読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

山口恵似子「ゆうれい居酒屋4 とり天で喝!」~おいしい料理と幽霊によるアドバイス?迷える人に一晩だけ現れる店☆

2024-01-20 03:40:38 | 


山口恵似子「ゆうれい居酒屋4 とり天で喝!」読み終わりました。

新小岩のルミエール商店街の中ほどの

一本隣の路地裏にある居酒屋「米屋(よねや)」

そこは

迷える人に一晩だけ見える店

そして

おいしい料理と女将の「秋穂」のアドバイスで

人生が変わっていく

そんなお店


今回も迷える人たちに

秋穂の料理と言葉がそんな人たちを救っていく


物事の本質を見抜き

人を諭す

元教師の秋穂は

そういうものを持ち合わせている


カンタンにできて

おいしい料理が

お客さんの胃袋もつかんで離さない


そして

そんな米屋に

ホンモノの幽霊が


本当にあった怖い話をする中に

現れる。。

この世のものではない人が


んっ?

まてまて、、

秋穂もまた幽霊では?笑


でも

癒されて

導いてくれる幽霊なら

あってみたいかも?笑


一話の冷や汁でパンチに出てくるボクサー

その人が働いていた新聞販売店の食堂のおばちゃん

山口さん自身がそこに


山口さんのたくさんのお料理レシピは

食堂のおばちゃんだったころの

経験が生かされているんですよね~


いろんな経験をされて

こうして今作家さんとして活躍されている。

そんな山口さんのお人柄も作品に反映されていて

私はとても温かい気持ちになれます。

なので

山口産の作品が好きです

巻末には料理のレシピも載せてくれているので

米屋で出てきたレシピが家で作れるんですよー

早速

ブロッコリーのシーザーサラダ

作っちゃいました

おいしかった


鶏手羽の塩バター焼きも

作ってみたいです

楽しみ~


1冊でいろんな味を楽しめる


そんなゆうれい居酒屋シリーズ☆

次もますます楽しみです!

あなたも

悩んで迷ったとき、、

米屋が現れて足が向くことがあるかも









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凪良ゆう「星を編む」~汝、星のごとくのその後、、北原先生と暁海の生活は優しい愛に包まれていた☆

2024-01-13 03:30:23 | 


凪良ゆう「星を編む」読み終わりました。

「汝、星のごとく」の続編だということで

読んでみました。

すごくよかった


凪良さんの優しさが詰まっている作品だなって

あらためて思います。


外から見えている部分

でも

それはその見る人によって解釈が違っていて、、

そういうことは誰の身近にもあって

「本当はそうじゃないのに~」

でも

わかってもらおうとしてもそれは難しい。


なぜなら

人それぞれの価値観や考え方が違うから。


北原先生と暁海の関係も

傍からみたら

どうなの?


って言われてしまう。


愛人の元に通う夫を

許している寛大な妻?


当人同士は

そうじゃないよー

なのに

そう映ってしまう。


そういう目や耳から入るいろんなことを受け流し

生活していくって

なかなか難しいと思う。


でも

北原先生と暁海には

それはどうでもいいことで

2人の間で分かり合えていたらいい。

そういう

強い絆ができている


互助会結婚で始まった2人の関係

だけど

長い年月を共にし

お互いを労り

大切な尊敬できる人

と思える2人

そこには

情熱はなくとも、、

確実にある


情愛


それをお互いに感じるようになる。


それも




そんなことに気付いていく2人


そんな2人を見ていたら

こちらも温かい気持ちになる


北原先生の

過去がこの作品で明らかになる。


両親の教え

でも

それは北原先生を幸せにはしてくれなかったこと。


そして

明日見奈々との出会い

そして

結を育てることになった理由


そこに至るまでの北原先生の決意


読んでいて苦しくなりました。


両親の考えに子供は合わせるしかなくて、、

それがどんなに理不尽なことと思えても。。

なんかそこが妙にに共感できてしまったからかも。


北原先生と奈々はそこが共鳴してしまったんだろうなぁ。。


奈々の自由は苦しみを伴う自由

そして

北原先生も暁海の結婚も

生きやすくするための手段


人が生きやすくなるためには

それぞれが必要だったんだよなぁ~

そんなことを思った。


そして

この作品では

植木と二階堂の

編集者としての生きざまを見せつけられる。


あ~こうやって

苦しみの中でこの本も生まれたんだなぁ~

そう思うと愛しくなる


櫂が亡くなっても

作品が残り

たくさんの人に勇気や希望を与える


本って素敵だなぁ


あらためて

そんなことも思いました。


この作品に出会えてよかった

凪良さん、ありがとうございます






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小湊悠貴「若旦那さんの「をかし」な甘味手帖」~和菓子が苦手だった都の呪縛を解いたのは若旦那だった?!

2024-01-03 03:20:52 | 


小湊悠貴「若旦那さんの「をかし」な甘味手帖」読み終わりました。

帯にあった
「甘いものは次の一歩を踏みだすためのエネルギー」

これ!ホントだ~!

と共感してしまった

気持ちがトゲトゲしたとき

甘いものは気持ちをほぐしてくれる

でも

秋月都は

和菓子、、

特に「桜餅」が苦手だった。


そうなってしまった原因は

両親の離婚にあった


そんな事情が徐々に明らかになってく


家事代行サービス会社で働く都

代打で行くことになったお宅で出会う

若旦那「羽鳥一成」

その人に

運命を変えられることになる



北鎌倉の格調高い日本庭園のある大きなお宅

そこの一角にある和菓子工房「ことりや」

そこで和菓子を作りネット販売している

注文が入ればそれも請け負う

和菓子職人の一成


都は母屋の料理担当として仕事をすることに。


そこの経営担当の各務(かがみ)恭史郎が

都が働く家事代行サービスのお試しを頼んだのであった。


都は料理は気に入られたものの

一成がふるまってくれた

「桜餅」が食べられずに、、

不穏な空気を残したまま

辞去することに。。


これでは

定期契約などないと思っていた都


だが!

食べられなかったことを謝りに行った都

そこで

都が桜餅を食べられなくなった理由を

一成に話す。


そして


一成が起こした行動!


それが


都を呪縛から説くことになる



和菓子職人の都の父

大好きだった父の仕事

そして

自分も和菓子職人になりたいと思っていた幼い都


それが

潰えてしまった悲しい記憶。。


人の味覚は気持ちに左右されてしまうものなのだなぁ~

そう感じた。


桜餅には

関東風の薄皮で包まれた「長命寺」

そして

関西風のもち米で包まれた「道明寺」

2種類の違いが書かれていて

ハッキリとその違いを知ることができた。


和菓子の繊細さ

そして

奥深さを知る


桜餅が食べたくなった



都の行く先が

桜餅が食べられたことで変わっていく


家族は形は違っても

つながっていること


そんなことも教えてもらった気がします。


小湊さんの作品はいつも優しい


だから読み終わった後

温かい気持ちになれるから好きです



今度北鎌倉に行ったら

また違った景色が楽しめるような気がします。


「ことりや」をお探してしまうかも







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