読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

碧野圭「書店ガール6 遅れて来た客」~彩加のピンチ!「世界はあなたのためにはない」の言葉が背中を押す☆

2019-09-29 02:52:45 | 
碧野圭「書店ガール6 遅れて来た客」読み終わりました。



「5」を読んですぐに「6」を読んだら


すっかりこの世界に入り込んだ感じで楽しかった♪



内容的には


辛い内容なんだけどね。。



でも



やっぱりこのお話の最後は



ポジティブに終わる



そこがいいところなんだよね





本の森取手店の店長になった彩加



1年半近く



いろんな改良を重ね



バイトの子たちと協力して



みんなが一つになって店を盛り立ててきた。



バイト君の田中が作家デビューし



その本の売れ行きも好調☆



店の売り上げも少しづつ伸びていた。




それなのに・・・



本部に呼ばれた彩加は



信じられない通告を受ける。。




誰にも言えず一人途方に暮れ。。



涙する




そんなどん底の彩加を救ったのは



ブックフェアで出会った言葉だった。





「世界はあなたのためにはない」




この言葉に


ハッとさせられる。



強い言葉



弱っている彩加には辛い言葉



だけど


逆にとらえれば・・



世界がどうにかしてくれるわけじゃない!




自分が理不尽な扱いを受けても



それは自分自身がどうにかして闘って



閉ざされた扉を開けるしかない




彩加はそんな風に思えた。





そんなときに



伯母から自分の書店をやらないかという話



そして


おまけに


憎からず思っている



大田との共同経営の話が





そして



聞かされる大田からの告白?!






頑張ってる姿は誰かがいつも見ていてくれる。




そして



自分にとって不本意なことの流れになっても・・



努力したことは



他のどこかで生きてくる☆




きっと




そう思える結末にホッとした





バイト君の田中の彩加への対応が



気になったなぁ



これからどんな展開があるのかな?





疾風文庫の編集長の伸光にも



新たな試練が訪れる!!



編集の仕事って大変なんだなぁ~。




文庫のコミック化に映像化




その裏には



こんな闘いがあったんだね




好きな作家さんのコミックや映画は


極力見ないようにしてる私




自分の中の世界観が変えられてしまいそうで。。




好きな作品は自分の中で温めていたいから。




この作品もそう。




でも



こういう苦労の末に作っているんだと思うと。。




でもやっぱり小説だけで楽しみたいのがホンネかな





では~


書店ガール7へ突入します!!








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碧野圭「書店ガール5 ラノベとブンガク」~書店店長の彩加の店のバイト君が常磐線書店員のおススメに?!~

2019-09-28 03:26:56 | 
碧野圭「書店ガール5 ラノベとブンガク」読み終わりました。


あ~うっかりしてた。。



あんなに好きで買っていた書店ガールなのに


いつの間にか「7」まで出てたんだね~。



・・・ということで



全部購入して「5」を読みましたよ



やっぱり面白いなぁ~。



初めの時から書店員の世代交代があって



本の森 吉祥寺店に5年務めていた彩加は


正社員になるとともに


茨城県取手市の


取手駅構内にある本の森取手店の店長になる。



そして


半年がたった。



自分の店だから


自分好みのものを置きたい



そういう配置を捨てきれない彩加



本部の統括部長「中谷」に


そのことを指摘され・・


売り上げのことを第一に考えるように言われる。




吉祥寺店とは規模が違うこの取手店



何を置くか迷う彩加



そんな時


沼津でパン屋を営んでいる大田と会い


取手ならではのもの



それを見落としていたことに気づく。




この土地ならでは・・



客層


彩加の店に求められているもの




文学にこだわっていた自分



でも



ラノベを求める客層に合わせてみるのもいいかも




そう思い始める。




彩加の店にバイトで入って来る田中



彩加と同い年のちょっと暗く声の小さい男



人手不足で贅沢は言っていられないと仕方なく雇う。




しかし!


この田中が・・



彩加の店に旋風を起こす




田中の意外な才能




そして



そのことが



常磐線書店員たちの気持ちを一つにする




田中が常磐線書店員のおススメに




あ~いいなぁ。



この一体感



読み手もこれに感動してしまう




まさに!



