読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

大沼紀子「路地裏のほたる食堂 2人の秘密」~同じ能力を持った遥太と神☆遥太のまっすぐさが神の心を開く!

2018-01-30 03:18:33 | 
大沼紀子「路地裏のほたる食堂 2人の秘密」読み終わりました。



コレはシリーズ2作目だよ^^




今回は



遥太と神の秘密が明らかになる☆



遥太の秘密は前作でもちょっと出てきたけど


なぜ遥太が炊飯器を背負って


いろんな人におにぎりを握らせそれを食べていたのか



その辺のもっと詳しい事情が分かってくる



そして


今回はなんといっても


「神宗吾」の秘密が克明に描かれている



人の作った料理を食べると


その人の料理の裏にある背景が見えてしまう!


その人の思ってることが分かってしまう!




そんな秘密を持った



遥太と神



遥太はその能力を隠そうともせず



それを使い人の役に立とうとする。




その裏には


祖父から言われた言葉があった



「何かの役に立つはずだ。大事に使え。


その力はきっと誰かのためになる。」




その言葉の意味を確かめたくて・・



辛い思いもしながら


人におにぎりを握らせ


それを食べ続ける遥太



そんな遥太が


神の所へ押しかけ


同居してしまうことになる。



渋々それを受け入れてしまう神



遥太といると


どうも調子を狂わされてしまう神




神が過去の記憶を失くしてしまった理由



そして



人の作った料理を一切口にしなくなった理由



自分でもわからなかったことが・・



遥太によって開かれていく




遥太を助けるため・・



神が口にする




味噌




それには



失踪してしまった翔平の思いが詰まっていた




自前のみそを託し・・



いなくなってしまった翔平




居酒屋クラさんの店主で



ほたる食堂の常連だった男




そして



ほたる食堂の常連の日向ちゃんとつながりのあった翔平




遥太は



日向ちゃんのために翔平を探す。




そして



危険なめに



それを助けるため



神が決意する



味噌を食べること




ジョハリの4つ目の窓




未知なる窓を開ける




自分も他人も知らない・・



しかし!



その中に確かに存在しいる



性格や思考




神の中の







そのすさまじい能力とは





神の頑なだった気持ちが・・



遥太の



無邪気でまっすぐな気持ちに




溶かされていく様




こちらが読んでいても・・



神・・


いつの間に?



・・・というぐらい


変わっていく




昔から知り合いだったように



近づいていく



2人の距離




常連の苫子さんには・・



あらぬ関係の疑惑をもたれてしまうのだが!笑



キレイな顔をした男子高生と



強面なおっさんの神



2人だけの秘密。。




これからこの2人はどんな風になっていくんだろ?




「またな」


・・・と遥太に言った神



嬉しそうに


「うん!また!」


と答えていた遥太




次回作も期待していいんだよね?





信じたら



裏切られることがある



だけど・・



だからこそ



そんな自分の心を裏切ってほしいと切望してしまう。



だから


信じることしかできない。。




銀座のママをしてた苫子さんの言葉




深いよねぇ~。




結局いろいろ考えたって・・



やって見なくちゃ



その後の事は誰にもわからないからね。





今日はどこでどんな料理を出してるのかな?




夜中に



ほんのり灯る光



そして


匂いに誘われて・・




入ってみたいなぁ~。




もつ煮込みあったまるだろうなぁ~



神の料理はきっとどれも心があったまるはず












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雫井脩介「殺気!」~ましろの連れ去り事件と理美子の父の事故死はつながっていた?ましろの特殊能力が友を救う!

2018-01-26 03:25:44 | 
雫井脩介「殺気!」読み終わりました。



危険が迫った時



その人の持った



殺気



が「ましろ」に伝わり



体が反応する。




最初は



偶然だと思っていたましろ



しかし


度重なるその



感じ



コレはもしかすると・・



自分が連れ去り事件に遭い



その時に


危険を察知する能力が備わったのでは?!



・・・と考え始める。




親と医師が話し合い



小5の時の連れ去り事件の記憶を



封印されてしまったましろ





成人して



小5のその事件と同じ日に



事故で父親が亡くなった理美子




2人はその日から


自分自身の事で精いっぱいで


疎遠になっていた。



そんな理美子との偶然の再会は



ましろが



殺気を感じる能力が備わってることを感じたとき



だった。




その後



理美子と話すようになり



ましろは理美子が今幸せそうで嬉しくなった。



あんな形で疎遠になった2人



以前のように


仲のいい2人の戻れたようで


それもうれしかった♪



しかし!



ましろが連れ去られた事件と



理美子の父が事故死した事・・



その真相には



意外な共通点が見えてくる




理美子の彼「早瀬」は



理美子の父の勤めていた会社の社長の次男




早瀬の父と長男が理美子の父と連れだって山菜取りに出かけた


伊勢原の山中で理美子の父は事故死する。



前日体調の悪かった理美子の父



その目撃証言から・・


ましろは理美子の父の死に疑問を抱く。



ましろのバイト先の店長鮒田の彼女「次美」は編集者



次美には自分の能力のことや


連れ去り事件のことも相談していた信頼のおける人



次美に理美子の父の事故について


不審に思うことを相談する



そして


次美がたどり着いた真実は



一方



成人式で荒れていたましろの幼馴染み「尾形」



尾形は早瀬の会社をクビになり・・


早瀬の会社を恨んでいた。



あらぬ疑いまでかけられ・・


家族を養わなければならない尾形は追い詰められ・・



事件を起こす




ホントは「いいやつ」



そう信じるましろ



そして幼馴染みたち。




尾形に真正面からぶつかるましろ!



その気持ちは尾形に伝わるのか



そして



自分の連れ去り事件と



理美子の父の事故死の真相



そこに絡んでいた人たち



それを知ることで



理美子が傷つくこと。。



それを分かっていても



真実を告げるましろ




幼馴染みっていいなぁ~。




仲間を信じる気持ち☆




そして



仲間のために時には厳しい言葉も



本当の友達ってそういうものなのかもね




根っからの本当の極悪人なんて・・


そうそういるわけじゃない。



人間は弱いから・・



追い詰められて


とんでもないことを犯してしまう!



本当はそういう事件が多いのかもしれないよね。




そんなことも考えさせられました。




事件の重みとは正反対の



友部のましろに言い用に使われてる単純なキャラ☆



いとこの「深紅」の気楽な感じ☆



それがちょっと笑えていいバランスをとってました




ましろの「殺気!」を感じる能力は



おじいちゃん譲りだった?!



ましろのまっすぐさが


その能力を継承された所以なのかもしれないね










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秋吉理香子「サイレンス」~雪が静かに消してくれる婚約者たち?!しまたまさんが護ってくれる?~

2018-01-22 03:03:39 | 
秋吉理香子「サイレンス」読み終わりました。



雪深い島の・・


静かなミステリー



一言でいうとそんな感じかな^^




派手な展開は無いんだけど


じわじわ~っ・・


って


迫ってくる感じ!




深雪は小さいころから


アイドルになるのが夢だった。



それが夢になったのは


少し年上の「達也」が


「歌が上手」と言ってくれたのがきっかけだった。



雪深く・・


他にはないにも小さな島



深雪はそこから抜けだしたくてたまらなかった。




ほんの軽い気持ちで受けたアイドルのオーディションに


最終審査まで残った深雪



しかし


この島から出ることを許されなかった深雪は


最終審査を受けることが出来なかった。




大学に進学するため


東京に出てくる事ができた時には・・



もう深雪のアイドルとしての旬は過ぎていた。




そして


目が出ぬまま



アイドルのマネージャーという裏方の仕事をこなすようになった。




そして



広告代理店に勤め


名の知れた仕事をこなす「俊亜貴」と付き合い出し


もう6年。



そろそろ結婚を考えていた深雪



そして


半ば強引に


両親に挨拶してほしいと


故郷の「雪之島」へ


俊亜貴を連れていくことになった。






スーツを忘れた俊亜貴に



情けなさを感じながらも・・



深雪は幼馴染みの「達也」に頼み


スーツを用意してもらった。



達也が用意してくれた



「鈴木」というネーム入りのスーツは



俊亜貴にピッタリだった。




島の風習に辟易する俊亜貴



それでもなんとか両親や親せきにあいさつを済ませた。




しかし!


