読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

坂木司「短劇」は身近に起こりそうなミステリーがいっぱい♪

2013-03-31 02:57:25 | 



坂木司「短劇」読み終わりました☆



今回もまた図書館で借りてしまった。



とりあえず図書館においてある、



坂木司の作品は全部借りてやろうっ




そんな意気込みでこれで制覇(^_^)v





まぁ・・



3冊しかなかったんだからカンタンなことだけど!笑





和菓子のアン、



シンデレラ・ティース、



先生と僕、




そして、



今回の「短劇」




すっかり坂木司のミステリーにハマってしまいました





この、


「短劇」は・・





26の短編になってます




これがまた読みやすくていい




そして、


一つ一つの話が・・



自分にもおこりそう!!



そんな風に思えるミステリー





「カフェラテの甘い日」は、


主人公がラッシュの地下鉄で、



泣きそうな気持ちになってしまっていたところに、



ふと現れた救世主☆




彼によって笑顔になれた。



しかし!


その彼が・・


いつの間にか消えていた!



幽霊?



幻??



それが、


次の日意外なところで彼に再会する主人公。




あまーいカフェラテが飲みたくなる話





「ケーキ登場」は、



あるフレンチレストランで、


誕生日を祝っていたグループ。


その主人公は、


傍からみれば幸せそうに見えた。



その主人公の心の声。



そして、


その周りにいた人たちの・・


それぞれの心の声。



見えているものと・・


見えないもの・・



そのギャップが笑える!








いろんな「ありそう!」がいっぱいで楽しめる作品です☆




すっかり坂木司にハマった私。



昨日これを読み終わり、



速攻で本屋さんに行き、



また新たに2冊購入してしまいました




当分、


坂木司作品の感想続くかも













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坂木司「先生と僕」どっちが先生?どっちが生徒?そこが面白い♪

2013-03-27 02:52:40 | 




坂木司の「先生と僕」読み終わりました☆



今回は図書館で借りてきて読みました。



坂木司作品は、



『和菓子のアン』


『シンデレラ・ティース』




に続いて3作品めでした♪




この2作がスゴク面白かったんで、


今回の「先生と僕」も期待大で挑みました




で・・



読んでみたら~



期待を裏切るどころか!大幅に期待を上回った面白さ




よかったです~




やっぱり坂木ミステリーはおもしろいですね




「先生と僕」をざっと紹介すると、




大学に入学したばかりの「伊藤二葉」18歳 男性



友人の山田が勝手に二葉を自分と同じ「推理小説研究会」なるサークルに入れてしまう。



実は、


二葉は人が殺されるミステリーは読めない、


極度の怖がり屋。




だから気が進まなかったこのサークルへの入会。



しかし、



山田の押しの強さに負けてしまう。。



そんな気の弱い二葉。




そんな二葉の前に、


あるとき現れた中学1年生の男子「隼人」。




ミステリー小説を眺め、


ため息をついていたところ隼人に声をかけられる。



「大学生?」



タメ口で気安く声をかけてきた隼人。



そのときは、


二葉は隼人を中学生とは思っていなかった。




そして、


いろいろ質問を受ける。



「バイトもうしてる?」



していないと答えると、



「じゃあさ、よかったらバイトしない?時給の高さは保障するよ。」



そう隼人に言われた二葉。



なんか胡散臭い!・・と思いながら、



「ココじゃ何だからそこらへんの店に入って話しようか」



という隼人の誘いを断りきれずついていってしまう。





隼人が紹介してくれたバイトは、



なんと!




隼人の家庭教師だった





しかも、



勉強を教えてもらうつもりはないという。




心配性の母親を安心させるため☆




そして、



二人は秘密の契約を交わす。




それは、



2時間の家庭教師の時間の、


1時間を自習。


その時間でもしわからないことがあれば二葉が教える。



後の1時間は雑談。


ミステリ好きの隼人とミステリ談議。



そして2時間分の時給から、


1時間分だけ二葉は報酬をもらう。




そういう契約だ




そんな二人の間は、




「勉強を教える先生 二葉」



「ミステリを教える先生 隼人」




「勉強を教わる生徒 隼人」



「ミステリを教わる生徒 二葉」





そういう関係が生まれた




しかし!



どこからどう見ても、



圧倒的に隼人のほうが立場が↑笑




頼りない二葉。



その場その場で自分を使い分けられる、


頭の切れる隼人。




しかし、



二葉には特殊な能力があった



一瞬にしてその場面を映像として記憶することが出来る





それで大学も受かった・・と本人も言っている。笑





記憶を得意とする二葉。



いろんな状況で自分を演出できる隼人。




そんな二人が、


いろいろな日常のミステリーに遭遇し、



力を合わせて?


