読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

北森鴻「香菜里屋を知っていますか」解説で知った事実に愕然。。

2012-12-30 02:27:53 | 
nあt


北森鴻「カナリヤを知っていますか」読み終わりました☆



前回の記事でお話しましたが、



北森鴻という作家さんを知ったのは、



乾くるみの「蒼林堂古書店へようこそ」の中で北森鴻の「顔のない男」が紹介されていたから




それまでまったく知りませんでした。



コレをきっかけに、



「顔のない男」を読み・・



そして、


今回「香菜里屋を知っていますか」も読んでみる事に。




読めば読むほど・・



ハマリました





でも・・



解説を読んで知った事実に愕然としました。。





北森鴻さん・・亡くなっていたんですね。




しかも、


2010年に亡くなられたばかりとか。



48歳という若さでというのも驚きました




私と変わらない年齢だったとは!!




ショックでしたー。。




これからも新作が読めると勝手に思っていたので。





この「香菜里屋を知っていますか」を書かれたのは2007年。



この3年後には他界されていたんですね。。





でも、


こうして北森鴻という作家を知って作品を読むことになったのも、



何かの縁。




「香菜里屋を知っていますか」の香菜里屋シリーズがあるようなので、



解説の中島さんのお勧めの、



「桜の下にて春死なむ」「桜宵」「蛍坂」



さっそくネットで注文しました。



読んでみようと思います。



とっても楽しみです





「香菜里屋を知っていますか」は、


ビアバー「香菜里屋」が舞台。


ここの店主「工藤」が店を訪れる人たちの、


「ちょっとした事件」「謎?」を推理していく。



その持ち込まれる事件の真相に迫るに・・


心がチクリとしたり。。


また、


ほっこりとしたり♪




そして、


登場する人物意外にも、


おいしそうなカクテルや料理が、



巧みに描写されていて、



思わずそんなバーがホントに実在したら行って見たくなる




テールスープで煮込まれた大根。



手の込んだ料理の数々を、




「ただそれだけのこと」




という。



「いや~十分手がかかってるでしょ!」といいたくなる料理の手順であっても。





そんな工藤の料理とお酒、


そして推理を楽しみに通ってくる客たち。



読んでいると、


自分もいつのまにかそこの一員になったような気持ちになってしまう。





これはシリーズものなので、


ここを最初に読んだ私はまだわからないことが多いけど、



工藤と元同じ店で働いていた香月。


この香月もビアバーを経営している。



その2人の関係。



なんとなくわかってきたけど、



シリーズを読んでみると、


この「香菜里屋を知っていますか」もよりいっそう深みを帯びた内容になるんでしょう。きっと☆




お客さんたちの事情ももっと掘り下げてわかってくると思うし。





ビアバー香菜里屋は店を閉めてしまいます。。



でもその本当の理由はわからないまま。。





北森鴻さんが生きていたら・・


このシリーズももっとこの先が続いたのかな?





まぁ・・


工藤が今どこで何をしてるのか?




わからないまま・・



いろいろ想像してるのがいいのかも。。




なんて思ったりもします。






北森鴻さんのご冥福をお祈りします。


















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松岡圭祐の「万能鑑定士Qの短編集Ⅱ」今回も知恵がついて面白い☆

2012-12-28 02:07:06 | 



松岡圭祐の「万能鑑定士Qの短編集Ⅱ」読み終わりました☆



今回私の今までの読書ペース最短で読み終わっちゃった♪



それほど夢中になって読んだってことかも




この短編集は5つの事件から構成されてます。



一つ一つが読みきり(短編集なんだから当たり前なんだけど)なのでスゴク読みやすい





第1話 物理的不可能




金券ショップ店員 鴨嶺智久が高価な切手の売買を任される。



慎重に慎重を重ね切手を売主の元に運ぶ。



従兄弟の藤林兄弟にレンタカーを借りさせ、


その車にジュラルミンケースに入れた切手を積み込み運ばせる。



車のトランクに封印をし、


後ろから鴨嶺と保険屋の沢木が車でついていき、


見守る中運ばれる。





しかし!



売主の元について中身を確認すると・・



価値のない切手に入れ替わっていた!!





トランクに積み込む前に、


ジュラルミンケースにその居場所を確認するiフォーンを入れる時一人きりになった鴨嶺。




そのことで、


鴨嶺の仕業と疑いをかけられる。



売主側の鑑定家として来ていた、


凜田莉子。




鴨嶺の「自分じゃない」という言葉を信じて、


真相究明に乗り出す。




消えた切手は一体どこに?



そこには意外な仕掛けがあった。



まさか!




読んでいて思わず驚く!!




