読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

秋川滝美「ひとり旅日和 幸来る!」~旅先で日和の不安を一変させる「幸福」が♪~

2024-02-29 03:12:55 | 


秋川滝美「ひとり旅日和 幸来る!」読み終わりました。

去年の11月に出ていたのに

なんかバタバタしてて読み逃してた~!

でも

今読めて逆に良かったのかもしれない。


まさか!

この作品を書かれたとき

著者の秋川さんも想像もしていなかったであろうこと。。


能登の旅を題材にされていて、、

あんな大地震があるなんて。。

だから余計にすごく書かれていた景色や食べ物

長年培われてきたもの、、

そういうものの大切さが身に染みてきた。


作品を読むにあたり

その前と後では

感じ方も違っていたと思う。

私も行ったことにある場所

なのでとても感慨深く読ませていただきました。

復興を祈りつつ楽しませていただきました。


さて

「人見知り女王」の看板もすっかり取れて

ひとり旅が板についてきた日和

ひとり旅の楽しさを知り

そして

自分で旅の途中の困難も乗り越え

成長してきた

でも

たった一つ

なかなか乗り越えられないことが。。

それは

蓮人への思い


片思いをして4年

未だ自分の思いを伝えられずにいる。


その思いを知っている職場の先輩の麗佳は

日和の思いを知っていて

そっと見守ってくれている。

麗佳と蓮人は友達なので

何かと後押しをしてくれていた。

麗佳を通じて蓮人との距離も

少しは縮まった。

でも

友達以上恋人未満

という停滞気味な関係だ。


そして

今回

麗佳を通じて

蓮人に起こるある出来事を告げられる


何も聞いていなかった日和はショックを受ける


でも

何とか自分を立て直そうとする日和は

そんなモヤモヤした気持ち引きずりつつ

旅に出る


その旅が、、

まさか!

そんなことになるなんて


離したくない手と手


こちらまでドキドキの展開でした


というわけで

今回のシリーズで

日和と蓮人は前進

さて

どうなっていくのかは読んでからのお楽しみということで


今回もおいしそうなものが満載


一番興味が沸いたのが

山口県の瓦そば☆


本場に行かないと食べられそうもない?

瓦で焼かれた細いパリッと焦げたそば

ぜひぜひ味わってみたいものです

唐戸市場で新鮮なネタのお得なお寿司も魅力的

まだ行ったことにない土地のおいしいものを

たくさん紹介してくれるので

それも魅力のこのシリーズ


私は日本酒は飲めないけど

いろんな料理に合うお酒が登場して

あ~私も飲めたらいいなぁ~

料理との相性も想像しながら楽しみました。


秋川さんの小説に登場する人たちはみんな優しい

なので

読んでるこちらも優しい気持ちになります。

そこも魅力です


次はどこに連れて行ってもらえるのかな?

楽しみにしています






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東野圭吾「ブラック・ショーマンと覚醒する女たち」~元マジシャンが仕掛ける女を査定する舞台はバーだった?!~

2024-02-19 03:13:05 | 


東野圭吾「ブラック・ショーマンと覚醒する女たち」読み終わりました。


待望のシリーズがきた~!

やっぱり圭吾さんはすごいっ!

最後まで読み終えた感想はまずそれです。

ずっと作品を書き続けて

なおかつ

ずっと売れ続けるというのは

作家さんにとってどんなに大変なことか。


才能と努力なんだろうなぁ~。

なんて私が言うのもおこがましいですがっ。。


神尾武史

元マジシャンの彼が経営するバー「トラップハンド」

おいしいお酒を提供するのはモチロンだけど

ここでは

迷える者にマジシャンの真贋で「査定」までサービス?


ある時は

狼から羊を救い出す!笑

婚活の協力をする


そして、、

常連の客を主演に引っ張り出す

大舞台を自分のバーで仕掛ける



そんな今回の作品


毒舌で

いつも姪の真世を怒らせる武史


でも

本当は冷たい言葉とはウラハラな

あふれる愛情を心に秘めている


本当にその人を思う時

優しいだけの言葉より

大事なものがある


武史を見ているとそう思う。


「今」を取り入れた作品に出てくる事柄

そういうところが

圭吾さんの作品が

いつも新鮮なのだろうと思う。


母親を嫌って縁を切った娘

でも

本当の母の思いを

別人となって知ることになる。


これから増えていくであろう問題提起もしていたりする


ひとりひとりの登場人物の年表を作るという圭吾さん

だからこそ

厚みのあるリアルな人物像になっていくのだろう。


グイグイと最後まで引き込まれるストーリー展開

自分もトラップハンドでそれを見ているような

読者も巻き込んでの舞台


読み終えたとき

もっと浸っていたーい!


そんな気持ちになる作品です


このシリーズの続きが楽しみです


圭吾さん、いつも素敵な作品をありがとうございます






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松岡圭祐「新人作家・杉浦李奈の推論Ⅺ 誰が書いたかシャーロック」~折れそうな心を奮い立たせるのは作家としての矜持☆

2024-02-04 03:04:15 | 


松岡圭祐「新人作家・杉浦李奈の推論Ⅺ 誰が書いたかシャーロック」読み終わりました。

このシリーズももう11作目になるんですね~!

なんか毎回そんなことを書いていますが

素直な感想です。

やっぱりこの作品の1番の魅力は

なんといっても李奈のどんどん成長するところ

李奈は決して強いってわけではない

だけど

困難を乗り越えることで

少しずつ強くなっていく

くじけそうなとき・・

李奈の中の

作家としての


矜持


それが支えになる


今回李奈は

直木賞候補になる


そんな順調な作家業に加え

いろいろな事件解決に貢献した手腕を買われ

「バスカヴィル家の犬」を書いたのは

ロビンソンか?

それとも

ドイルか?

その鑑定を依頼される

ドイルが書いたとされる

この作品

シャーロック・ホームズを生んだのは

本当はロビンソンなのか?

発見されたロビンソンのサイン

イギリスからの依頼に李奈は戸惑いながらも

鑑定を引き受ける。

ところが・・

この後

李奈に襲い掛かる

大きな犬


バスカヴィル家の犬


その正体は?

そして

本当の著者は誰なのか?


直木賞発表間近の李奈に

襲い掛かる困難


この鑑定には

実は

黒い影が


くじけそうになりながらも

難問に立ち向かい

出す


推論


小笠原莉子も応援に駆け付け

イギリスの大舞台で繰り広げられえる


李奈はすごいなぁ


もう新人作家ではない李奈が

そこにいる


李奈に毎回エールを送ってしまう

このシリーズ

次はどんな成長した李奈が見られるのか?


楽しみにしています






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