読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

明野照葉「家族トランプ」~36までに結婚を両親に迫られる窓子。そして・・窓子が引き当てた最高のカードは♪

2018-02-26 02:56:42 | 
明野照葉「家族トランプ」読み終わりました。


タイトルに何だか惹かれて読んでみることにした。



大正解^^



私は本を選ぶときに



フィーリングを大切にしてるの



見て「ビビッ」ってきたものを選ぶ



そう言うのって当たりなんだよねぇ



運命の相手



そういうのもそういう出会いがあるっていうけど



そうなのかな?





読み始めは



窓子が冴えなく感じた。


風見窓子


33歳独身


親と同居


中小企業OL


恋人なし



毎日会社と家を往復して


たまに会うのは


SNSのサイトのコミュニティ「独食」で知り合った男友達「桂二」


SNS上でやりとりしているときはいいのだけど


リアルに会うと自分と合わない事が分かった。


それなのになんとなく会ってしまう。




両親に窓子は



突然



「36までに家を出ること」


を無理やり約束させられてしまう



恋人もなく・・


結婚の予定はもちろんない。



会社の給料は安く


自活するには心もとない。。


それを承知の上で


あえて


窓子にそれを言う両親




要は



「結婚しろ」ということだ



・・と窓子は思う。




10年ほど前


結婚直前まで行った「佳樹」という付き合ってる男性が


窓子にもいた。



それを難癖をつけてつぶしたのは・・


他でもない



両親だった




それなのに・・



それ以降付き合う相手もなく



結婚予定もない窓子を



無理やり結婚しろとプレッシャーをかけてくる!



そんな理不尽な両親に腹立たしさを覚えるも・・



窓子は途方に暮れる




桂二との結婚は絶対にありえない・・



他にそういう心当たりもない・・



そんな窓子をすくい上げてくれたのは



会社の副部長


「有磯潮美」だった



桂二と食事中に


若い男と楽しそうに談笑していた潮美を見かけた窓子




気付かれていないと思っていた窓子に声をかけてきた潮美



仕事に関しては鬼のような潮美




しかし



窓子とプライベートで付き合うようになった窓子は



潮美のおおらかさに惹かれていく。



そして



潮美の実家「磯家」に招待され



居酒屋なのに



ラーメン屋のような・・



洋食屋のような・・


何でもありの磯家に


すっかり魅せられる



潮美の両親



祖母



常連で腐れ縁の元恋人



あったかい人たちに包まれた磯家のとりこになる



そして


バツイチでお地蔵さんのような


潮美の弟


由多加に惹かれていく



恋愛体質で無い窓子が



引き当てた家族カードは・・



由多加だった




ずっとそこにいたい



そう思った窓子




結婚は自分ひとりの問題じゃない。



結婚すれば



その人だけじゃなく・・



自動的についてくる




家族




その家族も丸ごと受け入れなければならない。




だけど


窓子の引いたカードは



由多加であり☆



潮美だ☆



そして



磯家の人たち



最高のカードを



引き当てる窓子




冴えないと思ってた窓子が



潮美に見出されたことで



輝きだす



そんな様を見せつけられました



両親からは



愛想を尽かされる窓子




でも


付き合う相手で


こんなにも魅力的な人だということを


見出されていく



相性






それってあるんだよなぁ~。




家族は選べない



そう思っていたけど



窓子を見ていたら



そういうこともあるんだなぁ~。



・・ってなんかうれしくなった。



窓子の両親にはむかっ


・・としたけど



窓子の結婚話を10年前に壊してくれて



窓子に「36までに家を出ろ」と言ってくれて



ありがとう



読み終わったらそんな気持ちになったよ



だって



窓子はそのおかげで



シアワセのカードを引き当てられたのだから



三ノ輪の「磯家」に



私も言ってみたくなった



あったか~いなんでも出してくれるその店に



人と出会う縁って・・



何処に転がってるかわからないよねぇ~。



人生は双六といった潮美



ふりだしにもどることもいとわない・・



そんな潮美



私も出会ったら絶対惹かれるなぁ~














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梨沙「神隠しの森~とある男子高校生夏の記憶」~赤姫に隠された法介の妹「萌波」を取り返せるのか?みんなの力が一つに☆

