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小湊悠貴「若旦那さんの「をかし」な甘味手帖」~和菓子が苦手だった都の呪縛を解いたのは若旦那だった?!

2024-01-03 03:20:52 | 


小湊悠貴「若旦那さんの「をかし」な甘味手帖」読み終わりました。

帯にあった
「甘いものは次の一歩を踏みだすためのエネルギー」

これ!ホントだ~!

と共感してしまった

気持ちがトゲトゲしたとき

甘いものは気持ちをほぐしてくれる

でも

秋月都は

和菓子、、

特に「桜餅」が苦手だった。


そうなってしまった原因は

両親の離婚にあった


そんな事情が徐々に明らかになってく


家事代行サービス会社で働く都

代打で行くことになったお宅で出会う

若旦那「羽鳥一成」

その人に

運命を変えられることになる



北鎌倉の格調高い日本庭園のある大きなお宅

そこの一角にある和菓子工房「ことりや」

そこで和菓子を作りネット販売している

注文が入ればそれも請け負う

和菓子職人の一成


都は母屋の料理担当として仕事をすることに。


そこの経営担当の各務(かがみ)恭史郎が

都が働く家事代行サービスのお試しを頼んだのであった。


都は料理は気に入られたものの

一成がふるまってくれた

「桜餅」が食べられずに、、

不穏な空気を残したまま

辞去することに。。


これでは

定期契約などないと思っていた都


だが!

食べられなかったことを謝りに行った都

そこで

都が桜餅を食べられなくなった理由を

一成に話す。


そして


一成が起こした行動!


それが


都を呪縛から説くことになる



和菓子職人の都の父

大好きだった父の仕事

そして

自分も和菓子職人になりたいと思っていた幼い都


それが

潰えてしまった悲しい記憶。。


人の味覚は気持ちに左右されてしまうものなのだなぁ~

そう感じた。


桜餅には

関東風の薄皮で包まれた「長命寺」

そして

関西風のもち米で包まれた「道明寺」

2種類の違いが書かれていて

ハッキリとその違いを知ることができた。


和菓子の繊細さ

そして

奥深さを知る


桜餅が食べたくなった



都の行く先が

桜餅が食べられたことで変わっていく


家族は形は違っても

つながっていること


そんなことも教えてもらった気がします。


小湊さんの作品はいつも優しい


だから読み終わった後

温かい気持ちになれるから好きです



今度北鎌倉に行ったら

また違った景色が楽しめるような気がします。


「ことりや」をお探してしまうかも






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