読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

新宮広明「レシピ泥棒」~覆面調査員の美女はレシピ泥棒?お人好しの助手は翻弄される?~

2020-12-31 03:27:28 | 

新宮広明「レシピ泥棒」読み終わりました。


面白かった~♪


隙のない超美女の師匠

ちょっと間抜けでお人好しの助手


それがめっちゃいいコンビなんだぁ。


師匠にすっかり心を読まれてタジタジになる助手


その反応がすごくいい!



覆面調査員で


皆が振り返るような美貌の「二ノ宮千佳」


神の舌でその料理の調味料やそのすべてを読み取ってしまう。


一見冷酷に見える立ち居振る舞い


しかし


その裏に彼女の隠された優しさが



表面上優しくするだけがその人のためになる


とは限らない


助手の「丹谷タケル」はそのことをわかっている


ちょっと疑わしい部分もあるが



すぐに同情してしまう人の好さ


それが本質を見抜く邪魔をしてしまうが


そこが彼のいいところでもある。


人の懐に入り込むのが上手いタケル


それを利用する千佳



絶妙のコンビネーションで真実を解き明かしていく



一つ星を取ったレストランのシェフが抱える


苦しい胸の内



行列のできるラーメン屋の店主と妻の苦悩



人気者の孤独が呼ぶ昔のフライの記憶



頂点に立った者にしかわからない苦悩


料理には「生活」が必要


そんなことを千佳は浮き彫りにしていく



鋭さを尊敬し


どんな手を使ってでもという冷酷さに引き・・


それでもタケルは千佳についていく



それはやっぱり師匠の優しさを感じる


そんな瞬間があるからかも



表面ではわからない


その本質を味わい見抜く力


それが調査員には必要なんだね



人を幸せにすることとは


必ずしも光を与えることとは限らないんだなぁ。


そんなことを思った。



光は目指して見上げてるうちがいいのかも


そんなことも。



今日もどこかで


覆面調査員の千佳とタケルは依頼先で


名コンビぶりを発揮してるかも









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佐藤青南「たとえば、君という裏切り」~こんなにも人のために人生を捧げられるのか?~

2020-12-25 02:38:44 | 

佐藤青南「たとえば、君という裏切り」読み終わりました。


冒頭から最後まで

なかなか内容についていけなかった。


最後のインタビューの後の話が

どこにつながっていくのか?


その切り替えが分からなくて。。


でも読み終わってみると・・


なるほどね!


と納得できました。



小学生のころから


ずっと一人の人しか見ていなかった。


そして

その人に捧げる自分の人生


そんなことができるのだろうか?



そんなことを考えさせられた。



その人に助けられ

その才能のために身を尽くす


すごいなぁ~。


そのおかげで傷つけられた人は気の毒だったけど




フリーライターの早田直彦は


名の売れている作家「鴨志田玲(かもしだ りょう)」から


「私を取材してほしい」といきなり依頼を受ける。


最初は知り合いが冗談でしていること?


半信半疑だった早田


しかし


世間に顔出ししていないベールのかかった


鴨志田玲と対面することになる。


そして


鴨志田が女性であること


そして


パーキンソン病で自分の命が長くない事


そのために筆を折ることを知る


取材をして自分のことを


早田の視点で忖度なく正直に書いてほしいという。



なぜ自分に依頼したかということに対して


自分のことをよく知らないライターに


書いてもらいたいという。



今まで作品も読んでいなくてよく知らない鴨志田のこと


早田は取材するうえで


鴨志田のことを少し知りたいと思った。


そして

わかっていく・・


早田を選んだ理由。。



そして・・


最後の最後に分かる



鴨志田玲の正体




最後まで読んで


また最初に戻って・・


あぁ~なるほどと納得する。



私だけ?


サスペンスタッチで進んでいく内容にくぎ付けに



公園のお姫様が出会ってしまう


自分と同じように傷を負った仲間たち


そして


白馬の王子様



傷ついたからこそ生まれてくる物語


それに魅せられる


姫を護れるのは自分だけ



そう思って捧げる人生



幸せなのだろうか









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秋川滝美「居酒屋ぼったくり おかわり!」~人とのつながりの温かさ☆おいしい料理と笑顔が集う♪~

2020-12-17 02:32:15 | 



秋川滝美「居酒屋ぼったくり おかわり!」読み終わりました。


このシリーズはずっと読んできていて

なんか勝手に自分も居酒屋ぼったくりの常連気分


今回は番外編で

11巻のその後が描かれています。


読むと人とのつながりの温かさが感じられて

幸せな気持ちになる


そして


何と言っても


ぼったくり流の安い材料でおいしい料理


その工夫に関心してしまいます。


そしてその料理に合うお酒


これも勉強になる



私は下戸なのでほとんどの飲まないけど

味を想像しながら読むのがいい~


あ~飲めたらいいなぁ~って憧れる


今回に気になった料理は


新玉ねぎの丸ごと煮とイワシの磯部揚げ


今は旬じゃないけど旬になったら


絶対に作ってみたい



今回のお話は


居酒屋ぼったくりが新装開店したところから。


美音と要が結婚して


ぼったくりの2階が新居となる


お互い忙しいけれど

そこに帰れば2人だけの世界


何物にも代えがたい癒しの空間になる


美音から聞くぼったくりの常連さんの話


ご近所の問題


そういう話を真剣に聞いて的確なアドバイスをする要



寄合所を作る計画がとん挫する!


それにガッカリする商店街の人たち


それを助ける秘策☆


不法投棄のごみを


税金を使わずにある人の楽しみを利用して


普通のごみにしてしまう


要のアイディアの数々には舌を巻くばかり


そして

常連のカップルの仲たがいの心配までしてくれる。


人の心の機微に気づく要



美音は要のそういうところに惹かれたんだろうなぁ。


なんて



なんでも2人で思ってることを話そう


そういう要


美音はつい諍いを避け自分が我慢してしまう


そんな美音の性格を要が分かっていて


美音を楽にしてあげようとする心遣い


そして


美音が本音を言うことに戸惑う。。


それは仲直りできなくて別れてしまうという心配。。


でも


要が言う。



言いたいことは言い合って、喧嘩もいっぱいしよう。

そうすれば、そのたびに仲直りできて楽しいじゃないか。



と。


その懐の大きさに感動した


そして


「夫婦ならでは」のとっておきの解決法には・・






読んだ後は


ほっこりできる


これからも続きが読みたいです。


美音と要のその後これからも期待しています










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東野圭吾「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」~叔父と姪が殺人の真相に迫る!最後のショータイムで真実が☆

2020-12-13 03:23:24 | 



東野圭吾「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」読み終わりました。


待ってました!


いつも圭吾さんの作品は

必ず新作が出ると購入して読んでいます


今回の作品は


今のコロナ過も取り入れつつ


人間の弱いところを浮き彫りにした作品でした。



そして


ワクワク惹かれていく仕掛けがいっぱいです。



今まで関わりのほとんどなった


叔父と姪が協力して


殺人事件の真相に迫っていく!!




真世の元中学教師の父「英一」が殺される


そして


英一の弟で元マジシャンの「武史」と真世は


自分たちの手で真相を究明しようとする。



叔父が姪に覚悟を持たせるために


見せる現場写真


真世が目を背けずにいられなかったもの


それを敢えて見せようとする。



なんていう叔父だ!



そう思う真世



真相を追うことで


人を欺きしゃべらせる手口


叔父のことを信用できないでいた。



しかし


それがいつしか


変わっていく



いくつもの絡まった真相へ糸を


鮮やかに紐解いていく叔父



そして


叔父の父への思いを感じていく



中学時代


自分の父親が教師ということで


父との距離を取ってきた真世



東京に出て


その距離もずっと遠くなっていた



そんな真世の知らなかった


英一と生徒の関係



それをだんだん知っていくことになる



生徒一人一人のことを大切に思い


真剣に付き合ってきた父



しかし・・


そんな父の生徒との向き合い方が


事件に発展してしまった



友情を美化した教師


そして


友情を利用してしまった


ある人物の罪悪感



思いの行き違いが。。



そして


叔父の武史が


同級生たちを招く


最後のショータイム



そこに現れたのは死んだはずの英一



マジシャンが暴く真実とは




みんなが今抱えるコロナ過の辛さ


現実を受け入れなきゃならない。。


だけど


その先に見えてくる光



きっとそれもあるんだと思えた作品でした。



どんな辛いことも


結局向き合うことでしか解決しない


厳しいけど優しい


圭吾さんの作品を読むといつも思うのは


そういうことです。



でもその中に


ちゃんと「笑い」もある



刑事と武史の掛け合いが面白くて


ついつい笑ってしまう場面も



こういうところも圭吾さんの作品の魅力です



読者に勇気と希望


そして笑いをくれる作品でした








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秋川滝美「ひとり旅日和 縁結び!」~旅を重ねるごとに成長していく日和☆片思いの彼との距離も縮まってく?!

2020-12-04 02:13:23 | 






秋川滝美「ひとり旅日和 縁結び!」読み終わりました。




1作目を読んで大ファンになってしまったこの作品


家に居ながらにして


心は旅に行ってしまう


今この時にぴったりな1冊だよね。



なかなか家から出られない・・


でもどっか行きたいなぁ~


そんな時は


この本と想像力さえあれば旅に行けちゃうの



人見知りで引っ込み思案だった日和


仕事も係長にはいつも嫌味を言われ


ストレスもたまっていく一方だった。


そんな日和が


先輩の麗佳と社長に勧められ


一人旅に挑戦することになる。


初めての経験にドキドキしながらも


やってみるとすっかりハマってしまう。


自分のペースで行きたいところに行ける


そんな自由で気ままな旅が日和を


成長させてくれる


旅先で初めて会った


「蓮人」に恋心を抱くようになる日和


偶然にも日和がひいきにしていたSNSを書いてるのが


蓮人だったことを


麗佳から聞く。


麗佳と蓮人は友達だった!



日和の恋心を応援するようになる麗佳



でもまだ蓮人はそのことに気づいていない。



今回日和の興味のなかった城へ足を運んだのは


麗佳からの情報でだった。



そして


日和は蓮人と再会


蓮人の車の助手席に乗ることに



ちょっとづつ日和の蓮人に近づきたい気持ちが

叶いつつある



人見知りの日和が


なぜか蓮人の前だと自然体でいられる



ドキドキはするけど一緒にいて楽しい



そんな恋を応援したくなる



麗佳の計らいで


蓮人と初めての仕事を任されることになる日和



それも


縁結びのお参りに行ったご加護かな?






蓮人の勧めで日和が初めて挑戦する車での旅



今回も日和の成長は著しいです



私が一番気になった今回の日和の旅は


やっぱり大阪かな


まだ行ったことのない大阪に行きたくなりました。


なんばグランド花月


串カツ


そそられました



串カツ屋で食べるチューリップ


いいなぁ~


本場のたこ焼きの


ちょっと冷めてしぼんだたこ焼き


食べてみたい



日和の旅はまだまだ続きそうで


続きが楽しみです。



日和が心の中でやり取りする

自分とのノリ突っ込みに思わず笑ってしまった。


私もよくやるんで



あなたも日和とともに旅に出ませんか?


おいしい食べ物と恋のドキドキも味わえますよ









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