読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

柴田よしき「風のベーコンサンド」~東京での夫との生活で心を病んだ奈穂が田舎でカフェを営み本来の自分を取り戻す☆

2018-12-31 02:56:45 | 
柴田よしき「風のベーコンサンド」読み終わりました。



読んでみたいと思っていてやっと読む事ができました



人が「幸せ」と感じることって



本当にそれぞれ違っていて



それは自分で見つけていくしかないってこと



それをすごく強く感じました。




東京の出版社で副編集長をしながら



家事もこなしてきた奈穂



夫の精神的虐待に


心は疲廃してく。。



心の病になり



限界を感じた奈穂



夫に離婚を言い渡し


家を出た。



何もいらないから離婚してほしいという奈穂に


夫の滋は首を縦に振ってはくれない。



2人の言い分はすれ違うばかりで


調停に持ち込まれる。



奈穂は百合が原高原の元ペンションを買い



カフェを開く



初めての田舎の生活



たった一人で店を切り盛りして行く不安



でも


それと同時に


自由になれた喜びと


好きな料理を本来の自分になって


楽しむ事ができる喜びを感じていた



温かい手を差し伸べてくれる百合が原高原の人たち



その人たちと交流していくうちに


奈穂は


田舎での生活の厳しさも知ることになる。



そして


そこに暮らす人たちの



苦悩



そこから逃げ出したいと思う人もいること。



「がんじがらめになる」


と感じる人



「自由になれる」


と感じる奈穂



最後


自分がどうしたいかは



自分で決めるしかない




自由になれたと思った奈穂だったが・・



滋は奈穂をなかなか自由にしてくれない。



百合が原高原の奈穂のもとに現れる滋



そして



また心を傷つけられる奈穂




しかし・・



ある出来事がきっかけで



滋から「本心」を聞くことになる奈穂




2人の関係はどうなる?




そして



カフェSon du ventは



百合が原高原で花を咲かせることができるのか




奈穂の温かい心のこもった料理は


食べた人の心もほっこりさせる



奈穂の店に通うようになった


「田中」から教わった


ベーコンを弱火でじっくりと焼き、オーブントースターで程よく焼いたパンにのせ

 芥子を塗って挟む




このシンプルなベーコンサンドは絶品メニューになる



いい食材だからこそ


シンプルに素材を味わう料理ができる



奈穂は料理することが楽しくて仕方なくなる



疎遠になっていて



心はずっと思い続けていた者同士



そんな人たちを引き寄せた



苺の淡雪羹



料理の力ってすごいなって思った




百合が原高原の風に吹かれて



食べるベーコンサンドは最高なんだろうなぁ




私もこのベーコンサンド作って食べてみようと思います。



苺の淡雪羹もね




本はどんなところでも連れて行ってくれて



味合わせてくれる☆



本と想像力さえあれば



何処でも幸せな気分になれるってスゴイよね!




あなたも脳内旅行で


百合が原高原へ行きませんか?



きっとお腹いっぱいになりますよ~。



っていうより・・



余計お腹すくかも



ぷっ・・

















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秋川滝美「幸腹な百貨店 デパ地下おにぎり騒動」~またまた閉店危機の堀内百貨店を救ったのは、「物」ではなく「心」だった☆

2018-12-27 03:10:28 | 
秋川滝美「幸腹な百貨店 デパ地下おにぎり騒動」読み終わりました。


前作の「幸腹な百貨店」の続編です。


閉店の危機に追い込まれた「堀内百貨店」


前作では


「ふるみなと祭り」に便乗し


商店街の人たちと共に街を活性化させようと


協力し合い一時閉店危機を免れた堀内百貨店



しかし!


それはあくまで一時的なもので



そのままの売り上げが継続するわけではなかった。



五代グループの傘下にある「堀内百貨店」


五代グループの「事業部長」高橋伝治は


その原因と対策に奔走する



客が足を運びたくなるような


そんな



目玉



が欲しいと思った伝治



あるとき出会う


おにぎり屋の「米よし」



クチコミで繁盛し行列ができるほど魅力のあるおにぎり



それは伝治の胃袋もガッチリつかむ



この店を何とか堀内百貨店のデパ地下に誘致したいと考える。



・・・が



この店1軒でやっていきたいというガンコな父



店を広げたいと考える息子



その考えの違いが伝治の策に影を落とす。。




諦めかけた頃・・



この店と同じ味のおにぎりが売っている


「おかず屋はる」を知る伝治



おにぎりに加え


手作りのお惣菜が人気のお店



実は


ここは


「米よし」の店主「吉次」の母親「はる」が経営する店だった。




はるは80になろうとする高齢



その店を手伝う孫の清司は


米よしで父と働く長男とは兄弟であることが分かる。



はるは高齢で体が思うように利かず


閉店することを考えていた。



しかし!



伝治は清司がはるの店を継ぎたいと考えていることを知る。



自分はあくまで


祖母「はる」の意志を継ぎたいのだと。


父と長男の意志は


はるのものとは「別物」だという清司。



その強い思いを聞いた伝治。



伝治は



この店を堀内百貨店のデパ地下に誘致したいと考えるようになる。




しかし



まだまだカンタンに行かない問題が山積み




何でもあるのに買いたいものが何もない




そんな堀内百貨店に本当に必要なものは




何なのか




それに気づくことで



見えてくる理想の景色




堀内百貨店は人が集う温かな場所へ変わっていく





商売というのはなかなか難しい。。



「継続していく」ということがどんなに大変なことか。



実際に店を経営している私にもよく分かる。



ウチは「物」ではなく「技術」を売っているわけだけど



結局のところ



どんな商いも大切なのは



人の心をどう掴んでいくか



そういうことなんだと思う。




値段は安ければいい!


・・・というものではなく



それに対して


「これだけ払う価値」


のある物なら人は手に入れたいと思う。



それだけの




魅力



…を持っているかどうかなんだと思う。




堀内百貨店の危機は他人ごとではない。



寂れていく商いに活気がなくなった古湊商店街も。



結局は「人」と「人」なんだ。




一人ではどうにもならないことが



みんなで助け合いアイディアを出していくことで新しいことが生まれる☆




親から子へ引き継がれるもの



それをどう生かして新しいものに変えていくか?



新しい物の中に根付いている



温故知新という言葉が浮かんだ。



ただ新しいだけでは軽くなってしまう



その中に確かにある地に足の着いた根付くもの



そうやって受け継がれていくものは



きっと消えていかないんだろう



そんなことを思ったよ。




新しくなった堀内百貨店に足を運びたくなりました





一口かじるとごはんがほぐれて


具がちゃんとご飯と口の中で混ざり合う



そんな「はる」の心が感じられるおにぎりが食べくなりました














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秋川滝美「居酒屋ぼったくり8」~要のデリカシーの無いプロポーズにショックを受ける美音が要の母と結託してお仕置き?!

2018-12-23 02:58:04 | 
秋川滝美「居酒屋ぼったくり8」読み終わりました。



このシリーズで私が一番楽しみにしてるのは


やっぱり


美音と要の恋のゆくへ



小さいときから両親の店を手伝い



両親を事故で亡くしてからは


両親の意志を継いで


居酒屋ぼったくりの女将として頑張ってきた美音



なので


恋愛の方は今まで経験がなく・・



要に対する自分の気持ちさえも


気付くまでに時間がかかった。



しかし



それも要も美音に惹かれていくにつれ


要のリードでいい感じにはなってきていた



ゆっくり育んできた美音と要の恋




初めて要が店に来て常連になってから2年




いつかはプロポーズされる日が来るとは思っていた美音



だが・・



あまりの



デリカシーの無い・・




何かの



ついで



見たいなお粗末なプロポーズらしきものに・・



怒りが



でも



要には直接言えず・・



悶々としていた美音




そんなとき偶然に要の母と出会う




そして・・



ついそのことを愚痴ってしまう。



すると!



要の母も怒る



それは



親子代々受け継がれているもの



デリカシーの無いプロポーズは佐島家の男たちの




遺伝だった




怒った要の母は



要にお仕置きをしてやろうと提案



美音の戸惑いをよそに・・



どんどん作戦は実行されていく。



そして


美音の妹「馨」も協力することに



そんなお仕置きを受けた要は・・



ロマンチックなプロポーズのリベンジとなるのか





美音のことを考えてくれる優しい要



でも



意外な落とし穴があったんだね!




そういう欠点も美音と要なら乗り越えていける気がする



いつも自分のことより人のことを考えてしまう美音



要と美音の間にはまだまだ乗り越えることがたくさんあるけど



要の愛と美音の芯の強さと思いやりがあれば



きっと大丈夫




常連のマサの元気のない原因だった


孫のミサが我儘放題になってしまった理由



それに気づく美音は


ミサに黄金色の出汁で作ったうどんを一緒に作り解決していく




常連のリョウが元気をなくしていた理由は



伯母が余命いくばくもないのに



面会させてもらえないことだった。




伯母の心を溶かしたのは・・



黒豆ゼリーだった




元気をなくした人たちに



元気を与える美音の料理



それは美音の心根が料理にしっかりと伝わっているから




話の内容も気になるけど



この小説は料理もすごく参考になるから嬉しいです



サツマイモの茎のきんぴらがすごく気になりました。



サツマイモの茎って食べられるんだぁ~!