それを莉子はズバッと見抜く☆




またまた知恵を授かりました









第2話 雨森華蓮の出所





このシリーズを読んでる人にはおなじみだと思いますが、


今回、


あの!


雨森華蓮が出所します☆



詐欺師で、


しかし、


とても器用でどんなものでも、



本物と見間違うぐらいに精巧に作り出してしまう



そんな華蓮の技が、


今回莉子ちゃんを助けます!





莉子の店にやってきた笹倉沙季。


まだ十代の少女沙季は、


母親が経営する保育園が存続の危機になり、


曽祖父の大事にしていた古銭を売ることに。



その鑑定を莉子に依頼する。




その値段、


350万と沙季に告げる。



そこに登場した雨森華蓮もそれに同意した。



沙季は300万あれば保育園が助かると喜ぶ。






しかし・・



悪徳な古銭商に、


別物と入れ替えられてしまう。。






たった5万で売ってしまった沙季。






それを知った莉子は、



悪徳古銭商から取り戻そうとするが上手くいかなかった。





そんな莉子を助けよと華蓮が奮起する。





自分を信じ助けてくれた莉子。



その思いが華蓮を突き動かす!






気持ちいいぐらいの事件解決☆




そして、



ホッと心があったまる









第3話 見えない人間



牛込署で葉山警部の依頼に応えていた莉子。


そこで、


「父を探してください」という芳野里佳に会う。



葉山は飲んだくれていつも行方をくらましていた里佳の父を知っていて、


それを相手にしなかった。


里佳は「いつもとは違うんです。」と訴えるが聞き入れてもらえない。




莉子は里佳のことが気になり、


父の消息探しを、


週刊角川の編集者「小笠原」に頼むことに。





しかし、


里佳の父の消息は意外なところからわかる。



莉子は幼馴染みの琴帆の付き合いで、


エキストラのオーディションに参加する事に。



そこで行なわれていたオーディションの建物から、



莉子は事件解決の糸口を見つける☆





いつもながら莉子の鑑定眼には圧倒される!!









第4話 賢者の贈り物




坂城紫苑は、


兄達の犯罪に頭を悩ませていた。



いつも家の中で繰り広げられる犯罪計画。



そして、


その盗品の数々を前に喜ぶ兄達。



父親もそれをとがめる事もせず、


むしろ加担していた。



そんな家族達に嫌気がさしていた紫苑。




とうとう、


牛込署に駆け込み、


葉山警部に自分の兄達の犯罪を告白する。



それに応じて調べるといった葉山。



しかし、


葉山が調べると・・


紫苑の兄達は、


犯罪を犯していないという。




兄達が盗みを実行した日、


そして、


その家からは被害は出ていない。



紫苑が持ち込んだ盗品も被害届が出ていなかった。





「何かの間違いでは?」と紫苑は自分が嘘をいっているかの葉山の言葉に愕然とする。





牛込署で過呼吸で倒れた紫苑。



病院で臨床心理士の嵯峨敏也との出会いで紫苑は莉子を紹介される。



莉子と嵯峨は紫苑の言葉を信じて真実を追究する。




そこには意外な真実が!





家族に笑いが戻る事になったそのわけとは?




莉子の真贋が、


紫苑家族を救う☆







第5話 チェリー・ブロッサムの憂鬱




新種の桜を研究している、


准教授 久富の依頼で莉子は桜を鑑定する。



しかし、


莉子の鑑定は久富の意に叶わなかった。




莉子には「ソメイヨシノ」にしか見えないその桜は、



実は久富が品種改良した「ショクショクザクラ」だった。



品評会に出品したその桜、



「ソメイヨシノに似すぎている」という理由で評価されなかった。





そんな久富の思いが、


今回の事件へと発展する?




急に枯れたソメイヨシノ。



燃えるソメイヨシノ。





一方、


週刊角川の小笠原周りでもの不可解な事が!



モデルがなぜか続けて何人も、


急にショートカットにしてしまい撮影ができなくなるアクシデントが!




ソメイヨシノ、



ショートカット、



美容室・・




桜の不可解な事件に、



テロでは?



のウワサも流れ・・



編集者の小笠原もパニックに。




そして・・



莉子との約束のディナーのことも忘れてしまう。




当日、


事件解決の糸口をつかんだ莉子が小笠原の職場へ。




そこで、


仕事に追われる小笠原は、


莉子にひどい言葉を!!




飛び出す莉子。。



そんな自分を後悔する小笠原。。





莉子と小笠原の・・


初めてともいえる・・


こんなシーン。。




ドキドキものです





2人は仲直りできるのか?




そして事件の真相は?