ココが書店ガールの読みどころでもあるよね




みんなが一つになって事を成し遂げる




いろんな店の個性があって



その中の書店員の個性もある



みんな違っているのに



ある目的のためには一つになって向かっていける。




それがいいんだよね



家族もそうかもしれない。




表面は避け合っている家族だとしても・・



心の中には



それぞれを思う気持ちがあって



でも照れがそれを表すのを邪魔する




だけど



本心はわかり合いたいと思っている。




田中の家族との表面上の亀裂。。




それも



元をただせば



「わかり合いたい」



そういう気持ちが裏返しに出てしまっていただけ。




わかり合える日



それは必ず来る



そう信じたい



自分もそう思ってることに気づかせてくれる。



そんな作品でもありました。



本の名前がたくさん出てくるので



私もまた読んでみたい本が増えたよ



あ~でもなかなか読む時間が~。。




この書店ガールの6・7を読んでから


また考えることにします










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横尾秀介「貘の檻」~死を考えていた辰男が離れていた息子と脅威に挑む!!そして・・32年前の真実とは?!

2019-09-27 03:21:23 | 
横尾秀介「貘の檻」読み終わりました。


なんとも・・


壮大なスケールの話だった~!



横尾さんの頭の中はどうなっているのか?



そう思ってしまう。



どうやったら


こういうお話が書けるのだろう



本当に尊敬してしまいます




想像上の夢を食べると言われている「貘」




それをこんなお話にまとめてしまうとは!!





辰男は狭心症の薬


「プロプラノロール」を服用するようになる。



医師からも「悪夢を見せる傾向がある」と


副作用を説明される。




そして



その悪夢が・・




辰男を死へ追いやろうとしていた




病気のせいで働けなくなり職を失う。。




そして悪夢から抜け出せなくなる。。





辰男は



妻と息子から離れることにする。




息子「俊也」との1年ぶりの再会



息子との距離を感じる辰男




しかし!



息子と別れた後・・



駅のホームで



死んだはずの美禰子が



辰男の目の前で電車に飛び込む




しっかりと



辰男の目を見ていた美禰子




どうして?



偶然なのか?



必然なのか?





元妻の「智代」から



連休中に俊也を預かってほしいと頼まれた辰男




それを承諾し



俊也を辰男が昔住んでいたO村へと向かう



父が殺人犯として死んだ村・・



そして



父と美禰子の関係を目撃した村・・



いい思い出の無かったその村へ



辰男は32年ぶりに足を踏み入れる。。




それには



やはり


「真相」を知りたいと思う自分がいた。




自然の中で・・



真相を追う中で・・



俊也との距離が自然に縮まっていく




32年前当時



世話になった三ツ森



そこに世話になりながら



独特な雰囲気を持った



謎の男「彩根」と出会い



彩根の力を借りながら。




辰男の事故



俊也のゆくへ不明



そして



辰男の母が隠していた秘密





32年前の真相は・・




意外なものだった





それぞれの



少しずつの思い違いが・・



悲劇を生んでいた





辰男を悪夢から救ってくれたのは



灰色の人型だった?!





横尾さんの表現力の豊かさに魅了され



そして


独特の雰囲気を持つ登場人物に


ちょっと笑えて



薬に悪夢を見せる副作用があること



イカが蜂の好物だということ



本当にいろいろ勉強にもなりました



作家さんて


お話を作るだけでなく


いろんな勉強をしなくてはいけないんだなぁ



そんなことも考えさせられる作品でした。





閉鎖的な村の中で生きることの難しさ。。




そんなことも思った。




貘が本当に存在するなら・・



悪夢を食べてくれるといいよなぁ~。




このお話を読んで



私も悪夢を見てしまったの。。




そんな時は



ゆうべの夢は貘にあげます。


ゆうべの夢は貘にあげます。


ゆうべの夢は貘にあげます。




そう3回唱えると悪夢を食べてくれるらしいよ





今日はいい夢見られるといいなぁ~








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村田紗耶香「コンビニ人間」~社会不適合とされた恵子がコンビニの店員になり切ることで適合していく☆~

2019-09-20 02:00:09 | 
村田紗耶香「コンビニ人間」読み終わりました。


ずっとコレ気になっていて読んでみたかったんです。



もし自分が主人公の恵子だったら?


恵子の家族だったら?


身近に恵子のような人がいたら?



自分はどう考えるのだろう?



それを考えさせられる作品でした。




常識とはいったい何だろう?



誰が決めたのか?



