松岡圭祐「瑕疵借り~奇妙な戸建て」読み終わりました。
長編文庫で書かれたこの作品
これは絶対読まなければ!
もうタイトルからして惹かれます
「瑕疵借り」を生業とする謎の男「藤崎」
難ありの物件の謎を解き明かし
その使命を果たしていくという内容
そして
藤崎には苦い過去があった
なぜ
藤崎が「瑕疵借り」などという
誰も好んでやりそうもない仕事をするのか?
しなくてはならないのか?
それが明かされていくに従い
読者もどんどん「藤崎」という男にくぎ付けになる
そして
表面的にはクールに事を熟しているように見えて
実は
人に対してすごく優しい
そのギャップも藤崎の魅力になっている
秋枝の家族のような存在の犬の居所を突き止めたり
近所のいじめに遭う秋枝のために
家に潜むものの正体を突き止めるために
体を張る藤崎
でも、、
最後は裏切られる形になるのだけど
そんな藤崎がとても魅力的に描かれている
そして
藤崎が元々生業にしていた仕事がまさか。。
そんな藤崎が戸建ての謎に迫る
松岡さんの小説の魅力は
小説に出てくる登場人物たちのギャップだなって思う
人は完璧よりも
そう見えて
実は抜けてるところがある方が
魅力を感じる
それが松岡さんの作品に
グイグイ惹かれてしまうところなんだと思う
また会いたくなる人
が1人増えてしまった
続編に期待しています