今回も楽しませてもらいました♪



知恵はつくし☆



莉子の鑑定眼は回を追うごとにどんどん進化して、



スゴイ成長だなって思います




そして、


今回、


莉子と小笠原が険悪な感じになります!



けど・・


その先に進展が!





それは読んでのお楽しみってことで♪



次回もますます期待しちゃいます☆



待ち遠しいなぁ















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北森鴻「顔のない男」・・の正体は?これぞ!本格ミステリ☆

2012-12-26 14:32:50 | 



北森鴻の『顔のない男』読み終わりました☆




北森鴻作品を読んだのは初めてだったのですが、



ハマリました




読んでるとどんどん引き込まれてあっという間に読んじゃった




北森鴻のこの作品を読むきっかけになったのは、



前回記事にした、




乾くるみ「蒼林堂古書店へようこそ」の小説の中で紹介されてたんです。




人との関わりを持たなかった男の惨殺死体が発見される。



その男の正体がよくわからないことを」『顔のない男』と呼んでいた。




それでスゴク興味がわいたんです。




読んでよかった







空木精作の無残な死体。


この男の生きてきた顔がまったくつかめず、


刑事達はまったく進まない捜査にいらだつ。




原口と又吉は、


空木の部屋からあるノートを発見する!




そこに書いてあることをもとに空木の顔を追う。




しかし・・



それを追えば追うほど・・空回りしていく。





空木が探偵を名乗り調べていた事。


その接触した人たちになぜ空木は近づいたのか?





空木と接触した人物達が、


空木を殺した犯人を追う最中にも殺されていく。





スタンドプレーをする原口刑事。



コンビを組んでいた又吉は、


原口のやり方に疑問を持つ。



やがて、



もしかして・・



原口が犯人?!



そんな疑惑が又吉にわいてくる。






しかし・・



原口の捜査にはある仕掛けが潜んでいた。







空木が追っていた持田とは?





空木はなぜ持田を追っていたのか?







小説は、



色んな断面が見え隠れしながら進んでいく。








最後の意外な結末!!





まさか!そんな事になっていたとは!!






「なんで?」「どうして?」「どうなってるの?」




謎が深まれば深まるほどそれが知りたくなる☆




それがミステリの醍醐味ですよね




その読者の気持ちを上手く引き込んでくれる作品だと思います。






実は、


もう1冊北森鴻作品をゲットしました☆





来年はますます北森鴻にハマっていくかも












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松岡圭祐「千里眼 堕天使メモリー」人格障害を克服するには誰かの助けが必要☆

2012-12-23 03:06:38 | 



松岡圭祐の「千里眼 堕天使メモリー」読み終わりました☆



今回は2日間で読み終わっちゃった♪



この千里眼シリーズは、


岬美由紀という元自衛官で臨床心理士が主人公。



28歳という若さでいろんな経験を経て、


有名人である彼女。




人々の痛みをわかろうとし、自分が何とか力になりたいと一心に願い、



体当たりでそれに臨む姿にとても感動します





私は千里眼シリーズを飛び飛びに読んでいるので、


未だに出てくる内容がわからない部分があったりして。。



でも、このシリーズをいくつか読むうちに、

だんだんわかってくることもあり、

それがまた楽しくもあります。




岬美由紀とメフィスト・コンサルティングの関係もまだいまひとつわかっていません。



メフィスト・コンサルティングに岬美由紀がいたこと。



でも今は対立し、


岬美由紀のしようとすることを妨害するこのグループ。






全社会・全人類の生活のあらゆる段階に工作員を送り込み、

心理学的な煽動を用いて歴史をある一定の方向に導いている。

常に歴史の影に暗躍し、決して表社会にその存在をかぎつけらることはない。




と、


今回登場した工作員の「ポア」は言っていた。





今回の話は、



京城麗香がハローワークで大声で自分の主張をしていたことから始まる。




職を探しにきたとは思えない横柄な態度。



自分中心に地球は回っているかのような物言い。



同じく、ハローワークに職探しに来ていた鳥沢幸太郎はそれを目の当たりにして呆れていた。




しかし、


鳥沢はある面接に出向き、


また麗香に会う。



そこでまた自分の主張を大声で怒鳴り散らし、


会社の人を呆れさせていた麗香を、


ガマンがならずに外に連れ出す。




そこから鳥沢は麗香に引っ張りまわされ・・


災難に巻き込まれていく。





一方、



岬美由紀に同じ職場の牧野は、


ハローワークでの京城麗香のことを話し、


美由紀に麗香を見てほしいという。



牧野は麗香が人格障害だと思っていた。




美由紀はハローワークに出勤するが、



途中、


メフィストの工作員に麗香に会うことを妨害させられる。





なぜメフィストが麗香を狙っているのか?





