読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

東野圭吾「祈りの幕が下りる時」~ある女優の人生をかけた舞台~

2013-09-28 01:59:35 | 



東野圭吾「祈りの幕が下りる時」読み終わりました☆



宮部みゆきの「ブレイブ・ストーリー」の途中だったんだけど、


東野圭吾の新刊が出たと知ってしまい。。



どうしても読みたくて



「ブレイブ・ストーリー」も読みつつ・・


こちらを優先してしまいました




東野圭吾の作品はほとんど全部読んでる私



小説だけじゃなくエッセイも



それほど圭吾さんに入れ込んでる私なので、


この新刊が出たと聞いて早速購入!



そして、


夢中で読みました




帯に、



「東野圭吾、全身全霊の挑戦」



とあったけど、



まさに!その通りだと感じられる作品でした




この作品は、



加賀恭一郎シリーズ




最近ドラマや映画化もされた、



「麒麟の翼」につづくシリーズ☆




そして、


今回のこの作品は、



加賀恭一郎の集大成といっても過言ではないと思います



今までこのシリーズを読んでない人も、



この作品だけ読んでも加賀恭一郎の今までや人柄がわかっちゃう



そんなお得な作品でもあると思います






加賀のいとこの松宮が担当した殺人事件。



あるアパートの一室で絞殺されていた「押谷道子」




しかし、


そこの住人『越川睦夫』は行方不明。





その後、


河川敷のホームレスの住居からでた焼死体が、


アパートの住人『越川睦夫』だと判明する。



アパートにあったカミソリなどからDNAが一致したのだ。




だが、


違和感をおぼえる松宮。




加賀に事件のことを話したところ、


松宮は加賀から事件のヒントをもらう。



そこから事件は進展していく。





その後の捜査で、



押谷道子は幼馴染みの舞台演出家「門倉博美」と会っていたことがわかる。




押谷は「門倉博美」、



本名「浅居博美」の母が名前を名乗らず、


ある施設にいることを知らせるためだった。





浅居博美に会いに行ったことが・・


押谷道子の事件に関係するのか?






加賀は浅居博美と以前関わったことがあった。





そして、



女優で・・



演出家の浅居博美の大芝居の舞台に加賀も巻き込まれていく。





10年ほど前にずっと音信不通だった母「田島百合子」



母と親しくしていたという、


「綿部俊一」



音信不通だった母の遺骨と遺品が加賀の手に渡ったのには、


この「綿部俊一」が加賀の連絡先を知っていたからだった。



その「綿部俊一」と「浅居博美」がつながっていく。。






色んなものが絡み合い・・



複雑化していく。。





しかし、


そこには「浅居博美」の人生をかけた大舞台が仕組まれていた?!




加賀が真実に加速していく。



「どれだけ無駄足を踏んだかで捜査の結果が変わってくる」



それを実証していく加賀。



刑事として自分の使命を全うする☆







事件が明らかになっていくとともに・・





母はなぜ家を出て行ったのか?



母の過去を知ることになる。



そして、



加賀はまた新しい道を歩いていくことになる。






浅居博美の壮絶な人生。






その舞台裏・・




あなたも覗いてみませんか?





加賀恭一郎の全てがわかるこの1冊☆




ぜひご一読ください




コレを読んだらあなたも加賀恭一郎ファンになる



東野圭吾の魅力に取り付かれるかも


















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宮部みゆき「ブレイブ・ストーリー~中~」~自分の道は自分で決めて進しかない~

2013-09-23 02:47:51 | 



宮部みゆき「ブレイブ・ストーリー~中~」読み終わりました☆



上は図書館で借りたんだけど、


「中」がおいてなくて・・


買って読みました




すっかりハマってしまった





今回の内容も考えさせられることばかり




主人公「ワタル」がまんま自分のようになって、



本気で悩んだよ~





こんなとき「私ならどうするだろう」ってね





上でのワタルは、



本当に小学生らしい小学生。




けど、



中でのワタルはずっと大人になってる




経験が人間を成長させるんだなってホントに思った





ざっと今までの内容を。





母とワタルをおいて、


父は女の人のところへ行ってしまう。


相手の女の人のお腹には父の子供が。



母はそのことで精神を病み・・


自殺まで図ろうとする。



今まで平凡な生活を送っていたワタルの家庭は、


今や崩壊。。



父が出て行ってしまった今、


自分が母を助けなければ!



