読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

重松清「ファミレス~上~」~子供の巣立ちで夫婦が危機?妻の署名入りの離婚届をみつけて夫は?!

2016-05-31 02:43:55 | 




重松清「ファミレス~上~」読み終わりました☆



「下」も読み終わって・・それから感想書こうと思ったけど



もう~書かずにはいられなかった!笑




いいですね~♪



重松節が利いてます✨




応援団の





押忍




・・が聞こえてきそうな作品です





40代後半



中学の国語教師をしている



宮本陽平




長女の葵は出版社に勤め始め


一人暮らしを始めた。



そして


長男の光太も


大学入学とともに一人暮らしを始める。



そして


家に残ったのは


妻の美代子と2人の生活。




そこに流れる



重苦しい空気




今までも


子供たちが大きくなり


帰りが遅い日や


食卓にいない日も多くあった。




しかし!




居るのに帰りが遅くて居ないのと、


家から出てしまっていないのとでは



大違い




なのだ。




グッと縮まった夫婦の距離感




その居心地の悪さを感じていたのは・・



妻の美代子だった!




妻の愛読書の間から



偶然見つけてしまった




署名捺印入りの離婚届




身に覚えのない陽平。。




しかし



妻は考えていたのだ。。




それに愕然とする。。





妻からいつそのことを切りだされるのか?




気が気でない夫の陽平。




妻からは



自立のオーラが感じられ・・



不安は募るばかり。。





一方



料理教室の変わりもののエリカ先生に


出産間近のエリカ先生の娘ひなたとともに



居候されてしまう編集長をしている一博。



妻とは離婚はしていないが別居中




そして



17も若い奥さんと移動販売車で惣菜を売る康文



1度めの結婚の失敗を踏まえて



今の生活を充実させている。




そんな


3人のそれぞれの家族のあり方☆




そして



ファミレスに足を運ぶようになった陽平が気づく






ファミレスの良さ





高級なレストランでなく・・



なぜあえてファミレスなのか





ファミリーレストランなのに・・






ひとりで行っても心地いいのはなぜ






ファミレスに来ている人たちを見て





ファミリー・レスにも優しい





そう気づく☆





うまいこと言うなぁ~!




・・と感心してしまう^^





人間の基本☆





ご飯を食べることの大切さ☆彡重み☆彡




それを



担任教師としてではなく



人生の先輩として生徒に語る陽平はカッコいい




「メシを食うことの重みがわからないうちは、


 おまえはまだ駄々をこねてるだけのガキなんだよ」





母が不倫して怪我で入院



祖母の母への嫌味に辟易して



ハンストをおこし



倒れてしまった「ドン」に向って言うセリフ




サバイバル・クッキング・クラブ



生徒たちに



ごはんを作ることの大切さを教えたいと思って始めたクラブ。




部員はいない。



そして


そこに「ドン」は入部する!




陽平の食に対する熱き思い!



そして


美代子との関係。。




人生の分岐点に立たされる40代後半!





世代的に



わかる~!



と思う部分と




私は女なので



妻側の気持ちも


わかる~!



・・と思ってしまう。





近くにいるのに・・



何もわかっていない夫への不満。。





いろんな立場で



考えさせられる☆




そして



これを読んだ人に送られる著者からの






熱いYELL





それをすごく感じてパワーをもらえる!!





そんな作品だと思います^^




続きが楽しみ~





















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七河迦南「七つの海を照らす星」~七海学園での7つの謎?それには同一少女が関わっていた!?~

2016-05-27 03:10:08 | 



七河迦南「七つの海を照らす星」読み終わりました☆




すごく面白かった




児童養護施設「七海学園」で起こる謎・・




そこには




どんな真実が隠されているのか




それを推理して読んでいくのが



めっちゃ楽しいです





なかなか難しくて



推理しきれないんだけどねっ!笑




解りそうで


解らない。。




だからまたいいっ




七海学園で働く保育士



北沢春奈



2年目だけど


人手不足のここでは


もう「中堅」


どんどん難しい子どもを任される。



重圧に悩みながらも



「はるのん」と子供に慕われる春奈は


子供たちのために


何かしたいといつも考えている。





そんな春奈の



力強い助っ人になってくれるのが




児童相談所の児童福祉士の「海王さん」




見た目は



太った中年のおじさん




だけど



誰もが



この人に心を許してしまう




そんな




不思議な雰囲気を持った人




春奈も例外ではなかった。




学園で起こる謎




それを海王に話すと





たちまち解決に導いてくれる




春奈の頼れるヒーローになっていく







学園の規則に逆い


突っ張っていた少女の真実




ホームレスの少女の正体!



そして


真実




血文字で書かれた短冊の真実




急に現れて消えてしまった謎の少女の正体




裏庭の幽霊の真実




トンネルの中で聞こえた正体不明の声の真実






7つの謎の中にいた少女の正体とは







春奈の親友「佳音」に関係していた





海王さんにかかれば



学園の問題児も


みーんな



本当にいい子



になる^^




真実と事実は違う




真実は人を幸せにするもの



なのだという海王さん。





そんな人がいたら・・



きっと誰でも心をひらいてしまうんだろうなぁ





いろんな事情でここで暮らす子供たち




それを見守る星たちは




とても優しい





謎と・・



そこに隠された真実。。




優しさがいっぱいつまった作品です





心が洗われるわぁ~














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浅倉卓弥「追憶の雨の日々」~再会した同級生はコールガールだった!夢の様な3カ月の後彼女は・・~

2016-05-19 03:27:40 | 




浅倉卓弥「追憶の雨の日々」読み終わりました☆




読んでて気づいたんだけど~・・




これ




ずーっと前に読んだことあるかも?





たまにやっちゃうんですよね~^^;






だけど



全部内容を覚えていた訳じゃないから



まっいいか♪






読んでるとどんどん引き込まれていきます。





ツボはやっぱり・・





出張コールガールが同級生だった





↑ここだよね~。





中学の時同じクラスで



席もなんどか隣同士になった



祐司と佳織




祐司は佳織のことをすっかり忘れていたが・・




頭のどこか片隅にあった記憶が




引っ張りだされてくる




佳織との再会がこういうことで果たされたことを



複雑に思う祐司




佳織もまたしかり・・。





だけど



その思いとは反対に



再会できた喜びが




大きくなっていく





コールガールとしてではなく・・




再び同級生として「ここにおいてほしい」と訪ねてきた佳織を




祐司は快く受けいれた。





理由は聞かなかった。





祐司はただ佳織がいてくれたらそれでいい。




そう思うようになる。




人と極力関わらず・・



淡々とした日々を送っていた祐司




しかし



佳織がきたことで



祐司の生活は一転する




無色だった生活に彩りが生まれる





そして



祐司の眠っていた感情が





動きだす





佳織が祐司の元へ来たこと・・




その理由・・




それがなんとなくわかったとき・・




別れはやってくる






祐司が知らない佳織の歩いてきたイバラの道。。






雨に濡れながら



その強さに首をもたげて



必死にたえてきた佳織





祐司に再会したとき・・





きっと




雨宿りしたくなったんだろうなぁ





まだなんの不安もなく



幸せだったころ。




佳織の祐司への淡い恋心





そして



祐司も



佳織を憎からず思っていたことを




佳織と生活する中で思いだしていく。





たった3か月・・




しかし




濃密な3か月ののち・・




佳織は



祐司の部屋を出る




長いありったけの思いをこめた手紙をおいて






その日2年ぶりに祐司の日記帳には



日付がいれられる。




そして



天気は










一生忘れることができない内容のない日記帳







これから雨の日が続く・・




そんな季節にうってつけの




切ないラブストーリー







雨の日に



赤い傘をみかけると・・




もしかして・・?
















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道尾秀介「笑うハーレキン」~罪悪感が作りだす疫病神はハーレキン(道化師)を操っていた?!~

2016-05-15 14:41:30 | 



道尾秀介「笑うハーレキン」読み終わりました☆





偶然になんとなく惹かれて手に取ったのですが・・



まさか!



自分に縁の深い土地が出てくるとはΣ(・□・;)




王子駅・・



荒川土手・・



飛鳥山公園・・




なんだか偶然とは思えない~。





そして


読んでみると


これが実に興味深い内容でした。





ハーレキンってなんだろう?!





そう思って読んでいたのですが、




道化師




のことだったんですね~。




人は



辛いことがあると



それを隠すために



わざと





明るくふるまったりする




うん。うん。



なんかわかる気がする~。





そして



本心を隠していることに



罪悪感を持つ。




そして



それが・・



自分の




疫病神として現れる!!







東口の周りにつきまとう疫病神




それは




自分自身の心の奥の声だった。




自分自身に問いかける。




「それでいいのか?」と。





会社が倒産・・・


息子を事故で亡くし・・


妻と離婚。




そして


ホームレスとなった東口




仲間も出来



それなりに



楽しくやっていた。




いや・・



そう思いこもうとしていた。




しかし



東口の家具の技術の仕事に憧れ




弟子にしてほしいと



転がり込んできた奈々恵に



いつしか東口は変えられていく。






自分と同じように



ハーレキンを演じていた奈々恵に




東口は・・




すっかり本心を見抜かれていた。






妻が元同業者の男と再婚していたこと・・




そして



それに気づいていたことを



心の奥底に書くしていたこと。。





本当の自分と向き合う勇気





それを教えてくれたのは



奈々恵だった。





そして



奈々恵も東口に助けられる。




ホームレスの仲間たちも・・



「変わりたい思い」




それを隠しつつ・・



今の生活に満足してるように装っていた?





みんな



どこかで思ってる。





だけど



それを



自分でも気づかないように・・・



そうすることで



気持ちを落ち着かせいるのかも





一番難しいのは・・



実は






自分自身と向き合うこと




なのかもしれないなぁ。。





これを読んでそんなことを思ったよ。




私も・・



気づかないふりをしているだけなのかも・・




ハ―レキンになってる自分に















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中江有里「ティンホイッスル」~笛が導く忘れかけていた宝物とそれに対する思い~♪

2016-05-12 02:51:26 | 




中江有里「ティンホイッスル」読み終わりました☆



中江さんの作品は初めて読みました。



最近テレビでお見かけすることが多く、



本も書いていらっしゃるということで


読んでみようと思いました。



私の中では


昔のCMの有里ちゃんのほうがしっくりくるのですが!笑







これが最後の仕事。




そう思っていた藍子だった。




女優のみさきのマネジャーになり



敏腕マネジャーともいわれてきた藍子だったが・・




仕事自体にやる気をなくしていた。




それがなんなのか?




自分でもよくわからなかった。





宝石の




原石をみつけ宝石にして輝かせる





その仕事にワクワクしていたころ





それを思いださせてくれたのは




ふと耳にした・・





ティンホイッスルの音色だった





最初は



何の音だか分からず・・




ただ




その音に導かれ~




そのたどりついた場所は・・




かつて




藍子が見つけだした






原石のある場所だった






ティンホイッスルを吹いていた




しゃべることの苦手な少女「真菜」




その母親は




しかし・・



藍子はその





大人になった「愛」に気づかずに






惹かれていた





自分でもその気持ちがなんなのか気づかずに。。







みさきが出演する映画のロケ地で出会う、





藍子と愛






そして・・




みさきと愛。。




2人はかつて



共演していた





運命の悪戯に巻き込まれていく3人・・





そして




その舞台で




ティンホイッスルが3人を進むべき道へ




導いてくれる






作品の中の女優・・




そして




その人の人生の中では





誰もが






主役






自分の人生を変えるのは・・






自分次第







そう思えば・・




人生も変わって行くのかもしれないなぁ








ティンホイッスルの




出なかった音・・





それは




真菜には初めからちゃんと聞こえていた。





心の奥にあった



愛の声☆



そして



出てこなかった



真菜の言葉☆





たくさんの思いが詰め込まれた



ティンホイッスルの音色





それは




その人を行くべき先へ導いてくれる音色~♪









本当のティンホイッスルの音が聞いてみたくなりました(*^-^*)






アイルランド発祥の縦笛らしいです。





私も導いてほしいなぁ~♪





















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