読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

山口恵以子「バナナケーキの幸福 アカナナ洋菓子店のほろ苦レシピ」~回り道した母娘が手にした最高の幸福☆それは・・~

2023-02-20 03:18:00 | 


山口恵以子「バナナケーキの幸福 アカナナ洋菓子店のほろ苦レシピ」読み終わりました。


やっぱり山口さんの作品はいいなぁ


読んだ後温かい気持ちに包まれる


家族との関係を大事にされてきたんだろなぁと

山口さんの温かさが伝わってきます。


山口さんのエッセイも読んだので

お母さんと仲の良かったことも知っているので

そういうことなんだろうなと感じています。


今回のこの作品は

母親の「茜」が四半世紀尽くしてきた父親に

不倫の末に三行半を突き付けられた。。


そんな理不尽な扱いを受けた母親に

怒りを覚える娘の「七」


でも2人はくじけなかった!


働いたことがなかった茜

でも

バナナケーキとダークフルーツケーキは

誰にも負けないほどに得意だった


あるとき

古い付き合いの喫茶店ルナールの経営者夫婦に

「これを売ったらどうか」

と言われる。


それから始まった母と娘の夢


法律事務所の事務で働く七は

仕事終わりと休日にケーキを配達する


そして

一生懸命な母子に救いの手が


有名作家のお眼鏡にかなう


そこから波に乗る茜と七


そして


アカナナ洋菓子店の誕生となる

茜の「アカ」と七の「ナナ」から取った名前


茜からそれを聞いたとき

うれしかった七


勢いに乗る茜と七


七も事務所を辞めて母とともにアカナナ洋菓子店に力を注ぐ


しかし


茜と七の成功とは逆に・・


七の父の経営する病院は

あることがきっかけで傾いていく


茜が言った言葉


恥をかく勇気


それを持てなかったゆえのこと


茜も七も

本来自分がやりたかった道ではない道を選んできた。


でも

それは無駄なことではない。


それがあったから今の自分がいる


そう思える2人って

素敵だなって思う。


だから七にも


あんな素敵な伴侶が


まぁそこらへんは読んでからのお楽しみということで


最初は消極的で石橋をたたいいて渡る茜だったが

七に引っ張ってもらい

自分が実力をつけて自信をつけると

七も面食らうぐらい勢いに乗って攻めの経営に変わっていく


母娘の未来を応援したくなる


そんな1冊です



自分が何を一番大切にするか


それできっと未来は変わっていく


辛いことも全部糧にできたらいいよね


前向きに頑張る力をくれる作品でした。


山口さんありがとうございます!















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山口恵以子「ゆうれい居酒屋2 スパイシーな鯛」~迷い人に行く道を示す☆その人にしか行けない居酒屋?!~

2023-02-10 02:55:44 | 


山口恵以子「ゆうれい居酒屋2 スパイシーな鯛」読み終わりました。


なんとも不思議なお話の第2弾☆

迷い人に行く道を示してくれる

そんな居酒屋の女将「秋穂」

夫「正美(まさよし)」に先立たれ

その後一人で「米屋(よねや)」を切り盛りする

お酒の種類も料理のメニューも少なく

店構えもパッとしないこの居酒屋


でも来ればなぜか温かい気持ちになる


それは秋穂が

「来てくれたお客さん」のために

心づくしでもてなす気持ちなのかもしれない


元教師の秋穂が

その人のためにあえて厳しい口調で正す!

そんな一言がその人の道を示してくれる


でも・・


米屋にはその客は二度と行くことはできない。。


それは・・


秋穂がこの世の者ではないから



秋穂が出してくれるシジミの醬油漬け

そして

米屋の看板メニューの「モツ煮込み」は

20年継ぎ足した汁で煮込んだ絶品


そして

お客に合わせて提供される

秋穂のオリジナルメニュー


これもいい


スパイシーな鯛は

タイ人のお客に合わせて考えたメニュー



つい投げ出しそうになるとき・・


「どうにでもなれ!」そんな風に思うことが時にはある。。


でも・・

そんな時

この居酒屋に迷い込んだら・・


あなたはラッキー☆


おいしい物とあたたかい心で迎えてくれる


それがこの世のものでなかったとしても・・


きっとあなたは救われる


あ~私もそんな店なら迷い込んでみたいなぁ~



山口さんの小説では

簡単にできる料理のレシピが巻末に載っているので

すごく助かります。


今回すごく気になったのはコンビーフ


そんなに手間がかからずに作れるんだぁ~!

と驚きました。


作ってみたい一品でした


お魚の蒸し料理もレンジで簡単にできちゃうって

魅力的


1冊でお話にも料理にも感動しちゃう


お得ですよ~


次回作も楽しみにしています












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住野よる「麦本三歩の好きなもの 第2集」~あなたも読めば絶対!三歩が心に住み着くはず☆~

2023-02-01 02:20:36 | 


住野よる「麦本三歩の好きなもの 第2集」読み終わりました。


第1集を読んで

すっかり麦本三歩のファンになりました


ブルボンのお菓子のファンっていう共通点もあり

なんだか三歩がググっと身近に感じてしまった!

・・ということもあります


今回も小説中にブルボンのアルフォートが登場☆

そのビスケット部分をはがして食べてる三歩の様子が出てきます。

あとじゃがりこを湿らせながら食べてたり

東ハトのキャラメルコーンが登場して

ハイボールに合うことを知ったり


食いしん坊ってところが私と共通してて

きっと食べ物のことなら

話が尽きないだろうなって

勝手に友達気分を味わっていました


人との距離の縮め方が下手なところ

そんなところも自分と似てて

なんかわかる~って思っちゃいます。


ちゃんと喋ろうとして噛んでしまうところ

そんな三歩も愛おしい


周りの人もきっとそんな三歩に保護愛を感じるのかも


人と関わるのが下手でも

人の気持ちをよく考えて

ここぞ!というときは

ちゃんとぶつかれる


そんなところも三歩の魅力だと思います


そんな三歩の良さを見抜く人が

今回現れます


三歩がうるさい友人から合コンに誘われ

そこで出会う男性


かわいらしい三歩も見れちゃいますよ


三歩が働く図書館に新人ちゃんが入り

三歩が先輩に


そして


怖い先輩の引退に三歩が号泣


人づきあいが下手だけど

一度仲良くなると

掛け値なしでとことん付き合う



そんな三歩も大好きです


ついついハートが多くなってしまったけれど

本当に三歩は魅力的なんです。


あなたも読めば


散歩が心に住み着くはず



こんな三歩ちゃんを生み出した

住野さんに感謝です



読み終わった後

早速キャラメルコーンを買ってしまった。


ひさしぶりに食べたくなって


ほら!ねっ!


三歩にもう引きずられてるよ



また次回作で三歩に会えるのを楽しみにしています


ってか


住み着いてるんでいつもここにいますけどね











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