読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

朝倉かすみ「幸福な日々があります」~だんだん好きになって~そしてだんだん恋になる~

2015-07-28 03:11:11 | 



朝倉かすみ「幸福な日々があります」読み終わりました☆



なんとなくタイトルにつられて借りてみた。



そうしたら



「うんうん」「なるほど」



という部分が多かった



なんか共感できちゃう♪




そして



この小説の中に出てくる



原由子の「あじさいのうた」



ぜったい聴きたくなるよ。



昨日この本を読み終わって



iPodに入ってた「あじさいのうた」聴いちゃったもん!笑




小説中にも


iPodで森子(しんこ)が聴いてるところが出てくるんだけど



森子はこんな気持ちで聴いてたのかな?って



想像しながら聴いちゃった^^





守田森子47歳


夫の守田裕一50歳



結婚して10年が経った。



夫は大学の「学者さん」



森子は専業主婦



不満という不満はなく・・


暮らして来たはずだった。



年に一度は海外旅行に行き



子供はいなかったけど


2人は仲よくやってきた・・


はずだった。



ところが・・


あるとき


急に


森子は



「夫を好きではなくなった」



ことに気づいてしまう。



「嫌い」ではない・・



だけど




「好き」ではない。




「親友」としてなら好き



だけど・・



「夫」としてはもう好きじゃない





そう思ったら・・



一緒にいることが苦痛になった。



「離婚してください」と夫に頼むが・・




「そんな理由じゃ納得できない」



と離婚には応じてもらえなかった。



ちゃんとた「理由」が欲しいのだと。




しかし


森子には


明確に説明することなどできなかった。



ただ・・


「好きじゃなくなった」だけ。




夫を「モーちゃん」から「あちらさん」と



日記での呼び方が変わる。。




それが森子の夫への気持ちの変化





一般の夫像のそれにあてはめたら



夫としては満点




だけど・・



森子の中の



夫の



「ちがう・・」


「ちがう・・」


そうじゃないんだよー。




↑そんな小さな「違和感」が募っていったんじゃないかな?




男と女



その考え方の違いもあるんだろう。




男は「理屈」を・・



女は「感情」を・・




重視するところがある。





私は森子の気持ちが



すーっと入ってきた。




まぁ人それぞれ



感じ方は違うだろう。



男でも女でも。




よくある話が・・



夫は理由もわからないまま・・



妻に



三行半を突き付けられる!





けど・・


妻側からしてみたら・・



それは



当然のごとくなのだ。





夫はわからない?



きっと




わかろうともしないのだろう。




だから


「晴天の霹靂」だと感じるんだ。




妻の中の



「暗雲」に



気づこうともせず。




けど



夫が悪い?



とも言いきれない




誰が悪いというか・・



きっと



考え方の違いなのだ。






その人にとっての「幸せ」がお互いに違っていただけ






これを読んで幸せって言うのはなんだろう?



って考えた。



贅沢な・・


何不自由のない暮らし?



そう言うことが



「幸せ」と感じる人もいるだろう。




けど



私はそう言うものには



あんまり幸せを感じない。




自分で何かを作る喜び♪



贅沢はできないけど



大好きな人と



同じ青空を見て「キレイだね」って言える



そういう


小さな「幸せ」がいい





森子も結婚当初は



夫と別居する日が来るなんて思わなかっただろう。




だけど



気づいてしまったら・・



それを見ないふりはできなくなったんだと思う。




自分で働いて稼いだお金で生活すること。



それに喜びを感じる森子。




小さなアパートで



つましい暮らしをする森子は幸せだった。




一方



夫は


森子のいない生活に寂しさを感じやつれていく。。



森子に「離婚」を言われるたびに



明確な理由を求める。




そんな別居生活は続く。。




結婚当初



森子が夫に対する思いを



「あじさいのうた」に重ねていた。



だんだん好きになって~


そして


だんだん恋になる





そして・・



その恋の行くへは










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加納朋子「ささらさや」~突然夫を亡くす「サヤ」が佐々良の町でみんなに支えられ強くなっていく☆~

2015-07-25 03:50:17 | 




加納朋子「ささらさや」読み終わりました☆



これって映画化されたんですよね?