その「常識」に



恵子は苦しめられることになる。




恵子は


「常識」から外れた


言動で



周りから孤立してしまう。




恵子の言動が家族を悲しませることに気づく。



それによって



それを表に出さないようにすることがいいのだと



大人しく静かに過ごすようになる。




友達は作らずずっと一人で行動していた。




大学1年の時


ふとしたきっかけでコンビニのバイトを始める。



コンビニの店員になり切ること



それによって



恵子は初めて必要な人間として



生まれることが出来た




コンビニで働き



そこで働く人たちを観察し真似



コンビニで買った水や食べ物で



恵子の体は出来ていく




大学卒業後も


同じコンビニで働き続け


18年!!



36歳になった恵子は


完璧なコンビニ人間になっていた。



必要とされる人間になれたことに


満足していた恵子



しかし!



また恵子には新たな事態が!!




恋愛


結婚



そうしたものに


興味のなかった恵子



しかし



周りは


いい歳をした女が就職もせず


結婚もせず


バイトを続けていること




それが








そう言われるようになる。




「体が弱い」「家の事情」


そういう言い訳をしてきたが・・



それも通用しなくなってくる。。




新たな事態に悩む恵子




そして



バイトの新人として入ってきた



30過ぎの言動のおかしな白羽



この「異物」として


世間から扱われてきた男が



恵子と





恵子は


ただコンビニの店員として働けたら良かった。




ただそれだけなのに・・



周りはそれを許してはくれない。



妹には


「いつになったら治るの」



そう言われ・・



世間は



いい歳で独身のバイトの女は



見逃してはくれない。。




恵子は社会に適合するために



コンビニ人間に生まれただけなのに。。





恵子の努力する姿がいじらしく



痛々しさまで感じてしまう。




でも



コンビニ人間になったことで



恵子はたくさんの幸せを感じる




自分が人に必要とされ



生きていることの意味を見いだせる




それっていいことなのになぁ~。




世間の基準って



結局統計で多数派のものだよね。



少数派はいつも声を潜め



その「基準」ってやつに合わせて



目立たないようにするしかない。



別に誰に迷惑かけてるわけじゃないのにね。




異物は廃除され・・



削除される。。



自分はどうなのだろう?




生きにくい世の中




そこで生きて行くための術




本当の自分を隠し



周りに合わせて



なにかのマネをして



生きてる




自分もそうなのかもしれないなぁ。。




そんなことを思った。









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山口恵以子「婚活食堂1」~占い師からおでん屋の女将になる恵。めぐみ食堂に来れば良縁に恵まれる?!~

2019-09-19 02:43:22 | 
山口恵以子「婚活食堂1」読み終わりました。


山口さんの


「食堂のおばちゃん」シリーズのファンなので


コレも文庫化されたと知り早速購入して読んでみたよ。



お料理がたくさん出て来て


巻末にはレシピも掲載されているので


すごく役に立ちます




主人公の恵と同じ世代なので



なんかわかる~ってところもあって



読んでいて楽しかったです。




めぐみ食堂は



おでんを主とした一杯飲み屋



他にもちょっとしたお料理も出す



ここに来る常連



婚活中の百合・千波


そして


娘の婚活に悩む茅子



精神科医の晋平




常連たちの悩みに対し



元人気占い師の恵は相談に乗る




師匠の與を亡くし・・



恵が本来持っていた力も



失くしてしまった。。




そして



別の職種のおでん屋を始めた恵だったが・・



ある時から



また



見えるようになっていた




人の背後にある光が



暗雲が




そして



その力が



良縁をもたらす





めぐみ食堂に行けば



良縁に恵まれるかも





恵のいつも力になってくれる



師匠の與が面倒を見てきたという



真行寺 巧





そのプロデュースで「白魔術占い レディー ムーンライト」


としてデビューした恵




真行寺は占い師を辞めた後の恵にも


変わらず尽力してくれる。




その陰には・・



與の真行寺に対する恩があったことを



恵は知ることになる





そして



順調に思われていためぐみ食堂に



危機が





今後どうなっていくのか気になる。。





牛筋とねぎ鮪のおでん



里芋の和風ステーキ



秋刀魚のオーブン焼き



牡蠣のカレー煮




読んでるとこちらにまで匂いが届く♪



お腹が空く~!笑




レシピがあるので早速作ってみよう





続きが楽しみです







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