読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

山本甲士「ひろいもの」~拾ったものがきっかけでそれぞれの人生が変わっていく☆幸せへのきっかけはさじ加減一つ^^

2019-04-27 02:10:10 | 
山本甲士「ひろいもの」読み終わりました。



拾いものをしたことで



人生が変わっていく5人




かばん屋の冴えないバイト店員の堀江幸高は


バス停のベンチに置き忘れらえたセカンドバッグを拾って



売れない女優の石木綾香は


ランナー用のサングラスを拾って



職を失くした城原輝一は


警察手帳を拾って




引きこもりだった渡瀬章弘は


ハンドグリップを拾って




彼を事故で亡くした香苗は


腕時計を拾って






キーワードは「ひろいもの」



私が勝手に思ったのは



人が変われるきっかけはどこにでも転がってる



ってことなんじゃないかってこと。




ちょっとしたきっかけで



人の気持ちは変わる



本当に




さじ加減ひとつで幸せになれるんじゃないか




これを読んで思った。





でも


きっとそこには


導かれてる目に見えないものがあって・・



そうなるべくしてなった



そんなことを思った。



宗教的なことじゃなく・・



今まで経験してきたことで


そんな風に感じることがよくある。



これを読んでそれをあらためて強く感じました




人はいつからでも変われる




今何かで悩んでいる人



失敗して落ち込んだ人



この先に光が見えない人




そんな人にぜひ読んでもらいたいなぁと思いました。




これを読んで私も元気をもらえた






この中で特に私が凄く変わったと思う



引きこもりの章弘君




ひょろひょろの彼がたくましく変わっていく姿を想像して



鳥肌が立ちました



体を鍛えるときに


「筋肉が喜んでる」という表現があって



笑えた~



でもなんかわかる気がしたよ




それぞれの変わっていく様を・・



あなたも見届けてみませんか







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道尾秀介「staph スタフ」~夏都が仕掛けに気づかず巻き込まれていく舞台の脚本には・・悲痛な叫びが隠されていた!~

2019-04-21 02:26:21 | 
道尾秀介「staph スタフ」読み終わりました。



大がかりな仕掛けの裏にある・・


人の



悲痛な叫び




それがこの作品にはありました。





表面だけでは分からない




真実





深いなぁ~。




他人からは平気そうに見えていて



「なんだか反応が薄いなぁ~。あまり感じてないんじゃない」



みたいに思ってしまう人でも



その裏では



心の葛藤が



そこまで深く知ろうとはしないことが多い。



でも


そういうことが・・


今回の



大がかりな事件を起こすことになってしまう





姉の中2の息子「智弥」を預かることになった夏都



姉は海外の子供たちを救うための医療活動をしている



夏都は離婚したばかりで


元夫とやるはずだった移動デリ「柳牛十兵衛」を一人で切り盛りしていた。




そんな夏都が・・



封筒に入ったお金をきっかけに・・



ある人物の書いたシナリオ通りに動かされていく




智弥の好きなアイドル「カグヤ」



そのファンたちと




カグヤの姉である



今現在活躍中の女優「寺田桃李子」のピンチを救うため



闘う



なぜそうなってしまったのか?


夏都も自分で気づかないうちに・・


どんどん深みにはまっていく。。




そして・・



大切な「柳牛十兵衛」が




爆破





事故?



それとも・・・




カグヤがカグヤでいるための



そして



強くなるために




必要なこと




そして・・



また・・



智弥も




一人でも・・



その人を分かろうとしてくれていたら。



そして



その叫びに・・



もっと早く気付けていたら





なんだか身につまされる内容でした。





智弥の塾講師の「菅沼」



頼りなく見えるこの人が



夏都の大きな助けになってくれる



そして



夏都に恋する菅沼に



いつしか夏都も



人の普段見せない


垣間見せる



魅力



これってポイント高いですよね




そして


そこここにちりばめられた


横尾さんの笑いのセンス



夏都が元夫の部屋に乗り込んでいくシーンがあるんだけど・・


元夫が



「う」の形の口になったときわかる



その先に続く言葉が



若いだと




元夫が夏都と別れるきっかけになった女のことを口にしようとしたとき



夏都が瞬時に察知したコレ



笑えた~




人の例えが・・



ハンバーグやパプリカっていうのも




深い内容にちりばめられた笑いも読みどころですよ




是非ご一読を









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山田悠介「その時までサヨナラ」~別居中の妻が事故死!愛情を失っていた妻に死後どんどん惹かれる?!ネタバレ?~

2019-04-18 03:02:41 | 
山田悠介「その時までサヨナラ」読み終わりました。



とっても不思議で・・



信じがたいんだけど・・



もしかしたら



こういうことってあるんじゃないか?




そう思わせてくれるのが山田さんの作品の魅力だと思います。




いつも傍にあって・・



慣れてしまっていると



普通にあるものだと思ってしまっていて



それが



大事なもの



って気づかなくなる。



むしろ・・



それが



鬱陶しく感じてしまうことも




人は失くしてみて初めて



それが大事なものだったことに気づいたりする



そういうことを教えてくれる作品だと思ったよ





仕事が全てだった悟



妻の亜紀が4歳の裕太を連れて家を出て行って2か月



妻の亜紀への愛情もなく・・


裕太を思う気持ちもわいてこなかった悟



部下で愛人の紀子とも上手くやっていた。



仕事も順調で


次期の人事異動では編集長になれる


はずだった。。



しかし!



