読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

小川糸「リボン」~オカメインコの「リボン」がつなぐ人と人☆魂と魂☆~

2015-10-17 03:35:05 | 




小川糸「リボン」読み終わりました☆




小川糸さんの作品は「かたつむり食堂」も読んでいたので



これにも興味がわきました。



「かたつむり食堂」よかったので♪




今回のこの「リボン」も素敵なお話だったなぁ





小さい子に



「命」「魂」「心」



そんなことを教えるのにうってつけじゃないかと思いました。






ひばりさん(小4)の祖母「すみれちゃん」とひばりさんは



血のつながらない孫と祖母。




ひばりさんのお父さんは中学生のころすみれちゃんの養子になった。




なので。




だけど2人は



「すみれちゃん」「ひばりさん」



と呼び合う仲よし。




すみれちゃんは鳥の観察が好きだった。



隣の家の庭の「おじいちゃん」と名付けた大木に



鳥箱をつけて観察していた。




あるとき



親鳥が見はなしてしまった卵を見つける




そして



その卵をかえそうと



すみれちゃんは




自分の頭の御団子の中で卵を温めることに




そんな優しいすみれちゃんをひばりさんも手助けする。



そして2人は



無事に雛をかえすことに成功した




すみれちゃんとひばりさんは雛を大きくすることに夢中だった。



雛は日に日に成長し・・



ほっぺがオレンジ色のオカメインコになった。




昔シャンソン歌手だったすみれちゃんは


ずっと歌っていなかった歌を聴かせたり・・



ひばりさんは芸を教え込む。




そして


オカメインコは



リボン



と名付けられる。




命名したのはすみれちゃんだ。



すみれちゃんはひばりさんにいう。




「いつか、わたくしはひばりさんの前からいなくなります。

ひばりさんよりも長く生きることはないでしょう。

 自然の定めだから仕方ありません。


でもね、



魂はきっといつまでもひばりさんのそばにいると思うの。


目に見えないけれど、きっといます。



そのことをいつも思いだしてほしくて、


この子に、


リボンという名前をつけたいのです。」



と。




「魂は心に守られ、心は更に体に守られています。





わたくしの魂とひばりさんの魂は、


永遠にリボンで結ばれているのです。」






ひばりさんの中に



あったかくせつなく広がっていく言葉。。






そんな2人の大切にしていた



リボン・・




そのリボンがある日・・




窓から逃げてしまった




そして


すみれちゃんとひばりさんは



失意のどん底におとされる。。





しかし



一方のリボンは



いろんな人たちを幸せに導いていた。





子供を亡くし生きる気力を無くしていた人



かわいがっていた鳥を亡くして心に傷を負った人



余命宣告され元気を亡くしていた人





そんな人たちから



いろな名前をつけられ・・



リボンは人と人の心を・・



魂を・・



繋いでいく





一方



ひばりさんも成長し


すみれちゃんも年老いていく。




成長したひばりさんは


すみれちゃんの生涯一度の切ない恋の話を聞く。。




そして



すみれちゃんが生涯を閉じた時・・




リボンに再会する





命の大切さ



そして



人と人とのつながり




血のつながりに関係なく




心と心はちゃんとつながっていく





そんな大事なことを教えてくれた作品でした




読むと心があったまる~














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