まぁ隼人の活躍がほとんどだけど!笑



事件を解決していくストーリーになっている





中学生の隼人に使われてる感のある二葉。



しかし、


そんな二葉のことを隼人は信頼しているってことが伝わる。



頼りない兄貴としっかりものの弟といった感じで、



なんだか読んでいて、


ふっと、頬を緩めてしまうシーンが多い




ミステリーにもどんどん引き込まれて、


あっという間に読んじゃった感じです。



よかった~




坂木司のミステリーもっともっと読んでみたくなりました














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北森鴻「凶笑面」中世的な魅力の蓮杖那智が解く謎☆

2013-03-24 02:04:38 | 



北森鴻「凶笑面」読み終わりました☆



これを読むきっかけは、


北森鴻のファンサイトでベスト2に入っていたので




でも・・


ちょっと私には難しかったなぁ。。




民俗学蓮杖那智という人に興味はわきました




短い髪を整髪料できっちりまとめた顔立ちは

明らかにモンゴロイドとはかけ離れていて、

「精悍な」という言葉を思い起こさせるほどだ。

イスから投げ出された脚が、そのまま身長の高さを示す。

ただ、眉の薄さと鳶色が買った瞳がどこか酷薄なイメージを与える。

そこへ、妥協を許さない言動が加わるものだから、

人が那智に中性めいたイメージを持つのも仕方のないことなのかもしれない。




・・と表現されている、民俗学者 蓮杖那智。



助手の内藤三國は、



世の中はつくづく不公平にできている。


神はこの蓮杖那智という女性に、美貌と才能を与えたもうた。

が、世の中にはどちらも受け取ることの出来ない人間がどれほどいることか。

自分の取り分を蓮杖那智が持っていったと思いこんでも不思議はない。


那智が同じ研究者から「異端」と呼ばれ煙たがられているのは、

決して研究方法が特殊であるからだけではない。




そういっている。



那智の美貌に近づいてくる男達を、


那智はクールに振り払っていく。



そんなところは読んでいて実にスカッとする☆



女の私が惚れる女性、蓮杖那智。




民俗学は想像の学問。

この発想には根拠がないだとか、

こうした考えは幼稚だとか考える前に、

まず自分の仮説を証明することを考えること。

そして、証明に必要なのは1にも2にもフィールドワークしかない。




そう常日頃から那智は繰り返し言っている。






東経137度30分 北緯34度40分の付近の海上に南北5キロメートル

東西1キロメートルほどの小島を仮定する。

住人80名ほどのA集落と70名ほどのB集落に、このたび民俗調査を試みた。

その結果非常に興味深い事実を得ることができた。


この島には渡来神伝説、および浦島伝説に類する伝承が一切ない。


このことについて可能な限りの仮説をあげよ。






う~ん。。


まったくわからない。。



これが民俗学らしいんんだけど。。





那智に一通の調査依頼がきた。


ある寒村で死者が相次いでいると。



まがまがしい笑いを浮かべた木作りの面。



暗き伝承、


封じられた怨念。



その面にはどんなヒミツが




那智が内藤三國と共に謎に挑む。



あるときになると、



「内藤君」でも「三國」でもなく、




「ミクニ」と独特のイントネーションで内藤を呼ぶ那智。




そのとき、内藤は肌が粟立つのを感じる。




事件解決が迫る☆





そして、


『双死神』では、


あの、


冬狐堂シリーズでおなじみの「宇佐美陶子」が登場☆



内藤が「狐」と名乗る陶子から、


重要なキーワードを受け取るシーンが




蓮杖那智と宇佐美陶子はつながっていた。




そして、



北森鴻ファンならスグにわかる、



あの!「ビア・バー」も登場する




こういう複線がワクワクする♪




北森鴻のファンサービス?笑




内容はちょっと難しいけど、


キャラクターが魅力的で♪



蓮杖那智に頭の上がらない内藤三國がちょっと笑える



一読してみる価値は十分の作品だと思います






次は、


どの作品読もうかな~










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松岡圭祐「特等添乗員αの難事件Ⅲ」絢奈のラテラル・シンキングで事件をズバッと解決☆

2013-03-14 15:24:30 | 



松岡圭祐の「特等添乗員αの難事件Ⅲ」読み終わりました♪



特等添乗員の浅倉絢奈がラテラル・シンキング(水平思考)で事件を解決するこのシリーズ☆


今回はその三作めです




今回も気持ちよく事件を解決してくれた絢奈。




今回の事件は、


絢奈が付き合っている那沖(なおき)が窮地に立たされる。


那沖の父・凌真を失墜させようと、


何者かが罠を仕掛ける。


那沖が、那沖の母・真尋と凌真ではなく、


真尋と他の相手との子だということが週刊誌に載る





そんなことはありえないと、



凌真と那沖は信じるが、



当の真尋は沈黙を守る!!




