読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

末浦広海「暗躍捜査~警務部特命工作班」~「工作班」それは組織を守るため秘密裏に任務を遂行遂行する選ばれた者たち

2017-09-29 03:20:53 | 
末浦広海「暗躍捜査~警務部特命工作班」読み終わりました。



あまりにも


スゴイ内容に・・


読み終わった後もちょっと呆然。



本当に「工作班」っていうものが存在するのだろうか?



それはもちろん・・



「秘密」だからこそ成り立つわけで



こんなことが世間にわかってしまったら大変なことになる



でも


存在するのかもなぁ~。



そんな風にも思う。



だけど・・


それは


その任務を命令した者と



遂行した者しか



分からない





「工作班」



それは



警察組織を守るために



秘密裏に任務を遂行する



選ばれた者たち




体も


心も



強くなければ



とても遂行することはできない





警察官の不祥事



それを表に出さないために



あらゆる手を使う。




時には



人を嵌める




そのために色仕掛けをすることも



そして



命を奪うことも




岩永悠馬(チームリーダー)



警務部監察官の野口との


特別な関係を持つ



悠馬が過去に行った犯罪を盾に


野口は悠馬と取引をしていた?!




三上夕子



暴力団関係に独自のつてを持つ



美貌とナイスバディで男を落とす




高津康司



2か月前に配属された新人


射撃に長ける。


明るいムードメーカー


夕子に好意を抱いている?






工作班はこの3人






ある日3人は



上司の徳田に



五十嵐警視正と引き合わされる。




なぜ警視正が



工作班と面会を?



その疑問を悠馬は持つ。




通り魔事件の犯人「工藤」が



コカインを使用していた。



そして


工藤と暴力犯係の柏木とつながりがあることが分かった。



その真相を突き止めてほしいと。





工藤の女だった「本間葉子」が働いていた




クラブ「エデン」に夕子が潜入




そこに




柏木と



横浜興隆会の幹部「木ノ内」



が頻繁に現れる。





そして・・




夕子が


リンチに



夕子に優しくしてくれた



「こずえ」とは一体何者なのか






夕子の危機を



悠馬と高津が救う





体を張る



工作班たち!!





その裏では




出世のための



隠ぺい行為が行なわれていた





「任務」を言葉にする夕子




そして




きっちり任務を果たす。





その



志の先には何が見えているのだろう





才色兼備の夕子を見ていると



うらやましくもあり・・



自分が見た目がフツーの



凡人でよかった



という


ほっとした気持ちにもなる。





その人の歩んできた道・・




それが




過酷な任務を遂行する理由。




なんだか



切ないなぁ~。





悠馬は野口から・・



解放されるんだろうか?





高津の決断にも注目です





あなたも私も知らないところで・・




こんな片が付けられているのかも













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村山由佳「ラヴィアンローズ」ネタバレしてます!~ばら園に隠した「あれ」本当の自由ってなんだろう?~

2017-09-27 03:07:29 | 
村山由佳「ラヴィアンローズ」読み終わりました。



読み終わって一番に思ったのは・・




本当の自由ってなんだろう



・・ってこと。






なにかにつけ・・



「おまえは一人じゃ何もできない」



・・と言っては



咲季子の事を何から何まで支配する夫



道彦



言うことを聞いていれば


「温厚」な道彦



でも


ちょっとでも機嫌を損ねることをすれば


怒り出し


収拾がつかなくなる



そうなることが嫌で・・


咲季子は




夫の言いなりになっていた




しかし・・



咲季子は



丹精込めた庭のバラたちが話題になり



本を出すことになった。




そこで知り合った



「堂本裕美」(男)




に出会い




人生を変えることになる




編集者の川島孝子の名前を出し



堂本と逢瀬を重ねる咲季子




心も体も



堂本に侵されていく。。




そして



なんでも思い通りにしようとする



道彦に



初めて




反発する



そして・・



最悪の事態が





ばら園に「あれ」を隠した咲季子




自由になれたはずだった。。




しかし!




それと同時に・・




堂本の本心が透けて見える。。




そして・・



今まで以上に



「あれ」に縛られてしまうことを悟る




束の間の自由。。




その先には



果てしない




不自由が待っている





本当の自由とはなんだろう?