このタイトルで



あ~!これがあの映画の原作本かぁ



そう思って借りてみました♪



映画は観ていないし


どういう話かはよくわからないけど・・



死んだダンナさんが



奥さんのことが心配で幽霊になって出てくる話?



そんな風に思ってました。



読んでみると・・



確かに!



出てくるんですよ~。




だけど


姿は





誰かの体を借りて




なんですけどね!笑





「サヤ」は生後2か月のユウ坊を抱え夫に先立たれる



一緒に買い物にいったその帰り道



横断歩道を横断中に



免許取り立ての女子大生の運転ミスで即死





大手映画会社の義父は



息子がなくなり



ユウ坊を跡継ぎにと考える。



義姉夫婦には子供がなく



ユウ坊を養子にしようという話が。





気の弱いサヤは



嫌だという意思表示はするものの



義父や義姉の迫力に負けそうだった。




そこで


サヤは


亡くなった伯母の家に住むことを決意する。




叔母の家はサヤが相続したものだった。



佐々良という田舎町にあるその家




初めてきた佐々良の町が



サヤはとても気にいった




おせっかいなおばあさんたち



久代・お夏・珠代・・




これを読んでいて・・



「あっ!『てるてるあした』に出てきたおばあさんたちだ!」



って思った。



そう、


これの前に読んだ「てるてるあした」で照代が居候することになる久代さん。




こっちを先に読めばよかったなぁ~なんて!笑





もとい!



気が弱くて


そこがとても心配だった


亡くなった夫は



ささらさや・・



という何かが擦れる音とともに



サヤの前に



誰かの体を借り現れる!!




それは


サヤにとって


とても心強いものだった。




そして


佐々良の人に・・


ユウ坊にも・・


夫の姿は見えていた?!





サヤは一人での子育てに不安を感じていたが



近所のおばあさんたち



最強の友達の「エリカ」



いろんな人に支えられて



時には厳しいことも言われる。



けど



それは全てサヤのため。






そして・・



夫はいつも見ていてくれる




たとえ



サヤの目には見えなくなったとしても





「馬鹿っサヤ」



その夫の言葉に込められた



妻への




愛おしさ




それが切ない。。





泣き虫サヤは



佐々良のみんなと



ユウ坊を守るために強くなる





そんなお話。





大切なものは・・



きっと見えなくなっても



すぐそこにある☆





「ささらさや」・・



佐々良「サヤ」はきっと大丈夫





















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加納朋子「てるてるあした」~鶏ガラでいけ好かないばあさんは照代の最良の先生だった☆~

2015-07-23 03:31:29 | 




加納朋子「てるてるあした」読み終わりました☆




晴天の霹靂



とは


正にこのことかもしれません。




希望の高校に見事合格




楽しい高校生活が待っている・・




はずだった





しかーし!



15歳にして「人生最悪」の時を迎える雨宮照代




父と母はお金に無頓着だった。



それが災いして



家賃滞納・・



夜逃げ!!




しかも


照代だけ


会ったこともない


遠い親戚の人のもとへ


一人で行かされることに




降り立ったのは



照代が今まで住んでいたところとはかけ離れた・・




田舎





そして



お世話になる



「鈴木久代」さんは・・





鶏ガラのようないけ好かないばあさん



だった。




無愛想で


つっけんどんな物言い。。



とりあえず


拒否はされなかったものの・・



優しい言葉はかけてもらえなった照代



しかし


照代に選択肢はなく・・


久代さんにお世話になるしかない。




家の匂いにも・・



薬草の苦いお茶にも・・



嫌いなおかずにも・・



慣れて行くしかない。。





照代に親切にしてくれる「サヤ」さんの優しさにも素直になれず・・



お夏さんや珠子さんたちもうっとおしく感じていた。




何に対しても




反感





ばかりだった照代。





母から持たされた携帯に



知らないアドレスからのメールが!





