読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

近藤史恵「Shelter」~心も体も傷ついた梨央に合田が言った言葉☆それがSherlterになる!~

2020-10-30 03:14:02 | 

近藤史恵「Shelter」読み終わりました。


合田接骨院の「合田力」が

探偵さながらその人の体を施術することで

その人に起きている体や心の悩みを

ズバッと見抜いていく


そのシリーズの第3弾


今回は


映画に出演が決まっていた


売れっ子「出水梨央」が失踪



そして


同じ時期合田接骨院の恵もいなくなってしまう



そして・・


この2人が出会い



事件に巻き込まれていく



芸能界という荒波で戦い疲れ


心も体もボロボロになる梨央



そして


自分の居場所を新たに見つけようとする恵



恵の心の奥底にあったもの



それが梨央を放っておけなくする



そして


その危機を救うのは


言うまでもなく合田


そして


小松崎雄大と恵の妹の歩



合田の破天荒な行動に




でも決めるときは決める合田



その言葉には重みがある



合田が傷ついた梨央に言う



自分と何人かの友達だけ、自分のことを好きやったら、

人生なんてうまいこと行くもんやで。

他人を傷つけずにはいられない人間はな、

そんなことせえへんで生きられる人間よりも、

ずっとずっと不幸なんや。

そいつらは、他人を傷つけているようで、

自分を鬼みたいなもんに、食わせているんや。

だからむやみに怖がらんでええ。

ほんまに怖いものは、そんなに多くないんやから。




深いねぇ~。


本当に自分のことをわかってくれている人がいればいい。


うん。うん。


確かにそうだよね。


全員に好かれるなんてしょせん無理なんだから



合田の言葉が梨央のShelterになっていく



梨央を守ろうとした恵


恵も梨央と関わることで


自分の長年の悩みからも救われていく



合田の意外な弱点が発覚


そして


合田が疎ましく思っている「小杉」の出現


それによって合田の過去が明らかに



そして

雄大と歩の愛も育み中


2人の距離が徐々に近づいていく



読みどころ満載の合田札滑院シリーズ



もっと読みたい!


まだまだ続くよね?


近藤さん次回作楽しみにしています



癒されたい方はぜひご一読を











  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

近藤史恵「茨姫はたたかう」~茨姫の目を覚ましたのは整体師の言葉だった?!~

2020-10-28 02:53:25 | 

近藤史恵「茨姫はたたかう」読み終わりました。


これは整体師探偵合田力シリーズ第2弾☆


今回も合田の言葉が

患者さんに響いていく


体だけでなく

心も病んでしまっている患者たち


今回は


自分を守るために臆病になっている


茨姫「久住梨香子」に合田は言う。



自分を幸せにするのは自分やで。

自分も幸せにでけへんような奴は

他人も幸せにはでけへんのや。



と。


その言葉でハッとする梨香子



王子様がいつか目を覚まさせてくれる。


それを待っていてはダメなんだ。


誰かに幸せにしてもらうんじゃなく

自分で自分を幸せにするんだ


そう思えた時

梨香子は変わる



梨香子はストーカーに狙われていた!


そして


それを救ってくれたのは


茨姫を守るために集結した力だった



臆病は悪いことじゃない!


でも


恐れて殻から出られなくなるのは違う!



梨香子は強くなる


そして


幸せをつかんでいく



ちょっとしたきっかけが勇気に変わるものなんだね



関係が停滞して進めずにいた雄大と歩


歩の心の扉が開いて2人がいい雰囲気になっていく


そこも読みどころだよ



誰もが持っている悩み


それは時に体の不調になって訴えてくる。


それを治してくれる



そんな整体師がいたら


絶対通っちゃうよね



私も合田先生に癒されたい~っ




それでは第3弾に突入














  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

近藤史恵「カナリヤは眠らない」~合田の神がかり的な目と手が心と体の病を治していく☆~

2020-10-24 03:02:07 | 
近藤史恵「カナリヤは眠らない」読み終わりました。


これはだいぶ前に出版されていたものが

新装版で出されたものらしいです。


近藤さんの作品はいろいろ読んでいましたが

これは知らなかった。


シリーズのようで


今回書き下しの物も含めて3巻買いました。


まずは第一弾を☆



合田接骨院の院長


合田力は神がかり的な目と手を持つ



患者を一目見て


その人の体がどういう状態か言い当ててしまう。


そして


施術で体に触り


その人が抱えている悩みの深さが分かってしまう



雑誌記者の「小松崎雄大」は


ある日寝違えて出社


出先で合田接骨院で働く「歩」とぶつかる


そして


痛みで苦しむ雄大を


半ば強引に合田接骨院に連れて行く。


不愛想な合田


繁盛していなさそうな院内


雄大は不信感を抱く


・・が


いざ施術が始まると


あっという間にあんなに痛かった首が


すんなりと動くように



ただの寝違えだと思っていた雄大だが


合田に言わせれば積み重なった生活の乱れ


それが原因だという。



ちょっと好みの歩に惹かれた雄大


不愛想な合田だが腕は確かと確信する


何度か通う合田接骨院で


気になる女性と会う


合田が緊急を要する症状と


その女性「墨田茜」を雄大の順番を飛ばし


施術が行われる。



茜の背景に気づいていく合田


そして


買い物依存症の取材で


茜の名前が上がり・・


なぜか合田と雄大はタッグを組むことになる!!



