読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

碧野圭「雪白の月」~本能に逆らうことは人として生きることの放棄?封印できない恋心~

2014-10-24 01:31:12 | 



碧野圭「雪白の月」読み終わりました☆



今回も読むの早かった~!



自分でもびっくり



それだけ



のめりこんで読んでたってことでしょうね



碧野さんの作品は


特に



読みやすい☆




今回のテーマは



「不倫」




私・・


ずっと思ってきたんですよー。



不倫なんてする人


許せない



結婚は


「契約」なんだから


それはちゃんと守らなきゃいけない。



そんなこと


当たり前でしょ!!



↑なんてね。



だけど


これ読んだら




なんか



ちょっと



「納得」できちゃったこともあって・・




考えさせられたよ。




いや


でも


不倫は基本よくないとは思う。



けど



恋する気持ちは止められないんじゃない



↑そこんとこは



なんだかわかる気がする。




私は今


自営だし


狭い中にいるから



そういう「出会い」っていうものは



ない。



けど・・


テレビで見てる


「あの人」とか~


「あの人」とか~


実際に会って


24時間一緒にいたとしたら・・



絶対好きになっちゃうだろうなぁ




・・って思うことはある。



だから


会いたくないなぁ・・って




だって~


それはやっぱり


夫を裏切ることでしょ?



そう思った。





この小説の主人公



雨宮奈津子。



42歳。



夫・姑・16歳の娘と暮らしている。



職業は編集者。



雑誌の編集者をしていたが


文芸の編集者として移動になった。



そこで出会ったのが


営業の「関口諒」



作家の榊の接待の席で


飲み過ぎて具合の悪くなったところを


関口の機転で助けてもらう。



そののち・・


偶然プライベートであって・・



食事をしたところから



どんどん奈津子は関口に惹かれていく。



夫とは5年以上セックスレス。



自分に興味を失って自室で鉄道模型に夢中の夫。



夫婦でゆっくり話したりこともなくなっていた。




そんな奈津子は



「女」として扱ってくれる



関口に


忘れかけていた



女の部分を引きだされていく




仕事仲間からは



「人妻キラー」



といわれてる関口。



関口と一緒にいるところを見られた人から



「気をつけたほうがいい」


と忠告される。



最初は


関口に警戒していた奈津子だったが・・



7歳年下の



それを感じさせないリードで



奈津子の恋心は止まらなくなる。




奈津子の提案で



榊は「普通の女」の視点で小説を書くことになる。



そのため


担当者だった久世から


奈津子に担当を変えてほしいという。



「奈津子」を題材に小説を書くという。




書きあがった小説を見てほしいと


榊と二人気になった奈津子。


榊にふいに襲われそうになる!


そのとき・・


自分の中の女が


それに一瞬応じてしまいそうになる。






気をとりなおし



榊から逃れて外に出た奈津子。



すると!


そこには関口が。



心配してきたのだと。






2人は・・


もう引き返せないほど惹かれあってしまっていた。





小説は完成し・・



榊は奈津子から小説を書く時のインタビューで


「家庭のことを考えて行動に踏み出せない」


といった。


そのことを


榊は


「そのほうがむしろ罪深い」



そう言った。


「だってそうだろう。」




「恋することは本能だ。それに逆らうことは、


人として生きることを放棄しているのと同じだ。」





と。




行動には出なくても


想像の中で


君は姦淫してるはずだ。




奈津子は


榊の言った言葉を受け止める。



確かにそうなのかもしれないと。





関口には妻がいる。


そして


奈津子にも夫と子供がいる。



でも・・


そのことでは


もう


歯止めが利かなくなっていく・・



榊の言葉も後押しするように。



そんな二人を


昼間の白い月は見ている。




いつもあるのに・・


その存在を忘れられている


昼間の月。




「月って昼間にも見えるのよ。雪みたいに白くて雲に紛れてしまうから


 気を付けていないと見逃してしまうけど。」


「私のジンクスなんですよ。昼間に月が見えるといいことがあるって」



そう言った奈津子。



それを思いだし


涙が止まらなくなる関口。




そんな関口の涙の訳は~。。




気になった方はぜひこれをご一読ください




不倫・・ってなんだか


汚いことに様に感じてたけど



「純愛」


そういうものもあるのかなって。



人は


愛する人のためなら


その人の幸せのためなら


自分を犠牲にすること・・


それを「犠牲」とも思わない。




そういうものなのかなって。

















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碧野圭「銀盤のトレース」~銀盤にかける少女の情熱が人の心を動かす☆~

2014-10-23 01:36:07 | 



碧野圭「銀盤のトレース」読み終わりました☆



今回読むの早かったなぁ♪



なんか夢中で読んじゃった^^




今まで


フィギュアはテレビでは見たことあったけど



そこに出てくる言葉



「ダブルアクセル」


「ダブルトウループ」



とか~



なんだかよくわからなかった。



よく耳にする言葉ではあったけど



言葉の意味する「演技」



そこまで調べようという興味はなかった。



だけど


今回この小説を読んで



「活字」でいろんな言葉の意味を知った



作家さんの表現力ってすごいよね~



映像じゃなくても



ちゃんと



言葉



だけで伝わってきて



それを頭でイメージできちゃうんだもん





これを読んでから


フィギュアスケートを見たら


今までより



数倍楽しめそう




選手たちの




努力




そして



その選手を支える



家族やコーチ



そして



金銭的なこと




今までは見えなかったいろんなものが見えて



もっと近く感じられて



見ごたえのあるものになるんじゃないかって思う。




オリンピック楽しみだなぁ~







この小説の主人公



中学生の「朱里」



お姉ちゃんの「瑠璃」がフィギュアをやっていて



それで自分も始めた。



しかし


瑠璃はやめてしまう。



朱里は逆にフィギュアにのめり込んでいく。



しかし・・



瑠璃がやめた理由



そして



両親が朱里がフィギュアに夢中になるのを止めようとする理由・・



それには



経済的理由があった





フィギュアはとにかくお金がかかる。



靴代


場所代


コーチ料



遠征費



テスト料





それを捻出するのは



とても大変なことなのだ。




そこで


祖母と祖父も協力してくれることになり



加えて


勉強も頑張ることを条件に


朱里はフィギュアを続けられることになる




朱里はとにか努力する



生活はほとんどがフィギュア中心。




しかし


なかなか5級のパッチテストに合格することができない。




ダブルアクセルは得意なのだが



ルッツ・フリップは苦手な朱里。




練習は相当量こなしているが


そこで引っかかっていた。



そんなとき



母方の祖父母の家の近くのリンクで練習中



元スケート選手の「浅倉」に出会う。



そこで


エッジ(スケート靴の氷に当たる銀色の部分)の使い方を指摘される。




そして


浅倉の見事な「コンパルソリー」(氷に一筆書きのように八の字を書いていく)


を見せられ、



朱里もこれをやってみようと思った。




今までは地味な基本的なことをおろそかにしてきた朱里。



しかし


浅倉の「基本が大事」という言葉で



それに取り組んでみることに。




そこから


朱里は目覚ましく変わっていく。





同じ千種スケートクラブの



技術的に先をいってる親友の彩音



切磋琢磨できる友の譲



何かと朱里にいじわるな発言をしてくる珠紀



コーチの明子先生




自分を応援してくれる人



足を引っ張ろうとする人



そして



予想外の出来事!!



いろんな人が


事が



朱里を成長させる




そして


何があってもぶれずに


ただひたすら


フィギュアへの情熱を胸に


努力する朱里。



そんな朱里が



人の心を動かす





読んでると



つい



「がんばれー



そう応援してしまう作品です



















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大沼紀子「てのひらの父」~血がつながらない「おとうさん」もいいもんだなぁ♪~

2014-10-21 12:01:13 | 



大沼紀子「てのひらの父」読み終わりました☆


これ読んでみたかったの。


この前図書館で見つけて「ラッキー!」って借りてきた。




「てのひら」の・・



ってどういう意味なんだろう?




そう思っていたのだけど



読んで謎が解けた




書きだしは



主人公の柊子が小さいころ



黒服をきせられ



赤い傘の「パチパチ」と雨の当たる音で始まる。



お姉ちゃんがいった「あの人」。



柊子には「あの人」の思い出が何もなかった。





そんな柊子が現在住む下宿



「タマヨハウス」



そこの管理人である



「タマヨさん」が



急にいなくなった。



3か月間の不在の後


新しくきた管理人は



タマヨさんと幼少期を共に過ごした


「魂の」双子


「ニシオ トモミ」さん。



だけど


男性だった。



初老の


強面の「トモミ」さん。



しかし



この人



見かけに寄らず?




家事全般を完璧にこなす☆




最初は



女の園に








と警戒していたが



トモミさんと一緒にいる時間が増えるにつれ





タマヨハウスの住人



でこちゃん・涼子ちゃん・柊子は



家族の様になっていく。




でこちゃんが年下の彼の子供を妊娠してしまったとき



彼である上堂薗君に


「嫁入り前の娘になんてことしてくれたんだね!」


と激怒!!




弁護士を目指してる涼子ちゃん、



お父さんとそのこと↑で仲たがいしてしまっていた。



お父さんが病気になり「会わない」と言い張る涼子ちゃん。



そんな涼子ちゃんをお父さんと会わせようと必死になり


涼子ちゃんに嫌われたり。





前の会社を理不尽な理由で辞めることになって



休職中の柊子。



面接に何度も落ち・・



くじけそうになる柊子を励まし続ける。




そんなトモミさん。



それぞれが


いろんな問題にぶち当たったとき



管理人の責任以上の~



3人への



父親のような




大きな愛



を感じる






ときに



優しく



ときに



厳しく



まるで



本当の父親のように





血がつながらなくても



「おとうさん」みたいな



トモミさん。




そんなトモミさんにも


いろんな事情が~。。




だからこそ!





「おとうさん」なのかもなぁ




本当の父親の記憶のない柊子



そんな柊子に



「おとうさん」を味あわせてくれたトモミさん。




トモミさんもまた



下宿人たちを



娘のように思って「父の目」で見てしまうのだろう。




なんだか


読んでると


ほっこりと心が温まる




「てのひらの」



の意味がわかったとき・・




私のてのひらも


なんだか


あったかくなった




















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坂木司リクエスト!和菓子のアンソロジー~こんな贅沢な菓子折りをいただいたのは初めて♪~

2014-10-18 01:24:25 | 



「坂木司リクエスト!和菓子のアンソロジー」読み終わりました☆



これ前から気になってて読みたかったんだよね~!



図書館で見つけて迷わず借りた☆



ホントは買って読みたかったんだけど



これの文庫本はでてなくて・・


単行本だとちょっと高くて手が出ない。。



だからうれしかった




これは


坂木司さんが



和菓子を題材にした小説を他の作家さんたちに依頼して書いてもらった短編集



ご自身も含めた10人の作家さんたちの共演




正直・・



ここで知った作家さんもいらしたのですが



まっそこは私の勉強不足ってことでお許しを




坂木司さんの作品はほとんど読んでいて



「和菓子のアン」



↑が初めて読んだ作品でした。



ここからすっかりファンになってしまった




今回のこの短編でも


「和菓子のアン」の主人公「杏子」


そして


椿店長や立花さんも登場☆



今回は


「飴細工の鳥」の謎に迫っていく



杏子が小耳に挟んだお客さんの一言



「ったく、いつまでこんな飴細工の鳥を置いておくつもりなんだか」




↑が気になって仕方がなかった。



いったい「飴細工の鳥」ってどういう意味なんだろう




そして


杏子は立花と食べ歩きしていた中華街で



その意味を知ることになる





謎解きって面白いね




坂木司「空の春告鳥」




日明恩(たちもり めぐみ)「トマどら」



牧野修「チチとクズの国」



近藤史恵「迷宮の松露」



柴田よしき「融雪」



木地雅映子(きじ かえこ)「糖質な彼女」



小川一水(おがわ いっすい)「時じくの実の宮古へ」



恒川光太郎「古入道きたりて」



北村薫「しりとり」



畠中恵「甘き織姫」






以上の10作品☆





食べると


ほっこりしたり


じーんとしたり


勇気をもらったり




いつもは圧倒的に洋菓子を食べる機会が多いけど



自分が「日本人」なんだぁ~



和菓子を見て季節を感じ



味わって


その繊細さを感じる



そんなときそう改めておもう。





こんな



贅沢な菓子折りをいただいたのは初めて




おいしゅうございました。



ごちそうさまでした


























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恩田陵「六番目の小夜子」~思い込みと偶然が恐怖を呼ぶ?!「サヨコ」の正体とは?~

2014-10-16 01:37:08 | 



恩田陵「六番目の小夜子」読み終わりました☆




いやぁ~怖かった。。




でもめっちゃよかった




スゴク楽しめました




最初タイトルの印象だと・・



どんな話なんだろ?



六番目?



小夜子?




読み始めたら・・



もう止まらなくなった





ある高校に伝わる都市伝説的な?・・




3年に1度「サヨコ」は指名される




3年が卒業するとき



2年生は卒業生に花束を一人ずつ手渡す。



その時に


次の「サヨコ」は


現「サヨコ」から



鍵を手渡される



それも


こっそりと。。



なので


現「サヨコ」と


次の「サヨコ」しか


誰が「サヨコ」なのか知らない。




そして・・



「サヨコ」に指名された者は




自分が「サヨコ」だと他のものに知られてはいけない



そして



知られずに



その使命を果たさねばならない




もし・・



失敗した場合は。。



その年は・・



その「影響」を受けることになる





その話は・・



みんながなんとなく知っていて



でもハッキリしたことは



誰も知らなかった。




何しろ


「サヨコ」になった人以外は


知ってはいけないこと☆



だったから。




「サヨコ」に指名された者は



4月の新学期を迎えた朝



渡された鍵で「花瓶」を取り出し



そこに赤い花を活けて



教室に飾る。




ことになっている。




それを誰にも知られずにやること。



↑そこから



このゲーム?はスタートする





その日・・



3年10組にその赤い花を置きにきた



「彼女」は



その直前に



「誰か」の存在に気づく!!




その「誰か」もまた・・




花瓶に活けた赤い花を持っていた




「彼女」は



自分が「サヨコ」のはずなのに・・




そう思う。




「あなたも赤い花を活けに来たの?」



そう「誰か」に聞かれた「彼女」



恐怖の余り花をおいて逃げ出してしまう





そして


始業式。



教室の入り口に「彼女」がおいて行った



「赤いチューリップ」が




そして


教壇には


「誰か」がおいた



「花瓶に活けた赤いバラ」が





そして・・



その日に転校してきた




津村沙世子




「サヨコ」の年に



「沙世子」が転校してきた!!




「彼女」は



「沙世子」=「誰か」



であることを知る!!




これは一体どういうことなのか?!




沙世子は



美人で頭がよく



それでいて人懐こく



アッという間に人気者に。




特に雅子は



沙世子の魅力に魅せられて



親友に。




一方



雅子に好意を寄せていた



由紀夫。



由紀夫の親友の


秋(しゅう)。



↑この二人は



沙世子に何か違和感を感じていた。




しかし


雅子が沙世子と行動を共にするようになり


自然と


4人は仲よくなる。




しかし・・



その後に沙世子にかかわった人に



よくない事態が次々起こる!!




沙世子は



「サヨコ」なのか?




そして



学校近くの石碑にかかれた




「津村沙世子 享年十七」



の文字!!




沙世子は・・



幽霊?!





「サヨコ」には



果たさねばならないことが



学園祭で舞台を成功させること。



脚本を書き


実行委員長にそれをこっそり届け



それを許可されれば



桜の木に赤いてるてる坊主が吊るされる。



そして


今年はそれが吊るされ・・



舞台の幕が上がる・・




今年上演される・・




その舞台のタイトルは




「六番目の小夜子」




そして



そのキャストは




全校生徒




ぶっつけ本番のこの舞台・・



一体何が起こるのか?!




今年指名された「六番目の「サヨコ」」の正体は







読んでいるうちにどんどん引き込まれるよ~




人は



正体のわからなものを恐れる!



しかし・・



正体がわからないからこそ!




それに魅了される




思いこみが



どんどん




正体の分からないものを




巨大化させていくのかもしれない。。





だから都市伝説もなくならないんだよね!




あるかも~♪



そんな期待?笑


















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