亜紀が突然の事故死



そこから



悟の未来予想図は描きかえられていく




裕太を自分が育てる?!



考えられない悟



亜紀の実家に預けて仕舞おうと考えていた悟のもとに・・




突然現れた



亜紀の親友だという宮前春子



春子は



亜紀に生前、



自分に何かあった時には悟と裕太のことを頼むと



言われていたのだという。



悟のところに押しかけ・・



悟に



「子供は親に育てられた方が幸せに決まってます」



そう断言する



そして


悟が裕太を一人でも育てられるように


家事と育児を教育していく



最初は鬱陶しく思っていた悟だった



しかし



仕事で大失態ををし・・



レールから外れたことで・・





春子のしてくれることが自分にとって大事だということに気づいていく




亜紀が事故死した列車から見つかった



悟が外して部屋に置いてあったはずの指輪



それがなぜ事故現場に??




亜紀が裕太と向かった先は一体どこだったのか??




次々と謎が




そして・・



春子に特別な気持ちを抱き始める悟



自分の気持ちに戸惑う。。




いつしか・・



春子に変えられていく自分





しかし・・



春子は



春子ではなかった





信じがたい真実が突き付けられる





最後のシーンは・・




切なくて・・



でも



とっても前向きな



「サヨナラ」で終わります





涙間違いなし



そして



笑顔もね




人っていつからでも



きっかけがあれば変われるんだなぁ~。



そんなことも思わせてくれる作品でした









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山田悠介「君がいる時はいつも雨」~雨が降り出し現れた少年は言った「兄ちゃんの弟だよ」と・・~

2019-04-16 03:00:11 | 
山田悠介「君がいる時はいつも雨」読み終わりました。



雨が降り出して・・


孝広の前に傘をさして現れた少年


「やあ」となれなれしく話かけてきたその少年は言った。




「兄ちゃんの弟だよ」



と。



孝広に弟はいない。。



しかし・・



事故で亡くなった母のお腹の中には



確かに



生まれてくるはずの弟はいた




混乱する孝広




その少年は自分のことを



「孝平」だという。




伯母に会い・・



父と母が考えていた弟になるはずの子の名前は



「孝平」だったと聞かされる。



まさか




家族で外出中車の事故で一人生き残った孝広



父の弟である叔父夫婦に引き取られ8年



孝広は小6になっていた。



孝平は生きていたら8歳



少年はそのぐらいの年恰好だった。




「兄ちゃんをコドモランドから見ていた」という孝平



叔父夫婦との間に壁をずっと感じていた孝広




そんな孝広を心配する孝平



しかし・・



孝平が現れるときはいつも雨



孝広にとって雨は邪魔でしかなかった。


バッテリーの陽介との練習にも・・



そして


大事な試合の日にも



孝平を疎ましく思い始める孝広・・



そして



2人に決定的な亀裂が



兄を思う孝平


でもその思いは・・



孝広には通じず・・



すれ違ってしまう。。



そして・・


2人の関係は





本当なら・・



家族になるはずだった兄弟



そして



本当なら



家族にならなかった叔父と叔母




関わり合い



本当の兄弟のような感情を抱いていく。




そして



叔父と叔母との関係も孝平によって変わっていく




2人はこれからもずっとつながっていくんだろうなって思った。




目に見えないもの・・



本来ならそうなのだろう。



でも


それをあえて形にして


私たちに教えてくれたのがこの物語なんだと思ったよ




目に見えないけど



どこかで必ずつながってるもの☆



それに助けられてここに私もいるのかも・・



そんなことを思いました。




ひと夏の切なく・・



でも勇気づけられるストーリー



あなたもこの兄弟のゆくへを見守って



自分も元気をもらいませんか












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「しあわせなミステリー」~伊坂幸太郎・中山七里・柚木裕子・吉川英梨・実力派作家が奏でる読むと幸せになるミステリー~

2019-04-14 03:15:25 | 
「しあわせなミステリー」読み終わりました。


伊坂幸太郎・山中七里・柚木裕子・吉川英梨の実力派作家の短編ミステリー集☆



面白くない訳ないよね



でも~


「しあわせ」なミステリーってどんなのだろう?



そう思って読み始めたら・・



やっぱりその通りだった



読み終わった後


心に温かな風が吹く感じ





殺し屋の「兜」が



家族のために蜂の巣を取り除こうと奮闘する姿に




夏美の危機に



不思議な風が護ってくれる様子に




検事の「佐方」が


証拠を見つけるために糞尿の中に飛び込んでいく姿に




息子を助けるため「真里奈」が


危険を顧みずした行動に





ミステリーは



人をワクワクさせ




その真相を知った時



心が満たされる




これはそれを教えてくれるストーリーです





私が特に面白いなぁと感じたのは



伊坂幸太郎「BEE」の中で



兜が妻の言動に振り回されていたところ☆



妻の言うことを適当に聞いていて・・


つじつま話合わなくなって慌てているところ



息子がさりげなくフォローしてくれていたところも


なんかほのぼのしました



仕事だと簡単に人を殺めることができる兜が



家族には翻弄されてしまうんだなぁ~って。




蜂の巣を撤去しようとして完全装備したはずが・・


詰めが甘くて隙ができてしまうところが



殺し屋っぽくなく



スズメバチを本気で恐れているところが



なんだか笑えた





あなたも



幸せになるミステリーの扉を開いてみませんか












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