読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

伊吹有喜「オムライス日和~BAR追分」~宇藤が追分に関わる人たちとの触れ合いで人間力アップ♪~

2019-02-24 02:23:27 | 
伊吹有喜「オムライス日和~BAR追分」読み終わりました。



シリーズものって何がいいかって言えば


やはり


主人公が成長して行く姿を追えるからだと思う。



このシリーズでは



主人公の宇藤輝良



BAR追分に関わる人たちとの触れ合いで



人間力がアップしていく




そこが一番の読みどころだと思う。




シナリオライターを目指す宇藤



それを後押ししてくれる「ねこみち横丁振興会」の会長遠藤


副会長の仙石


そして


バール追分のシェフの桃子



それに商店街の人たち



そんな人たちと関わることで



宇藤はだんだん変わっていく



シナリオライターに必要な



人間力



宇藤はここで養ってく



今まで人と関わるのが苦手だった宇藤




でも



人間を描くのに決定的にかけていた部分




それをこのねこみち横丁の専属職員として働き



成長していく



今回宇藤は



エッセイを書くことになる



シナリオとはちょっと違うものの



これを書くことで自分に自信がついて行く



そこも読みどころです




そして



このシリーズの読みどころと言えば



やはり



桃子が作る料理




今回すごく気になったのは



やっぱり




オムライス




タイトルになっているように



オムライスがすっごくおいしそうだった



ケチャップはもちろん♪


デミグラスソース♪



クリームシチュー



↑それかけちゃうんですねっ!笑



これを読んだら



絶対!オムライスが食べたくなる




シリーズ第2弾も読みどころ満載です




ねこみち横丁で見守っている猫



黒猫のデビイが太った原因は?



そして人助けに駆り出される桃子と宇藤



「たすけて」を発信したのは誰?!




夜のBAR追分で働く美青年「純」の正体が明らかに




宇藤の大学の同級生沙里が宇藤の前に現れる



そして



偶然を装った宇藤との再会!!



沙里の目的とは




人には選択を迫られる時がある。



そして



そんなとき・・



優しく背中を押してくれる場所があったなら



イイだろうなぁ~。



そんな場所が



BAR(バール)追分なのです




宇藤と桃子のだんだん近づいていく距離も気になるなぁ








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伊吹有喜「BAR追分」~昼間はバールで夜はBAR☆人生の追分で悩む人の指針になる・人・料理・酒~

2019-02-21 02:34:48 | 
伊吹有喜「BAR追分」読み終わりました。



伊吹さんの作品をいろいろ読んで


他のも読んでみたいなぁ~と思っていたところ



この「シリーズ化」されている作品を見つけたの



それで3冊買いしちゃった




これは



昼が「バール」いわゆる「カフェ」



夜が「BAR」



1軒の店が昼と夜違う顔になる



そんな「BAR追分」を舞台にした



そこに集まって来る人たちの


この店を「追分」分岐点に人生を考え



その



指針



になってくれる物語です




宇藤輝良(27歳)は



ホームページとウェブ制作の会社に勤めていた。



会社が受けた


ねこみち横丁振興会のホームページを作る仕事を


宇藤は担当することになる。



だが・・



会社は無くなることになり



コレが最後の仕事となった。



他の会社に変えてくれるように頼むことが。



しかし


ねこみち横丁振興会の会長の「遠藤」と「仙石」に説得され



宇藤が個人でそのホームページを作ることになる。




そして・・



その後の仕事で悩んでいた宇藤に



ねこみち横丁振興会の専属の仕事をしないか?



と持ち掛けられる。




仕事を失い・・



住むところも追い出され・・



田舎に帰ろうかと悩んでいた宇藤




そして



本当にしたい仕事「シナリオライター」



その思いが胸にくすぶっていた。




それを知った


遠藤と仙石は



その仕事の話を持ち掛ける。



ホームページの更新



そして



BAR追分の雑用をする



それで


給料は



月5万




それじゃ生活できないという宇藤に



BAR追分の二階を住居にすれば



家賃は只



食事はバール担当の「桃子」が作るまかないを食べればいい



必要なものは商店街のどこの店でも割引してくれる




そんな夢のような話を持ち掛けてきた




最初はなぜ自分にそんなことをしてくれるのかと・・



躊躇していた。




「シナリオライター」になりたいんだろ?



暇な時間はBARの奥の席で書けばいい




自分たちには宇藤が必要なんだ。



ねこみち横丁の人たちは温かかった




仕事を受けたものの・・


気後れしていた宇藤



しかし・・



そこにだんだん馴染んでいく。



自分はここにいていいんだと





転職で悩んでいた相沢の背中を押す



父に素直になれない結婚が決まった娘が初めて知る


自分の知らない父の顔


父へ送るプレゼントを見つける



アイドルに入れ込む江口



そんな江口に桃子のカレーが新しい行先を道案内する



抜群の美貌を持つ綺里花


梵さんの病気で・・


2人の仲は急展開?!




BAR追分は



人の心をも丸裸にしていく




人はそれぞれ


いろんな事情をかかえ


日々生きている。



「これでいいのか?」



そう問いかけるときが



誰にでもある。



そんな時



この店に行ったなら・・



きっと



自分の




指針になってくれるはず





魚肉ソーセージのピンチョス



牛スジカレー



おいしそうだったなぁ




人の心を溶かすのは




人の温かさとおいしいもの




なのかもしれないね




続きが楽しみ~♪















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山本甲士「つめ」~ご近所トラブルから発展した壮絶バトル!やられたらより返せ!の継母が息子に諭される。。

2019-02-15 02:47:44 | 
山本甲士「つめ」読み終わりました。



いやぁ~壮絶なバトルでした



ここまでするんかいっ!



・・・ってちょぅと怖くなったよ




テレビのニュースで



ご近所トラブルから起きた


殺人事件!!



とかって言うのは目にしたけど・・



これを読んだら



そういうこともあるのかもなぁって。




きっかけはホントに些細なこと



それが



お互いをののしり合い・・



罠にかけ・・



最後は取っ組み合いの真剣勝負




男同士の戦いよりも



女同士の戦いの方が



こじれると




怖い




だけど・・



その歯止めになってくれたのが



血のつながらない息子「裕也」だった。





ガンジーを尊敬している裕也は



争い事が嫌いで



学校ではいじめに遭ってしまう。




大人しく感情をあまり表さない裕也



でも心の中ではしっかり一本筋が通っていて



継母の朱音に



解決するのは暴力ではなく、人を思いやること



だと教えてくれる。





朱音と祐也がだんだん心を通わせていくシーンが


とっても心温まる



人は



こんなにも人に対して




非情になれる



そして



こんなにも



優しくなれる



その両極端を見せてくれるお話だと思いました。




そして


何でもそうだけど・・


表面だけ見ていては


真実はわからないってこと



人には必ず



その人にしかわからない思いがあり・・



それが時には


他人からは


「違」なものと認識され



はじかれてしまう。。



このお話の中で




朱音が南郷に感じたのはまさにこれで。。



町内の南郷が思われていた事を聞いて



どんどんそれが膨らんでいった。



その結果が


ここまでのバトルに発展したのだと思った。



人の噂を鵜呑みにして



色眼鏡で見てしまうことが・・



いかに恐ろしいことか!




それを戒めてくれる話だとも思った。







子供会の役員だった朱音は


公園のフェンスからはみ出した


イバラで怪我をする子供がいるということで



その植物の主


「南郷」に



それを「切ってほしい」と頼みに行く。




それを南郷は拒絶する。




どうにかしてほしいと朱音は市役所へ連絡



そして



市役所の職員も南郷にお願いするも


断られる。



仕方なく


ロープを張って


注意を促す看板を付けたことを


朱音にも報告がくる。



納得できない朱音



しかし


これ以上はどうにもならないらしい。



そして



市役所に連絡されたのが面白くなかった南郷の



朱音への嫌がらせが



そして


やられたらやり返せ



という考えの朱音が



南郷に仕返しをする



それが



南郷の飼い犬にまで被害を及ぼすバトルに




「能ある鷹は爪を隠す」



この諺を旦那の連れ子「祐也」は



頭のいい人は暴力を振るわないという意味で理解していた。



しかし


朱音は



そういう意味ではないという。



その爪を隠し・・



相手を油断させたところで



仕留める!!



そういうことなのだと。



継母と息子の考えは食い違う。。




しかし



そういう朱音の考えを変えさせたのは



裕也の




優しさ



だった。





女同士の壮絶なバトル!!



そして


一時


これでおさまるのか?


・・・と思われたときの



新たな



バトル



そして



継母と血のつながらない息子との



ほんのり温かい心の交流



それが味わい深いものになっています。



最後の最後まで気の抜けない



朱音と南郷の・・



朱音と祐也の・・



行く末をぜひ見届けて見てほしいです




いつ誰におこるかわからないトラブル!!



そんなときの手助けにもなるかも







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若竹七海「悪いうさぎ」~女探偵の体を張った調査に手に汗握る!大人たちの危ない遊びに巻き込まれた少女たち~

2019-02-10 03:35:08 | 
若竹七海「悪いうさぎ」読み終わりました。



前回若竹さんの「プレゼント」の感想を書きましたが


「プレゼント」では葉村晶がフリーターでいろんな職業で登場してました。



そして



今回の「悪いうさぎ」では



女探偵「葉村晶」



体を張って真実を追求していきます




「プレゼント」は短編の事件でしたが



今回は「長編」になっています。




時には



クライアントの依頼以上のことも追及してしまう葉村




一見クールそうなんだけど・・


実は人の気持ちを考えすぎてしまうところがある。



それで


逆にクールな態度を取ってしまうところがある。



だから誤解されやすいけど



本当の葉村を知っている人には



絶大な信頼が寄せられる




今回最初に受けた依頼は



家出した少女「平ミチル」を連れ戻すというものだった。



長谷川探偵調査所のフリー探偵である葉村



東都総合リサーチの社長から所長の長谷川は協力要請を受ける



それに駆り出された。




平ミチルの居所は突き止めてあり


後は連れ戻すだけとなっていた。



簡単な仕事と思われたが・・



東都リサーチからきた探偵「世良」が曲者だった。



葉村を鼻から馬鹿にし・・



平ミチルのいる部屋に乗り込み暴れ。。



ミチルにとんでもないことをし・・



庇った葉村は部屋にいた男に刺され



世良に足の指を折られる




ミチルは家に連れ帰ることができたが・・



大きな代償を葉村は受けることとなった。





それで無事に終わったかに思われた。



が・・



そこから新たに根深い事件は続くのだった



ミチルの友人「美和」の失踪。。



その調査を受けた葉村



そして



美和の足取りを追ううちに



遺体で発見された「柳瀬綾子」



とのつながりを見つける




そして



美和と「カナ」の関係




少女たちがつながっていく




そして


それを追う葉村が・・



監禁される




死に直面する葉村




自分をこんな目に遭わせた者は一体誰なのか




世良のことを罵倒したことに腹を立てた祖母?




葉村の友人みのりを詐欺の罠にかけた牛島?



美和の母のパトロン?




自分が強い人間だと思っていた葉村



しかし



闇の中もがき・・



生きたいと請う。。




死との闘いは



読者をも揺さぶり・・



助けたい!!



そう想わせる。





人のヒミツを知るということは・・



自分の身も危険にさらすということなのだと



あらためて実感させられた。




葉村を痛めつけた犯人



そして



少女を死に追いやった者たち。。



それが


あんなことだなんて




いくつもの伏線が張られ・・



最後の最後まで気が抜けない展開。。




大人たちの野望のなれの果ての失望。。



そして



そのはけ口にされる者。。




体を張った葉村が



明らかにしていく真実




あなたも一緒に戦って最後まで見届けてみませんか




私は女探偵になれそうもないなぁ。。



当たり前か









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若竹七海「プレゼント」~あえてフリーターをしている毒舌でスカッと事件解決!葉村晶が出遭う事件たち

2019-02-05 03:31:04 | 
若竹七海「プレゼント」読み終わりました。



ここの所ハードな事件ものを続けて読んだので


ちょっと休憩したいなあ~。



軽く読める短編物なんかいいなぁ~。



そう思っていて出会ったのがこの本でした



あえてフリーターをしている葉村晶



ちなみに女性です^^



そして


娘の乗っているピンクの自転車を借りて



事件現場に現れる



不思議刑事小林警部補



事件ごとに担当が変わる構成になっています。



2人が一緒に登場することもある。




8つの事件を解決する葉村と中村




葉村が事件と遭遇するたびに



自分と重ね



葉村がなぜあえてフリーターをしているのか



その理由も明らかになって来る



家族と葉村の関係



そして



葉村が人を冷めた目で観察し



毒舌になったことも




刑事と葉村の毒舌なやり取り



葉村と友人?佳代子とのやり取り



笑っちゃいました



毒舌嫌いじゃないのでっ!笑





ハウスキーパーとして呼ばれた



部屋に残された血痕を消すという仕事



その裏には



編集者の黒い思いが




電話相談の仕事で



職場の人間が自殺!!



続く自殺者。。



この仕事を紹介した者の意図とは





人の裏の顔が暴かれていく事件。。




小気味いい葉村の毒舌



そして隠された秘密



短編ながら「こんな展開に!」と仕組まれた事件の数々!!




ハードな長編事件物に疲れた時に


ちょっと一服



そんな時におススメな作品です









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