その強い思いが、


今までワタルを馬鹿にしていたミツルを動かす。



ミツルはワタルを自分と同じ旅人に。




自分の気持ちが作り出す「幻界(ヴィジョン)」の中で戦い、



女神に会うことで願いが叶う




ワタルは父を取り戻し、



母を元の元気な母にしたいと願う。




しかし!



女神に会う為には、




いくつもの困難が待ち受けている



それをひとつひとつ乗り越え、



ワタルは大人になってく。






宝玉を手に入れると、


そのとき短時間現世(うつしよ)~現在の世界~に戻れる。




ワタルは病院の母の元へいく。



「僕は元気。必ず戻る。」



そう母と約束するワタル。



母も成長したワタルを感じ二人は抱き合う。




現世から幻界に戻るワタル。




母を助けるという気持ちが更に強くなる。




幻界でのワタルの力になってくれる仲間達。



爬虫類のような体をした水人の「キ・キーマ」



猫の姿をしたネ族の「ミーナ」



に助けられながら旅をしていく。




その土地の風習。



人種差別。



色んなものを見たり聞いたりしながら旅は続く。





ワタルはあるとき、




どうしたらいいかわからなくなる




自分を犠牲にして人を助けるべきか?



自分の思いを遂げるために人を犠牲にしていいのか?





知り合った博士にワタルはどうしたらいいかを問う。




そのとき博士に言われる。




自分自身を見つめた上で自分で答えを出す





自分の道は自分が決めて進しかない





その道を決めて進むことが大事なのだと。





どんなに悩み苦しくても自分のことは自分で決める





自分の心をそのまま映し出す幻界。



その世界を変えてくのもまた自分。






ワタルの旅はまだまだ続く





なんだかとても考えさせられた。




自分の人生なんだから、


自分で決めて進むしかないんだなぁって




私もがんばろーって思った





そんなことを教えてくれる「ブレイブ・ストーリー」






「下」を読むのが楽しみ

















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宮部みゆき「ブレイブ・ストーリー~上~」~傷を負ってはじめて成長できる☆~

2013-09-17 02:17:50 | 



宮部みゆきの「ブレイブ・ストーリー~上~」読み終わりました☆



この作品を読むきっかけは、


友だちが「何度も読み返している」というほどお気に入りだと聞いたから。



図書館で分厚い単行本を見て、



躊躇してしまっていたんだけど・・



文庫本を見つけて、



「これなら読めるかな?」



ながーい話なので読みきれるかな?



・・っていう不安もあった。



でも、


そんなに面白いならまずは読んでみよう。



面白くなかったら途中でやめてもいいし。




そんな軽い気持ちで読み始めた




ところが、



読み進めるうちにドンドン夢中になった。



私の苦手とする、



「冒険ファンタジー」系かと思ってたんだけど、



さすがは宮部みゆきさん!



読み手の心をしっかり捉える





おかげで、



「ブレイブ・ストーリー」の文庫本「中」をネットで購入してしまった




図書館には「上」と「下」しかなかったんですよー。



文庫本は「上」「中」「下」になってるそうで・・



これは、




買わなきゃ




・・って思ってしまった次第です。。はい。。





そんな「ブレイブ・ストーリー」



主人公は小5の三谷亘



成績はそこそこでゲーム好きな男の子。



親友の小村克美くん(通称 カッちゃん)とゲームの話で盛り上がる普通の男の子。




ある日、


幽霊が出るとウワサの建築途中のビルに、


亘はカッちゃんと夜中に探検に出かける。



が、


そこでオーナーの大松さんと会ってしまい、


探検は中止になる。



大松さんは車椅子の娘さんの散歩できたという。



亘は車椅子に乗った「まったく反応のない人形のような女の子」のことが、


気になってしかたなかった。



なぜ真夜中に散歩なのか?



なぜお人形のようにキレイな娘さんは反応がないのか?



幽霊ビルの探検は中止になったものの・・


亘は気になって仕方なかった。



幽霊ビルのことがクラスで話題になったとき、


亘は女の子達に、



「事実を確かめたのかよ」



といったら、



「そんなことするわけない」



「幽霊を馬鹿にしてるとのろわれるわよ。イヤな奴」




といわれてしまった。




自分がなぜそこまで言われなければならないのか?



亘はわからなかった。




亘は父親譲りの、


理詰めで何でも考えてしまう。



だからただウワサだけじゃなく、


事実を知りたいと思った。



ただそれだけなのに。




そんなことがあり、



どうしても幽霊ビルの謎を解きたいと思った。



そんな時、


隣のクラスに転校してた「芦川美鶴」



この芦川が心霊写真を撮ったと話題になる。



しかし、



芦川は「こんなもんで大騒ぎするのはよくない」と家に持ち帰り、


誰にも見せないらしい。



その話を聞いた亘は、



芦川は自分と気が合うかもしれない



・・と思った。




が・・



会ってみた芦川は亘の想像してたのと違った。




亘を見下した態度、相手にもされない



そんな芦川が亘は嫌いになった。



でも、


気になった。




芦川に会いたくない自分。



でも、


どこかで芦川と対等になりたい自分。




美男子で成績優秀な芦川。



それにくらべて、


平凡な見かけと成績の自分。



どこかで勝ちたい



そんな気持ちがあった。





今まで存在するはずがないと思っていた・・



そんな見えない何者かの声。




亘がひとり、



幽霊ビルへ行き、



出会った老魔導士





幽霊ビルの秘密。。




そして、



芦川美鶴の秘密。。



芦川が背負ってたもの




平凡で当たり前だと思っていた、


亘の家庭が崩壊する。。




そのとき、


亘が芦川から与えられた秘密の力






亘が負った傷





その傷で成長できた亘





そこから亘の長い試練の旅が始まる



亘はどう成長していくのか?



次を読むのが楽しみ





亘を見てると自分の子供の頃を思い出した。



何の経験も力もないのに、



虚勢だけはイッチョ前に張ってた自分



そのときの気持ちと亘の気持ちが重なって・・



なんともいえない気持ちになった。。



あの頃の自分・・



思い出すと恥かしい自分。



だけど、


亘もきっと、


その自分を冷静に見つめられる自分に成長していくんだろうなぁ























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湊かなえ「境遇」~境遇が互いを強く結びつけた?~

2013-09-08 01:43:53 | 



湊かなえの「境遇」読み終わりました☆



図書館に行ったところ、


この本が目に付いて借りてみました。



図書館の人が「この本人気があってリクエストが絶えなかったんですよ。」といっていた。




読み始めてみると・・



「あれ?なんかこれ聞いたことがあるような話だなぁ」って思った。




あっ!



そういえば、



テレビでドラマ化されてやってて・・



それを観たんだぁ




・・と思い出した。





だから内容はわかってた。



けど、



やっぱり原作は違うなぁって思った。




湊かなえの特徴的なそれぞれの視点からの語りに、



ついつい引き込まれる




「陽子」「晴海」




それぞれが語る自分や周りのたち。




その人によって感じるもの☆



見えるもの☆



こんなに違ってくるんだということが明確にわかる






高倉陽子は「あおぞらリボン」で絵本作家新人賞を受賞する。



その作品を応募したのは本人ではなった。



もともと陽子は応募する気はなく、


息子の祐太に自分の作った絵本を読み聞かせできればよかった。



勝手に応募され、


それが思いがけず受賞。


陽子は戸惑った。



なぜなら、


その話は晴美から聞いた実話を元に作っていたからだった。



晴美が養護施設に預けられたとき、


母親からの手紙と「あおいリボン」が同封されていた。



「あなたはママの宝物。ママはあなたといっしょにいられないけれど、


青いお空から、あなたの幸せをいつも見守っているからね。」










陽子と晴美は、


「朝陽学園」のイベントで出会う。


そこは晴美が育った養護施設。


独立した晴美が手伝いに来ていたところ、


そこに来ていた陽子が、


自分の作った紙芝居を子供たちに読み聞かせしていた。




晴美は最初陽子が気に入らなかった。



鼻についた。



けど、



陽子と話して同じ境遇であることを知る。



陽子は「ゆうあい園」という養護施設の出身だった。




同じ境遇の二人。



陽子が言った。




「私たちが親友になれたのは、同じ境遇だからなのかな。」




その言葉が、



晴美の心に深く刻み込まれていた。





陽子もまた、



晴美がかけがえのない宝物になっていた。







陽子が新人賞を受賞し、



周りが慌ただしくなったころ、



陽子の息子「祐太」が誘拐される





陽子の夫の事務所に送られてきたファックス。






息子を無事に帰して欲しければ世間に真実を公表しろ




・・という内容。









陽子は晴美に助けを求める。




晴美は祐太を助けるため・・



陽子の力になりたいと、



新聞記者の手腕で事件を解決しようとする。




犯人の目的はなんなのか?



何を「公表しろ」といっているのか?




陽子は考える。。






陽子の晴美に対する思い。



晴美の陽子に対する思い。



その思いのずれが・・





この事件を解く鍵







「境遇」が結びつけた二人。



ならば・・



「境遇」が違っていたら?



二人の関係はどうなっていくんだろう??




それでもお互いが「宝物」になりえるのか?






その答えをあなたも知りたくありませんか?



















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宮部みゆき「今夜は眠れない」中1の雅男と島崎のコンビが事件を追う。雅男の母に5億の遺贈?!

2013-09-02 14:31:47 | 



宮部みゆき「今夜は眠れない」読み終わりました☆



コレを読んで初めて、



あ~あの前に読んだ「夢にも思わない」で触れてた、


あの作品か!って思った。




こっちを先に読めば読みやすかったなぁ





主人公「緒方雅男」と友だちの「島崎」が事件を追うシリーズ☆



雅男よりも、


島崎のほうが頭の回転がよく、


ホームズ並の推理力を発揮する


島崎に言わせると、


政男は「ワトスン」らしい



今回の事件は、


政男の母「聡子」に舞い込む大金の話



ある日、


弁護士が雅男の家に来る。



そして、


父の行男と雅男・母の3人を集め、



母に、




5億円の遺贈がある



という。



その贈り主は、


母が20年前、


父と結婚するずっと前に一人暮らしをしていた、



「いさか荘」の住人であった澤村直晃だという。




母はその名前を聞いて、


スグに思い出したらしい。



しかし、


その人がなぜ?!



母に話を聞いたところ、



1度澤村が大怪我をしたときに、


手厚く看病したとの事。



しかし・・


そんな昔の、


そして、


たったそれだけのことで??



父も雅男もそれに疑問を持つ。



澤村には家族はなく、



遺産を譲る人もいないという。



生前作った正式な遺言書に、


母に譲ると書き残したという。





このことが、



どこから漏れたのか、



いろんな人からの嫌がらせが緒方家に始まる。



今まで仲良くしていた近所の人も、


よそよそしくなり・・



父の会社の人も、


母の不倫じゃないのか?


などと、


父に吹き込んで来る。



雅男も学校で友だちからの扱いが変わる。。




それなりに今まで波風がなかった、


表向き平穏な緒方家に、


不穏な空気が流れる。



父は母と澤村の関係を疑い、


家を出る。




雅男は唯一態度を変えないクラスメイトの島崎と、



島崎のホームズ並の推理力を借りて、



真実を追究しようとする





澤村は博打打ちであったという。



そのために敵が多かった。



母が澤村を助けたとき、



敵に攻撃された怪我だった。




そんな博打打ちの澤村。




この遺贈にはそんな澤村の、



人生最後の博打だった。





そして、


そこには・・


母聡子のある思いが




聡子は、


行男の浮気に悩んでいた。



行男は自分をどう思っているのか?


家族をどう思ってるのか?



そんな悩みを抱えていた。





澤村、



そして聡子・・



この2人の間には何もなかったのか?





子供のようで大人になりかけている雅男。



母のことを信じたい雅男。




そんな聡子と雅男の2人は・・



ある事件に巻き込まれてしまう。



そのとき行男は?!





家族の絆。



そして、


今回も島崎の推理がスゴイ!!




そして、



あちこちにちりばめられた、


事件を解く鍵☆



宮部マジックを楽しめる作品になってます





さて、



最後はどんな結末が??














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