咲季子は



何が



間違っていたのだろう?





こうなってしまったのは・・



誰の責任でもなく



自分の責任



なんだと思った。



咲季子自身の。




道彦を



増長させてしまったのも。。




堂本を



つけあがらせてしまったのも。





最初は



道彦に憎悪感を持ち・・



読んでいると腹が立った。



でも


その内に


咲季子に


腹立たしさを感じるようになってきた。




その人の事は



その人にしかわからない。




でも


私はそんな感想を持った。





バラに癒しを求め・・



道彦から逃げてしまった咲季子





もう一生バラの呪縛から逃れられなくなるのだろう。




結局



本当の「自由」にはなれないんだよなぁ。。


















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彩瀬まる「やがて海へと届く」~震災でフカクつながっていた親友が見つからないまま・・自分が傷つくことを選ぶ真奈

2017-09-25 03:02:29 | 
彩瀬まる「やがて海へと届く」読み終わりました。



2011・3・11



日本中の誰もが



傷ついたあの東日本大震災。



読んでそれを思い出した。




亡くなってしまった人の気持ちは想像するしかない。



だけど



きっと



苦しんで死んでいったと想像する・・



生き残った人たち。



「自分だけ楽しんでいいのか」



そんな気持ちが


誰の胸にもあったのでは?




自粛自粛。。




家族や友人を亡くした人たちは



なおさら思うだろう。。




自分だけ



楽しんだり、笑ったりすることの



後ろめたさ。。





でも、



果たしてそうなのだろうか?




亡くなった人は



本当に


そんなことを望んでいるんだろうか?




亡くなった人の気持ちを量り知ることは無理。。



だけど・・



「思い込み」で自分が傷つくことで・・



供養になるんだろうか?





そんなことを考えさせられた。







真奈は



親友のすみれを震災で亡くした。



遺体は見つからないまま4年が過ぎ・・


「亡くなった」ことになってしまった。



でも


真奈は


未だにそれを受け入れることができずにいた。






「フカクフカク。世界中で、私のことだけを選んでくれる人。

 そして私も、同じ質問をされたらその人だけを選ぶの」




そんな人と巡り合いたいとすみれに語った真奈




すみれを失い。。



自分が傷つくこと・・



苦しむこと・・



それで



自分の心を軽くしようとしてた真奈





すみれと付き合っていた


遠野のそっけなさに


苛立ってしまう真奈だった。




しかし・・




「置き去りってことは、湖谷にとって死んだ奴は

 ずっと同じ場所に留まってるイメージなんだな。」



「苦しいとか辛いとか、そういうのを感じるなにかが残るなら、

 あいつは歩くのをやめないと思う」



その言葉に真奈はハッとする



すみれを失って、この世の物事で痛みや諦めを伴わないものすべて


 嘘だと思うようになっていたのかもしれない。


 そうでなければ許されない気がした。


 もっと深い苦しみだけが、本当のものであるように思っていた。




そんなすみれの心を砕いた




真奈の働くカフェの店長の楢原さんは自ら命を絶つ




苦しみから逃れるための選択。。




その人がいなくなる・・



でも



世の中はまわっていく。




だからといって・・




その人が全くなくなってしまうわけじゃない。



何かの形で


誰かの心に残ったりもする。




国木田の見えなかった部分に触れる真奈




人との出会い




そして



体は離れてしまっても・・



心の



フカク・・フカク・・








すみれと真奈は




つながってる






海を目指すすみれ



そして



すみれの面影を追い求める真奈



2人は



夢で会える





大切な人を失った悲しみ



それは深い



けれど



つながりは



生きてるときよりも



フカクなるのかもしれないなぁ~。




そんなことを思いました。




そんな風に



フカク・・フカク・・



つながることができる



たった一人の人に



巡り合えたらいいね















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末浦広海「不眠探偵と刑事の絆~キャップ・嶋野康平Ⅲ」~刑事「梶本」と元刑事で探偵の「嶋野」危機を救ったのは2人の絆だった☆

