逸脱し、偏差を起こす場合もそう呼ぶ。




これを使ったトリック!!





瑞希に好意を抱く




気象庁の「藤川」が瑞希に教えてくれた言葉





しかし



瑞希は友達以上の感情はなく。。





これから先それ以上はあるのか?ないのか?




今後このシリーズにどうかかわるのかもちょっと楽しみ♪





うっとうしく感じる



親の言葉が



あるとき



「名言」に変わることもある☆





「瑞希を愛することだけで充分幸せだってことだ。」




子供を愛する



親の無償の愛




これを当たり前だと思っていた瑞希




浅村や少女たちと関わることで


それがどんなに幸せなことかを知る



自分がそうだと


それが普通だって思っちゃうけど・・


本当は


すごく幸せなことなんだよなぁ



私もそんなことを思いました。





12月に発売予定の「Ⅴ」も楽しみ~













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松岡圭祐「ミッキーマウスの憂鬱」~新人がディズニーランドの舞台裏でみたゲストに夢を見せる現実!!~

2016-10-26 14:01:41 | 
松岡圭祐「ミッキーマウスの憂鬱」♪


これで3度目読みました^^



何度読んでもドキドキするこの小説☆




新人の後藤大輔が派遣の準社員として働く



ディズニーランドの「美装部」




「ヴィソーブ」だと思って



どんな部署かとワクワクしながら出社した後藤



しかし!



そこは「美装部」



キャラクターに着付けをする



しかも・・



何のキャラクターかよくわからないものに。



地味な仕事に不満を抱く後藤




ワクワクした気持ちが急にしぼんでいく。



しかし


そこで働く人たち


自分がするべき仕事を「現実」と受け止め



ゲストに夢を見せる任務に奮闘する!!



そんな人たちと関わっていくことで



後藤の意識も変わっていく。




正社員と準社員の扱いの差



自分の立場を守ろうと



人を傷つけても買わないという態度




新人の後藤は自分の立場などわきまえず



突き進んでいく



ショー用のミッキーマウスの紛失



それが


美装部の「藤木恵里」のせいだと


決めつける上層部




恵里を守ろうと立ち向かう!!




そんな後藤を


由美子や


ミッキーマウスを演じる


「久川」をも動かしていく。




ミッキーは無事に帰るのか?!




自分を顧みずに



ゲストのため!



恵里の濡れ衣を晴らすため!



後藤は戦う!!




その姿は感動の一言



最初は


とんでもない勘違い男だと思っていた



読者さえも・・



最後は後藤が


英雄に見えてくる



後藤の数日間での成長☆



そして



ディズニーランドの舞台裏を動かした行動に



感動




これを読めば



また今までと違った角度からディズニーランドを楽しめそう





後藤は吠える!!




「僕たちはゲストを笑顔にするのが好きです。

 そのためにこの仕事を選んだんです。

 ディズニーランドを支えるためなら、なんだってします。

 自分で正しいと思った道を進みます。

 スーツを着て本社棟におさまっておられるあなたたちは、

 僕たちをたんなる盤上の駒とでも見ているかもしれない。

 でもここは、すべてが手作りなんです。

 ゲストの夢を守るために誰もが全力を尽くしているんです。

 確かに規則を守ることは重要です。

 けれども、なによりも優先されるのは

 ゲストのために働くことではないんですか。

 ディズニーランドを永遠に素晴らしい楽園として

 維持していくことではないんですか。

 僕らが愛しているのは会社じゃない、ディズニーランドなんです。

 あなたたちの立場を守るために働いてるわけじゃありません!」




よく言った



一人の階級の底辺にいる青年の一言が



てっぺんを動かすこともある




ゲストの夢を守るために働くキャスト



現実があるからこそ!



夢が安心してみられる




ディズニーランドに行きたくなる~

















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梨沙「鍵屋甘味処 改2」~腕に傷のある少年の閉ざされた心の箱を淀川とこずえは開錠する☆~

2016-10-23 04:20:34 | 
梨沙「鍵屋甘味処 改2」読み終わりました☆



1作目を読んですっかり気に入ってしまったこのシリーズ♪




鍵屋を営む24歳の若き淀川



不愛想で抑揚のない物言い




しかし!



抜群の開錠の腕と



内に秘めた優しさを持っている




そんな淀川が



迷いネコ・・



改め!



高校1年家出中のこずえを住まわせることになる。





そこから



淀川とこずえのいい距離感の関係が始まる。





家出中だったこずえは



母親が本当の母ではないことに動揺し・・



家を飛び出すも



淀川のおかげで和解するすることができた。



そしてこずえは家に戻り



週末だけ淀川の仕事の手伝いをすることに。




淀川の幼馴染みの祐雨子の実家の和菓子屋と隣同士の鍵屋



こずえが来てから鍵屋は和菓子屋の休み処として



お茶を提供している。




そして


「鍵屋甘味処 改」の看板も掲げ


こずえの来る週末のみ「和菓子のお茶処」になっている。




淀川の仕事に同行することもあるこずえ


しかし


今回は


こずえが一人の時に


鍵屋への依頼が持ちこもれるのだった




小3の希良李が持ってきた手さげ金庫



その中には



子猫が入っているという。



淀川に連絡するも・・



到着まで時間がかかる。



こずえは見様見真似で挑戦するも開かず。。



淀川が開け


虫の息の子猫を動物病院へ



しかし猫は助からず。。




子猫を金庫に閉じ込めたのは?