それが、



事実なのか



・・という疑問を凌真と那沖に宿してしまう。。




信じたい2人☆



だけど、


なぜ・・


それなら、


真尋は否定してくれないのか



2人は真尋を信じながらも・・


沈黙する真尋に、



苛立ちを隠せない。。




そんな壱条家の危機を、



那沖の婚約者でもある、



絢奈はなんとか力になりたいと思う。




スキャンダル記事を書いたライターの槙島に近づき、


絢奈は槙島がウソをついているのではないか?


その証拠をつかもうとする!!





槙島に仕掛ける絢奈のラテラル・シンキング♪



槙島がだんだん追い詰められていく様がこっけいだ





この事件に関する真尋の沈黙する真実☆





そして、


この事件によって、





絢奈と那沖の信頼関係が深まっていく





何とか那沖の役に立ちたいと、


ひたむきに事件に立ち向かう絢奈。



そんな絢奈に那沖は、


自分の素直な「絢奈とずっといたい」そういう気持ちに改めて気づかされる。




ピンチが二人の絆を強くする





そんな内容になっています




絢奈の物事の常識にとらわれない発想力☆



閃き☆


いつもながらスゴイなって思う




これからの絢奈と那沖の関係からも目が離せません




次回の作品も楽しみ












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北森鴻「孔雀狂想曲」は骨董品と人間模様♪

2013-03-10 02:24:23 | 



北森鴻「孔雀狂想曲」読み終わりました☆



この作品を読むきっかけとなったのは、


北森鴻さんのファンサイトでこの「孔雀狂想曲」が一番人気だったから




この小説の舞台となる、


「雅蘭堂」そして主人の「越名集治」。



この店と主人の名前は冬狐堂シリーズを読んだとき出てきたので知ってた。



冬狐堂「宇佐美陶子」が信頼を寄せる、


この「越名集治」。




この人が主人公だということで期待大でした




眠り猫のように細い目の越名集治。



しかし、


相当な目利きである。



だが、


店は開店休業状態。



それでも、


骨董品をめぐる事件が起これば、



たちまち鋭い鑑定眼と推理力で解決してしまう




事件担当の刑事でさえ、


越名集治の推理には一目置いてしまうのだ





カッコいい





この店で、



万引きを働こうとした女子高生「安積」。




そんな安積を店員として雇ってしまう越名。




悪態をついてくる安積を、


兄のようにたしなめたり突っこんでみたり。



そんな人間くさいところも、


この越名集治の魅力である





安積の祖父がベトナム戦争でルポライターとして戦地入りしていたころ、


グエン大佐に贈ったジッポライター。



それが越名の店にあった。



それを安積は盗もうとしていた。



しかし、


祖父の長坂に越名はそのことを黙っていた。



そんな優しさもある。



そのジッポライター・・


実は長坂がグエンに贈ったものではないことが判明する!!



それを越名は見抜いてしまった。



ジッポの製造の時期によることで



しかし、


それを長坂に伝えることは・・



長坂にとって、



辛い事となってしまう。



越名は迷う。


しかし!



それでも伝えなくてはならない事実。。






その「物」にまつわる人の思い





それを越名集治は見抜き・・


そして推理し、


解き明かす。



骨董商としての目利き☆



時にそれは、



残酷な答えを導き出すこともある




しかし、


越名はそれと真っ向から向き合う





そんな真摯な姿が、



人を信頼させるのだろう。





安積が越名に、


悪態をついたりしながら慕っているその様子からも、


越名の暖かさがこちらに伝わってくる。





そんな魅力的なキャラクターの越名集治。





それがこの小説の中に詰まっている。





コレを書いた「北森鴻」の人柄も、


こんなキャラクターの主人公から感じられたりもする。






ココに出てくる、


骨董品や絵画。



そんな物たちの声なき声を聞き、


鑑定していく。



その鑑定の様子も面白い☆



そして、

骨董市での駆け引き☆




物と人間の欲望が絡み合ったり・・




私の知らない世界がそこには広がっている





うん!この小説が人気なのはとってもよくわかった





またまた北森鴻にハマっていく私なのでした














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