2018-02-23 02:53:32 | 
梨沙「神隠しの森~とある男子高校生夏の記憶」読み終わりました。


梨沙さんの作品は


「鍵屋甘味処改め」を読んでハマったので


この作品も読んでみることに^^



荒霊村(あらたまむら)に棲む祟り神「赤姫」を


村の人たちは恐れていた。



4年に一度行われる


3日3晩


踊り騒ぎ続ける「大祭」


そこに現れ


幼児を連れて行ってしまうという赤姫


それを阻止するため


16歳以上の大人の男たちは踊り続ける


そして


女子供は決して外へ出ずに家や村以外に退避させる。



外輪法介は


初めてこの村で「大祭」を経験する。



そして・・


妹の萌波が




赤姫にさらわれてしまう




8年前に赤姫にさらわれ戻ってきたという


「本気(モトキ)」



それから持ってしまった霊能力



そして


家庭に恵まれなかった「薫」の生まれ持った霊感



元気が取り柄のムードメーカーの「建太」



家が大地主で



蔵の中に赤姫の秘密が隠されているという


「将親」




みんなで協力して萌波を探す



しかし・・




モトキと薫はいつの間にか・・



現在と違う次元へ赤姫に誘導されていく




必死にモトキや薫と萌波を探す



将親と法介と建太




その声が聞こえてくる!



姿は見えないのに・・



近くに感じる仲間たち




赤姫に取り込まれそうになる



モトキに



「モトキには待つ人がいる。でも、僕を待つ人はいない。だから僕でいい」


と薫が身代わりになろうとする。



しかし


将親たちの必死の呼びかけを聞いた2人



モトキは


「待ってる人間、ちゃんといるじゃないか」



そう薫に言う



そして・・



モトキは赤姫に?!




仲間たちを思う気持ちが・・




ひとつに





村人たちが



3日間行う大祭



それには



重大な効果があった




そして・・・



赤姫の正体とは




ある悲劇から始まった赤姫の伝説



それは



男子高校生たちの絆を



強くした




外見や


家庭の事情は違っても



人が人を思いやる気持ち



それがあればつながっていられるんだなぁ~。



そんな風に思ったよ。



それにしても・・



将親の秘密の告白には驚いた



人はそれぞれ趣味嗜好も違うから~。。



うん。



人に迷惑をかけなければいいよね












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佐藤青南「ファイアサイン~女性消防士・高柳蘭の奮闘」~犯罪者の命も守る☆使命と感情の闘い!~

2018-02-20 03:25:58 | 
佐藤青南「ファイアサイン~高柳蘭の奮闘」読み終わりました。



普段は消防車の音を聞いて


「何処か火事なんだ~」と他人事だった。



だけど


これを読んだら消防士の内情が分かって


これからはきっとサイレンを聞くとこのことが頭に浮かんで


今までとは違った感情が生まれそうな気がします。



命がけで事に挑むというのが


どんなに大変なことなのか☆



そして



目の前で失われていく命を助ける事ができなかったという



無力感に襲われる。。




そんな仕事を続けることは



心が強くなければいけない。



でも


人間だもの。



そんなに強くいられないときもある。




そして


時には理不尽な助けもしなければならない。



消防士としての



使命



そして


自分自身の




感情




その闘い




放火という許せない犯罪



それによって失われてしまう仲間の命



それでも


犯人の命を守らなければならない。



どんな思いなのだろう





そんな消防士たちの思いがこちらに伝わってきて



やるせない気持ちになったよ。






高柳蘭は


消防士だった父を仕事中の事故で亡くす。



みんなに慕われ尊敬された父



そんな父のようになりたいと消防士になる。



父の同僚だった上司



年下だけど仕事では先輩の口の悪い先輩



そして同僚



みんなに助けられ前向きに仕事をこなす蘭



そんな蘭に試練が



連続放火とみられる火事



その消火中に



消防士長の荒川が亡くなってしまう




それがトラウマとなり・・



現場に出ることができなくなる。




自分の父を現場で亡くし・・



そして仲間も・・。




それも



誰かの手によって起こされた火事のせいで。



「どうしてそんな思いまでして、みんな現場に立ち続けるんでしょうか」



そんな蘭に


蘭を孫のように思っている鵜久森はいう



「おれたち火消しには、放火の犯人をとっ捕まえることも、

  罰することもできねえ。でもよ、現場に立ち続けることで借りを返すことはできる。

  荒川を忘れるわけじゃねえ。荒川のことを思うからこそ、あいつの命を奪った火と

  対決できる・・そうは思えないか。」




蘭はその言葉にハッとさせられる。




そして・・



大規模な地下の火事で多数の死者や負傷者が!



その現場に閉じ込められた救助者



それが放火犯だったと分かる。




その放火犯を救助するとき・・



放火犯は「ごめんなさい・・」



そういう。



しかし蘭は



「許さない。ぜったいに」



「あなたがどうして放火をしたのかなんて、知りたくない。

  どんな理由があろうと、私があなたを許すことなんてありえないから。

  あなたは私の大切な仲間を奪った。私はあなたが憎い。だけど・・・だけど・・・」


「私はあなたを死なせない・・・ぜったいに」




そういう。




使命と感情の闘い




どんなに辛かっただろう




人を助けたいから消防士になった。



なのに・・



大切な仲間を助けられなかった。




その思いはずっと心に刻まれて抱えていくのだろう。



でも


だからこそ


鵜久森の言葉のように


この仕事を続けていけるのかもしれない。




蘭は一人じゃない。



見守ってくれる仲間たちがいる


だからきっと大丈夫




自分の事しか考えていない犯罪者



そのことが



いろんな人の心や体に



大きな傷を負わせてしまうこと



そういうことを考えただろうか?



考えたら・・



想像したら・・



ぜったいにできないよね?そんなこと




自分の命を懸けて



戦ってくれているこういう人たちがいるということ☆




それを思ったら・・



軽はずみな行動はできないはず。




放火は重大な犯罪です!



是非一人でも多くの人に読んでもらいたい作品です
















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秋吉理香子「自殺予定日」~父が継母に殺された?そう思い込んだ瑠璃。自殺しようとした瑠璃の前に幽霊出現?!

2018-02-18 03:33:15 | 
秋吉理香子「自殺予定日」読み終わりました。


タイトルに惹かれて読んでみた


暗い内容だと思っていたんだけど


最後まで読めば


読んだ自分もすごく前向きになれた内容だったよ




風水や六曜を担ぐ両親のもとに育った瑠璃



「瑠璃」という名前も


ラピスラズリの和名から取ってつけられた。



最強の聖なる石



それなのに・・


自分は名前負けしてると思っていた瑠璃




自分の容姿に自信が無く・・



友達もなかなか作れない引っ込み思案



父と母はオーガニックの店を成功させ繁盛させていた



しかし・・



母が亡くなり・・



父が新しい妻を迎える。



そこから



瑠璃は父に反感を抱くようになる。



家から消えていく・・



母の面影。。



それとともに継母「れい子」を憎く思うように。



そんなある日


父が死んでいるのをれい子がみつけ


瑠璃も父のそれを見る。




そして


父の死因は心筋梗塞と診断される。



そのことに疑問を抱く瑠璃



その理由は・・


れい子が持っていた「小瓶」



もしかすると・・



父はれい子に殺されたのでは



きっとそうだ!



瑠璃は思いこむ。



しかし・・



それを証明することができない。



母も・・



そして




父も亡くなり・・




友達もいない・・




頼る人もいない今




死を選んで



遺言で継母のれい子が父を殺したことを



告発するしかない



そう思い込んだ瑠璃は



自殺の名所となっている



「佐賀美野村」へいく




そして・・



夜・・



いよいよ実行へ




そして首にロープをかけ・・



椅子を蹴る!




しかし・・



失敗。。



木の枝が折れ


瑠璃は地面へ転がる。。



そこへ現れる



幽霊?!




少年は「裕章」



2年前ここで自殺したという。




向こう側へ足を踏み入れてしまった瑠璃だから


見える「裕章」



裕章は瑠璃の自殺したい理由を聞く



そして



れい子の父の殺人の証拠を見つけてからでも


死ぬのは遅くないんじゃないかという。



それもそうかと瑠璃は同意する。



そして



1週間後を「自殺予定日」として



れい子の殺人の証拠をみつけることに全力を尽くす。




六曜に基づき行動する瑠璃



「大安」物事が万事うまく運ぶ。大吉日。


「赤口」人間を悩ませる中国の鬼の名前。

    午前11時から午後1時までのみ吉

    それ以外は凶


「先勝」何事も急いで早く行うと好運が舞い込む日

    午前中が吉 午後は凶


「友引」大安に次ぐ吉日

    慶事は吉だが葬儀は縁起が悪いとされている。


「先負」平静を保って吉

    午前は凶 午後は吉

    勝負事や急用、公事は避ける


「仏滅」物も滅する大凶日

    新たに物事が始まる日とも言われている




これに合わせて


瑠璃は佐賀美野村から2時間かけて毎日


自宅へれい子のいない時を狙い


小瓶(毒物)や手記など証拠になるものを捜索しにいく。



裕章も毎日瑠璃のところに現れ


励ましたり助言したりする。




父の親友で医師の「田辺」とれい子が・・


怪しいやり取り


信じていた人の裏切り。。



瑠璃は父に復讐を誓う!



