似鳥鶏「一〇一教室」読み終わりました。
いやぁ~
壮絶な戦いでした~。
本当に
恭心学園のような学校が存在していたとしたら
悲しすぎる
読んでいて
「もうやめて~」
そう叫んでしまいそうだった。。
教師による
「指導」という名の暴力
実は私も高校時代
ここまでじゃないけど
先生にビンタをされたりしたことはありました。
でもまぁそれそれは
自分も悪いことをしたので仕方ない。。
そう思っていたけど。
だけど
暴力で人の心は動かないからねぇ。
しかも
この学園のは
教師自身の全く生徒のためでも何でもない
理不尽なことで暴力をふるっている。
無抵抗の生徒をここまで痛めつけること
その
何が
「指導」なのでしょう
親はこの学園に入れることを
「いい子になって帰ってくる」
そう思って喜んでいる。
学園長の松田はメディアで有名になり
堂々と
甘えを叩き直し矯正すると言っている。
しかし!
その実態は。。
そんな暴力により・・
とうとう生徒が死亡する。。
しかし!
学園側は
これを隠蔽しようとする
藤本拓也は
従弟の「英人」が学園で亡くなったと聞く
葬儀に行くと
顔は一切見せてもらえなかった。
死因は「虚血性心疾患」だという。
それなのに・・
なぜ顔を見れないのか?
不審に思う拓也
そして
葬儀で久しぶりに会う
母方の従妹の「沙雪」
小学生の時以来ですっかり大人になった沙雪
マレーシアへ移住しているが一時帰国したという。
その沙雪がこの死にやはり不振を抱く
そして
積極的にその真相を解明しようとする
それに拓也も協力することになる。
英人の父の対応
そして
母の咲子の対応
それがなぜかおかしい。。
何かを隠している
英人の不審死
そして
自殺者も?!
閉ざされた学園中で行われている
暴力に立ち向かう!拓也と沙雪!!
そして
拓也たちは学園内に一人味方を見つける
保健の金尾先生
そして
金尾先生から発信されるSOS
拓也と沙雪は動き出す!!
もう死者を出してはいけない
そして
学園に存在する
生徒のリンチ場?
そこへ踏み込む
拓也と沙雪は・・
真相にたどり着けるのか
親が持て余した子供たち
親は自分の責任を放棄し
「矯正」という名の元
繰り返される暴力に
大切な子供を任せてしまっていいのか?
子供は感じ取る
それが
「愛の鞭」なのか
ただの
「暴力」なのか
本当にその子のことを思うなら
自分の方も傷つく覚悟で
対峙していくしかないんじゃないか。
そんなことを思った。
ふんぞり返って理不尽な理由で傷つけられても
人の心を変えることなんてできるわけない!
よね?
沙雪の正体が・・
まさか?!
最後の最後に意外な事実が発覚するよ
子供を甘やかすのはよくないけど
厳しさの中に
愛
それが無かったら
人の気持ちは変わらない
そんなことを教えてくれた1冊でした