希良李の様子から


こずえはそれが誰なのか知っていると気づく。



そして


その犯人は


希良李の初恋の少年だった。



少年はなぜそんなことを?



少年の腕にある複数の傷




少年の心の闇は深かった




そのことに



淀川とこずえは心を痛める。



希良李のためにも何とかしなければ!




少年が金庫に閉じ込めた子猫は




自分自身だった




そして



自分を追い詰めていく少年!!




自分が金庫に




危機一髪!!




淀川とこずえは




少年を助け出す



そして



少年の閉ざされた心の箱も開錠するのだった




淀川とこずえの連係プレー☆




鍵屋は



閉ざされた扉を開けることで過去に光を当てることができる。
伝えきれなかった想いを届けることができる。





淀川と同業者で幼馴染みの早川の言葉☆





淀川が黒い服を着続ける理由




なにものにも染まらない色。この決意が変わらないように、黒を着続ける



覚悟の色☆





鍵屋という仕事に誇りを持ち



仕事を全うする。





すごいなぁ~。




そんな淀川にこずえもついていきたくなるんだろうね。




ところで


この2人


これからどうなるんだろう?



恋愛に発展するのだろうか??



今は飼い主と野良猫だけど











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梨沙「鍵屋甘味処改」~一見冷たそうな鍵師の淀川が優しい指で開けていく、こずえの心の扉☆~

2016-10-21 02:12:45 | 
梨沙「鍵屋甘味処改」読み終わりました☆




サクサクっと読める



重くない読み物はないかしら?




・・と探していて・・



「おっ?甘味処?鍵屋?どういうこっちゃ??」



・・と疑問に思いつつ・・



表紙の絵も可愛かったし



読んでみよーっ♪




で正解でした




面白かった





母と娘


たった2人だけの家族



何でも話して肩を寄せ合ってきた関係




そう思っていた娘のこずえ



しかし!



ある日こずえは家を飛び出す!



もう


母とは暮らしていけない。。



母がウソをついていた。。




そして



お金もなく・・



行く当てもないこずえ



高1の15歳




片時も離さなかったペンダント




引きちぎったそれが・・




男の元へ飛んでいく




「落とし物だ」






缶の甘酒とともにおいて立ち去る・・





そして


こずえは気づくと



男の家にいた!!





甘酒で酔って?



ここに来たのだという




その男「淀川嘉文~よどがわ よしふみ~」



鍵師で



鋭い眼光に不愛想な顔



抑揚のない声




しかし・・


その外見や態度とは裏腹に



中身は



とても優しい




その優しさをどこかで感じて



こずえは



淀川の仕事のパートナーになる。




淀川には「21歳」とウソをついたこずえ



24歳の淀川は



その言葉を信じた?




元々隣の和菓子屋と一体だった鍵屋



中はレトロな内装



和菓子屋の祐雨子とは幼馴染み




祐雨子とこずえはすぐに打ち解け




鍵屋は和菓子屋でお菓子を買った人たちの集いの場となる




人との距離を取りながらも



なついていく



野良猫のような不思議な魅力を持ったこずえ




そのこずえを



冷たくあしらいながらも



暖かく見守る淀川





そんな2人の関係にどんどん引き込まれていきます




淀川は全部知っていて



こずえを受け入れていた?!




そして


母とこずえは



仲直りできるのか?!





淀川のどんなカギでも開けてしまう




優しい繊細な指先が




こずえの心の扉も






カチリ





・・・と開けちゃいますよ~





それでは


このまま「2」もいっちゃいますね















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吉永南央「名もなき花の」~お草さんが人の気持ちを軽くする☆それは自分が荷物を背負っているから~

2016-10-18 03:34:50 | 
吉永南央「名もなき花の」読み終わりました☆



「お草さんシリーズ」にハマってしまった*^^*



自分自身でも


「ちょっとおせっかいかな?」


そう思いつつも・・


人の気持ちがわかってしまうお草さんは



ついつい



首を突っ込んでしまう。




それは



自分が重い荷物を背負っているからかもしれない。。




自分のように重いものを背負っている人を



放っておけない



だからこそ



人は



お草さんのいる



珈琲の香りで満たされた



ぬくもりのある器のある・・



そんな「小蔵屋」に集まってくるのだろう





お草の親友の「由紀乃」の姪


美容師のミナホ







その父



円空を研究する「勅使河原先生」







お草も関わりのある人たち。




勅使河原先生の


「ゲンエイ円空仏」のことを描いた書物は


賞を受けるほどの物




しかし・・



その書物を生み出した発端・・



菩薩の発見の裏には・・



ミナホ


そして


高校の同級生だった



勅使河原先生の弟子でもある



「藤田」



そして



同じく同級生で新聞記者の「萩尾」



・・が絡んでいた





ミナホと藤田と萩尾・・




その微妙な空気に




お草はただならぬものを感じた





ミナホの後悔・・




藤田のミナホへの思い・・




萩尾のやるせない思い・・




3人の心のうちを感じるお草が胸を痛める




当人同士でしかわからないこと・・




だけど



自分にも何かできることがあるはず。。




そう考えたお草がしたこととは?




そして




勅使河原先生もまた傷ついていた。。




みんなの気持ちを少しでも軽くする方法





誰かのおせっかいが人の気持ちを



軽くすることもある





人との関わりを避けるこのごろ。。




お草さんみたいな人がいてくれたら



なんだかちょっとホッとできるのかもしれないね















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