2017-09-23 03:42:31 | 
末浦広海「不眠探偵と刑事の絆~キャップ・嶋野康平Ⅲ」読み終わりました。



このシリーズにすっかりハマり♪


このⅢを早く読みたいって思っていて・・


チャンス到来



よかった~♪



何が一番良かったって


やっぱり









刑事を辞めた後の康平を


ちゃんと見守ってくれている梶本



言葉はつっけんどんだけど・・



心の中は



あったか~い



ベタベタする優しさじゃなく



ここぞ!ってときは


さっと手を差し伸べる




そういうのって


なかなか出来そうで出来ないものだよねぇ~。




刑事時代の康平を高く買ってかわいがっていた。


勿論それは厳しさを含めての事だけど、


ちゃんとした刑事に育てようとしてくれていた梶本。




康平の同僚が自殺に見せかけて殺された。



しかし、



同僚の上司が暴力団との関わりがあったことを


もみ消すために


自殺で処理された。



そのことに納得できず


警察を辞めた康平




その後


妻の転勤をきっかけに関西へ



そこでの仕事を世話してくれる仁科を紹介したのが


梶本だった。




警察官で梶本と同期の仁科



その仁科が紹介したのが



「大河原探偵事務所」の江藤だった。



そして


康平は探偵になる。


江藤が実家の農家を継ぐため探偵業を辞めたのち


キャップになった康平。




その康平を



ずっと見守っていた梶本




康平の今回の任務



「コカイン漬けにされ監禁された娘を救出してほしい」



という依頼によって



その居場所を特定。




張り込んでチャンスを狙っていた。




娘を救出するときに


袋をかぶせられ縛りあげられていた男を発見する



その男は康平の自殺で処理された同僚の元上司「佐々岡」だった。




康平は見捨てることができず


佐々岡も救出する。




そして



そのことがきっかけで



暴力団に狙われることなる!!




梶本が担当している殺人事件の白骨遺体







康平の事務所の調査員



白崎珠理の恋人だった


「ディック」が殺されたのと


同じ方法だった!!




そのことから



同じ犯人だということが。。




「ヨウ」と呼ばれていたその男の正体は





潜入捜査で



康平と珠理が。。



そして



調査員の「村井」が。。





命の危機に





その危機を・・




梶本が救う





刑事「梶本」



そして



大河原探偵事務所の経理担当の田端



謎の部分多い田端は




拳法の達人であり




広いつてを持ちどんな困難も解決してしまう




スペシャリスト☆




元大河原探偵事務所のキャップで


元刑事の江藤☆




元暴走族の総長だった村井の後輩の財津☆





みんなの力が一つになる



読んでると鳥肌が立つような


見事な連携




あ~こんな仲間がいたらいいなぁ~♪




そう思った。





それにしても~



田端さんって何者?!




あんな人を味方につけたら



敵なし!って感じだよね^^






残念なことに・・



このシリーズも今回で終わりかなぁ?





嶋野がキャップを辞める?!






さて・・



結末は読んでみてのお楽しみということで





人との絆って・・




離れていても



チャンとつながっているものなんだね




そんな温かさが心に残る作品だと思います




世の中理不尽な事が多いけど・・



そのおかげで絆が強まるってこともある



そんなことも思いました




















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東野圭吾「マスカレード・ナイト」~ホテルマンの仮面をかぶった刑事「新田」の前に現れる仮面をかぶった殺人者~

