読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

山口恵以子「食堂のおばちゃん14 昭和の焼きめし」~元カレのストーカー男に一子がバッサリ!かっこいい~っ!

2023-07-30 02:41:04 | 


山口恵以子「食堂のおばちゃん14 昭和の焼きめし」読み終わりました。

いやぁ~

このシリーズももう14巻なんですね~!

なんか感慨深いものがあります。

本ってどこでも持ち歩けるでしょ。

あ~

あの巻はここへ行ったとき読んでたなぁ~

とか思い出すと

行った場所の思い出も一緒に思い出すよね


このシリーズとともに

いろんな場面を思い出せるって

なんかいいな


このシリーズのいいところは

なんといっても

とっても温かい気持ちになれるところです。


それは

はじめ食堂を一緒に営んでいる

姑の一子と嫁の二三が

とても仲良くうまくやっているところ


そして

従業員の皐

常連さんたち

みんながすごくはじめ食堂愛を持ってる


そしてそして

常に新しいメニューに挑戦し続けているところ


はじめ食堂が近くにあったら

私も絶対行っちゃうもん!笑


今回のお話は

元焼鳥屋だった「鳥千」が店をやめて

そこを貸すことになる。


新しい借り手は「ラーメン ちとせ」

女性の料理人が1人で切り盛りする店


髪をベリーショートにした「千歳」

前はラーメンの繁盛店のシェフだったという。

そこから独立して店を出した。


はじめ食堂の面々は千歳を応援していた。


ところが!

千歳の元カレで元同僚の沖田が現れる!!


はじめ食堂で繰り広げられる、、

沖田の自分勝手な言い分に


一子がバッサリ


「人には持って生まれた器量というものがありますからね。

背伸びをするとろくなことはありません。

腰抜けが豪傑を気取っても、怪我をするだけです。」



言ったよ~!

一子さんかっこいいっ!


未練がましく執着するだけの腰抜け男


千歳に似合うはずないもんね。


でも

この後

ラーメン ちとせは窮地に追い込まれる!!


でも~

そのピンチも

ある人と

はじめ食堂の一子や二三

みんなの温かい支援で切り抜けていく


あ~ホントにステキ


そして

はじめ食堂のメニューは

家でも作れるように巻末にはレシピもついてるの


焼きめし

なんか懐かしくなって作ってみたくなっちゃった


ササミの梅和え素麺

ジャコと野沢菜のチャーハンもいいな


元食堂のおばちゃんをしていた著者の山口さん

なので

きっとメニューもどんどん浮かぶんだろうなぁ。


二三はそのまんま山口さんなんじゃ?

なんて思ったりして


この1冊で料理もお酒も楽しめて

あったかい気持ちになれる


おすすめですよ


シリーズだけど

途中から読んでも全く違和感なく読めます。


でも

読んだら絶対最初から全部読みたくなりますよ








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凪良ゆう「すみれ荘ファミリア」~欠けているのが人間。それを丸ごと受け止めてくれる場所☆~

2023-07-24 01:44:50 | 


凪良ゆう「すみれ荘ファミリア」読み終わりました。

よかった~♪

こんなにも人はいびつで、、

でも愛しいんだろう


と思ってしまった


欠けているから人間

それを補い合って助け合うのが

家族


なんだなって。


でも

ここで言ってる家族は

血のつながりだけじゃなく

一緒に生活している家族


すみれ荘は

そんな家族になれる場所なんだなって思った。


自分を丸ごと受け入れてくれる場所って

なかなかないよねぇ。。


すみれ荘は

欠けた部分を丸ごと包み込んでくれる


住人にとってはそんな場所になってるんだって思う。


大家さんが

病弱な「和久井 一悟」

この人がとことん優しい


母から任されたすみれ荘を

住人の安らぎの場所にしている。


そこの住人の美寿々は

月の半分をPMSで苦しんでいる。。

不安定な精神状態と

体の不調で苦しめられる。


そんな美寿々を全力で受け入れてくれる


それが和久井とすみれ荘


仕事で死にそうになって帰ってくる

隼人を癒して


16年ここに住み続ける青子も

すみれ荘に魅せられた住人だった。


しかーし!