メフィストが麗香を手に入れるために、



地震まで起こさせる!!





活断層に細工してまで麗香をなぜ?!





美由紀は、


麗香に会い、



以前に関わった西之原夕子だと気づく。



麗香こと、「夕子」は顔を変えていた。



ある事件で関わった夕子。



そのとき、


美由紀は夕子を助けられなかった。



その思いが、


今回夕子を自分のみを呈しても助け出そうという思いをいっそう強くさせる。




夕子は自己愛性人格障害で苦しんでいた。



自己愛性人格障害とは、


自分が特別な存在でなければならず、そういう自分にしか興味が持てない。


でもそれは、ありのままの自分ではないと薄々感じている。

だから、自分を欺くために人の悪口をいったりして、


徹底的に卑下することで、己の優越感を満たす。


上手くいかないことがあったとしても、


自分は特別な人間にしか理解されないと思い込んで、


相手を責めることで不満を浄化してしまう。




↑本文抜粋。





そんな夕子をメフィストから守り、


自分の人格障害を受け入れて立ち直ってもらおうとする美由紀。





美由紀とメフィストの戦いぶりがまた尋常じゃなく・・



ハラハラドキドキ





美由紀の真っ直ぐな気持ちが夕子に伝わる。。




それがまた感動します☆





そして、


自分をわかって受け入れてくれる人の存在



それが、



人格障害を克服するためには重要不可欠なんだと知りました






そして、


著者の松岡さんの千里眼もスゴイ!!


この小説であの大震災の予言とも思える内容が!




これ2007年に書かれたものだよね?




まるで2011・3・11のあの地震がわかってた?!





岬美由紀をも越える松岡さんの千里眼に脱帽です























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乾くるみ「蒼林堂古書店へようこそ」はほんわかした中にミステリが!

2012-12-20 14:48:57 | 



乾くるみの「蒼林堂古書店へようこそ」読み終わりました☆



内容はなんとも、


ほんわかした感じなんですけど、


その中に「ミステリ」が盛り込まれていて面白かったです(*^。^*)




この舞台となる「蒼林堂古書店」の店主、



林雅賀(はやし まさよし)は、



前回私が記事にした「林真紅郎と五つの謎」の主人公、


林真紅郎の兄なのです。



林家は四兄弟。



この「雅賀」は次男。


そして、


真紅郎は四男。



ついでに言うと、


「六つの手掛り」の主人公である、


林茶父(はやし さぶ)は三男。




乾くるみのこの「林兄弟シリーズ」を全部読んでみると面白いと思います。




話はそれたけど、


この「蒼林堂古書店へようこそ」の中には、


「林真紅郎と五つの謎」の一部が登場したりして、


↑を読んでおくと二倍楽しむ事ができます♪





「蒼林堂古書店へようこそ」のあらすじをざっと紹介すると・・




元官僚務めだった「雅賀」は、仕事の傍ら大学時代に所属していた『ミステリ研』がらみで、



書評や文庫解説をしていた。



その副業がばれてしまい、


どちらかを選ぶことに。



それで、


自転車屋だった店舗を改装し、



一番奥にたった4席の喫茶スペースを兼ね備えた、ミステリ本専門の古書店を開いた。



喫茶スペースを利用できるのは、


100円以上の本を売買した客。


その客には1杯の珈琲が振舞われる。


そのスペースは何時間でも本を読んでいける。





そんな蒼林堂古書店に、


毎日曜に通いつめている常連客大村は、


雅賀とは同級生。


昼ごはんを食べた後、

ココに来て本を買い。

珈琲を飲んで本を読みきり、

その本を再び売って帰っていく。



そして、


柴田五葉もまた常連客の一人。


蒼林堂古書店と同じ商店街の電器店の息子で、


高校1年生。


大村と同じく毎週日曜本を買い、

珈琲を飲んで本を読みきり、

売って帰る。



大村ともすっかり顔見知りになっていた。



ミステリ好きの3人が店の喫茶スペースで繰り広げる話が、


短編のような構成になっている。



そして、


その一編ごとに、その会話で出てきた本の紹介が、


雅賀目線で書かれているのがまた面白い。


コレを見ると、


その本をぜひ読んでみたい気持ちになる☆




月に一度、


大村と柴田の仲間に入る茅原しのぶは、


密かに雅賀に思いを寄せているのが、


大村や柴田にもわかる。




茅原しのぶと雅賀は、


この書店で会う前に、


実はつながりがあった。



そのつながりとは?




本が語る真実とは?






読み終わると、



ミステリが読みたくてたまらなくなる!!





そんな小説です




またまた乾くるみにハマった私でした














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