甘いんだって。


でも手に入らないよなぁ~(;´∀`)


千切り葱の豚肉巻きはすぐ作れそうだから


やってみよーっと



いろんな料理に合うお酒が出てくるのもこの小説の特徴だけど


残念ながら私は下戸なので


読んで雰囲気だけ味わっています


↑そういう楽しみ方もできるので


これを読めば2倍も3倍も楽しめちゃうんだぁ



美音と要どうなっていくんだろう?


続きが楽しみ







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真保裕一「脇坂副署長の長い一日」~事故後乗り捨てられたバイクは、インフルで休んでる警官の物だった?!

2018-12-20 03:24:03 | 
真保裕一「脇坂副署長の長い一日」読み終わりました。



いや~複雑に絡み合う話について行くのが大変でした~っ


たった一日でこれだけの仕事をこなした


脇坂副署長にも「お疲れさま!」を言いたくなったよ。



始まりは



事故を起こしたバイクが



乗り捨てられたまま放置されていたことだった。




その持ち主は



今日インフルエンザで休んでいた「鈴本」巡査部長の母だった。



母親に確認すると息子が使っていたという。



家で寝ているはずの鈴本が家には居なく・・



彼女の所だという。




鈴本は彼女の家にいた。



脇坂副署長は本人に会って話をする。



どういうことなのかと。



すると・・



バイクは彼女の家に停めていたのを盗まれたという。




インフルはホントらしい?




しかし・・



盗難届をだしたのか?という問いの答えは



これからだという。



そして



バイクを貸したことのある友人の友人「白石」は前科があるので



指紋が出ると思うと。




そこから・・



脇坂副署長の長い一日は始まる。



賀江出薯では



アイドルが1日署長を務めることになっていた



署はファンやマスコミで賑わう




しかし・・



そのアイドルの1日署長には



複雑なからくりがあった




友達から署長をやってほしいと頼まれた



アイドルの桐原もえみ



それは中学の同級生は九年前の火災事故の被害者「羽佐間」の娘だった。



その事故を調べ直してほしいと警察に訴えてほしいと。





九年前の事故は



実は




事件だった








脇坂の娘から脇坂に入った



母と弟が消えたという連絡



そして



その後弟は怪我をし



事情聴取の後消える



母は戻ったものの・・



おかしな言動をする。




これも絡んでくる。






自分の保身のため



事実をもみ消し・・



九年前の事故を調べさせるように仕組んだその人の正体は




副署長になった脇坂だが



現場の刑事に戻りたいと思っていた。




その脇坂が副署長の職務を超えて



この事件の真相を暴いていく




とにかく



いろんな人が絡んできて



読んでいても頭の中を整理するのが大変




アイドルとなった桐原もえみが



友達のために真っ直ぐな行動をとるところに



好感が持てたよ



そして



真実を突き止め芝居までうって犯人を突き止めたところもよかった




そして自首の温情も




最後まで気の抜けない展開に・・



読み手の頭の中も忙しい









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柴田よしき「あおぞら町春子さんの冒険と推理」~野球選手の妻春子さんが推理する謎☆それが人助けになる?!

2018-12-14 03:27:24 | 
柴田よしき「あおぞら町春子さんの冒険と推理」読み終わりました。



二軍野球選手の妻「春子」


看護師という手に職を持っていたが


拓郎と結婚したことで


自分は不器用だから仕事との両立は難しいと


主婦に専念することにする。




拓郎の野球選手としての立ち位置は微妙で・・



いつ戦力外宣告されるか分からない



でもその時は自分が看護師として働けばいいと思っていた。




そんな春子が



いろんな謎を見つける




広いベランダで育てている植物たち



そこから見えた・・



ゴミ集積所に段ボールに花の苗を入れて捨てようとしていた人




それは



春子が求めていた「もの」だった


それを春子は譲ってもらうことになる。



その人は

近所に住む「川田」さんのご主人であることが分かる



初めて会うご近所の人当たりの言いご主人



そして


次のゴミの日も・・


また川田さんのご主人が同じように段ボールに入れた苗を捨てようとしていた。



声をかけてそれをまた譲り受ける春子



しかし!


その苗の球根から


紙を見つける



そこに書いてあったのは・・



川田さんの奥さんからのSOSだった





拓郎の試合を見に行った春子



そこで奇妙な話を聞く



いつも同じ席で見ている女



同じ格好で同じ席



そして・・



試合に全く反応しない



一体彼女の目的は?




そのことで春子は気づく!



ご近所が危ない





春子さんの周りで起こる身近な謎



これを春子さんは解いていく



そして



拓郎と始めた結婚生活のこれから



それを自問自答して



自分の歩くべき道を見つけていく




拓郎を愛し



「あおぞら町」を愛する春子



これからもこの町で


身近な謎を解きながら生活を楽しんで行くんだろうなぁ~。






なんだかウキウキ♪ワクワク♪した気分になりました。








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