読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

堂場瞬一「アナザーフェイス9 闇の叫び」~父親が生み出してしまった心の闇。。その闇が息子を犯罪へと向かわせた?!

2019-06-29 02:42:51 | 
堂場瞬一「アナザーフェイス9 闇の叫び」読み終わりました。


あ~やっとこれ読めたよ~。


なかなか読む機会に恵まれず


ずっと楽しみにしていました。



今回の大友は



いつもの冷静さが失われ。。



同期の柴にも


「大友らしくない」と言われてしまう。



それほど


今回対峙する犯人は


大友の心を揺さぶった!!



大友の




父親という部分を





妻の菜緒を亡くし


息子の優斗を育ててきた大友



やりがいのあった捜査一課から


育児を理由に自ら総務課への移動を希望した




そんな大友の



父親の部分を汚されたような・・



そんな怒りが



大友を爆発させてしまう




犯人の心の闇



それは



父親によって生み出された




そんな経緯を知れば知るほど・・



大友はやるせない気持ちになる。。




そして



人を襲うことを正当化し


その


「覚悟」を語る犯人に・・




「あなたは、子供を虐待してる親に、正義の制裁を加えたつもりでしょう。

 でも、それは教師のー人間の枠をはみ出した行為だ。人には誰でも枠があります。

 その枠をはみ出した行為が、犯罪と呼ばれるんですよ。あなたは、教師として勝負すべきだったんだ。

 それを放棄したあなたの責任は重い・・私はあなたを絶対に許しません。」





大友は言い放つ。




父親が妻を失い・・



ストレスのはけ口を子どもに向ける。



許せない父親



そこから逃れるための死にもの狂いの努力




そして



妹の死・・




生徒からの相談を親身に受ける教師




子供を守るため。。



しかし



その子供は



自分自身に見えてしまって



抑えきれない感情へ変わって行ったのだろうか





その人にしかわからない。。




自分に都合のいい理由





優斗と同級生の母親から受けた1本の電話



それが


大友をこの事件に引きずり込んでいく。




優斗が成長した今



大友の捜査一課への復帰も近いのかも




今回の事件では


若手の芦原未来が登場



大友とコンビを組んで


大友の行き過ぎた行為を止める場面が!!




活躍の場が多数あって今後の登場もあるかも?!




親の子供への虐待・・



それは今も増えている。




子供のSOSを受けたら・・



あなただったらどうするでしょう?



私だったら。。




考えさせられました。




それを受けた子供は


ずーっとそれを引きずって生きていくことになる。。


それを考えたら・・



う~ん。。



難しい。。







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小湊悠貴「ゆきうさぎのお品書き~白雪姫の焼きりんご」~付き合って半年の大樹と碧の絆を深めた翡翠ナス☆ある人物の登場に2人は?!~

2019-06-27 03:20:47 | 




小湊悠貴「ゆきうさぎのお品書き~白雪姫の焼きりんご」読み終わりました。



このシリーズのファンで


大樹と碧のほのぼのした恋のゆくへを見守るのが好き



恋愛に奥手な2人の


お互いの気持ちを上手く伝えきれない・・


そんな危なっかしい2人を応援するのが楽しみになっています




付き合って半年になった2人



付き合うことになるまで時間がかかったけど



お互いのことをどんな小さなことも話すようにしようと



決めた2人




碧に好意を持っている都築


そのことについても2人で話せるようになったのは


進歩だね




「小料理屋 ゆきうさぎ」が



大樹の母の弟「零一」の登場で


一時は店を閉めることになりそうな危機に見舞われたけど・・



零一との和解



そして



ゆきうさぎの料理人として零一が働くことになり



大樹の負担も軽減されるというプラスに



そうやって


マイナスをプラスに変えてきた大樹



その協力をしてきた碧




そんな2人の前に



またまた困難が




大樹が苦手としていた


父方の祖母「葉月」が2人の前に現れる!!



そして


大樹に見合い話を進める祖母



しかし!


大樹の


「自分のことは自分で決める」



というきっぱりとした言葉で跳ね返すものの・・




大樹と付き合っている


碧の存在を知った葉月は


碧に



難題を




「翡翠ナス」を作ってと




初めて聞くその料理名にうろたえる碧



しかし!



大樹が協力し



その難題をクリア




困難を乗り越え


2人の絆はますます強くなる




大樹に


一緒に実家に遊びに行かないか?


と誘われる碧



ますます次回作が楽しみ~




巻末には


都築と双子の姉で疎遠になっていた「椿」


その距離を縮めることになったキューピット役となった



焼きりんご



のレシピがのっています。



ぜひ作ってみたーい



翡翠ナスにも挑戦してみよーっと




恋の話だけでなく


家族の絆


そして


料理


いろいろ楽しめるこの1冊☆



しかも


文庫でこのお値段!!



これは読むっきゃないね









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辻堂ゆめ「あなたのいない記憶」~改ざんされた記憶その真相は?!3人が追い求めた「タケシ」は優しさが作りだした幻だった?!

2019-06-24 02:45:44 | 
辻堂ゆめ「あなたのいない記憶」読み終わりました。



なんて切ない話。。



サスペンスタッチなんだけど・・


読んでるうちに


謎が分かってくると



こちらの感情も二転三転させられてしまう。




3人が追い求めた「タケシ」は



それぞれ改ざんされていたんだよね~




虚偽記憶といって



人の記憶は変えてしまうことができるらしい




その記憶によって



3人はそれぞれの中の「タケシ」に翻弄される




それは・・



タケシの優しさだった



そして



自分のプライドを護るためでもあった




その真相を



心理カウンセラーの「晴川あかり」が見抜いていく



真相に近づくにつれ・・



タケシは嫌な奴になってしまったり



本当はいい人になったり



読む側もハラハラ・・ドキドキ・・




最後の最後まで気が抜けません




読者が登場人物それぞれになって想像してみる・・



自分が


京香だったら・・



自分に会ってくれようとしないタケシを


10年以上待つことができるのか?




優希だったら・・



本の中の「タケシ」に憧れてチェスを始めて



タケシに近づこうと努力してきたことが・・



タケシの仕業だと知ったら?!




淳之介だったら・・



プロのバレーボール選手の「小田健志」が



小さいころ一緒にバレーボールをしてくれた「タケシ」でないことに



気付いてしまったら?!




そして・・



自分が


「タケシ」だったら?!




それぞれの視点で



それぞれを見て見る




誰にとっても・・



切なく苦しいに違いない。。






大学生になった淳之介と優希は再会し



「アトリエ・ラ・メール ナガサカ」で同じ時期絵を習っていたことを知る。




しかし


話してるうちに・・


2人の記憶の違いに気づく!!



淳之介は


そこでよく一緒にバレーボールをしてくれた「タケシ」を



現在プロのバレー選手「小田健志」だと思い込んでいた。




優希は


「タケシ」を知らないという。



淳之介は当時、


優希がタケシとチェスをしていたことを知っていた。


なのに。



優希が目標としている



「キングのだいぼうけん」という本の中の「タケシ」


そのタケシはチェスで優勝する



それによって優希はチェスにのめり込んでいた。





同じ「タケシ」



なのに



バレーボール選手と本の中の人



おかしいと思った淳之介は


本のことを調べてみた。


すると・・


その本は出版されていないことを知る。




火事でなくなってしまった・・



「アトリエ・ラ・メール ナガサカ」



そこに何か真相が?



そう思った2人は



タケシと関係のある「京香」を見つける



そして・・



京香もまた



10年以上タケシに会えずにいた。



今のタケシは・・



ひきこもりのニートだという。。





火事の真相・・



2人の間の「タケシ」の記憶・・



そして



京香が描いた絵のゆくへ・・





火事から精神を患った京香



そして離れ離れのままのタケシと京香



心理カウンセラーの晴川が



その経緯を紐解いていく



そこには悲しい真実が




読み終わった時・・



きっと誰もが衝撃を受けるでしょう





本当の優しさってなんだろう?



そんなことも考えさせられる作品でした




大切な人のために・・



自分はここまでできるだろうか。










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秋川滝美「幸腹な百貨店 催事場で蕎麦屋呑み」~言葉は要らない!背中が語る男たちに助けられた堀内百貨店☆

2019-06-20 02:06:51 | 
秋川滝美「幸腹な百貨店 催事場で蕎麦屋呑み」読み終わりました。



このシリーズは毎回読み終わった後


幸福感に包まれます



あっ・・


あと



幸腹にもね




今回は



閉店の危機に追い込まれていた堀内百貨店だったが



幾度の危機を乗り越え



なんとか軌道に乗った



そう思われていたが・・



またまた新たな危機が!!




催事場が閑古鳥状態




ご当地ものは


近くのスーパーに持って行かれ・・・



どう改善していくか?!



事業部長の「高橋伝治」は


頭を悩ませる。。



そして


部下の「花村瑠衣」からは・・



「辞めたがっている社員がいる」と



相談を受ける。



それは


酒売り場で接客に奮闘していた「後藤里美」だった



売り場にすっかり慣れてきたとばかり思っていた伝治は驚く



里美が悩む・・


「接客にむいてないのでは」と。



彼女の真意を確かめたいと


伝治と瑠衣はふるみなと祭りを盛り上げることを理由に一石儲ける




そして



里美のこと知ったマーケティング部長の「高島」は


自分も同行させてくれという。



高島の娘と里美はバレーの縁で結ばれていたのだとか




里美のリサーチ力に


商品部に向いてるのでは?という高島



しかし・・


里美が選んだのは


「企画」することの楽しさだった♪



そして



催事場の企画を任せてみることになる。




蕎麦屋呑み



伝治と瑠衣


そして神田の協力で実現に向けて進む企画





成功か





そう思われたが・・



居酒屋状態になってしまい・・



詫び寂びの世界とはかけ離れてしまう。。。




そんな状態に



里美は悔しさを隠せない



自分はやっぱりダメなんだと自信を無くす。。




しかし!



そんな時救世主が現れる




言葉はいらない!男の背中が語る蕎麦屋呑み



それを見せてくれたのは・・



伝治が神輿の騒動で助言した


菱田の弟だった?!



町の人たちを助け



そして


また



助けられる




ふるみなと商店街



そして



堀内百貨店



その


いい関係





手本になる背中を見せられる



それは



その人の生きざま



かっこいいっ





菱田は息子に



そして



伝治は花村に



花村は里美達部下に




そういう背中を見せられる大人になりたいなぁ~。




・・・と読者の私も思った




読み終わるとあったか~い気持ちになれる


それがこのシリーズの読みどころだと思います。




人は人に助けられ日々生きている☆



そんなことも再認識させられました。




蕎麦屋で静かに酒をたしなむ・・



憧れるなぁ~。



下戸なんだけど










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吉永南央「紅雲町珈琲こよみ~花ひいらぎの街角」~会ったことのない彼女の自殺の真相に疑問を抱く草、謎に導かれ草は・・

2019-06-16 03:08:00 | 
吉永南央「紅雲町珈琲こよみ~花ひいらぎの街角」読み終わりました。



このシリーズの虜になってしまった私



主人公のお草さんの人柄に惹かれてしまった




結婚に失敗し・・


息子を水の事故で亡くす



そして



亡き両親の店を回想し


小蔵屋を着物姿で切り盛りする70代のお草




孫のような久実



度々立ち寄る息子のような寺田




そして


常連たち




季節ごとに変えるディスプレイ




読んでるだけで



ここに足を運びたくなるセンスのいいお店



くつろげそう




そして


このシリーズの読みどころと言えば・・


やはり


お草さんが



違和感を感じ



その




謎に迫っていくところ



謎を追求するお草さんは



年齢を感じさせない行動力を見せる





今回は



約50年ぶりに旧友の初之輔が若き頃書いた小説


「香良須川」の絵巻が初之輔から送られてくる



初之輔と再会し懐かしく思う



これを自費出版しようと考えるお草とバクサン



初之輔には内緒で遂行される




その印刷を頼むことになった


萬來印刷



そこの頼りなげな社長「萬田」



そして



古くからそこに勤める「晴雨」




この2人とお草が関わることで


お草は謎に引き込まれていく




亡くなった晴雨の妻は


3年前自殺したという



精神が不安定だったという晴雨の亡妻



しかし



萬田の話や・・



亡妻が大切にしていた秘密の庭



そこにしっかりとあるその存在に



お草は「自殺」に疑問を抱く




そして


3年前身を投げたという場所




そこへ行ってみる。




そこで


周りの違和感に気づいていく。。。




そして


ほぼ真相がわかる




晴雨の亡妻に導かれるように・・



そして



お草さんの重ねてきた人生が



それを見つけさせる




それを知らせるか悩む草



しかし・・


最後はやはり。





人は見えているものだけで


何事も判断してしまう



しかし・・



見えないところにこそ!



真実は隠されている。



そういう


奥深い観察力



そして



人の心の奥の奥



それを覗くことができるのは



やはり



お草さんだからこそなのだという気がする。




悲しみを乗り越え



日々を大切に生きる



そういうお草さんに


元気をもらえる作品です




珈琲の香りで満たされ


謎解きでスッキリ



そんな小蔵屋へ


あなたも足を運んでみませんか。



ありがとうございました!


・・・と「とう」に特徴のある品のある着物姿のお草さんに会いに

















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