読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

山口恵以子「聖夜のおでん 食堂のおばちゃん12」~幸せはお豆腐を買って帰るようなもの?

2022-07-29 03:09:49 | 



山口恵以子「聖夜のおでん 食堂のおばちゃん12」読み終わりました。


このシリーズも12作目☆


すごいっ!


初めから読んですっかりファンになったこの作品


いや、きっと私は著者の山口さんが好きなんだろうと思う。


作品って登場人物のセリフの中に

必ず著者の人となりが出る


私はそれに惹かれているのだと思う



今回の作品の中にも


心惹かれるセリフがある



「あたしは幸せって、お豆腐を買って家に帰るようなもんだって思うのよ。」


「途中でお金を落としたり、パチンコやゲームでお金を使ってしまったら

 お豆腐は買えない。ちゃんと買ったとしても、手が滑って川に落としたり、

 道路に落として車に轢かれてしまったら、食べられない。」


「簡単で、何でもないことなのに、上手くいかない人もいる。

 運が悪いのか、それとも巡り合わせなのかねえ・・」



一子がしみじみと言うこのセリフに一同聞き入ってしまう。


いろんな困難を乗り越えて年輪を重ねた一子がいうから

重みが出るんだよね



こんなセリフから山口さんのお人柄がうかがえる。


人生はこんなはずじゃなかったの連続!


それでも何事も前向きに捉え

前に進んでいける人が

きっと自分なりの幸せをつかむのだろうなぁ



そんなことを感じさせてくれました



はじめ食堂はそこで働く人たち


そして


その人柄と料理のおもてなしで


いいお客さんたちが集まってくる



そういう幸せの詰まった場所なんだよね




みんなここから傷ついた心を癒し


成長して旅立っていく。



引きこもりだった万里は


はじめ食堂で生涯の道を見つけ


もっと高みを目指して旅立った。



そして


皐は自分を丸ごと受け入れてくれるはじめ食堂で


新たな道の修業に励む



そんな人たちを温かく見守る一子と二三




はじめ食堂で生まれた熟年カップルの康平と瑠美


仲睦まじい2人が結婚を考える


がっ!


そこには思わぬ障害が?!



果たしてどうなる??



本当の親子の様に仲のいい嫁姑の一子と二三


2人がこれからも元気ではじめ食堂を続けられることを


切に願っています



今回もおいしそうなお料理がいっぱい!


巻末にはレシピも載ってるのがうれしい



私は麺つゆとオイスターソースで味付けした


焼うどんを早速作ろうと思います


食堂のおばちゃんをしていた著者の山口さん


山口さんならではの味わいたっぷりなこの1冊



途中からでも楽しめるので是非ご一読を










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小湊悠貴「ホテルクラシカル猫番館 横浜山手のパン職人6」~ついに!紗良と要がグッと距離を縮める?!

2022-07-12 04:12:43 | 


小湊悠貴「ホテルクラシカル猫番館 横浜山手のパン職人6」読み終わりました。


毎回このシリーズを楽しみにしてるので

今回もワクワクしながら読みました


特に気になっているのが


要と紗良の恋の進展



恋愛に臆病になってる要


そして


恋愛には不慣れな紗良


2人ともお互いに惹かれあってるのに


それをあまり表に出さない


しかも


今度は自分から好きになった人と付き合いたい


そんな要の気持ちを聞いてしまった紗良は・・


ますます臆病になっている。。



周りにはだだ漏れな2人の思い


でも当人同士はそれが伝わっていないと思っている。。


なかなか厄介だ



でも


そんなところも他者から見れば微笑ましい



そんな2人に新展開が


今回はググっと距離が縮まっちゃいますよ



小湊さんの作品は


思ってる同士がなかなか進展せず


ゆっくりゆっくり


じわじわと


愛を育てていくパターンが常だと思うので


この2人も絶対時間をかけた分


強い絆で結ばれるんだろうなぁ~



勝手にそう思っています。



そういうのがいいんだよね。


読者を飽きさせずググッと惹きつけワザ?


小湊さんは達人です




今回はいろいろなカップルが登場して


その事情で盛り上げます


そして


小湊さんの著書「ゆきうさぎのお品書き」の


大樹と碧も登場!


しかも


愛読者にはうれしい2人の幸せな近況も教えてくれますよ



こういう読者サービス


憎いですね~



紗良が直向きに愛情を注ぐパン


それがみんなを笑顔にしていく



そこが何と言ってもこのシリーズの魅力ですね



今回もおいしそうなパンがいろいろ登場!


特に食べたいと思ったのはカレーパン



カリッ!とろ~っ♪


想像しただけでたまりません



そして


猫番館の名物猫ちゃん「マダム」


猫の視点から書かれた部分もあるので

いろいろ楽しめます


1冊でうまみたっぷりなこのシリーズ



次回も楽しみです



要と紗良次回はどうなっていくんだろう



ワクワク~









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松岡圭祐「新人作家・松浦李奈の推論Ⅴ 信頼できない語り手」~万能鑑定士Qの莉子登場!李奈の大きな助けになる☆

2022-07-08 03:29:15 | 



松岡圭祐「新人作家・松浦李奈の推論Ⅴ 信頼できない語り手」読み終わりました。


やっと読み終わる事ができた~!


なかなか時間が取れず


読み終わるのに時間がかかってしまった



今回も李奈の活躍すごかったなぁ~!


そして


今回の事件解決には


あの!


万能鑑定士Qの凜田莉子が登場☆



あっ!


結婚して「小笠原莉子」になったんだった



そして


可愛い2人の子ども達も登場して


万能鑑定士Qの愛読者サービスもありましたよ


こういうのたまりませんよねぇ~



そして

何と言っても

莉子が李奈にするアドバイスがまた素敵


自分の昔を見ているようだと感じる莉子


事実を見出したとたん、人は孤独になる


その李奈の気持ちが誰よりもよくわかる莉子


そんな莉子が李奈の背中を押す



信頼できない語り手に翻弄され・・


真実にあと一歩近づこうとしたとき


李奈はくじけそうになる。。


しかし!


諦めず


自分を信じて


目の前にある壁をぶち破る



そんな李奈に感動しました



李奈と莉子を引き合わせた櫻木沙友理


沙友理と李奈の距離も


今回の事件でググっと縮まっていきます




茅場町

リゼロッテ東京ホテル起きた大規模火災


そこでは日本小説家協会の懇親会が開かれていた。



218人が死亡


日本を代表する作家たちが亡くなった。



かろうじて生き残ったのは68歳のベテラン小説家「藤森」

そして従業員の女性「有希恵」


2人はこれがきっかけで

養子縁組をしたという。


車いすの藤森を防火カーテンへ誘導した有希恵



それには


懇親会に紛れ込んでいたある若手作家の一言があった?!


悲劇の火災から生まれた「愛」


そこには


信らいできない語り手の誘導があった



李奈はその中にあった小さな違和感を


次第に大きくしていく



たくさんの偉大な作家たち


その無念を背負い晴らすため


自分を信じて突き進む李奈




破れた本のトリックを見破る李奈


カッコよかった



更なる李奈のこれからの活躍も期待しています




また莉子も登場してくれたらうれしいなぁ














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