誰が調べたのか



俊亜貴の借金が発覚



寝耳に水の美雪は俊亜貴に問いただす!



それでも


上手く言いつくろう俊亜貴を



深雪は信用し許してしまう。




しかし!



許したのは



深雪だけだった。。




表面上は



歓迎してくれている



島の人たち・・





だけど



深雪を護るため




しまたまさんが許さなかった





俊亜貴のしてきたことが



明らかになる



深雪への裏切り!!




それでも深雪は俊亜貴を追いかけようとする!




だけど・・



俊亜貴とは連絡が取れず・・


深雪は島から出ることが出来なかった




そして・・



何年後かに



明らかになる真実に



深雪は




静かに



降り積もる雪に



隠された真実




「しまたまさんが護ってくれるから大丈夫」



島の人たちの言葉




そして



穏やかでいつも頼りになる



達也が



ずっと秘めていた深雪への思い




怖いけど・・



あたたかい




「鈴木」のネーム入りのスーツ。。




そして



雪室の氷の下に埋まっていた



紫のスマホ



そこに隠された真実とは?!





もし


自分がこの島に生まれ育ったとしたら・・



やっぱり


出たいと思うのか?



そして


島を出たい思いと


島を愛する気持ち


それと格闘するのだろうか?



島の風習を聞いただけで


ウンザリしてしまうのは・・


自分が便利なこの場所になれているせいなのだろうか?




雪にいろんな思いをはせて


あったかい部屋で読むにはピッタリの1冊ですよ







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雫井脩介「検察側の罪人 下」~自らの手で罰を下す最上、検事を辞した沖野は最上に迫れるのか?!

2018-01-20 03:18:19 | 
雫井脩介「検察側の罪人 下」読み終わりました。



上では


最上が蒲田の老夫婦殺人事件の真犯人



弓岡に自らの手で罰を下す



・・・という



衝撃の展開で終わりました。




そして・・



ずっと憧れて慕っていた最上に



「違和感」を感じてしまった沖野



蒲田老夫婦殺人事件から沖野は降ろされ・・



そして



検事を辞する



どうしても


この事件の犯人は「松倉」にしたい最上と


そうは思えない沖野



2人の関係は崩れてしまう。。



そして


沖野は


無実であろう「松倉」の



それを証明しようと



松倉の弁護士である小田島に会う。



そして


無実を証明するために動き出す。



最上と対決することになる沖野



でも


どうしてもそうせざるを得なかった



自分の中の



真の心






そんな中



松倉が犯人だという



決定的な凶器という証拠が見つかる☆




競馬新聞に包まれていた凶器



その新聞には



松倉の指紋が!!




しかし・・



凶器は洗われ指紋や血は付着していなった。



そこに疑問を持つ沖野




そして


新聞記者「水野」に偶然会い話したことで・・



沖野は



気付きたくなかった真実に気づいてしまう





水野が学生時代住んでいたという「北豊寮」



そこに最上も住んでいた?



北豊寮の寮母の娘「由季」が殺された事件。。




沖野の中で・・



つながって導かれる真実に・・



沖野は。。





最上が果たしたかった事とは





最上を尊敬し・・



だからこそ暴きたかった真実




そして



そんな沖野の戦いを真っ向から受けようとした最上





松倉が由季を殺したことに



「時効」で裁けなかった無念。。




罰を受けずにのうのうと生きてきた松倉が許せない気持ち。。





法とは何だろう?




本当の



正義とは何だろう




それを考えさせられる作品でした。





沖野が自分のしたことに



慟哭する姿は読んでいて苦しかったです



最上がしたことで


家族のの結束が強まったのは・・


なんだか救われた気がしました。



人とのつながり・・



それは距離ではないんだなぁ。。




心がつながってるということ



それが人に力を与えるものなのだということ。



そんなことを教わった気がします。




沖野の心の中では



ずっと



最上が「師」であることに



変わりはないんだよなぁ~。きっと。

















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雫井脩介「検察側の罪人 上」~元教官「最上」と元修習生「沖野」が法の剣で真剣勝負に臨む!しかし・・

2018-01-18 03:29:05 | 
雫井脩介「検察側の罪人 上」読み終わりました。



検察が罪人ってどういうこと?



・・と思い読み始めた。




後半



ほとんど



狂気となっていく



「最上毅」



検事として経験を十分積んだ40代後半の最上



導入教官も務め


修習生たちに



「君たちはその手に一本の剣を持っている。

 法律という剣だ。こいつは抜群に切れる真剣だ。

 法治国家においては最強の武器と言ってもいい。

 やくざの親分もその切っ先を見れば震え上がる。

 法曹というのは、

 それを武器にして生身の人間をさばいていく仕事をしている。

 その剣の使い方を君たちはこれまで懸命に学んできたわけだ。」




そう言っていた最上



生身の人間を相手にすれば


その時々でいろんな対応を求められる。



とも。



修習生だった「沖野」は


その言葉をまっすぐに受け止め


最上を尊敬し


最上のような検事になりたいと思っていた。



最上もまた


まっすぐな沖野の志に


検事に向いていると思い


いい検事になるだろうと期待していた。



そんな2人が



再び出会い、



そして



同じ仕事を担当することになる。



蒲田で老夫婦が殺された事件


それを調べるうちに


最上は


過去にどこかで覚えていた名前を見つける。




老人からお金を借りていたと思われる


リスト・・



「松倉重生」



それは・・


最上が大学時代に下宿していた


北豊寮の大家だった久住夫妻の娘


「由季」が暴行され殺された事件で


23年前容疑者に挙がった名前だった。



しかし



証拠もなくアリバイの証人がいたため



犯人ではないとされる。


以来


犯人は捕まらないままだった。



ずっと最上の心の中に引っかかっていたこの事件



それが


今回の事件に関与しているのでは?



そう思いこんだら・・



最上は「松倉犯人説」をどうやっても



捨てきれなくなった。



老夫婦の殺人は否認する松倉だったが・・



過去の罪を追求していくと





由季の殺人を認めた




もう時効になっていてその容疑では



逮捕できない松倉





最上はなんとか今回の殺人事件の容疑を認めさせ



過去の由季の事件の罰を与えようと考え始める。




由季の事件にかかわり苦水を飲んでいた刑事


それらも巻き込み


最上は暴走していく。



沖野はそんな最上を


ちょっとおかしいと思いながらも


尊敬する最上の期待に応えようと


松倉の取り調べに


全力を尽くす!



松倉を罵倒し!


汚い言葉でののしる自分。。


そんな本来の自分とは違う自分を奮い立たせ行う取り調べ。。



それに次第に疲廃していく。。





そんなとき



新たな情報が!




他の事件で捕まった男が



老夫婦殺人事件で借金した者のリストに載っていた



「弓岡」とたまたま隣り合わせた飲み屋で


老夫婦殺しを「自分がやった」と言っていたという。



犯人に急浮上する「弓岡」



しかし


それを聞いても


なお「松倉犯人説」にこだわる最上




沖野はさすがに


それには同調できなくなっていく。




そして・・



最上は


検事から罪人になっていく?!






尊敬する最上の言いなりに動いていた沖野




ここから



沖野の本来の検事としての手腕が試される!





下巻はどうなっていくのか?




楽しみです♪



読みどころは



なんといっても



最上が



どんどん狂気となっていくところ




法の剣を使い方を間違ってるとも


思えなくなっていく最上



検事としての自分を捨て・・



最上がどう進んでいくのか?




そして


沖野は最上の剣を取り上げ



最上に剣の切っ先を向けることができるのか




犯人なのに・・



人を殺したのに・・



罰を受けずにのうのうと生きてきた松倉




自分の大切な人を殺されてしまったら・・



自分も狂気になるのだろうか?



「法」は自分にとって味方なのか?敵なのか?



そんなことを考えさせられる作品です













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