2017-09-21 02:45:20 | 
東野圭吾「マスカレード・ナイト」読み終わりました。



コレは


「マスカレード・ホテル」「マスカレード・イブ」に続くシリーズ☆




12月31日


ホテル・コルテシア東京では



ホテル・コルテシア東京年越しカウントダウン・マスカレード・パーティ・ナイト



略して



「マスカレード・ナイト」


が開催される。




宿泊客もホテル従業員も仮面をかぶる



そこに



殺人事件の犯人が現れる




そう密告者から警視庁へ手紙が届く




そこで



前回ホテルマンになり切り事件を解決した



新田浩介が呼ばれた。




任務は


もちろん



ホテルマンになり



密告者の予告通り現れると思われる



殺人犯を見極め逮捕に導くこと




ホテル・コルテシア東京の



フロントクラークだった山岸尚美は



前回の事件で新田の指導と捜査協力・・


そして


危ない目にもあった。




今回は


ホテル・コンシェルジュとしてますます活躍する尚美に



新田は久しぶりに再会する。



そして



捜査協力してもらうことになる。







ベテランのフロント・クラーク「氏原」に



叱咤されながら


ホテルマンの仮面をかぶった新田




ホテルマンとしての使命



お客様の仮面を守る





刑事の使命



真犯人の仮面を暴く




両極にある



2つの職業




そして



協力することで見えてくる




犯人の素顔





夫の名で予約して



夫婦で泊まることことになっている



チェックインした仲根緑。



カードの名前は


なぜか


「マキムラ ミドリ」になっていた。



お客様には



それぞれの事情がある。



そういう氏原







しかし・・



いつになっても



主人は現れず。。



部屋に2人分の食事を頼み



食事も部屋でとる緑



防犯カメラにも



主人の姿は全く認められなかった。



そんな緑を不審に思う新田




そんなころ



客の日下部から



緑に一目ぼれしたので協力してほしいと



依頼を受ける尚美




仮面をかぶる緑




主人はいるのか?いないのか?


何故そんなことをする必要が?!



ホテルマンとしての任務を果たそうとする尚美は悩む。。




そして


「足ながおじさん作戦」を考えだす。




日下部の思いは遂げられるのか?




そして・・



緑の仮面がはがれる




新田が見た涙の訳とは?!





そして


新田がゴルフバッグに名前のなかった客



「浦辺」を不審に思う



ホテルマンとして部屋を訪ねたとき



毛のついたスウェットから



殺されたトリマー「和泉春菜」との関係を疑う新田




前回コンビを組んだ


能勢が警視庁に転勤


今回の事件で新田に対し多大なヒントを持ち込む。



能勢と新田の息の合った連携で


割り出していく



3年前の事件との共通点



「感電死」


「ロリータ」




犯人が「浦辺」なら



すんなり行き過ぎて



面白くない!



…と思う新田




新田の予想通り?



事件は



そんなに簡単に解決はしなかった。




そして・・



尚美が巻き込まれる




カウントダウンが・・



死へのカウントダウンへ





仲根緑の正体☆



日下部の正体☆




犯人が幾重にも仕掛けた罠に・・



新田達警察はハマってしまう。。




しかし!



最後は~・・・








最後の最後まで



息の抜けない展開!!




そして


真実は



とても予想のできない真実に驚きますよ



尚美はコンシェルジュとして


「できません」とは絶対に言えない立場。



どんなお客様からの要望も



機転と工夫と粘りで切り抜ける姿には



感動




こんなホテルマンがいるホテルに



ぜひ泊まってみたいと思った。




尚美・氏原のホテルマンとしての仕事に対する姿勢



頭が下がりました。




そして



前回よりも格段にホテルマンとしての身のこなしが身についてる



新田



刑事であるとともに


ホテルマンとしての視点が身に付き



今回の事件解決になったのでは?



そんな風にも思えた



尚美と新田の信頼感増して



2人の距離もグッと縮まった感じ



見えている部分よりも・・



見えないその人の心の奥の奥・・



それが今回の事件のカギにもなっている






圭吾さんの作品は



一人一人の人物像がくっきりと見えて




その人の人生を感じることができます。




ご本人も言ってましたが



登場人物一人一人の年表を作って



作品を作るそうです。



だからきっと


ここまでの作品が書けるのだろうと思います。






犯人の過去・・



そして



犯人に出会ってしまった人たちの過去・・




人は仮面をかぶらなければ生きてゆけないのかも。。




そんなことも考えさせられました。




でも・・



その仮面をはがしてくれる人を



実は


待っているのかもしれない。



新田に仮面をはがされた犯人も・・



実は


ホッとしたのかもしれないなぁ~。




新田と尚美が



最後いい感じになっていたので



またこのシリーズの続編あるんじゃないかって期待してます




新田と能勢コンビもまた復活してほしいなぁ




ホントに



こんな素敵な作品を届けてくれて



圭吾さんありがとうございます











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