てるてるあした きょうはないても あしたははれる




ひらがなばかりの不思議なメールだったが・・



照代はこのメールに励まされる





のちに・・



このメールは



久代さんが「サヤ」さんに頼んで送ってもらったメールだと知ることになる。




それがわかるのは



久代さんとの別れが近いときなのだが。。




本当の優しさは



「外見」や「ものいい」だけではわからない。





厳しい言葉はその人のためを思って




そういうことはなかなか本人には伝わらないモノだ。




後になってからわかること☆




そういうことがある。




照代が無くしてしまったもの・・



15歳には酷なことだったかもしれない。



だけど


それをなげいていても始まらない!



前に進むためには


照代は強くならなければならない



そのために


久代さんはあえて厳しくしてくれた




照代はのちに



そのことをしる




厳しさの中にあった「優しさ」





母親からもらえなかった「愛情」



照代は久代さんからもらう☆




母もまた・・



母親の愛情を受けられず


苦しんでいたことを知る。




久代さんは



母の先生だった?!






照代は



「ありがとう」が



心の底から言えるようになる





佐々良での1年が



照代を変えていく




照代の成長ぶりを見ながら



こちらもエールを送る






そして


私は久代さんを見ながら



厳しかったけど優しかったおばあちゃんを思い出した



厳しいことを言ってくれる人がいる!



それって



幸せなことなんだよなぁ。




あらためてそんなことを思いました


















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松岡圭祐「探偵の探偵Ⅳ」~玲奈のため強くなろうとする琴葉☆探偵の使命を果たすため姥妙と対峙する玲奈~

2015-07-20 03:06:32 | 



松岡圭祐「探偵の探偵Ⅳ」読み終わりました☆




今回の読みどころは



前回Ⅲで



市村凜に


究極の選択を迫られた琴葉。



姉の彩音がコンクリートで固められそうになって



「玲奈と彩音」どちらを選ぶのか




あんなに憎んで・・



嫌いだといった姉



だけど



そう言う状況の中



姉の彩音を選んでしまった琴葉





そのことで



玲奈と琴葉の関係は壊れてしまう。。




その事件がきっかけで



玲奈は竹内調査事務所で働くことに。




琴葉は今まで通り


スマ・リサーチでたった一人



対探偵課で働く





玲奈はこの事件がきっかけで


抜け殻の様になってしまう。



琴葉のあの状況では




仕方のなかったこと



そう頭ではわかっていても・・


自分を選んでほしかったという気持ちが止まらない。。





二人の間に大きくできてしまった溝





琴葉は玲奈に申し訳なさを感じていた。



本心では


玲奈を選びたかった・・


だけど


結局姉を選んでしまった自分自身に



悔しさと情けなさを感じていた。




玲奈にどんな言葉を並べたところで



自分の気持ちは伝わらないだろう。




琴葉は



玲奈がもう一人で孤独に戦っていることが



それを見ているのが辛かった。



自分が強くなれば!


そうすれば


玲奈は一人で戦わずに済む




琴葉は


社長の須磨が経営する「PIスクール」に通い


探偵業を勉強する。



そして


須磨が玲奈と桐嶋に行ったという


「特別授業」を自分も受けたいという。




対探偵課の職務を全うするため☆



玲奈の力になれるように☆




須磨は琴葉のその気持ちに動かされる。



そして


琴葉に特別授業をすることに。




しかし



桐嶋は須磨に苦言を呈していた。



琴葉にそれをすることは危険だと。。




そして


その


桐嶋の心配が現実になる?!




完全警護の拘置所内で



少年Aが刺され殺された。



この事件の容疑者は・・




峰森琴葉




スマ・リサーチを訪ねてきた坂東警部から見せられた



拘置所内の映像には



血まみれの「峰森琴葉」が映っていた。




一体どういうことなのか?




琴葉は行方不明




坂東警部はこの事件に玲奈も関係していると考えていた。




しかし



これを知った玲奈



坂東警部に


琴葉を指名手配することを告げられた。



事実の解明に協力するから逮捕状を待ってほしい



そう玲奈は坂東に頼む。




玲奈は坂東から


36時間の猶予をもらう。




坂東はなぜ玲奈に猶予をくれたのか?





坂東の気持ちを動かす何かが



玲奈にあったんだろうか?





玲奈を追い回すレポーターの「逢坂」もまた


玲奈にいつのまにか協力してしまう。




「玲奈は愛されている」と諭される。



自暴自棄になってはいけないと。





玲奈に敵は多い!



けど



そこには



玲奈には譲れない信念があるから





玲奈は琴葉を助けるために動きだす!



市村凜を育てた



姥妙と対峙する





悪徳探偵「市村凜」によって



殺されることになってしまった妹咲良のため!



そして


自分を姉のように慕い


自分のために強くなろうと戦っている琴葉のため!!



玲奈は


姥妙に負けるわけにはいかなかった







探偵は事件を解決しない


探偵は事件が起きぬよう未然に防ぐ


それが探偵





玲奈はそれに気づく





ラストの


姥妙との対決シーンは


手に汗握った~!




もう玲奈は



一人じゃない!



成長した玲奈がそこにはいた





あなたも


そのスカッとする瞬間をぜひ体験してみてください





玲奈と琴葉の関係にも注目


























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朝倉かすみ「深夜零時に鐘が鳴る」~人との縁について考えさせられた☆見えない糸が「リコ」で繋がる~

2015-07-17 03:03:21 | 



朝倉かすみ「深夜零時に鐘が鳴る」読み終わりました☆



何気なく手にとって


タイトルもなんだか意味深だし


借りてみた



そうしたら


以前読んだ


朝倉さんの作品「タイム屋文庫」の内容とも



コラボしていて



それがまた面白かった




「タイム屋文庫」を読んでから


この「深夜零時に鐘が鳴る」


を読むと



2倍楽しめます




「タイム屋文庫」は


おばあちゃんが住んでいた家を


孫の「柊子」が改装して


まったりとお茶を飲みながら


文庫本を読み


おばあちゃんの家の居間に入るような気持ちで



思わずうたたねしてしまう。



そんなお店。



そこでうたたねしてみた夢は


現実になるという・・


不思議な店。




その柊子さんも登場します。



歳を重ねた柊子さんが!笑




そして


その柊子さんの友人「はとりみちこ」は


現在作家で


今回の


「深夜零時に鐘が鳴る」の主人公


匂坂展子(こうさか のぶこ)の


かつての上司。


そして今も交友関係は続いていた。



展子は


クリスマスプレゼントを探していた。


その時偶然あったのは


10年前に


急に姿を消してしまった


友人の「リコ」の元彼「根上茂」だった。



根上は結婚していて奥さんの「そら豆」さんと一緒だった。



展子は「そら豆」さんを知っていた。


よくいく


喫茶店「喫茶去」のウエイトレスをしていたから。



展子は


自分の中でその人を


「そら豆さん」とよんでいた。



根上との再会。



そして


姿を消した


「リコ」の話になり・・



消息がわからないかという話になり・・



リコと以前暮らしていたという


「ミヤコちゃん」に会う展子。



「ミヤコちゃん」は


宮古正晴!


という男性だった。




そして


リコの消息をつかむため・・


宮古も加わり・・



そして


リコの幼馴染みだという


「えぐっちゃん」こと


江口由里も加わり・・



リコ探しが始まる☆




そして


意外なつながりを発見する展子と「はとりみちこ」



リコは


タイム屋文庫の柊子さんのところに


ある時期いた


謎の女「リス」と





同一人物





リコ探しで


「喫茶去」に集まる


ちょっと前まで関わりのなかった人たち



リコのことで



いつの間にか仲間になって・・




そして・・



宮古と展子の関係も





リコは



リス?



そして


リコが


偽名を使い


黙って消えてしまった



その理由とは?



展子はリコに会えるのだろうか






人との縁について考えさせられた☆




どこで


どうつながっているのかわからないよなぁ~。




そして



約束の意味。。





果たせるかどうかわからないから約束をする



のだと


はとりみちこは言う。



展子は


約束は果たされることが前提だと思ってた。



それが


はとりみちこに言われたことで


目からうろこ!



「できない約束だからしない」



そういう優しさもあるんだなぁ。



毎日穏やかに


何事にも期待せず



そんな展子が


「リコ」にかかわる人たちの中で


変わっていく。


そこも読みどころだと思います
















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