茜は過去にカードで借金を作り


親に肩代わりしてもらっていた。



結婚後夫にカードを持たされ


依存症が復活してしまう



しかし!


そこには巧みに仕掛けられた罠があった



それに気づく合田


茜の命を守るため



人の病に気づけるのは


自分も患っていた過去があるから?!



合田接骨院で働く


男と寝ないと気が済まない恵


ケーキが苦手な歩


その姉妹も患っている心の病が



心も体もここに来れば癒される



私もこんな接骨院があったら行ってみたい



雄大が姉妹の間で転がされるところも読みどころです



知らず知らず仕掛けられた罠にはまっていく茜


怖いわぁ~。


人の心の隙間をついてくるなんて!


そんな話の展開にくぎ付けです



さて


第2弾行きますかっ








  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

石田千「きなりの雲」~さみ子がじろうと別れて得た本能で生きるということ☆~

2020-10-19 03:14:16 | 

石田千「きなりの雲」読み終わりました。


生きている以上

みんないろんな辛いことを抱えている。


次から次に起こる

困難。。


なんでこんな目に遭うんだろう


そう思ってしまうのが人間



でも

苦しみから得られるものは



絶対にある



そう思わせてくれる作品でした。


苦しくて辛いことなんて


誰でも味わいたくはない。


でも

そうなってみないと気付かないことがたくさんある。



さみ子もそうだった。


じろうに一方的に別れを告げられ


その苦しみで半年間引きこもり生活を送る。



タマゴサンドばかりを食べ続け・・


身体に蕁麻疹ができ


医者にかかったことがきっかけで


ちゃんと生活しなきゃ!


そう思い直す。



半年間休んだ編み物教室の講師を再開させる。



そこからさみ子は


今まで気づかなかったことに気づいていく。


自分を待ってくれていた生徒たち


そして


同じアパートの住民とも距離を縮めていく



近くにあった大切なものに気づいていくさみ子



じろうと別れたからこそ気付く


自分の仕事が


編み物が好きだっていうこと



そんな立ち直りかけているさみ子に


じろうから電話がある



何事もなかったように話すじろう



さみ子のあの日々は何だったのかと思う。



じろうがさみ子に求めていること・・


それはさみ子が思っていたことと違っていた



お互いの気持ちのずれ・・



さみ子はどうしていいかわからなくなる。



信頼を寄せている玲子から言われた言葉



悔いるならぶつかりなさい。やってみてだめでいいじゃない。

もう若くないんだから。




ふっきれていくさみ子



考えず


自分が行きたい方へ行く



編み物をするように自然と手が動くように



ちょっとのキッカケで人は変わる事ができる



何かにとらわれ過ぎては前に進めなくなる。。



自分の人生!


好きに生きていいじゃない



そんなことを思った。




これからの季節編み物するのもいいなぁ~。


そこにも惹かれた



さみ子みたいに編めたら楽しいだろうなぁ~。



でも私の場合サイズがどういうわけか


でっかくなっちゃうんだよねぇ



自分の人生についてじっくり考えるきっかけをくれるかも
















  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

石田千「バスを待って」~バスにまつわるそれぞれの物語☆沁みます^^~

2020-10-16 02:54:03 | 


石田千「バスを待って」読み終わりました。


短編ですごく読みやすい。


なのに


沁みます



バスを絡めながら紡ぐそれぞれの物語



亡き夫との思い出に浸りながら



自分の背中を押してくれた大切な人と



別れた彼女を思い出しながら



おむかえにきたお母さんと



別れた彼との思い出に浸りながら



会社で虚勢を張っている自分を振り返りながら



落語で知り合った若い子との別れ際に・・



カップルを運ぶバスの終点は幸せ色



バスの券を落とした小2少女を助けたのおじさんは・・



いとことの楽しい時間を過ごす



自分の来た道を思い出しこれからを奮起する



みどりちゃんの親友の正体とは?



認知症のおばあちゃんと思い出に浸る



バスに漂うカレーの香りが誘うスパイスの国へ



妹に送る帯祝いを買いに



逝ってしまった親友との思い出



父の入院で故郷へそしてあらためて感じる母の老い



長年押し込めてきた思い・・そして決意を乗せて



いつも見かける気になるあの人その距離を縮めたのは?




短い中にあふれる思い



バスの乗客たちは


それぞれいろんな思いを抱えて


どんなことを考えながら乗っているんだろう?



そう考えるとなんか楽しくなるよね



みんな前を向いて歩いて行ってほしいな


そんな気持ちになりました。



そして


自分も物語の人たちに勇気をもらったな。



心に栄養をくれる1冊です








  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする