読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

松岡圭祐「万能鑑定士Qの推理劇Ⅳ」~Qシリーズ完結?!を思わせる内容に・・~

2013-08-31 01:57:42 | 



松岡圭祐「万能鑑定士Qの推理劇Ⅳ」読み終わりました☆




私のお気に入りのこのシリーズ。




えっ?




Qシリーズ完結





・・を思わせる内容に、




ドキッ




ホントのところはどーなんだろ??





本編は・・




Qシリーズに今まで出てきた登場人物が総出





このシリーズをずっと読んできた読者だったら、




「あ~そうだったなぁ」とうなづける嬉しい内容が満載






莉子が「万能鑑定士Q」の店を始めて、



初めて解決したあの・・



力士シール事件やそれを描いた謝花兄弟も登場



そして、


そのときに初めて出会った、


今の莉子の「彼氏」?・・




・・って呼んでいいのか?




小笠原悠斗




その小笠原と莉子との・・



なかなか進展しない恋が、




今回!





大きな進展






そこが一番の読みどころかも





今まで、



頼りなかった小笠原。



莉子にもあまり頼りにされていないと感じてた本人。




この小笠原が、



莉子から悠斗さん!!




と、


呼ばれるようになる☆





小笠原も、



莉子のことを莉子さん!!




と呼ぶようになる☆




中学生以下の様な・・



付き合ってるの?



・・ってぐらいの関係から・・



今回大きく進展




そして、



小笠原の男の決断!!!!




ここは明かさないでおきましょう







今回、



莉子は万能鑑定士Qの店をたたむことになるような、



大きなダメージを受ける。




その犯人は、



今まで万能鑑定士に出てきた事件に関わる・・




裏で操っていた人物!!




証拠を残さず、



警察から目をつけられることもなかった。



その人物を、



莉子は、




協力者とともに割りだす




特等添乗員αでラテラル・シンキングの浅倉絢奈


詐欺師で贋作品もお手のものの天才的器用さを持った雨森華蓮




そして・・


小笠原や絢奈の婚約者の壱条那沖




こんな豪華なメンバーがフル出演




莉子の大事な家族、


おばあを騙し大金を巻き上げ・・




莉子の故郷の波照間島の人々を巻き込んだ、





陰の使者の悪質な事件





莉子の怒りが爆発する!!




一時は、


自分を責め、



ロジカル・シンキングも不能にしてしまうほどのダメージを受ける莉子だったが、



絢奈や華蓮・・



小笠原や那沖に励まされ☆




そして・・


父や母、


おばあ、


島の人たちの優しさで、



本来の莉子を取り戻す





そして、


犯人を逮捕に導く!!




その犯人と対峙したときの・・



セリフが気になる。





犯人が、



「「万能鑑定士Qの推理劇5」でまた会おう」




といったところ・・




莉子が、



「それはない」



という。。



えっ?



万能鑑定士終わっちゃうの??




そんなことないよね?




ん~っ・・



気になる!!




終わり方も気になる!!






さぁ~コレを読んで気になったあなた!




ぜひご一読を














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宮部みゆき「我らが隣人の犯罪」~しがらみが大事と感じた「気分は自殺志願者」☆~

2013-08-26 02:00:26 | 



宮部みゆき「我らが隣人の犯罪」読み終わりました☆



今回コレは図書館で借りました。



なんか短編が読みたいなぁって探していたところ、


これが目について借りてみました。



宮部みゆきさんは、


この作品で新人賞を取ってデビューしたんですね!



はじめて知りました




この小説は、




「われらが隣人の犯罪」


「この子誰の子」


「サボテンの花」


「祝・殺人」


「気分は自殺志願者」



の5話の短編集です。




タイトルになってる、


「我らが隣人の犯罪」



最後の最後の「おぉ~そういうことだったのか!」と・・



そのどんでん返しが面白い☆



ヒヤヒヤ・・


ドキドキ・・



そんな思いで読んでました




念願のタウンハウスに越してきた三田村一家。



しかし!


隣人の飼い犬の鳴き声に昼夜悩まされる。




中一の主人公「誠」は家によく遊びに来る毅彦おじさんと、


この犬についての問題を考える。



おじさんの名案にのった誠。



屋根裏を伝い・・



隣人の家に忍び込もうとしたところ、



思わぬものを発見




ここから・・


妹の智子も巻き込んでの事件になっていく。。






「この子誰の子」は、



その日、



サトシは一人で留守番をしていた。



両親は親戚の結婚式に出席するため泊りがけで出かけていた。



外は雷雨の夜。



びしょぬれの恵美が訪ねてきた。



子供を連れた恵美は「この子はあなたのお父さんの子」だという。



父は留守だというサトシに構わず、


恵美は家に上がりこんでくる。



サトシは仕方なく家に泊める。


が・・


その子供が父の子でないことをサトシは知っていた。



恵美の目的は一体何なのか






「サボテンの花」は、



6年1組が卒業研究発表会でやりたいという、



「サボテンに超能力があることの証明」



先生たちは反対する。



しかし、


教頭はやらせてあげることに。



この研究をやりたかった6年1組の子供たちには、



実は理由があった。



それは、



教頭への贈り物だった







「祝・殺人」は、



結婚披露宴に出席していた彦根刑事。


エレクトーン奏者をしていた明子から声をかけられた。



それは、


彦根が今捜査している「バラバラ殺人事件」のことだという。




被害者の佐竹。


明子がその披露宴で演奏していたとき、


司会をしていた男だという。



その時佐竹は、


電報を握りつぶしていたと!!



なぜ?



佐竹は殺されなければならなかったのか?



刑事張りの推理で事件を解決する明子。


彦根は舌を巻くばかり?!






「気分は自殺志願者」




駆け出しの推理小説家「海野周平」。


気晴らしに公園を散歩するのが常であった。



その周平にある日声をかけてきた男、



「中田」。



周平を推理小説家と知ってのことだった。



そして、


初対面にもかかわらず中田が周平に「お願いがある」という。



それは、



「私を殺してほしい」というとんでもないことだった



最初はからかわれているんだと思った周平だった。



が、



中田の真剣さに話を聞き・・



本気なんだと知る




自分は病気なんだという。



「がん」とかの死と隣り合わせの病気ではない。



しかし!


その病気は中田にとって地獄だった




自殺と周囲に悟られず、病気のことも伏せたまま死ぬ方法



それを推理作家の周平に考えてほしいのだと、


懇願される。




中田の職業。



その環境から、


中田の病気の辛さを知る周平。



そして、


自殺ではダメなのだという理由。



それは、


病気のことが知られると息子に迷惑がかかるという。




死にたいのに、



いろんなしがらみがあることから簡単にしぬことが出来ない




そして・・


そんな中田に周平は依頼を受けてしまう。




周平は一体どうするのか







私がコレを読んで思ったこと。



それは、



「しがらみ」って大事なんだなぁ



・・ってこと。



だって~


それがなかったら・・



この「中田」さんも、



周平にそんなことを話すこともなく・・



あっさりと自殺してしまっていたかも知れない




だけど、


そうならずに済んだのは、




しがらみがあったからこそ



なんだよね。




普段は、



一人で生きてるようなつもりになってるけど、



この「命」は沢山の人の上に成り立ってるもの




だから、


勝手にどうこうしちゃいけないんだ



そういうことを強く思う。





そんなことに気づかせてくれた作品でした




結局中田は死んだの??




気になる方はぜひご一読を













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北森鴻「深淵のガランス」~小説もだけど主人公に惚れる♪~

2013-08-20 01:53:18 | 



北森鴻「深淵のガランス」読み終わりました☆



今回もまた図書館で借りてしまった




この小説は、


花師と絵画修復師二足のわらじをはく主人公、


佐月恭壱




なんといっても、



この主人公に惚れてしまいます




このシリーズは前にも読んでいて、



「佐月恭壱」いいなぁ




そう思ってました。




で、


今回もコレを読んでますます惚れました





何がいいか?



やっぱり、



何といってもその仕事ぶりです



自分の仕事に対する妥協しない姿勢




これがいいです!




小説中にたびたび登場する、



朱明花が佐月恭壱に惚れてるのもうなづけます





自分の仕事に誇りを持つ♪



そして、



頼まれた仕事もちゃんと選び、



時には断る。




そこがまたいい





今回の内容は、




洋画家の長谷川宗司の孫娘から依頼を受けた佐月。




祖母が気に入っていた風景画だというその作品を、



修復してほしいと。




それを受けた佐月だったが、



その絵を修復前に調べたところ・・



不自然さが気になる。




そして・・



その下に隠されたもう一つの絵の存在を知る。




その下の絵のほうに興味を持った佐月。




孫娘にその絵の存在を知らせるも・・



孫娘は上に描かれている風景画の修復をしてほしいと。




が・・



その孫娘の元夫が佐月の前に現れ、



風景画の下に描かれた絵のほうを再現してほしいといわれる。




佐月の依頼主は孫娘であるため、


そんなことは出来ないと断る。




しかし、


そのことでますます下の絵が気になる佐月。




風景画を残すためには・・


下に描かれた絵を諦めるしかない。



下の絵を再現するためには、



上に描かれた風景画を残すことはできない。。




風景画を残すのか?



元に描かれていた絵を再現するのか?




そして、



佐月は









「血色夢」では、




洞窟の壁画を自分の土地から発見した多田。



佐月はその壁画の修復を依頼される。



その壁画に魅せられた佐月。



依頼を引き受ける。



しかし、


朱明花の父「大人」の知人だという多田からの依頼。



それを「頼む」と大人からも言われた佐月だったが、



なぜか、



大人の横槍が入り。。



修復作業が遅れてしまう。




なぜなのか?



本人に確認することも出来ず・・



気をもむ佐月。




実は、


この依頼の裏には・・



大人の人情劇が潜んでいた




お金では動かない大人が、



多額のお金を使い・・



守ろうとしたものは






この壁画の修復作業に取り組む佐月恭壱☆



その時代のそのときの絵を再現することの難しさに、


全身全霊で取り組む姿は・・


本当に息を呑むほどです






佐月恭壱。



魅力的な人です





あ~このシリーズ・・



もっともっと新作が読みたかったなぁ。。




そう思うとスゴク残念です。





でも、



もう新しい佐月恭壱に会えないからこそ!




ここにいる佐月恭壱がますます輝くのかもしれません
















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北森鴻の遺作「うさぎ幻化行」~2人の女「うさぎ」の嘘~

2013-08-10 02:19:33 | 




北森鴻の遺作となった「うさぎ幻化行」読み終わりました☆



コレは図書館で借りました。



読んで初めて、


コレが遺作となってしまったことを知りました。




それを踏まえたうえで読んだので、




著者がこの作品をどんな気持ちで書いたのか?




そんなことが頭を何度もよぎりました。




北森鴻さんは急死だったそうなので、



コレを書いていたとき、


特に思いいれというのはなかったとは思います。



けど、


そう思いながら読んでみると・・



なにか予感めいたものを感じてしまうのは、



私がそれを知っているせいでしょうか?




この作品中、



すごく気になる言葉が出てきます。





それは、



『縁(えにし)』という言葉です





縁あるもの同士ならば、


たとえ万里の距離を隔てようとも必ず出会うことができる。



逆に縁無きものたちは、


数歩離れた場所ですれ違っても、


互いに気づくことさえなく離れてゆく。





なるほどなぁ。



ホントにそうだと思う。



そういう意味では、



私が「北森鴻」という作家を知って、


作品を読んで、


惹かれたのは・・



やはり、



『縁』




そんな風に思ってしまいます。





作品を読んで・・


亡くなっていることを知って、


ますます作品を読んでみたくなり、


現在それは進行中です。




「縁」とはホントに不思議なものです





この「うさぎ幻化行」には、



2人の女「うさぎ」が出てきます




リツ子の義兄、



正確に言うと、



リツ子の父の再婚相手の連れ子。



その義兄「圭一」が飛行機事故で亡くなる。



圭一の遺体の一部とともに発見された遺書。



その遺書から



リツ子の旅は始まる。




うさぎへ



ありがとう、ありがとう、ありがとう。


戻れないところにきてしまったようだ。本当に後悔している。


二度と君に会うことはないだろう。


でも感謝している。


ごめんなさい、どうかお幸せに。





圭一に「うさぎ」という愛称で呼ばれていたリツ子。



この遺書に隠された圭一の思い。




飛行機が墜落するまでの時間に書かれたものと思われるこの遺書。



他の人の遺書も発見されていたので、



そうだろうと思われていた。



が・・


何か違和感が。。




圭一の遺体が発見されたのは、


なぜか座席とは反対側であった。



なぜ?



あまりにも落ち着いた遺書の文字。。



そして、



圭一が残した「音」の謎。。



「音のメッセージ」に隠された秘密




圭一はうさぎに何化を伝えようとしていた?




そして・・



うさぎがもう一人




リツ子は自分ではない「うさぎ」がもう一人いることを知る。




そして・・


その「うさぎ」のついた、







それが圭一を追い詰めていったことを知る。




そして・・


もう一人の「うさぎ」がそんな嘘をついたのは・・



「うさぎ」ことリツ子に対しての嫉妬が絡んでいた





そして・・


そして・・



リツ子が圭一の名誉のために仕掛けた偽りのアリバイ作り。。




2人の女うさぎの嘘がこの小説の鍵を握ってる☆






北森鴻の遺作ということを踏まえて読むと、


いっそうこの作品も味わい深いものになると思います。















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市川拓司「ねぇ、委員長」を読んで♪~間違ってるものは魅力になる☆~

2013-08-05 00:38:20 | 




市川拓司の「ねぇ、委員長」読み終わりました☆



これずっと読みたかったんです。



けど、



文庫になってないからカンタンに手も出せず。。




そうしたら、



この前大きい図書館に行ったらコレがあって




借りてきました




市川拓司さんの作品は何冊か読んでいるけど、



どれも、



優しい話





周りから見たら、



風変わりで疎ましがられる存在



そんな人がいる。



けれど、



それを「いい」といってくれる人がいる。




その間に生まれる、




優しい関係がゆっくり作られていく





それを読んでるとこちらまで優しくなれる




そんな作品






今回読んだこの作品にも、



そんな市川拓司ワールドでほっこりさせられました







「Your song」



「泥棒の娘」



「ねぇ、委員長」




・・の短編3作品




「Your song」は、



主人公の「泉川」(女子)は、




16歳のとき転校生「祐希」と出会う。



泉川は彼をこういっている。



とにかく変な男の子だった。唄うことが大好きでいつでもどこでも、


おかまいなしに歌を口ずさんでいた。



そうとうにしゃがれているんだけど、それが妙に切なくて


慢性鼻炎みたいにいつも鼻声なもんだから、



いつもわたしは、なんだかおかしな気分になってしまった。





そんな祐希が歌う歌は、


流行の歌ではなく、


半世紀も前のよその国の歌だったらしい。




そんな歌を体育館の脇の倉庫のような場所で、


ナイロン弦の古いギターを弾きながら唄っていた。




泉川はそんな彼の歌をそっと聴くのが好きだった。




祐希は、



小柄で寝癖でくしゃくしゃの髪


独特のイントネーションの話し方




そんな彼に友だちはいなかった。




どのクラスにもいる「有力者」



その人が彼に対して、




間違ってる




そういったことで、



祐希は間違ってることになった。



ただ人とちがっていただけなのに・・





そんな祐希と泉川は、



あるときから言葉を交わすようになり、



「走るために生まれてきた」(本人曰く)泉川は陸上部のエース



部員は泉川一人のようなものだけど。




祐希は、


そんな泉川に、



「おれに、ランニングを教えてくれないかな?」



と頼んでくる。




彼の独特の走り方(ぴょんぴょん跳ねるような)を改善して早く走れるようにコーチすることになる。




それは、


マラソン大会で10位以内に入るため☆





そうしたら、




マドンナ的な女の子のキスがもらえるという





それを聞いた泉川は・・


内心穏やかではいられない。



彼女はもう、



祐希に恋していたのだから。




けど、



それを隠し一生懸命コーチを務める泉川。



マラソン大会までの1ヶ月は、


幸せな時間。。



けれど、


その先にあるものは。。




泉川と祐希・・




その関係はどうなっていくのか?!







「泥棒の娘」は、




主人公「ぼく」は、


14のとき風変わりな娘に恋をした。



背は低く、


やせっぽちで、


顔には大きな丸眼鏡。


髪は豊かで黒くおかっぱ。


栄養不良の金太郎といった趣。



いつも小さなラッパを持ち歩き、


放課後の屋上や、


夜のススキ原でそれを高らかに鳴らした。



ラッパを吹かないときは唄ってた。




授業中に唄って、


先生の怒りを買うこともしばしば。



それでも唄うことをやめず、


その声は隣のクラスの「ぼく」の耳にも届いてくる☆




あるとき、


遅刻しそうだった2人はそれぞれの場所で教頭の車に拾われ、


一緒になり言葉を交わす。



そのとき、


彼女が「泥棒の娘」だと告白される。




その後彼女は、


クラスメイトから攻撃を受けるようになる。




「間違っている!」と。




露骨な攻撃にさすがの彼女も参ってしまっていた。



そんな彼女を助けたい。


でも、


「ぼく」には勇気がなかった。



そして思いついたのが、



「ねぇ、きみはひとりじゃない」




と書いた1枚のメモを机に入れることだった。




彼女は、



書いた人を必死で探す。



メモを持ち・・




でも「ぼく」には名乗り出る勇気がない。。





その後の2人の関係は?!








「ねぇ、委員長」は、



あるとき貧血で通学途中具合の悪くなった繭子。



鹿山に助けられる。




そのときに、


いきなり下の名前で呼んできた鹿山に、



馴れ馴れしいという繭子。



「なんて呼べばいい?」



そういって考え・・



学級委員長だった繭子の、



「委員長」とそれから呼ばれるようになる。




なにかと悪いウワサがあった鹿山。



しかし、


繭子はそんな鹿山に惹かれていった。



自分でも気づかないうちに



貧血で助けてもらったお礼にと、


繭子は鹿山に本を贈る。



本が苦手で全部読めことがないという鹿山。



繭子は鹿山の読みやすい本を選ぶ。



すると、


全部読むことができた鹿山。



それから繭子は本をセレクトして鹿山に薦める。




複雑な家庭環境だった鹿山。



母は出て行き、


飲んだくれの父親の面倒を見ていた鹿山。



そんな優等生の繭子は勉強を教えることになる。



落第しないよう。。


なんとか学校を続けられるよう。。



鹿山との距離が近くなればなるほど苦しくなる繭子。




周りからは付き合いを反対される。




鹿山の生活はすさんでゆく。。




そんな鹿山を救ったのが、


本を書くということ☆



繭子に勧められ、



自分史を書いていく。。




繭子のはじめての恋の行くへ



そして、



鹿山の本は?!








この3つの物語に共通することは、





「間違ってる」という一言で排除されてしまう




そういう寂しい現実。。



人は馴染まないものを避けたがる。




ちょっと人と違う感覚




そういうものを持った者を。。




でも、



「正しい」ってなんだろう?「普通」ってなんだろう?




そんな著者の声が聞こえてくる





人は同じじゃない。



きっと誰一人として☆



だからそれがその人の個性。



でも、


人に遠慮して・・



人と合わせようとして・・



それを出し切れない人が沢山いるんだろうと感じる。




それを出すと、


自分が「排除」されるのでは?



そう思ってしまうから。



実に残念なこと。





「みんな」にはわかってもらえなくても「誰か」にはわかってもらえる




きっとそうだと思う。




万人に受け入れられなくてもいいじゃない!



大事な「誰か一人」がわかってくれたら





市川拓司さんの作品からはそんなメッセージが聞こえてくる気がする





それは、



私も・・



そんな世間に馴染めない人間・・



だからかな















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