そして・・


瑠璃が自宅から発見する


父の手記



そこにあった真実とは




瑠璃が裕章によって



自分が思い込みで



手放してしまっていたことが分かっていく



そして・・



裕章に恋



そして・・



裕章の正体が明らかに



読んでると引き込まれていく~。



瑠璃にとって


父と母がいたころがいかに楽しく大切な時間だったか


やっとできた友達を遠ざけてしまった悲しい嫉妬心



自分を分かってもらうには


自分から働きかける意外にない



裕章に教えてもらった大切なこと☆




そして・・



恋をしてどんどんキレイになっていく瑠璃の変化もわくわくする♪



「六曜」の詳しいことを初めて知って勉強になった



自分には当たり前の事でも


他人にとっては受け入れがたいものだったりする。



人との関係は


結局


時間をかけて腹を割って話さなければ分かり合えない



それが受け入れられるか受け入れられないかはまた別な問題だけど。



自分を分かってもらおうとする努力☆



それは無駄なことじゃないってこと。



死ぬ気になれば・・


たいていの事は出来るんじゃない?



そんなことも教わったような気がしました。



自分の魅力って


自分じゃなかなか気づけないのかもしれない!



そんなことを思ったら・・


自分にもなにかあるのかな?


そんな希望も与えてくれた



秋吉さんに感謝(^-^)











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堂場瞬一「共犯捜査」~感情が顔に出ない皆川の特異体質がサイコ殺人者を前に鬼に変わる?!~

2018-02-16 02:06:26 | 
堂場瞬一「共犯捜査」読み終わりました。



読み始めてシリーズ物だって知りました。



コレは3作目らしい



だからちょっとわからない部分もあったけど



事件自体は新たな事件なので違和感なく読めたよ




事件解決に向けて



主人公の皆川は



前作の事件で関わった



警視庁の神谷



大阪府警監察官の島村



の協力で事件を解決に導いていく




娘の優愛が生まれたばかりの皆川が挑む



少女誘拐事件




身代金の受け渡しで



犯人の車を追跡中に



犯人は車ごと海へダイブ




犯人と思われる「小沢政義」は遺体となって発見され



身代金の入ったボストンバッグは出てこなかった。



身代金はどこへ消えたのか



そして・・



誘拐された少女「莉子」の遺体が発見される最悪の事態に




家族の中にずっとついていた「花澤絵里」



そして



追跡に失敗し犯人を死なせてしまった皆川



2人は待機を命じられる




やむを得なったこと・・



それでも失敗は失敗




優愛が生まれて父親としての気持ちが芽生え



莉子を喪った家族の悲しみを思うと



いてもたってもいられない皆川



家族を刺激するなと厳しく課長佐竹から言われる




自信を失う皆川と絵里




そして



そこへ入る


新たな誘拐事件の情報




しかし!



誘拐されたとみられる少年「陽斗」の家族からは



警察に通報が無く・・



そのうえ


確認を取ると


「誘拐されていない」という。



しかし


「陽斗」の姿は確認できず


ひた隠しにする家族


特に「父親」の大嶋の様子がおかしい。。



陽斗の身を案じて


犯人と内密に取引をしようとしているのか?




強盗犯で捕まった「長沼」が



莉子ちゃん誘拐殺人事件の犯人の一味だと告白する!!




そして



その全容の解明を試みる皆川は


取り調べで長沼の隠してる部分を落とせない。。




莉子ちゃん誘拐事件と



陽斗君誘拐事件はつながっていた?!




元刑事「中谷」が


陽斗君誘拐事件をタレこみ?!




つながってくる2つの事件




誘拐はグループで行われていた?!




そして・・



その主犯とは



表情が顔に出ない



特異体質の皆川



その皆川が・・



人を殺すことを何とも思わない



サイコ殺人者を前に鬼に変わる



刑事として・・



父親として・・



怒りが爆発する




皆川の変わり方も読みどころだよ



そして・・



文章中の



太い黒字は誰の言葉だろう



そう思って読んでいたのだけど・・



主犯のサイコ殺人者の


言葉だったんだぁ~


・・・と犯人が分かってくるとともにわかった



女目線で事件を見る絵里と



男目線で事件に迫る皆川



失敗をしてしまった2人が



協力して事件を解決し



自信を取り戻していくところもいい



失敗は自分で取り返す!



そんな皆川の強い気持ちが



仲間たちも動かしていくよ^^




誘拐事件の真相は・・


予想できない家族たちの醜い争い。。



それに巻き込まれた子供たち・・



何だかやるせない気持ちになったよ。




シリーズの他のも読んでみたくなりました



皆川の鬼に変わるときに・・



また出会いたいなぁ~








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