柴田よしき「草原のコック・オー・ヴァン 高原日誌Ⅱ」読み終わりました。
これは「風とベーコンサンド」の続編です。
百合が原高原で
「カフェSon de vent」(ソン・デュ・ヴァン)
を営む奈穂
厳しい2度目の冬を迎えようとしていた。
牧場を営む南たち地元の仲間に支えられ
なんとか続けられている経営状態
それでも新しいメニューを考え
試行錯誤しながら続けているカフェは
奈穂にとって生きがいになっている。
離婚し
百合が原で根を張っていきたいと思う奈穂
幸せになるために結婚したのに
傷だらけだった結婚生活
そんな奈穂にも
信頼し愛する男性が
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そんな奈穂の前に現れる
東京から来た
有名バンドをしていた男「大地」
祖父母が昔やっていた葡萄園
そこを買い取りワインを作ろうとしていた。
嫌なうわさが付きまとう大地
その周りの人たちに巻き込まれる奈穂
そして
大地と奈穂の仲が噂される
奈穂には求婚されている「涼介」がいるのに
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東京から傷つき百合が原で癒される大地は
昔の奈穂と似ていた。
大地を助けたいと思う奈穂
それは・・
愛?
友情?
奈穂が望むことはたった一つ
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カフェSon de ventをここで続けていくこと
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奈穂が決断したのは
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東京での暮らし
田舎での暮らし
両方を経験している奈穂
そして
生まれてから田舎で暮らす人たち
どうしても生まれてしまう温度差
でも
それをお互いに分かろうとする努力が
いい関係を作っていくんだなって思った。
奈穂の百合が原に根付きたいという
真っすぐな気持ち
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それがすごく伝わってきて
こちらも応援したくなる
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南が話す牛や豚を慈しみいただくという行為
その現実と覚悟に気の引き締まる思いがした。
私たちが普段何気なく食べているもの
それは「命」をいただいているってことなんだ。
そうあらためて考えさせられた。
現実に向き合い
自分の使命を全うしていくこと
それは相当な覚悟が要る事なんだ。
奈穂も南も
そういう真剣さが
お互いを引き付け
きっと生涯の友になるんだろうなぁ。
そんなことを思ったよ。
いつか私も
コック・オー・ヴァン作ってみたいなぁ。
ワインは苦手なんだけどね
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高原の風が
おいしい匂いを運んでくる
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そんな中にいる気分にさせてくれるこの小説
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あなたもぜひ百合が原高原へ本を開いて行ってみませんか
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