読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

山口惠以子「婚活食堂9」~恵の背後にもあたたかな光?!恵が迫られる選択?~

2023-05-21 04:00:31 | 


山口惠以子「婚活食堂9」読み終わりました。

このシリーズも9作目になりましたね。
すごい!
すっかり恵さんのファンになった私
・・というか
山口さんが描く「恵さん」が好きってことなんですけど

元人気占い師で
夫の起こしたことがきっかけで
力を失くしどん底に突き落とされた恵

しかし
師匠の與
そして
與亡き後も
與の恩恵を受けた真行寺に助けられ
「めぐみ食堂」を15年営んできた恵

常連さんの温かさに囲まれ
人の縁を光で感じることができるようになった恵

そんな恵が今回
ある男性に思いを寄せられる

そして
恵もまたその男性に惹かれる

自分自身のことは占えない
だけど
いいことが起こりそうな予感がしていた。

しかし!
その男性からの申し出は・・

めぐみ食堂存続の危機

思い悩む恵


そして

最後は思いがけない展開に


50代の恵が積み上げてきたもの

それを手放さなければならい?

そう思ったときに

踏み出せなくなる気持ち


う~ん

わかるなぁ~。


人の縁は不思議だ。

これを読んでいるとそう思う。


縁って

そのままスムーズにつながっていくものばかりじゃない。


生涯の伴侶として結ぶものもあれば

なぜかつながってしまってほどけなくなるものもある。


結果オーライとはなかなか行かないもので・・

だけど

その縁で人は傷ついたり考えさせられたり

成長していくものなのかもしれない。


あ~あのとき

あの人の出会わなければ~


そう思ってしまう縁もあるけど

それはきっと必要なことだったのかもしれない。


回り道をしたからこそわかることもあるから。


今回の作品はそんなことも考えさせられました。


めぐみ食堂が縁で結ばれたカップルが今回もあったよ


めぐみ食堂はきっとこれからもいい縁で

人と人を繋いでいく


カンタンでおいしい料理もこの店の特徴のひとつ


巻末にはレシピも載ってるので

ぜひ作りたいと思います!


ピり辛トマトトッポギおいしそうだったな



ひとつ気になったのは

恵と江差がいい感じだなって


親友みたいに何でも話せる相手って

結婚相手にはいいんじゃないかな?

なんて思ったりして


これからの展開がますます楽しみです


めぐみ食堂には今日もあたたかい人たちと

おいしい料理が待っていますよ








  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

薬丸岳「最後の祈り」~教誨師で被害者の父である宗佑が命を削って教誨する!その男は加害者だった?!

2023-05-08 02:24:25 | 


薬丸岳「最後の祈り」読み終わりました。

読み終わった後

しばらくはドキドキが止まりませんでした。


すごく読み応えのある考えさせられる作品でした


この作品の著者の薬丸さん

これを書くのにどれだけ心血を注いだのでしょう。

それを思うと頭が下がります。

読み手にこれだけの衝撃を与える作品を書くのですから

それこそ命をも削る思いだったのではと想像します


人が人を裁くということの難しさ。。

やってしまったことは取り消せない

そして

奪ってしまった命は戻らない。。

人が人を

殺めるということに対して

罰を与えるというのは

どういうことなんだろう?


死をもってすればその罪が消せるのか?

被害者家族の感情はそれで収まるのか?


人間の感情はそんなに単純なものではないだろう。


でも

ならば

どうしたらになるのだろうか



そういうことをとても考えさせられました。


罪を犯した人間を

裁くのは人間

そして

罰を与えるのも人間


だから


どんな立場の人間たちも皆苦しむことになる。


仕事だから・・


そう割り切れるものではない現実。。


でも誰かがやらなければならない仕事


それによって

関わった人だけでなく

その家族も苦しむ。。


理不尽さ。。


罪を犯した者に与える罰で。。



そういう人たちがいるということを

普段の生活で考えることはまずない。


この作品を読んだから気付けたこと


自分だったら・・


いろんな立場の人に自分を置き換え想像してみる。


そういうことってすごく大事なことなんだと思う。


考えても正解は出なくても

とにかく考えて想像してみることが大事なんじゃないかと思う。


人の気持ちを慮ることができる


そうしたら


犯罪ももっと防げるんじゃないかって。


まぁそんな単純なことではないけど

本で触れてみることはできるんじゃないかって。


だから

こういう作品を読むことは大事だと思う。


薬丸さんの思いが1人でも多くの人に届きますように。



保坂宗佑は刑務所で教誨師をしていた。


しかし・・


それを辞めることになる。


それは自分が被害者家族になってしまったから。


娘の由亜が殺された


残忍な殺人。。


全く反省のない加害者の石原亮平


死刑をも恐れていない石原


母の真里亜は

ただ死刑にするだけでは

罰は与えられない!


そう宗佑に訴える。


そして・・

宗佑にとって過酷な任務を請け負ってほしいと悲願する


それは


石原を教誨師として教誨すること


自分の身分を隠し


自分の心を殺し


そんなことができるのだろうか?


宗佑の戦いが始まる!!


それは想像を絶する戦いだった。。。


しかし


由亜への贖罪


最後まで言えなかった「父」だということ?!


そして

由亜の本当の母親にしてしまった


自分の過ち?!



教誨師になった本当の理由



果たして


宗佑は


自分の心を殺し


石原に贖罪の気持ちを抱かせることができるのか



最後の最後まで


引き込まれてこちら側まで手に汗握る展開です。



人は弱くて・・


でも


誰かのためになら強くなれる!


人は1人では生きていけないんだということを

あらためて思いました。


1人でも多くの人に薬丸さんの思いをぜひ受け取ってほしいです












  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする