新宮広明「レシピ泥棒」読み終わりました。
面白かった~♪
隙のない超美女の師匠
ちょっと間抜けでお人好しの助手
それがめっちゃいいコンビなんだぁ。
師匠にすっかり心を読まれてタジタジになる助手
その反応がすごくいい!
覆面調査員で
皆が振り返るような美貌の「二ノ宮千佳」
神の舌でその料理の調味料やそのすべてを読み取ってしまう。
一見冷酷に見える立ち居振る舞い
しかし
その裏に彼女の隠された優しさが
表面上優しくするだけがその人のためになる
とは限らない
助手の「丹谷タケル」はそのことをわかっている
ちょっと疑わしい部分もあるが
すぐに同情してしまう人の好さ
それが本質を見抜く邪魔をしてしまうが
そこが彼のいいところでもある。
人の懐に入り込むのが上手いタケル
それを利用する千佳
絶妙のコンビネーションで真実を解き明かしていく
一つ星を取ったレストランのシェフが抱える
苦しい胸の内
行列のできるラーメン屋の店主と妻の苦悩
人気者の孤独が呼ぶ昔のフライの記憶
頂点に立った者にしかわからない苦悩
料理には「生活」が必要
そんなことを千佳は浮き彫りにしていく
鋭さを尊敬し
どんな手を使ってでもという冷酷さに引き・・
それでもタケルは千佳についていく
それはやっぱり師匠の優しさを感じる
そんな瞬間があるからかも
表面ではわからない
その本質を味わい見抜く力
それが調査員には必要なんだね
人を幸せにすることとは
必ずしも光を与えることとは限らないんだなぁ。
そんなことを思った。
光は目指して見上げてるうちがいいのかも
そんなことも。
今日もどこかで
覆面調査員の千佳とタケルは依頼先で
名コンビぶりを発揮してるかも