ここに


和久井の生き別れになっていた


弟の「芥 一二三」が現れたことで


すみれ荘は


徐々に変わっていく



和久井が自転車でぶつかった芥

ケガの代償に

仕事を手伝ってほしいと言ってくる。


そして

期間限定ですみれ荘の住人になった。


芥は作家で

口述を文にしてほしいと。



芥と顔を合わせた母


それが弟だと知る和久井


なぜ?

芥は突然現れた?

なんのため?


和久井は弟と知りながら言い出せず

芥の反応を見ていた。


芥は

そのことを知られてると知っていて

黙っている様子。。


一体

芥の目的は?


そして


青子が16年住み続けた理由を


芥が暴く



飄々と感情を表さない芥


そこには

本人にもわからない

自分が隠されていた?


あなたもすみれ荘の住人になって

和久井と芥の


時間を超えた


重くなく・・


自然な





感じてみませんか



「不安定な親」という言葉が刺さりました


凪良さんの愛を感じる作品だと思います








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住野よる「この気持ちもいつか忘れる」~ちょいネタバレ☆シンクロする別世界の2人!チカに惹かれていくカヤ・・そして、、~

2023-07-10 02:06:10 | 


住野よる「この気持ちもいつか忘れる」読み終わりました。


私は住野さんの「麦本三歩の好きなもの」シリーズが好きなのですが

これはまた違う魅力のある作品でした。

住野さんの描く世界は

なんでこんなにも繊細なのか?!

人の気持ちの

奥の奥

そっとその人が仕舞ってる気持ちを

代弁してくれてるような・・

そんなことを感じます。


今回のこの作品の主人公

「鈴木香弥」

名前だけ聞くと

女の子?

と思ってしまったけど

少年でした


この名前からしてグッと引き込まれてしまいました。


高1のカヤは

毎日が退屈だった。。


クラスメイトとも

関りを持たず・・

ただただ

毎日同じ退屈をやり過ごしていた。


そんなカヤが

16歳の誕生日に偶然出会ってしまう


別世界からきた

「チカ」と


チカという名は

カヤがつけた彼女の名前


カヤから見える彼女は


目と爪の光しか見えない


不思議な生命体だった


そして

チカのハスキーで優しい声に

カヤは癒されていく


使われなくなったバスの待合所


そこが2人の密会場所だった。


いつ会えるかわからない。。


チカは不特定に表れる


それを待ち望むようになるカヤ


チカとの話は

ところどころ聞き取れない部分がある。


世界の違い・・

そして

置かれた環境の違い・・


チカの世界では戦争があり

それから逃れるためにここに避難するらしい。


どんどんチカに惹かれるカヤ


退屈だった毎日が

潤っていく


そして

2人は

お互いの気持ちを確かめる


しかし・・

チカの

あるひと言で・・


カヤは衝撃を受け


そして・・


また

カヤの心は閉ざされていく


そして・・


その閉ざされた心が


ある人物によって


こじ開けられる



ちょいネタバレしちゃいました


16歳だからできた恋なんだろうなぁ。


そして

カヤの純粋で真面目

そんなところが

そこから何年も心を閉ざしてしまったんだろうと思う。


チカとの思い出だけで

もう自分には

「突風」はない。。

そう決めつけるカヤ


だけど・・

タダのクラスメイトで

どうでもいいと思って

適当な名前を付けていた。。


その人に

カヤは

変えられていく


気持ちや思い出が薄れていっても

その時あったことは変わらないし

忘れてもいい


あーそうなんだなって

思ったよ。


忘れることで嘘にはならない


ホントにそうだ


私もなんだか気付かされた気がした。


忘れちゃいけないんだ!

そんな風に思い込んで

自分を押さえつけなくても

もっと

自然でいいんだなって。


なんか読み終わると

心が軽くなる


きっとカヤもそうだったんだろうな。



徐々に明らかになっていく


カヤが当時呼んでいたクラスメイトの苗字


あ~そうだったんだ!


カヤとチカがシンクロしていた


その「チカ」が・・


まさか


最後の最後まで

衝撃を受ける展開!!


ホントに

住野さんの技に

一本取られるのでした






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